灼眼のシャナ:炎の力を宿す少女の戦いと成長を描く傑作アニメ

灼眼のシャナ:炎の力を宿す少女の戦いと成長を描く傑作アニメ

灼眼のシャナ - シャクガンノシャナ -

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

ライトノベル

■放送期間

2005年10月06日 ~ 2006年03月23日
tvk 2005年10月5日~2006年3月22日(1回~24回)毎週水曜 24:45~25:15
テレ玉 2005年10月5日~2006年3月22日(1回~24回)毎週水曜 25:30~26:00
チバテレビ 2005年10月5日~2006年3月22日(1回~24回)毎週水曜 26:00~26:30

■放送局

TVK、UHF

■分数

30分

■話数

24話

■原作

高橋弥七郎(イラスト・いとうのいぢ)

■監督

渡部高志

■制作

・アニメーション制作/J.C.STAFF
・製作/「灼眼のシャナ」製作委員会(メディアワークス、J.C.STAFF、ジェネオンエンタテインメント、東芝エンタテインメント)

■著作

©高橋弥七郎・メディアワークス/「灼眼のシャナ」製作委員会

■ストーリー

人ならぬ者たちが、この世の日に陰に跋扈(ばっこ)している。
古き一人の詩人が与えた彼らの総称を、“紅世(ぐぜ)の徒(ともがら)”という。
自らを称して“渦巻く伽藍(がらん)”、詩人名付けて“紅世”──この世の歩いてゆけない隣 ──から渡り来た彼ら“徒”は、人がこの世に存在するための根源の力、“存在の力”を奪うことで自身を顕現させ、在り得ない不思議を起こす。思いの侭に、力の許す限り、滅びのときまで。
彼らに“存在の力”を喰われた人間は、いなかったことになる。
これから伸び、繋がり、広がるはずだったものを欠落させた世界の在り様は、歪んだ。“徒”の自由自在な跳梁(ちょうりょう)に伴い、その歪みは加速度的に大きくなっていった。
やがて、強大な力を持つ“徒”たる“紅世の王”らの中に、そんな状況への危惧を抱く者が現れ始めた。大きな歪みがいずれ、この世と“紅世”双方に大災厄を齎(もたら)すのではないか、と。
そして、一部の“紅世の王”らは同胞を狩るという苦渋の決断を下した。
彼らの尖兵、あるいは武器となったのは、“徒”への復讐を願い誓った人間──己が全存在を“王”の器として捧げ、異能の力を得た人間──討滅者“フレイムヘイズ”。

その日、日常を浸食した“徒”により全てを失い、自身がトーチという仮初めの存在であると知らされた少年と、「贄殿遮那のフレイムヘイズ」と呼ばれる少女が出会った。

これは、“ミステス”坂井悠二と『炎髪灼眼の討ち手』シャナの物語である。

■解説

悠二、おまえは私が護るから。

平凡な高校生・坂井悠二の日常は、ある日突然消滅した。異界から渡り来た、人の“存在”を灯りに変えて、喰らうという化け物“紅世の徒”が悠二を襲う。呆然と立ちすくむ悠二を救ったのは、紅蓮の髪と瞳をもつ謎の少女だった。そして──その少女は、悠二にこう告げた。「おまえはもう【存在】していないのよ」と。

※バンダイチャンネルより引用

■キャスト

・シャナ/釘宮理恵
・坂井悠二/日野 聡
・アラストール/江原正士
・吉田一美/川澄綾子
・坂井千草/桜井 智
・マージョリー・ドー/生天目仁美
・マルコシアス/岩田光央
・フリアグネ/諏訪部順一
・マリアンヌ/こやまきみこ
・池 速人/野島裕史
・佐藤啓作/野島健児
・田中栄太/近藤孝行
・緒方真竹/小林由美子
・ティリエル/田村ゆかり
・ソラト/白石涼子
・シュドナイ/三宅健太
・ヴィルヘルミナ・カルメル/伊藤 静
・ティアマトー/渡辺明乃
・メリヒム/小西克幸
・天目一個/菅生隆之
・ウィネ/鈴木達央
・オルゴン/斧アツシ
・先代炎髪灼眼の討ち手/岡村明美
・カムシン/皆川純子
・ベヘモット/宝亀克寿
・教授/飛田展男
・ドミノ/加藤奈々絵
・ベルペオル/大原さやか
・ヘカテー/能登麻美子

