【医療Q&A】子どもが咳をしたとき、咳止め薬による治療は必要ですか？

著者: 鄭州大学附属第一病院 方暁

査読者: 鄭州大学附属第一病院主任医師 王懐麗

それは状況によります。すべての子供の咳に、直ちに咳止め治療が必要なわけではありません。

まず第一に、咳は気道内の異物や分泌物を除去するのに役立つ、身体の防御的な生理的反射であることを知っておく必要があります。したがって、呼吸器感染症が発生した場合、軽い咳は通常有益であり、子供が痰を排出し、身体の回復を促進するのに役立ちます。ただし、特定のケースでは、咳止め薬による治療が必要になる場合があります。咳がひどくなったり、頻繁に出たりして食事や睡眠など日常生活に支障が出る場合、特に刺激性の乾いた咳が出る場合には、医師の指導のもと適切な咳止め薬を選択することができます。咳止め薬を過剰に使用すると、痰を排出できなくなる可能性があるので注意してください。咳は治まったように見えるかもしれませんが、実際には症状は改善していません。気道内の痰が蓄積し続け、新たな感染が発生する可能性があります。乳幼児の場合、痰が詰まって窒息する危険性もあります。したがって、咳止め薬は 2 歳未満の子供には注意して使用する必要があります。

また、子どもの咳の治療では、保護者は以下の点にも注意する必要があります。①室内の空気を湿らせておくこと（加湿器を使う、室内に水を入れた容器を置くなど）は、咳による子どもの喉の不快感を和らげるのに役立ちます。 ② お子さんに水を多く飲ませると、痰が薄まり、咳が出やすくなります。 ③刺激のある食べ物や飲み物（辛いもの、油っぽいもの、甘いもの、炭酸飲料など）は、子どもの喉を刺激し、咳の症状を悪化させる可能性があるため、避けてください。親は子供の状態の変化を注意深く観察する必要があります。お子様の咳の症状が悪化し続けたり、その他の症状（発熱、呼吸困難など）が現れた場合は、すぐに医師の診察を受ける必要があります。