『島耕作のアジア立志伝』シーズン1の評価と感想

『島耕作のアジア立志伝』シーズン1の評価と感想

島耕作のアジア立志伝 season 1 - シマコウサクノアジアリッシデン シーズン1

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

その他

■放送期間

2013年03月28日 ~ 0000年01月01日

■放送局

NHK総合テレビ

■分数

50分

■話数

7話

■原作

・原作/弘兼憲史

■制作

・アニメパート原画/弘兼憲史

■著作

©NHK

■ストーリー

詳細

・第0話/島耕作のアジア立志伝 ― プロローグ ─(2013/03/28)

ドキュメンタリーとアニメーションを融合させた「アニメ×ドキュメンタリー」という手法で、アジアの成長戦略に迫るシリーズ番組がスタート。ナビゲート は、日本経済を知り尽くした男、“島耕作”がつとめる。プロローグでは、島耕作の声を担当する唐沢寿明さんのナレーションで、原画を手がける弘兼憲史さん のインドネシア取材の様子や、撮影の進む大物経営者たちの姿をいち早く紹介。アジアビジネス最前線の熱気を伝える。

・第1話/“風険投資”で中国に挑む~タニン・チャラワノン(CPグループ)(2013/05/09)

多くの企業が悩んでいる中国投資。継続か撤退か。タニン・チャラワノン会長は、中国と東南アジアを代表する華僑経営者。中国投資の先駆者としても知られる。成功の原点はリスクを負ってゼロから市場を切り拓く“風険投資”。1978年の改革開放で中国が初めて外国資本に開かれた時、0001番の認定を持つほど初期の投資を決断。その後、何度も政情不安や危機に直面したが、逆風をチャンスに変えて成功。華僑ビジネスのリスクマネジメント、アジア企業成功の秘密に迫る。

・第2話/“下請け”が世界を変えた~モリス・チャン(TSMC)(2013/06/06)

日本の半導体産業が苦戦を強いられている。背景にあるのは、産業界を激変させた「モノ作りの革命」。台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)は、その震源地。半導体チップの製造を代行する受託製造業を26年前に世界に先駆けて打ち出し、売上高1位、シェア5割の世界トップ企業に成長。圧倒的な存在感を示す。逆転の発想はどのように生まれ、世界をどうやって変えてきたのか。日本のテレビで初となる独占インタビューで、語られなかった秘話に迫る。

・第3話/規制緩和の革命児~トニー・フェルナンデス(エアアジア)(2013/07/04)

保護政策や規制など国が関与しながら、急成長を遂げてきたアジア。しかしその規制は弊害である、と国営企業や政府に対して、真っ向勝負を仕掛けた凄腕経営者がいる。エアアジアグループCEOのトニー・フェルナンデス。長距離バスほどの料金で「誰でも空を飛べる」格安航空会社を立ち上げ、国営国空会社が君臨する業界に新規参入。補助金で支えられたフラッグシップのシェアを奪った。さらに航空協定に守られた国際線を巡り、シンガポール政府とも戦う。成長戦略の柱に、規制打破を掲げる経営者の“知られざる戦い”に迫る。

・第4話/人事改革で世界競争を勝ち抜け~張瑞敏(ハイアール)(2013/08/01)

冷蔵庫工場の工場長就任からおよそ30年、165カ国に製品を輸出する世界ブランド“ハイアール”を築いた。その原点は破産寸前の家電公司で、計画経済の負の遺産、働く意欲のなかった従業員を蘇らせたモーレツな人事改革だ。初期には、毎年下位の従業員10%をクビにする制度やミスに罰金を課す規則など、苛烈ともいえる能力主義を打ち出す一方、近年は、欧米の経営学者も注目する2000もの小さな事業体「自主経営体」に会社を分割。若手を抜擢し大規模に権限委譲する制度を創る。日本とは違った“ヒト作り”。その秘密に迫る。

・第5話/運命に和せよ 大国のはざまで~ジャンバルジャムツ・オドジャルガル(MCSグループ)(2013/09/05)

