歯茎の出血はビタミンC不足が原因でしょうか？

ご存知のとおり、ビタミン C の別名はアスコルビン酸です。体内のビタミン C が不足すると壊血病になり、歯茎が腫れて出血することがあります。しかし、歯茎からの出血はビタミンC不足が原因なのでしょうか?

まず、歯茎からの出血はそれ自体が病気ではなく症状であり、多くの身体的な病気がこの症状を引き起こす可能性があります。これらの疾患には、歯肉炎や歯周炎などの局所臓器の問題、凝固障害などの全身の問題、あるいはその両方の組み合わせが含まれる場合があります。

第二に、ビタミン C 欠乏症は特定の条件下でのみ歯茎の出血を引き起こす可能性があります。言い換えれば、壊血病はまれであり、「パンと紅茶」の食事を摂る老人と、温めた牛乳を飲む乳児にのみ発生するものでした。

最後に、疫学的研究により、適切な栄養状態は歯周組織の健康に有益であるものの、栄養補給は歯周組織の健康を促進する効果がないということが確認されています。

したがって、「歯茎からの出血はビタミンC不足が原因であり、ビタミンCを補給すれば歯茎の健康が守れる」などと決して思わないでください。