コードギアス亡国のアキト第2章引き裂かれし翼竜 - 深掘りレビューと評価

コードギアス亡国のアキト第2章引き裂かれし翼竜 - 深掘りレビューと全方位ガイド

「コードギアス亡国のアキト第2章引き裂かれし翼竜」は、2013年9月14日に公開された劇場版アニメーションで、コードギアスシリーズのスピンオフ作品として注目を集めました。この章は、シリーズの魅力をさらに深化させ、視聴者に新たな視点と感動を提供します。以下では、この作品の詳細なレビューと関連情報を紹介します。

ストーリーとテーマ

「引き裂かれし翼竜」は、ユーロピア共和国連合（E.U.）とユーロ・ブリタニアの対立を背景に、特殊部隊[wZERO]の活躍を描いています。主人公の日向アキトは、E.U.軍に所属するパイロットとして、戦場で仲間と共に戦います。第2章では、アキトとレイラ・マルカルを中心に、戦いの過酷さと人間ドラマが描かれます。

この章のテーマは「絆」と「運命」です。アキトとレイラの関係性が深まり、互いの信頼と理解が試される場面が多く見られます。また、戦場での運命的な出会いや別れが、視聴者に強い印象を与えます。戦争の非情さと人間の尊厳を描くことで、視聴者に深い思索を促す作品となっています。

キャラクターとキャスト

本作のキャラクターは、個々の背景や心情が丁寧に描かれており、視聴者に深い共感を呼びます。特に、日向アキト役の入野自由さんとレイラ・マルカル役の坂本真綾さんの演技は、キャラクターの内面をリアルに表現しています。

アキトは、戦場で生き抜くための強さと、仲間への深い思いやりを持つキャラクターです。入野自由さんの声優としての表現力が、アキトの葛藤や成長をリアルに描き出しています。一方、レイラは元ブリタニア貴族の少女でありながら、E.U.の特殊部隊[wZERO]の参謀として活躍します。坂本真綾さんの演技は、レイラの知性と強さを引き立てています。

その他にも、佐山リョウ役の日野聡さん、成瀬ユキヤ役の松岡禎丞さん、香坂アヤノ役の日笠陽子さんなど、豪華なキャストが揃っています。彼らの演技が、各キャラクターの個性とドラマを豊かにしています。

ビジュアルと演出

「引き裂かれし翼竜」のビジュアルは、サンライズの高い技術力が光る作品です。特に、ナイトメアフレームの戦闘シーンは、リアルな動きと迫力ある演出で視聴者を引きつけます。アレクサンダやヴェルキンゲトリクスのデザインは、美しさと機能性を兼ね備えており、戦場の緊張感を高めています。

監督の赤根和樹さんは、戦場のリアルさとキャラクターの心情を巧みに融合させています。戦闘シーンのダイナミックさと、静かなシーンでの人間ドラマの描写が絶妙なバランスで描かれています。また、キャラクターデザイン原案を担当したCLAMPの独特なタッチが、作品全体に洗練された雰囲気を与えています。

音楽と主題歌

音楽は、菅野よう子さんが担当しており、戦場の緊張感やキャラクターの心情を巧みに表現しています。特に、主題歌「モアザンワーズ」は、坂本真綾さんの歌声と菅野よう子さんの作曲が絶妙にマッチしており、作品のテーマを深く反映しています。この曲は、戦場での絆と運命を歌い上げ、視聴者の心に強く響きます。

詳細情報

■公開メディア: 劇場
■原作メディア: アニメオリジナル
■公開日: 2013年09月14日～ 0000年01月01日
■配給会社: ショウゲート
■映倫番号: 119593
■分数: 60分
■話数: 1話
■原作: サンライズ、大河内一楼、谷口悟朗
■監督: 赤根和樹
■制作: ・製作／サンライズ、コードギアス亡国のアキト製作委員会
■著作: ©SUNRISE/PROJECT G-AKITO　Character Design
©2006-2011 CLAMP・ST