■メインスタッフ

・原作、監修/高橋弥七郎(電撃文庫、メディアワークス)
・原作イラスト/いとうのいぢ
・連載/電撃hp、月刊コミック電撃大王
・企画/川村明廣、臼井久人、久木敏行、阿部倫久
・プロデューサー/伊平崇耶、三木一馬、中山信宏
・プロデュース:川瀬浩平、松倉友二
・監督/渡部高志
・シリーズ構成/小林靖子
・キャラクターデザイン/大塚舞
・プロップデザイン/高瀬健一
・美術監督/奥井伸
・色彩設定/伊藤由紀子
・撮影監督/福世晋吾
・編集/西山茂
・音楽/大谷幸
・音楽制作/ジェネオンエンタテインメント
・音響制作/マジックカプセル
・音響監督/明田川仁
・音楽プロデューサー/関戸雄一
・プロデューサー/伊平崇耶
・制作担当/田部谷昌宏
・設定制作/進藤雄昨
・アニメーション制作/J.C.STAFF
・製作/『灼眼のシャナ』製作委員会(ジェネオンエンタテインメント、東芝エンタテインメント、メディアワークス、J.C.STAFF)

■メインキャラクタ

・シャナ
『炎髪灼眼の討ち手』の称号を持つ、紅世の魔神“天壌の劫火”アラストールのフレイムヘイズ。シャナは悠二が付けた名前。本名は不明で、それまで「贄殿遮那のフレイムヘイズ」と名乗っていた。炎の色はアラストールの炎の色である紅蓮。メロンパンが大好物。
・坂井悠二
御崎高校の一年生。実は「既に亡い自分」の代替物・トーチの少年。さらに紅世の秘宝中の秘宝「零時迷子」をその内に秘めた特殊なトーチ“ミステス”である。普段は少し頼りない少年だが、戦闘中に時折まわりを驚かすほどの頭の切れを見せる。
・アラストール
“天壌の劫火”の真名を持つ、紅世の王。シャナにフレイムヘイズとしての力を与えている。シャナが付けるペンダント型の神器「コキュートス」で、意思のみを表出させている。シャナに契約者としての信頼だけでなく、父親らしき感情も抱いている。炎の色は紅蓮。
・吉田一美
悠二のクラスメイトの少女。シャナが存在を割り込ませた、故・平井ゆかりの友人だった内気な少女。ある日の学校での出来事が元で悠二に好意を抱くように。シャナと悠二の密な関係をなんとなく察し、気を揉んでいる。料理が得意。
・マージョリー・ドー
『弔詞の詠み手』の称号を持つ、“蹂躙の爪牙”マルコシアスのフレイムヘイズ。戦闘における自在法の行使に長け、変幻自在に相手を惑わして戦う。長身で抜群のプロポーションを持つ美女。酒好き。炎の色はマルコシアスの炎の色である群青。
・マルコシアス
“蹂躙の爪牙”の真名を持つ、紅世の王。本体をマージョリーの中で眠らせ、本型の神器「グリモア」で、意思のみを表出させている。下品で耳障りな笑い声が特徴の戦闘狂。マージョリーとはドツき漫才を介して、深い友情を抱き合う仲。炎の色は群青。
・ヴィルヘルミナ・カルメル
『万条の仕手』の称号を持つ、“夢幻の冠帯”ティアマトーのフレイムヘイズ。あらゆる攻撃を自身から放つ無数のリボンにより受け流す、戦技無双の美姫。無表情で感情らしい感情がなく、奇妙な口調で喋る。炎の色はティアマトーの炎の色である桜色。
・ティアマトー
