クレヨンしんちゃん爆盛!カンフーボーイズ拉麺大乱 - 爆笑アクション満載の感動作を徹底解剖！

クレヨンしんちゃん爆盛!カンフーボーイズ拉麺大乱 - 映画評論と詳細情報

映画概要

『クレヨンしんちゃん爆盛!カンフーボーイズ拉麺大乱』は、2018年4月13日に公開されたクレヨンしんちゃんシリーズの26作目の劇場版作品です。この映画は、原作漫画を基にしており、監督は高橋渉、製作はテレビ朝日、シンエイ動画、双葉社が担当しています。配給は東宝が行い、映画の総上映時間は104分です。

ストーリー

春日部に古くからある中華街、アイヤータウンにやってきた野原しんのすけたちカスカベ防衛隊は、「伝説のカンフー」と呼ばれる拳法「ぷにぷに拳」の修行に励んでいる佐藤マサオから誘われます。最初は乗り気ではなかったものの、カンフー少女の王蘭に惹かれたしんのすけにつられ、他のメンバーも渋々付き合うことに。そんな中、食べたらヤミツキになると言われる謎のラーメン・ブラックパンダラーメンを食べた春日部の人々が次々と凶暴化して暴動を起こし、アイヤータウンを大混乱に陥らせる奇怪な事件が発生します。アイヤータウンを守るためにカスカベ防衛隊は謎の組織との戦いに挑むことになります。

キャスト

野原しんのすけ - 矢島晶子
野原みさえ - ならはしみき
野原ひろし - 森川智之
野原ひまわり - こおろぎさとみ
シロ - 真柴摩利
風間トオル - 真柴摩利
桜田ネネ - 林玉緒
佐藤マサオ - 一龍斎貞友
ボーちゃん - 佐藤智恵
王蘭 - 藩めぐみ

メインスタッフ

原作 - 臼井儀人（らくだ社）
脚本 - うえのきみこ
作画監督 - 針金屋英郎、原勝徳、大森孝敏、末吉裕一郎
キャラクターデザイン - 三原三千夫、末吉裕一郎
美術監督 - 三原伸明、西村隆
色彩設計 - 山﨑大輔
撮影監督 - 梅田俊之
ねんどアニメ - 石田卓也
音楽 - 荒川敏行、大谷幸
音響監督 - 大熊昭
編集 - 村井秀明
プロデューサー - 山﨑智史、村上弓、鈴木健介
監督 - 髙橋渉
プロップデザイン - 原勝徳
デジタルワークス - 飯塚智香
プロローグ・エンディングアニメーション - 久野遥子
動画検査 - 小原健二
CGI - つつみのりゆき、飯塚智香
特殊効果 - 佐藤香織（アニメフィルム）
音響効果 - Fizz Sound Creation 松田昭彦
制作協力 - 亜細亜堂
制作 - シンエイ動画、テレビ朝日、ADK、双葉社
配給 - 東宝

メインキャラクター

野原しんのすけ - 美人のお姉さんと、お菓子の「チョコビ」が大好き。ひたすらお気楽マイペースな幼稚園児。
野原ひろし - しんのすけの父。安月給のサラリーマン。のんびり屋でビールが大好き。しんのすけのお姉さん好きは、この人ゆずり。足がくさいのが特ちょう!?
野原みさえ - しんのすけの母。「サトーココノカドー」のポイントをためることと、スーパーのタイムセールに命をかけている。成功しないダイエットと昼寝が趣味!?
ひまわり - しんのすけの妹。イケメンと宝石などのキラキラした物が大好き。
シロ - 野原家の犬。実は野原家の誰よりもしっかり者!?
風間くん - しんちゃんの友達。幼児とは思えないほどの知識を持つ、エリート志向の自信家。
ネネちゃん - しんちゃんの友達。ちょっとおませな、明るくかわいい女の子。ただしキレると、ウサギのぬいぐるみを殴ってうさを晴らす。
マサオくん - しんちゃんの友達。気が弱く、泣き虫な男の子。
ボーちゃん - しんちゃんの友達。いつもぼーっとしている無口な子だが、いざとなると一番頼りになる。
玉蘭（タマ・ラン） - ぷにぷに拳の師匠の一番弟子のカンフー娘。住み込みで働きながら修行に励みつつブラックパンダラーメンを研究し、対策を考えている。