大国に囲まれた国はどう未来を築けばいいのか。モンゴル積年の課題をビジネスで突破しようとする経営者、MCSグループ会長のジャンバルジャムツ・オドジャルガル。中国とロシアの影響を強く受ける資源ビジネスで自立を目指す。かつて石炭を安い値段で買っていた中国企業には10倍以上の価格交渉に成功。石油輸入で依存するロシアとは、石炭の新技術を用いたビジネスで、国の関係をも変えようとする。地理的な条件は変えられなくとも、大国とわたりあう術はあると信じ、大国の隣国にあることを「強み」に変える。そして今、国論を二分する難しいテーマが目前に現れた。そのビジネスと人生に迫る。

・第6話/ドバイよ ナンバーワンたれ!~スルタン・ビン・スレイヤム(DPワールド)(2013/10/03)

ドバイを世界の中心へと変貌させた立役者がいる。DP(ドバイ・ポーツ)ワールドのスルタン・ビン・スレイヤム。中東では石油埋蔵量の少なかったドバイ。数十年に及ぶ長期戦略で、経済特区運営、物流、不動産開発など“夢物語”と思われた事業を次々実現。海外から大規模な投資を呼び込むことに成功した。さらに、その巨額の資金を使って、6大陸60カ所に世界3位の港湾ネットワークを巡らせ、アジアから欧米・アフリカの物流の大動脈を握る。かつて栄華を極めたアラブ民族の誇りを胸に、東西入り乱れるグローバル時代の覇者を目指す。

■解説

詳細

アニメによる再現映像とインタビューなどの実写映像でアジアのカリスマ経営者の成長の秘密に迫るアニメ×ドキュメンタリー番組

世界を席巻しているアジアのカリスマ経営者たちは、どのように生まれ育ち、ビジネスチャンスをつかみ、困難を乗り越えてきたのか。

「島耕作のアジア立志伝」は、アジア経済の最前線と「成長の秘密」を描くシリーズ番組。数々の試練に立ち向かってきたビジネスマンのヒーロー、島耕作が、アジアの大物たちの人生と戦略をナビゲートする。

漫画家の弘兼憲史さんの原画を元によみがえるのは、アジア経営者たちを襲った最大のピンチや、密室で行われたギリギリのせめぎ合いなど、これまで描かれることのなかった企業内部の秘話の数々。

アジア経済最前線と波瀾万丈の歴史を、生身のリアル・ドキュメントで追体験!日本が激動のアジアで生き残る、新しい時代のヒントをさぐってゆく。

■キャスト

詳細

・島耕作/唐沢寿明

・ナレーター/小谷公一郎

■メインスタッフ

詳細

・原作/弘兼憲史

・アニメパート原画/弘兼憲史

■サブタイトル

詳細

・第0話/島耕作のアジア立志伝 ― プロローグ ─(2013/03/28)

・第1話/“風険投資”で中国に挑む~タニン・チャラワノン(CPグループ)(2013/05/09)

・第2話/“下請け”が世界を変えた~モリス・チャン(TSMC)(2013/06/06)

・第3話/規制緩和の革命児~トニー・フェルナンデス(エアアジア)(2013/07/04)

・第4話/人事改革で世界競争を勝ち抜け~張瑞敏(ハイアール)(2013/08/01)

・第5話/運命に和せよ 大国のはざまで~ジャンバルジャムツ・オドジャルガル(MCSグループ)(2013/09/05)

・第6話/ドバイよ ナンバーワンたれ!~スルタン・ビン・スレイヤム(DPワールド)(2013/10/03)