“夢幻の冠帯”の真名を持つ、紅世の王。ヴィルヘルミナが付けるヘッドドレス型の神器「ペルソナ」で、意思のみを表出させている。ヴィルヘルミナよりも無愛想でぶっきらぼう。名詞だけでしか喋らないので、感情を読み取るのも難しい。炎の色は桜色。
・坂井千草
悠二の母親。おっとりしているが押しは強い。旦那の貫太郎は海外へ単身赴任中。シャナを悠二の彼女と思い込み、何かと面倒を見るようになる。その情操教育においては、アラストールをたしなめることすらある、賢明な専業主婦。
・池 速人
悠二のクラスメイトで、中学時代からの友人。通称メガネマン。得意分野である勉強以外も、概ね平均以上にこなす万能選手。クラス委員を務めるなど、各方面で頼りにされている。一美の、悠二に対する恋の手助けをすることも。
・佐藤啓作
悠二のクラスメイトの美少年。家は御崎市指折りの旧家で富豪。中学時代には、かなり荒れた生活をしていたらしい。マージョリーに御崎市での案内人として目をつけられ、紅世の徒との争いに、中学以来の友人である田中と共に加わることになる。
・田中栄太
悠二のクラスメイトの大柄な少年。中学時代には佐藤とつるんで、かなり荒れた生活をしていたらしい。マージョリーに眼をつけられ、佐藤と共に紅世と深く関わっていくことになる。マージョリーのことを「姐さん」と呼び慕っている。
・カムシン・ネブハーウ
『儀装の駆り手』の称号を持つ、“不抜の尖嶺”ベヘモットのフレイムヘイズ。最古のフレイムヘイズの一人で、この世の歪みを矯正して、バランス崩壊による災厄を未然に防ぐ「調律師」でもある。「ああ」が口癖。炎の色はベヘモットの炎の色である褐色。
・ベヘモット
“不抜の尖嶺”の真名を持つ、紅世の王。カムシンの左腕に巻かれた、ガラスの飾り紐型の神器「サービア」で、意志のみを表出させている。老人特有の人に無条件の安心感を与える嗄れ声で喋る。ぼやきなどにせず、使命の遂行のみを考えている。炎の色は褐色。
・フリアグネ
“狩人”の真名を持つ、紅世の王。世に散らばる宝具のコレクターで、数多くのフレイムヘイズたちを倒してきた。この世で作った人形型の「燐子」マリアンヌを何よりも愛している。「玻璃壇」など、さまざまな宝具を使いこなす。彼の炎の色は薄い白。
・シュドナイ
“千変”の真名を持つ、紅世の王。[仮装舞踏会]の幹部たる三柱臣が一柱「将軍」。他者から護衛の依頼を受け、これを果たすことに喜びを見出している凄腕の王。依頼を着実にこなす、しかしその範疇外のことには一切手を出さないという男。炎の色は濁った紫。
・ベルペオル
“逆理の裁者”の真名を持つ、紅世の王。[仮装舞踏会]の幹部たる三柱臣が一柱「参謀」。すらりとした長身の、妙齢の美女。穏やかで年寄り染みた口調で話すが、その内心は智者の辛辣さで満ちている。「零時迷子」を巡り暗躍している。炎の色は金色。
・ヘカテー
“頂の座”の真名を持つ、紅世の王。[仮装舞踏会]の幹部たる三柱臣が一柱「巫女」。零下に磨かれた透徹の氷像のような、無機質で繊細な少女の容貌。声も平淡である。普段は異空間の宮殿「星黎殿」の祭壇に引きこもっている。炎の色は明るすぎる水色。