主題歌・楽曲

OP1 - キミに100パーセント
- 作詞 - 中田ヤスタカ
- 作曲 - 中田ヤスタカ
- 編曲 - 中田ヤスタカ
- 歌 - きゃりーぱみゅぱみゅ
ED1 - 笑一笑～シャオイーシャオ!～
- 作詞 - 只野菜摘
- 作曲 - invisible manners
- 編曲 - invisible manners
- 歌 - ももいろクローバーZ
IN1 - ブラックパンダラーメン讃歌（原曲:リパブリック讃歌）
- 作詞 - 芝久保徹
- 作曲 - John William Steffe（PD）
- 編曲 - 荒川敏行
- 歌 - くろぐろクローバーZ
IN2 - ジェンカ
- 作詞 - R.Lehtinen
- 作曲 - R.Lehtinen
- 日本語訳 - 亜蘭知子
- 歌 - 橋幸夫、ひばり児童合唱団
IN3 - PROJECT A
- 作詞 - James Wong
- 作曲 - Michael Lai
IN4 - かすかべ防衛隊のうた～アイヤーバージョン～
- 作詞 - 芝久保徹
- 作曲 - 白川明
- 編曲 - 荒川敏行
- 歌 - 東京混声合唱団、杉並児童合唱団

映画評論

『クレヨンしんちゃん爆盛!カンフーボーイズ拉麺大乱』は、クレヨンしんちゃんシリーズの長い歴史の中でも特にユニークな作品として評価されています。この映画は、伝統的なクレヨンしんちゃんのユーモアと新たなアクション要素を融合させ、視聴者に新鮮な体験を提供します。

ストーリーは、春日部の小さな中華街、アイヤータウンを舞台に展開されます。カスカベ防衛隊が「ぷにぷに拳」の修行に励む中、謎のラーメン「ブラックパンダラーメン」が引き起こす混乱に立ち向かうという設定は、シリーズのファンにとって新たな挑戦と興奮を提供します。特に、ブラックパンダラーメンを食べた人々が凶暴化するシーンは、視覚的にもインパクトがあり、子供から大人まで楽しめる要素となっています。

キャラクターの描写も見事で、特に新キャラクターの王蘭は、しんのすけたちと良いコントラストを形成し、物語に深みを与えています。また、既存のキャラクターたちもそれぞれの個性を活かした活躍を見せており、シリーズのファンにとっては嬉しいポイントです。例えば、しんのすけのマイペースな行動や、ひろしとみさえの夫婦のやり取りなど、シリーズの魅力がしっかりと描かれています。

音楽も映画の魅力を引き立てる重要な要素となっています。オープニングテーマの「キミに100パーセント」は、きゃりーぱみゅぱみゅの独特な歌声と中田ヤスタカのキャッチーなメロディーが相まって、映画の雰囲気を盛り上げます。また、エンディングテーマの「笑一笑～シャオイーシャオ!～」は、ももいろクローバーZのエネルギッシュなパフォーマンスが印象的で、映画のエンディングを華やかに飾っています。挿入歌の「ブラックパンダラーメン讃歌」や「ジェンカ」も、物語の展開に合わせて効果的に使用されており、視聴者の感情を引き立てる役割を果たしています。

ビジュアル面でも、この映画は高評価です。作画監督の針金屋英郎や原勝徳らによる丁寧な作画は、キャラクターの動きや表情をリアルに描き出し、アクションシーンの迫力を増しています。また、美術監督の三原伸明と西村隆によるアイヤータウンの描写は、細部までこだわった美しい背景で、視覚的な楽しみを提供します。さらに、CGIや特殊効果の使用も効果的で、特にブラックパンダラーメンの影響で凶暴化するシーンでは、視覚的なインパクトを最大限に引き出しています。

この映画のもう一つの魅力は、家族や友情のテーマを描いている点です。カスカベ防衛隊のメンバーたちが協力してアイヤータウンを守る姿は、視聴者に感動を与えます。また、しんのすけと家族の関係性も、ユーモアを交えながらも温かみがあり、家族の大切さを改めて感じさせてくれます。

全体として、『クレヨンしんちゃん爆盛!カンフーボーイズ拉麺大乱』は、クレヨンしんちゃんシリーズのファンだけでなく、新たな視聴者にも楽しめる作品です。ユーモアとアクション、そして家族や友情のテーマが絶妙に融合したこの映画は、見応えのあるエンターテイメントとして高く評価されます。ぜひ、家族や友人と一緒に鑑賞して、その魅力を体感してみてください。