『風まかせ月影蘭』の魅力と評価：あなたは見逃せない！

風まかせ月影蘭 - カゼマカセツキカゲラン

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

2000年01月26日 ～ 2000年04月19日
・WOWOW／2000年1月26日～4月19日

■放送局

WOWOW

■分数

30分

■話数

13話

■原作

大地丙太郎

■監督

大地丙太郎

■制作

アニメーション制作／マッドハウス
製作／バンダイビジュアル

■ストーリー

時は、天下泰平の江戸時代。風の向くままに旅をする女素浪人・月影蘭は、ふとしたことから猫拳法のミャオと知り合い、行く先々で騒動に巻き込まれていくが、凄腕の剣術と拳法で悪党と倒していくのであった。

■解説

俳優・近衛十四郎のファンである監督が、近衛十四郎が主演したTV時代劇『素浪人 月影兵庫』『素浪人 花山大吉』の設定を元にして制作した時代劇アニメである。女素浪人月影蘭と中国拳法使いのミャオの活躍を描く。

■キャスト

・月影蘭／安原麗子
・猫鉄拳のミャオ／岡村明美

■メインスタッフ

・原作、監督／大地丙太郎
・助監督／秦義人
・演出アドバイザー／桜井弘明
・キャラクターデザイン／渡辺はじめ
・総作画監督／吉松孝博
・美術監督／金子英俊
・撮影監督／山口仁
・色彩設計／秋山久美
・編集／尾形治敏
・音楽／佐橋俊彦
・音響監督／田中一也
・プロデューサー／鈴木一彦、諸澤昌男

■メインキャラクタ

・月影蘭
本作の主人公。「美人の素浪人」と自称する凄腕の女素浪人。ボソボソと喋ったりと、割と物静かだが酒を見ると、急にテンションが高くなる。なお。酒ならば何でもいいらしいが、ある程度の拘りはあり、酒の若さなどに気付ける。他におからも好き。象を見てもテンションがあがる。服装は、白の着物、青の袴、白の足袋。酒と剣は幼馴染によって仕込まれたとのこと。
・猫鉄拳のミャオ
素浪人シリーズの焼津の半次の役どころ。「猫鉄拳」と称する拳法を得意とする。服装は、胴体部分がピンクで腕の部分が白いチャイナドレス風。背中に武器として使用する短い棒を差している。蘭のお供。とはいっても、ほとんど別行動である。なお、最初は蘭と対立していた時期があった。気前が良く、困っている人を放っておけないが、そのせいで自身、挙句の果てには蘭を騒動へと招いていくことになる。何かを求めて旅をしているが、何を求めているかは明らかにはされていない。自称は「猫鉄拳のミャオ姉さん」が基本であるが、「しがない旅の拳法家」など各話や相手によって変化する。酒癖は悪い。

■サブタイトル

・第１話／女だてらに強かった。
・第2話／酒に涙がしみていた。
・第3話／いきなり母になっていた。
・第4話／知らない間に狙われた。
・第5話／脱いだら結構すごかった。
・第6話／ホクロの位置が違ってた。
・第7話／エレキでビリビリしびれてた。
・第8話／この世にゃ神などいなかった。
・第9話／当てにしてたら敵だった。
・第10話／南蛮娘はデカかった。
・第11話／仇が敵になっていた。
・第12話／磔られて困ってた。
・第13話／過去にロマンス隠してた。

■主題歌・楽曲

・OP
「風まかせ」
作詞／大地丙太郎
作曲／宮下健治
編曲／伊戸のりお
歌／三沢あけみ
・ED
「風まかせ2」
作曲／貴三優大
編曲／上杉洋史
歌(スキャット)／安原麗子

風まかせ月影蘭 - 詳細な評測と推薦

「風まかせ月影蘭」は、2000年に放送されたアニメオリジナルの時代劇アニメであり、監督の大地丙太郎が俳優・近衛十四郎のファンであることから、彼が主演したTV時代劇『素浪人 月影兵庫』『素浪人 花山大吉』の設定を基に制作された作品です。このアニメは、江戸時代の日本を舞台に、風の向くままに旅をする女素浪人・月影蘭と、猫拳法の使い手ミャオの冒険を描いています。以下では、この作品の詳細な評測と推薦を行います。