■メインロボ・アイテム

・紅世(ぐぜ)
この世の『歩いてゆけない隣』に存在する異世界。はるか昔、人間の詩人が、“徒”から聞きだした異世界の情景を、このように表現した。
・紅世の徒(ぐぜ・の・ともがら)
異世界“紅世”の住人の総称。“徒”と縮めて呼ぶこともある。?“紅世”と同じく、詩人が名づけた。“紅世”から渡り来て、人間を喰らい、この世を荒らす。
・紅世の王(ぐぜ・の・おう)
“徒”の中でも、とりわけ強大な力を持つ存在。“王”と縮めて呼ぶこともある。その存在の大きさ故に、この世で顕現し続けるための“存在の力”も多く必要とする。
・存在の力(そんざい・の・ちから)
この世に存在するために必要な、根源的エネルギー。“徒”は、この力を近しい存在である人間から奪うことで己の身を現す。
・自在法(じざいほう)
“紅世の徒”やフレイムヘイズが“存在の力”を“自在”に操ることで様々な現象を引き起こす術の総称。
・自在式(じざいしき)
自在法を発動させるために展開する紋様。
・顕現(けんげん)
この世に現れること。
・燐子(りんね)
この世の物体に“存在の力”を吹き込むことで生まれる“紅世の徒”の下僕(げぼく)。姿形や機能は、主の趣味や力を吹き込む対象によって変わる。“存在の力”を、集めることはできても自身に足すことはできず、主から力の供給を受けないと存在を維持できない。
・トーチ(とーち)
“存在の力”を喰われて死んだ人間の残り火から作られた代替物(だいたいぶつ)。存在の消滅が生む大きな世界の歪みをいきなり発生させるとフレイムヘイズに察知されてしまうため、“徒”らはこれを作って人や世界との繋がりを当面保たせ、存在喪失が世界に与える衝撃を和らげる。“徒”やフレイムヘイズには、残された“存在の力”の具現である、胸の内に点る灯(あか)りが見える。本人の燃え残りから作られるため、記憶や人格は生前のものを持っており、生命活動も行われている。残された力の消耗と共に、周囲との人間関係・居場所・役割・存在感を徐々に失ってゆき、やがて誰にも気に止められなくなった頃、ひっそりと消える。その消滅とともに全ての痕跡は消滅し、いなかったことになる。身の内に“紅世の徒”の秘宝“宝具”を宿したトーチは、“ミステス”と呼ばれる?
・ミステス(みすてす)
身の内に宝具を宿したトーチ。宿主であるトーチが燃え尽きると、中の宝具は次のトーチの中へとランダムに転移してゆく。別名『旅する宝の蔵』。
・宝具(ほうぐ)
様々な現象を起こすことができる器物。
・封絶(ふうぜつ)
世界から“因果の流れ”を切り離すことで、その内部を静止させ、また外部から隠蔽する、ドーム状の空間。因果孤立空間(いんがこりつくうかん)とも言う。封絶を行うと、周囲を陽炎の壁が取り巻き、地面には奇怪な文字列からなる紋章が火線で描かれる。天才的な自在師“螺旋(らせん)の風琴(ふうきん)”によって、近世に編み出された自在法。“紅世の徒”が、“存在の力”を喰らう際に身を隠したり、フレイムヘイズが“徒“との戦場とするために展開される。封絶内部に囚われたこの世のあらゆるものは静止するが、“徒”やフレイムヘイズには影響はない。
・世界の歪み(せかい・の・ゆが・み)
“紅世の徒”が“存在の力”を乱獲したために生じた、この世と“紅世”を含む世界全体の歪み。このまま拡大を続けると、「大災厄(だいさいやく)」が起きるといわれている。
・フレイムヘイズ(ふれいむへいず)
この世のバランスを乱す“紅世の徒”と戦う、異能者の総称。「世界の歪み」拡大を防ぐため、同胞と戦うことを決意した“紅世の王”と契約することで生まれる。身の内に宿した“王”から与えられた異能の力で戦う。ほぼ全員が、人間のときに何らかの形で“紅世の徒”からの被害を受けていて、その復讐のために戦っている。
・神器(じんぎ)
フレイムヘイズと契約し、本体をその身の内に眠らせる“紅世の王”が、意思のみを表すために産みだした器物。形はアクセサリーや衣類などさまざま。シャナが持つペンダント“コキュートス”や、マージョリーが持つ大型本“グリモア”がそれにあたる。
・贄殿遮那(にえとの・の・しゃな)
シャナが持つ抜き身の大太刀。あらゆる力・自在法に干渉されない頑丈な大業物。元の持ち主は、化け物トーチと呼ばれた、“史上最悪のミステス”天目一個。彼女の名前の由来ともなる。
・真名(まな)
“徒”が持つ、“紅世”での本当の名前。
・メロンパン(めろんぱん)
超絶甘党なシャナの大好物。これを食べるときだけは、あどけない少女の表情に戻る?
・討滅(とうめつ)
フレイムヘイズが“徒”を屠(ほふ)る時に使う言葉。
・同胞殺し・討滅の道具(どうほうごろし・とうめつのどうぐ)
“徒”たちが使うフレイムヘイズの蔑称。
