アニメ制作進行くろみちゃんの魅力と評価：おすすめポイントを徹底解説

アニメーション制作進行くろみちゃん - 業界のリアルを描くアニメーションの魅力

■概要

『アニメーション制作進行くろみちゃん』は、2001年3月30日にユニバーサルJから発売されたOVA作品です。全1話、40分の短いながらも濃密な内容で、アニメーション業界のリアルな姿を描いた作品として知られています。原作はアニメオリジナルで、ゆめ太カンパニーが原案・企画・制作を担当しました。監督は大地丙太郎、キャラクターデザインと作画監督は渡辺はじめが務めています。

■ストーリー

主人公の大黒みき子（通称くろみちゃん）は、大東京アニメチックアカデミーを卒業後、アニメ制作会社「スタジオプチ」に入社します。希望に満ち溢れて出社した彼女ですが、上司の追浜に「くろみ」というニックネームをつけられ、新人にも関わらず制作デスクを任されることになります。アニメーション業界の厳しさと面白さを体験しながら、くろみちゃんは成長していく姿を描いています。

■解説

『アニメーション制作進行くろみちゃん』は、大地丙太郎監督がアニメーション業界のリアルな姿を描いた作品です。笑えるエピソードからシリアスなエピソードまで、業界の内情をリアルに描くことで、視聴者にアニメ制作の裏側を知ってもらうことを目指しています。業界初の業界アニメとして、多くのファンに愛されました。

■キャスト

・大黒みき子（おおぐろ・みきこ）／麻生かほ里
・四本松浜子（しほんまつ・はまこ）／安原麗子
・高島平礼（たかしまだいら・れい）／石井康嗣
・八月朔日八朔（ほずみ・はっさく）／松本吉朗
・田の中瑞穂（たのなか・みずほ）／伊藤栄次
・針生誠一郎（はりゅう・せいいちろう）／一条和矢
・深水葵（ふかみ・あおい）／岡村明美
・洞口米（ほらぐち・まい）／三澤真弓
・社長（しゃちょう）／石井康嗣
・葉山暢気（はやま・のんき）／一条和矢
・ばっとび／市川三恵子

■メインスタッフ

・監督、絵コンテ／大地丙太郎
・キャラクターデザイン、作画監督／渡辺はじめ
・脚本／伊丹あき
・演出／玉野陽美
・美術監督／柴田千佳子（スタジオカノン）
・音楽／増田俊郎
・音響監督／たなかかずや
・音響制作／ダックス
・原案、企画、制作／ゆめ太カンパニー
・プロデューサー／山口聡

■メインキャラクタ

・大黒みき子（おおぐろ・みきこ）
主人公の「くろみちゃん」。大東京アニメチックアカデミーを卒業後、アニメ制作会社「スタジオプチ」に入社。1作目では入社早々、制作デスク（制作進行のトップ）を任されるが、持ち前のパワーと明るさで何とか乗り越えることができた。2作目は3カ月後という設定で、また新たなる苦難に立ち向かう。
・四本松浜子（しほんまつ・はまこ）
スタジオプチで主に作画監督を務めるアニメーター。新人のくろみに初めは冷たい態度で接していたが、一生懸命な彼女の姿がかつての自分と重なり、次第に打ち解けるようになった。現在ではくろみのよき相談相手であり、頼れるアネゴ的存在である。くわえタバコがトレードマーク。
・高島平礼（たかしまだいら・れい）
スタジオプチの社長の知り合いで、一時的に駆り出された辣腕の制作。どうやら四本松浜子の知り合いでもあるらしい。今回は強引ともいえるやり方で現場を取り仕切ろうとするが、それが波乱を巻き起こすことになる。
・八月朔日八朔（ほずみ・はっさく）
スタジオプチで演出を務める。陽気で、少々調子のいいところもあるが、チェックの速さは日本一？かつては制作進行だったため、くろみにアドバイスをしてくれることもあるが、それが役に立っているかどうかは…？
・田の中瑞穂（たのなか・みずほ）
ぼろアパートに住みながらも、なぜかナルシシズムにどっぷり浸っているため、しぐさも服装もセリフもキザ。仕事の速さではダントツだが、質はイマイチという作監泣かせの原画マンである。
・針生誠一郎（はりゅう・せいいちろう）
フィギュアに囲まれた部屋で暮らす、この業界ではどこかで見かけそうなタイプの原画マン。なかなか仕事に取りかからないナマケ者なので、常に制作進行を悩ませている。
・深水葵（ふかみ・あおい）
ダンナ様へのストレスが仕事に影響し、いつもスランプ気味の主婦アニメーター。経験は豊富なので、いったん描きはじめると相当速い。しかし、同時にしゃべりもパワーアップ！
・洞口米（ほらぐち・まい）
古い家に住み、いつも暗い雰囲気を漂わせている。言い訳が多く、何かと理由をつけては仕事から逃げようとするが、うまく気持ちを盛り上げてあげるとノッてくるという単純な一面もある。
・社長（しゃちょう）
スタジオプチの社長。いつものんびり、まったり、マイペースだが、仕事には厳しい。くろみの入社によって仕事場が活気づいたため、彼女への期待も高い？
・葉山暢気（はやま・のんき）
湘南のスタジオオフショアでサーフィンを楽しみながら仕事をするアニメーター。基本的に仕事は後回し。
・ばっとび
神出鬼没のつっこみキャラクター。画面を探せば、どこかにいるかも？アニメについての説明もしてくれる。ちなみに、種類（種族）も豊富。

