カナリス：中国におけるアップルのスマートフォン市場シェアは2024年に3位に落ち込み、売上は前年比17％減少する

最近、アップル（AAPL.US）の株価は4％以上下落し、昨年8月5日以来最大の1日あたりの下落を記録した。この業績は、中国におけるアップルのiPhoneの売上が低迷しているという複数の報道と一致する。現時点では、アップルの株価は昨年12月の最高値から約12％下落しており、2025年に入ってから最もパフォーマンスの悪いテクノロジー株7銘柄の1つとなっている。

市場調査会社カナリスが木曜日に発表した報告書によると、2024年の中国スマートフォン市場におけるアップルの売上高ランキングは、地元メーカーのヴィヴォとファーウェイに次いで3位に後退する見通しだ。

報道によると、アップルは昨年、中国でスマートフォンの15％を販売し、合計2億8,400万台を販売したが、前年比17％の減少となった。対照的に、vivoとHuaweiは堅調な売上成長を達成した。

アップルの重要サプライヤーであるTSMC（TSMC.US）は木曜日、2025年第1四半期のスマートフォン販売予測を発表したが、前月比で約6％減少すると予想されている。アップル製品向けのコアチップを製造しているTSMCは、この減少は季節要因によるものだとしている。さらにTSMCは、第4四半期の売上高の半分以上が、これまで最大の割合を占めていたスマートフォン事業ではなく、AIチップによるものだと述べた。

著名なアップルのサプライチェーンアナリスト、ミンチー・クオ氏は月曜日、iPhoneの出荷台数が2025年上半期に前年比6％減少し、第2四半期に最大の減少となると予想していると述べた。同氏は、アップルのAIシステム「Apple Intelligence」が中国ではまだ導入されておらず、iPhoneの需要を刺激できていないと指摘した。

「『Apple Intelligence』がハードウェアの交換サイクルやサービス事業の成長を促進できるという証拠はない」とクオ氏は報告書に記した。

Appleは2024年第4四半期（12月末四半期）の決算を1月30日に発表する予定だ。iPhoneの売上とサプライチェーンのパフォーマンスに関する市場の懸念が高まる中、投資家はAppleの今後の業績動向を評価するためにこの財務報告を注視するだろう。

智通ファイナンスアプリより