劇場版「とある魔術の禁書目録エンデュミオンの奇蹟」レビュー：期待を超える感動と驚きの展開

『劇場版とある魔術の禁書目録エンデュミオンの奇蹟』：宇宙と音楽の交錯する物語

2013年2月23日に公開された『劇場版とある魔術の禁書目録エンデュミオンの奇蹟』は、鎌池和馬のライトノベルシリーズを原作とするアニメ映画です。監督は錦織博、アニメーション制作はJ.C.STAFFが担当し、ワーナー・ブラザース映画によって配給されました。この映画は、科学と魔術が交錯する世界を舞台に、宇宙エレベーター「エンデュミオン」の完成を巡る物語を描いています。

ストーリー

物語は、宇宙エレベーター「エンデュミオン」の完成が迫る中で始まります。主人公の上条当麻とインデックスは、プロを目指すストリート歌手の鳴護アリサと出会い、彼女の夢を応援することにします。アリサはオーディションに合格し、夢への一歩を踏み出すことができました。しかし、その裏ではエンデュミオンを巡る陰謀が進行しており、上条たちはその危機に立ち向かうことになります。

キャラクター

上条当麻（声：阿部敦）は、右腕に「幻想殺し」という特殊な能力を持つ高校生です。彼は常に困っている人を助けようとする正義感の強いキャラクターです。インデックス（声：井口裕香）は、103,000冊の魔道書を記憶している少女で、上条の良きパートナーです。鳴護アリサ（声：三澤紗千香）は、ストリート歌手として夢を追いかける少女で、彼女の歌声は物語の重要な要素となっています。その他にも、シャットアウラ＝セクウェンツィア（声：日笠陽子）、レディリー＝タングルロード（声：佐倉綾音）、御坂美琴（声：佐藤利奈）、白井黒子（声：新井里美）、初春飾利（声：豊崎愛生）、佐天涙子（声：伊藤かな恵）など、原作の人気キャラクターが多数登場します。

制作スタッフ

本作の制作には、多くの才能あふれるスタッフが関わっています。原作は鎌池和馬、キャラクター原案ははいむらきよたか、監督は錦織博、脚本は吉野弘幸が担当しました。アニメーション制作はJ.C.STAFFが行い、キャラクターデザインは田中雄一、メカニックデザインは明貴美加、プロップデザインは高瀬健一と常木志伸が担当しました。また、ゲストキャラクター原案は星野リリィ、衣装デザイン協力にははいむらきよたか、いとうのいぢ、ゆーげん、凪良が参加しています。音楽は井内舞子/I've sound/IMAGINEが担当し、音響監督は明田川仁が務めました。

主題歌・楽曲

エンディングテーマ「FIXED STAR」は川田まみが歌い、作詞・作曲・編曲は中沢伴行と尾崎武士が行いました。挿入歌には、三澤紗千香が歌う「telepath ～光の塔～」「アタリマエの距離」「Brand New Bright Step」「グローリア」「明日、晴れるかな」、三澤紗千香と日笠陽子が歌う「OVER」が使用されました。これらの楽曲は、物語の展開に深みを与え、視聴者の感情を引き立てる重要な役割を果たしています。

評価と感想

『劇場版とある魔術の禁書目録エンデュミオンの奇蹟』は、原作ファンだけでなく、新たな視聴者にも楽しめる作品となっています。宇宙エレベーターという壮大な舞台設定と、音楽をテーマにしたストーリーは、視覚的にも聴覚的にも非常に魅力的です。上条当麻の成長や、鳴護アリサの夢への挑戦は、視聴者に感動を与えます。また、原作のキャラクターが多数登場することで、ファンにとっては嬉しいサプライズも満載です。

アニメーションのクオリティも高く、特にエンデュミオンの描写や戦闘シーンは見応えがあります。音楽も物語を盛り上げる重要な要素であり、川田まみや三澤紗千香の歌声は視聴者の心を捉えます。全体として、この映画はエンターテイメント性と感動を兼ね備えた作品であり、多くの人に推薦できる一作です。