■キャスト

・日向アキト／入野自由
・レイラ・マルカル／坂本真綾
・佐山リョウ／日野聡
・成瀬ユキヤ／松岡禎丞
・香坂アヤノ／日笠陽子
・クラウス・ウォリック／藤原啓治
・ソフィ・ランドル／甲斐田裕子
・ジョウ・ワイズ／川田紳司
・アンナ・クレマン／茅野愛衣
・ジィーン・スマイラス／石塚運昇
・オスカー・ハメル／森久保祥太郎
・ケイト・ノヴァク／小松未可子
・フェリッリ・バルトロウ／瀬戸麻沙美
・クロエ・ウィンケル／東山奈央
・ヒルダ・フェイガン／早見沙織
・サラ・デインズ／高森奈津美
・シン・ヒュウガ・シャイング／松風雅也
・ジャン・ロウ／伊瀬茉莉也
・アシュレイ・アシュラ／寺島拓篤
・ヨハネ・ファビウス／島﨑信長
・クザン・モントバン／花江夏樹
・シモン・メリクール／井口祐一
・フランツ・ヴァッロ／小野友樹
・ヤン・マーネス／石川界人
・ルネ・ロラン／逢坂良太
・アラン・ネッケル／室元気
・ヴェランス／菅生隆之
・アンドレア・ファルネーゼ／子安武人
・ゴドフロア・ド・ヴィヨン／武虎
・レーモンド・ド・サン・ジル／宮田光
・ミヒャエル・アウグストゥス／立木文彦
・アリス・シャイング／石原夏織
・マリア・シャイング／能登麻美子
・枢木スザク／櫻井孝宏
・ジュリアス・キングスレイ／福山潤

■メインスタッフ

・原作／サンライズ、大河内一楼、谷口悟朗
・監督／赤根和樹
・脚本／浅川美也、大野木寛、赤根和樹
・キャラクターデザイン原案／ＣＬＡＭＰ
・キャラクターデザイン／木村貴宏
・総作画監督／島村秀一
・ナイトメアデザイン原案／安田朗
・メカデザイン／寺岡賢司、沙倉拓実、宮本崇、アストレイズ、片貝文洋、カトキハジメ
・3DCGアニメーションディレクター／井野元英二
・3DCG／オレンジ
・色彩設計／中山久美子
・美術監督／佐藤豪志
・美術設定／金平和茂
・音楽／橋本一子
・製作／サンライズ、コードギアス亡国のアキト製作委員会

■メインキャラクタ

■ユーロピア共和国連合(E.U.)
・日向アキト
敗戦の色濃いユーロピア共和国連合（E.U.）軍に特別に編成された特殊部隊[wZERO]に所属するパイロット
・レイラ・マルカル
元ブリタニア貴族の少女、特殊部隊[wZERO]の参謀。
・佐山リョウ
イレヴンの少年。マフィアと対立する独自のグループのリーダー。
・成瀬ユキヤ
リョウのグループに所属するイレヴンの少年。情報収集能力や爆発物の扱いに長ける。
・香坂アヤノ
リョウのグループに所属するイレヴンの少女。常に刀を身につけている。
・クラウス・ウォリック
ユーロピア共和国連合（E.U.）軍の特殊部隊[wZERO]部隊の副官。
・ソフィ・ランドル
脳科学の権威。その能力をレイラに見込まれ、民間からの協力者としてスカウトされた。
・ジョウ・ワイズ
ソフィの助手を務める研究員。作戦中でも常に菓子を欠かさない。
・アンナ・クレマン
「アレクサンダ」を独自に開発した天才科学者。レイアとは幼少時代からの友人。
・ジィーン・スマイラス
ユーロピア共和国連合（E.U.）の将軍。
・オスカー・ハメル
[wZERO]が基地とするヴァイスボルフ城の警備部隊隊長。
・ケイト・ノヴァク
ソフィの部下で研修医。
・フェリッリ・バルトロウ
ソフィの部下。民間からの協力者。
・クロエ・ウィンケル
アンナの助手。アンナに付き従って軍に入った。
・ヒルダ・フェイガン
アンナの助手で、アンナを「ボス」と呼ぶ。
・サラ・デインズ
オペレーター。仕事と割り切って働いている。
・オリビア・ロウレル
オペレーター。クロエ、ヒルダと異なり元々軍にいた。