■サブタイトル

・日本のアニメは私が作る！（2001/03/30）

■関連作品

・アニメーション制作進行くろみちゃん　日本のアニメは私が作る！　2

■主題歌・楽曲

・ED1
・ひだまりの街で
・作詞／麻生かほ里
・作曲／増田俊郎
・編曲／増田俊郎
・歌／麻生かほ里

・挿入歌1
・タイムジャーニーズのテーマ
・作詞／大地丙太郎
・作曲／増田俊郎
・編曲／増田俊郎
・歌／一条和矢

・挿入歌2
・タイジャニ音頭
・作詞／大地丙太郎
・作曲／増田俊郎
・編曲／増田俊郎
・歌／安原麗子、市川三恵子、三澤真弓、小松里賀、一条和矢、伊藤栄次、矢部雅史、松本吉朗

・挿入歌3
・翼
・作詞／安原麗子
・作曲／増田俊郎
・編曲／増田俊郎
・歌／安原麗子

■詳細な評論

『アニメーション制作進行くろみちゃん』は、アニメーション業界のリアルな姿を描いた作品として、多くのファンに愛されています。特に、主人公の大黒みき子（くろみちゃん）の成長物語は、視聴者に感動を与えます。彼女が新人としてスタジオプチに入社し、制作デスクという重責を担う中で、様々な困難に立ち向かう姿は、多くの人々に共感を呼びました。

この作品の魅力は、何と言ってもそのリアルさにあります。アニメーション業界の内情をリアルに描くことで、視聴者はアニメ制作の裏側を知ることができます。例えば、原画マンの田の中瑞穂のナルシシズムや、針生誠一郎のナマケ者ぶりなど、業界の人間関係や仕事の進め方がリアルに描かれています。また、四本松浜子のようなベテランアニメーターの存在感も、作品に深みを与えています。

また、監督の大地丙太郎の演出も見逃せません。彼は笑えるエピソードからシリアスなエピソードまで、巧みに描き分けています。特に、くろみちゃんが制作デスクとして奮闘するシーンでは、視聴者に緊張感を与えつつも、彼女の明るさとパワーを感じさせる演出が素晴らしいです。また、キャラクターデザインと作画監督を担当した渡辺はじめの仕事も高く評価されています。彼のデザインしたキャラクターは、個性豊かで魅力的です。

音楽もこの作品の魅力を引き立てています。増田俊郎の作曲した主題歌「ひだまりの街で」は、くろみちゃんの成長を象徴するような美しいメロディーで、視聴者の心を打つことでしょう。また、挿入歌「タイムジャーニーズのテーマ」や「タイジャニ音頭」も、作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素となっています。

■推薦理由

『アニメーション制作進行くろみちゃん』は、アニメーション業界のリアルな姿を描いた作品として、多くのファンに愛されています。特に、アニメ制作に興味がある人や、アニメ業界で働きたいと考えている人には必見の作品です。また、主人公の大黒みき子の成長物語は、多くの人々に感動を与えることでしょう。さらに、監督の大地丙太郎の巧みな演出や、渡辺はじめの魅力的なキャラクターデザイン、増田俊郎の美しい音楽も見逃せません。ぜひ、この作品を視聴して、アニメーション業界のリアルな姿を感じてください。