帯状疱疹は他の人から感染しますか?

そうではありません。

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスと呼ばれる微生物によって引き起こされます。これはウイルス性疾患であり、伝染性もありますが、帯状疱疹を引き起こすウイルスは他の人から感染するものではありません。

具体的には、このウイルスは、人が最初に感染したときに水痘を引き起こし、回復した後も体内の神経節（特殊な神経組織）に潜伏したままになります。免疫システムが抑制されたり、免疫システムの状態が低下したりすると（例えば、過労、高齢者、癌患者、免疫システムを抑制する薬を服用している人など）、ウイルスが再び活性化して帯状疱疹を引き起こす可能性があります。

したがって、帯状疱疹は他の人との接触によって感染するのではなく、体内に潜伏しているウイルスの再活性化によって主に引き起こされます。帯状疱疹を予防するには、上記の危険因子を減らすか回避し、良好な生活習慣と免疫状態を維持することに注意する必要があります。さらに、高齢者や免疫力が弱っている人にとっては、帯状疱疹ワクチンを適時に接種することも非常に効果的な予防策です。

また、帯状疱疹にかかった人の発疹に含まれるウイルスが、水痘にかかったことがない人や水痘の予防接種を受けていない人に感染し、水痘を引き起こす可能性があることに注意してください。そのため、帯状疱疹の患者さんは、発疹が現れてからかさぶたができるまでの間、他の人がウイルスにさらされるのを防ぐために、発疹を覆うことをお勧めします。

著者: タン・ジャオチン医学博士、皮膚科主治医

レビュー |国薬同梅総合病院皮膚科副主任医師 馮軍氏