ストーリーとキャラクター

「風まかせ月影蘭」のストーリーは、月影蘭とミャオが旅の途中で出会い、様々な騒動に巻き込まれながらも悪党を倒していくというものです。月影蘭は「美人の素浪人」と自称する凄腕の剣士で、酒を見るとテンションが上がるというユニークなキャラクターです。一方、ミャオは「猫鉄拳」と称する拳法の使い手で、気前が良く困っている人を放っておけない性格ですが、そのせいで蘭を騒動に巻き込んでしまうこともあります。

この作品の魅力は、月影蘭とミャオのキャラクター設定と、彼らの間で繰り広げられるコミカルなやり取りにあります。特に、月影蘭の酒好きやミャオの酒癖の悪さなど、個性的なキャラクターが物語を盛り上げています。また、各話ごとに異なる騒動が描かれており、視聴者を飽きさせない工夫がされています。

アニメーションと美術

「風まかせ月影蘭」のアニメーションは、マッドハウスによる制作で、キャラクターデザインは渡辺はじめ、総作画監督は吉松孝博が担当しています。美術監督は金子英俊が務め、江戸時代の風景や町並みが美しく描かれています。特に、月影蘭の白の着物と青の袴、ミャオのピンクと白のチャイナドレス風の衣装が印象的で、キャラクターの個性を引き立てています。

また、撮影監督の山口仁と色彩設計の秋山久美による色彩の使い方も見事で、時代劇の雰囲気を醸し出しています。編集の尾形治敏によるテンポの良いカット割りも、視聴者の興味を引きつける要素となっています。

音楽と音響

音楽は佐橋俊彦が担当し、主題歌「風まかせ」は三沢あけみが歌っています。エンディングテーマ「風まかせ2」は安原麗子によるスキャットで、作品の雰囲気にマッチしています。音響監督の田中一也による効果音や声優の演技も、物語を盛り上げる重要な要素となっています。

特に、月影蘭役の安原麗子とミャオ役の岡村明美の演技は、キャラクターの個性を最大限に引き出しており、視聴者に強い印象を与えます。安原麗子のボソボソとした喋り方や、岡村明美の元気な声は、キャラクターの魅力を一層引き立てています。

サブタイトルとエピソード

「風まかせ月影蘭」の各話のサブタイトルは、ユーモアにあふれており、視聴者の興味を引くものとなっています。例えば、第1話の「女だてらに強かった」や、第5話の「脱いだら結構すごかった」など、各話ごとに異なるテーマが設定されており、視聴者を楽しませます。

各エピソードでは、月影蘭とミャオが様々な騒動に巻き込まれながらも、悪党を倒していく姿が描かれています。特に、第3話の「いきなり母になっていた」や、第13話の「過去にロマンス隠してた」など、キャラクターの背景や人間関係が深く掘り下げられているエピソードもあり、視聴者に感動を与えます。

推薦と評価

「風まかせ月影蘭」は、時代劇とコメディが融合したユニークなアニメ作品です。月影蘭とミャオの個性的なキャラクターと、彼らの間で繰り広げられるコミカルなやり取りが魅力で、視聴者を楽しませます。また、美しいアニメーションと音楽、音響も作品の魅力を引き立てています。

この作品は、時代劇やコメディが好きな人には特に推薦できます。また、月影蘭とミャオのキャラクターに惹かれる人も多いでしょう。さらに、各話ごとに異なる騒動が描かれているため、飽きずに視聴できる作品となっています。

総合評価としては、ストーリー、キャラクター、アニメーション、音楽、音響のすべてが高水準で、視聴者に強い印象を与える作品です。特に、月影蘭とミャオのキャラクター設定と、彼らの間で繰り広げられるコミカルなやり取りが魅力で、視聴者を楽しませます。時代劇とコメディが融合したユニークなアニメ作品として、多くの人に推薦できる作品です。