■ユーロ・ブリタニア
・シン・ヒュウガ・シャイング
ユーロ・ブリタニア、聖ミカエル騎士団に所属する騎士。
・ジャン・ロウ
ユーロ・ブリタニアの騎士の一人。シンの右腕ともいうべき参謀でリアリスト。アシュレイとは価値観が異なる。
・ヴェランス大公(オーガスタ・ヘンリ・ハイランド)
ユーロ・ブリタニアの宗主。死んだマンフレディの後任として、シンを聖ミカエル騎士団の総帥に命じる。
・ミケーレ・マンフレディ
四大騎士団の一つ聖ミカエル騎士団の団長。豪快で部下思いの騎士。
・アンドレア・ファルネーゼ
聖ラファエル騎士団の団長。マンフレディとは親友関係。
・ミヒャエル・アウグストゥス
ヴェランス大公の名代として枢木スザクを迎える。ブリタニア本国への対抗心を持つ。
・ゴドフロア・ド・ヴィヨン(ガブリエル騎士団長)
ユーロ・ブリタニアを支える四大騎士団の1つ、聖ガブリエル騎士団を統べる。
・レーモンド・ド・サン・ジル(ウリエル騎士団長)
ユーロ・ブリタニアを支える四大騎士団の1つ、聖ウリエル騎士団を統べる。
・アシュレイ・アシュラ
シンの部下で、アシュラ隊を率いる。戦いを好み、戦場で最も必要なものは運だと信じている。
・ヨハネ・ファビウス(アシュラ隊)
上品な顔立ちに、闘士を秘めている。
・クザン・モントバン(アシュラ隊)
スキンヘッドに額の入墨が特徴。
・シモン・メリクール(アシュラ隊)
肩に掛かる長髪が柔らかな雰囲気を醸し出す。
・フランツ・ヴァッロ(アシュラ隊)
短髪と大柄な体格が豪快な性格を感じさせる
・ヤン・マーネス(アシュラ隊)
サングラスと長く切りそろえられた前髪が一癖ある印象
・ルネ・ロラン(アシュラ隊)
民族性を感じさせる髪型と額の傷がポイント
・アラン・ネッケル(アシュラ隊)
片目を隠し、二面性のある性格を表している
・アリス・シャイング
マリアの娘。シンの義理の妹で、許嫁でもある。
・マリア・シャイング
シンの継母。夫が養子にしたシンのことを実の息子のように気にかけている。
■神聖ブリタニア帝国
・枢木スザク
エリア11で発生した大規模騒乱＜ブラックリベリオン＞後、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアを捕らえた功績で、イレヴンでありながら、ブリタニア皇帝直属のナイトオブセブンに抜擢された。ジュリアス・キングスレイのお目付役として、ブリタニア本国よりやってきた。
・ジュリアス・キングスレイ
ブリタニア本国より送られてきた軍師。自分の能力に過剰なまでの自信を持つ。