■主題歌・楽曲

詳細

・OP1

・誕生

・作詞/越智志帆

・作曲/多保孝一

・編曲/蔦谷好位置、多保孝一

・歌/Superfly

・ED1

・Wildflower

・作詞/越智志帆

・作曲/多保孝一

・編曲/蔦谷好位置

・Basic Arrangement/多保孝一

・歌/Superfly

島耕作のアジア立志伝 season 1 評論

「島耕作のアジア立志伝 season 1」は、NHK総合テレビで2013年3月28日から放送された、アニメとドキュメンタリーを融合したユニークなシリーズ番組です。この番組は、漫画家弘兼憲史の原作を基に、アジアのカリスマ経営者たちの成功ストーリーを描いています。各エピソードでは、島耕作というキャラクターがナビゲーターとして登場し、アジアのビジネス最前線を紹介します。

このシリーズの最大の魅力は、アニメとドキュメンタリーの融合にあります。アニメパートでは、弘兼憲史の原画を基にした再現映像が使用され、経営者たちの人生やビジネスの裏側をリアルに描き出しています。一方、ドキュメンタリーパートでは、実際のインタビューや取材映像が交錯し、視聴者にリアルな情報を提供します。この二つの要素が絶妙に組み合わさることで、視聴者はアジアのビジネスシーンを深く理解することができます。

各エピソードの内容も非常に興味深いものです。第1話では、CPグループのタニン・チャラワノン会長が中国投資の先駆者として紹介され、彼の「風険投資」の哲学が描かれます。第2話では、TSMCのモリス・チャンが半導体産業の革命児として取り上げられ、彼の「下請け」ビジネスが世界を変えたことが語られます。第3話では、エアアジアのトニー・フェルナンデスが規制緩和の革命児として紹介され、彼の挑戦的なビジネス戦略が描かれます。第4話では、ハイアールの張瑞敏が人事改革の成功者として取り上げられ、彼の「ヒト作り」の哲学が語られます。第5話では、MCSグループのジャンバルジャムツ・オドジャルガルが大国のはざまで自立を目指す経営者として紹介され、彼のビジネスと人生が描かれます。第6話では、DPワールドのスルタン・ビン・スレイヤムがドバイを世界の中心に変えた立役者として取り上げられ、彼の長期戦略が語られます。

これらのエピソードを通じて、視聴者はアジアのビジネスシーンのダイナミズムを感じることができます。また、各経営者の成功ストーリーは、視聴者にビジネスのヒントを提供するだけでなく、人生の教訓も与えてくれます。特に、リスクを恐れずに挑戦する姿勢や、逆境をチャンスに変える発想は、ビジネスマンだけでなく、一般の視聴者にも共感を呼ぶことでしょう。

このシリーズのもう一つの魅力は、島耕作というキャラクターの存在です。島耕作は、弘兼憲史の漫画「課長島耕作」の主人公であり、日本経済を知り尽くしたビジネスマンとして描かれています。このシリーズでは、島耕作がナビゲーターとして登場し、アジアのビジネスシーンを解説します。島耕作のナレーションは、視聴者にアジアのビジネスを理解するためのガイドとなり、番組全体を引き立てています。また、島耕作のキャラクターが持つユーモアや人間味は、視聴者に親しみやすさを感じさせ、番組の魅力を一層高めています。

さらに、このシリーズの音楽も見逃せません。オープニングテーマ「誕生」とエンディングテーマ「Wildflower」は、Superflyが担当しており、彼女の力強い歌声が番組の雰囲気を盛り上げています。特に、オープニングテーマ「誕生」は、島耕作のキャラクターと相まって、視聴者に新たな挑戦への意欲を喚起します。また、エンディングテーマ「Wildflower」は、各エピソードの感動を引き立て、視聴者に深い余韻を残します。

「島耕作のアジア立志伝 season 1」は、アジアのビジネスシーンを深く理解するための貴重な番組です。アニメとドキュメンタリーの融合、各エピソードの興味深い内容、島耕作というキャラクターの存在、そしてSuperflyの力強い音楽が、視聴者に新たな視点と感動を提供します。このシリーズは、ビジネスマンだけでなく、一般の視聴者にも強くおすすめします。アジアのビジネス最前線を知り、人生の教訓を得るためにも、ぜひ視聴してみてください。

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