■メインロボ・アイテム

■ユーロピア共和国連合(E.U.)
・アレクサンダ
アキトの乗る新型ナイトメアフレーム。ユーロピア共和国連合（E.U.）で独自に開発された特殊作戦機。
・アレクサンダ　ブレインレイド状態
ブレインレイドの状態に突入すると、頭部のマスクが展開する。ブレインレイドとは、アレクサンダのパイロットの精神が拡張する機能。拡張された精神はType-02の各パイロットの精神を浸食、各機を子機として自在に操ることができる。
・アレクサンダ　インセクト・モード
被弾率を低下させつつ機動力を上げるために組み込まれた、昆虫型への変型。敵ナイトメアフレームの攻撃を避け、素早く肉迫する。
・アレクサンダ　Type-02(レイラ機)
額の青い十字が目印。高出力のリニアレールガン“ジャッジメント”を装備する。
・アレクサンダ・ドローン
レイラが制御する無人機。15機が投入される。
・アレクサンダ　Type-02(リョウ機)
顔面のセンサーが複数ある。リニアレールガンに加え、左サイドにミサイルポッド、左腕に対ナイトメア戦闘用可変アックスを装備する。
・アレクサンダ　Type-02(ユキヤ機)
リニアレールガンに延長用の砲身を接続することで、長距離狙撃を可能とする。
・アレクサンダ　Type-02(アヤノ機)
右腕側に長刀、対ナイトメア戦闘用ソード“ビーショップ・ロングレイ”を装備している。
・パンツァーフンメル
ユーロピア共和国連合（E.U.）軍の主力ナイトメアフレーム。
・ガルドメア
ユーロピア共和国連合（E.U.）軍で使用される警護用の機動兵器。
■ユーロ・ブリタニア
・ヴェルキンゲトリクス
シンが使うＫＭＦ。黄金のカラーリングが見るものの目を奪う。高速移動時には四足に変形する。
・グラックス
ジャンの乗る新型ＫＭＦ。頭部の形状に特徴がある。足先はヴェルキンゲトリクスと同様、蹄風のデザインになっている。
・グロースター・ソードマン(アシュレイ機)
頭部の両サイドに翼状の装飾を持つ深紅の機体。
・グロースター・ソードマン(アシュラ隊機)
頭部に鷲の意匠を持つアシュラ隊が使用する機体。
・グロースター・ソードマン(聖ラファエル騎士団機)
サザーランドをベースに改造を施した第五世代ナイトメアフレーム。ナイトメアフレームとの近接戦闘を想定し、格闘性能を向上させた。この機体は、ユーロ・ブリタニアの騎士団の一つ、聖ラファエル騎士団で使用され、主に隊長クラスの騎士が搭乗する。
・サザーランド(聖ラファエル騎士団機)
グラスゴーの成果を受けて開発された第五世代ナイトメアフレーム。機動性が格段に向上した。現在、ブリタニア帝国軍でもっとも一般的に使用されている量産型ナイトメアフレーム。
・サザーランド(ユーロ・ブリタニア機)
基本的に本国で使われているものと同様の機体である。
・グラスゴー
初めて実戦に供された第四世代ナイトメアフレーム。ブリタニア帝国が日本を占領する際に主力兵器として、通常兵器のみの日本軍を圧倒、その高い有用性を立証した。そのため、旧式となった今もブリタニア軍からテロリストに横流しされる。
・リバプール
砲撃を主体とした二足歩行戦車。無人機。
■用語集
・神聖ブリタニア帝国
ブリタニア皇帝を頂点とする貴族社会で、世界の三分の一以上を統治する巨大帝国。強大な軍事力を背景に世界各地を次々に占領し統治領「エリア」としている。エリアはそれぞれ数字が割り振られ、そこに住む人々はナンバーズ呼ばれ、ブリタニア帝国民から差別的な扱いを受けている。E.U.とは戦争状態にある。
・ユーロピア共和国連合（E.U.）
ユーロピア共和国連合。ヨーロッパを中心とする共和制国家。約300年前の市民革命にルーツを持ち、その後、ブリタニア帝国や中華連邦と異なり専制君主を持ったことがない。だが、民主主義故の無責任と利己主義が国家をむしばみ、弱体化しつつある。
・中華連邦
ユーラシア大陸の東側を広く支配する大国家。天子を中心に頂きつつ、大宦官と呼ばれる特権階級化した官僚の腐敗が進んでいる。
・エリア11
皇歴2010年、希少資源サクラダイトを巡る外交上の衝突から、日本とブリタニア帝国は交戦状態に突入。日本は瞬く間にブリタニア帝国に占領される。その結果、「日本」の名は奪われ「エリア11」と呼ばれるようになった。
・イレヴン
「エリア11」に住む日本人をブリタニア人が呼ぶときの呼び名。差別的ニュアンスがあるので、日本人はこの呼び名を嫌う。
・ナイトメアフレーム
ブリタニア帝国が開発した人型機動兵器。全長数メートルサイズと小型でありながら、二足歩行による踏破性の高さ、二本の腕を装備したことによる使用武器の多様性などにより、従来兵器に対して圧倒的な優位を持つことになった。