・“天壌の劫火”アラストール(てんじょう・の・ごうか・あらすとーる)
隣り合わせの世界“紅世”における強大な存在である“王”の一人。“紅世”での『全てを焼き尽くす』を意味する言葉“天壌の劫火”が真名で、“アラストール”はこの世で付けた通称(他の“王”も名前の法則は同じ)。黒い宝石に金の輪を意匠したペンダント型の神器“コキュートス”に意識のみを表出させる。
・炎髪灼眼の討ち手(えんぱつ・しゃくがん・の・うちて)
“天壌の劫火”アラストールと契約したフレイムヘイズの称号。現在はシャナ。
・夜笠(よがさ)
コート型の、自在に変形する黒衣。アラストールの翼の一部を顕現させたもので、敵の攻撃からシャナの身を護る。その懐に『贄殿遮那』など様々な物をしまい込むことが可能。
・カリカリモフモフ(かりかりもふもふ)
シャナが提唱する正しいメロンパン食べ方。外側のカリカリした部分と内側のモフモフした部分を交互に食べることで双方の感触を十分に満喫することが出来る(らしい)。
・うるさいうるさいうるさい(うるさいうるさいうるさい)
シャナが悠二に対してよく言うセリフ。主に恥ずかしさをごまかすときに使用する。
・“蹂躙の爪牙”マルコシアス(じゅうりん・の・そうが・まるこしあす)
普段は巨大な本型の神器グリモアに意識を表出させる、軽薄で騒がしい“紅世の王”。
・弔詞の詠み手(ちょうし・の・よみて)
"蹂躙の爪牙”マルコシアスのフレムヘイズ、マージョリー・ドーの称号。
・自在師(じざいし)
自在法に長けた者のこと。マージョリーなどのことを指す。
・堵殺の即興詩(とさつ・の・そっきょうし)
マージョリーの得意な攻撃用自在法。
・トーガ(とーが)
マージョリーがまとう炎で出来た衣。ずんぐりむっくりな体型をしている。これを纏うことで、攻防に強大な力を発揮できる。
・グリモア(ぐりもあ)
マルコシアスの意思を表出させる巨大な本型の神器。ページの間には、自在法が込められた栞(しおり)や付箋(ふせん)が挟まっている。
・バカマルコ(ばかまるこ)
マージョリーがマルコシアスを注意するときに呼ぶあだ名。
・我が○○の□□(わが○○の□□)
“蹂躙の爪牙”マルコシアスがマージョリーを呼ぶ際につける異名。そのバリエーションは数知れない。
・チビジャリ(ちびじゃり)
マージョリーがシャナを呼ぶときのあだ名。
・悠ちゃん(ゆうちゃん)
千草が呼ぶ悠二のあだ名。
・御崎アトリウム・アーチ(み・さき・あとりうむ・あーち)
御崎市駅裏手にある高層ビル。高層部に『御崎アトリウムアーチ美術館』がある。
・御崎大橋(み・さき・おお・はし)
真南川に掛けられた大鉄橋。道路を跨いで建つ二つの『A』型主塔が特徴。
・真名川(ま・な・がわ)
御崎市を東西に割って走る一級河川。広い河川敷を持ち、普段は駐車場やグラウンドに、ミサゴ祭りの際には広大な会場として利用される。
・御崎高校(み・さき・こう・こう)
正式名、市立御崎高校。坂井悠二たちの通う高校。
・御崎市(み・さき・し)
県下でもそれなりに大きな市。南北に走る真南川を挟んで東側を都市機能を集中させた市街地、西側をそのベットタウンとする住宅地とそれぞれ呼ぶ。
・紅蓮の双翼(ぐ・れん・の・そう・よく)
シャナの背に燃え上がる炎の翼。飛行を可能とする。
・銀(ぎん)
謎に包まれた存在。マージョリーの仇敵。
・千変(せん・ぺん)
“紅世の王”シュドナイの真名。
・吸血鬼(ブルート・ザオガー)
ソラトが持つ片手持ちの大剣。存在の力を込めると、刃を触れ合わせている相手が傷を負う。
・けっこう着痩せするタイプ(けっこう・きやせする・たいぷ)
クラスメイトによる吉田一美評。
・お前なんかに絶対負けない!(おまえ・なんかに・ぜったい・まけない)
吉田一美の宣戦布告に対して、シャナが返した台詞。
・エカテリーナ(えかてりーな)
吉田一美が飼っている犬。犬種は豆柴。毎朝散歩をさせてあげないと、機嫌が悪くなる。
・お弁当(おべんとう)
つくった人物の想いがこもる携帯食料。昼休みに吉田一美が坂井悠二へ差し出した。
・料理(りょうり)
千草や吉田が得意、シャナが苦手とするもの。悠二はこの行為に弱い傾向が見られる。
・入浴(にゅうよく)
シャナが坂井家に通うようになって知った習慣。一度知ってからはやみつきに。
・誓い(ちかい)
千草がシャナへ教示した、キスの本当の意味。
・もっと強くなってよ(もっと・つよく・なってよ)
悠二不在のまま、燐子を討滅したシャナが彼に向かって叫んだ言葉。この後シャナの心に大きな変化が現れる。
・夢幻の冠帯(むげん・の・かんたい)
“紅世の王”ティアマトーの真名。
・ペルソナ(ぺるそな)
ティアマトーの意思を表出させるヘッドドレス型の神器(大戦時は額に、宝石を添えた飾り紐型)。戦闘時には仮面に変わる。
・仮装舞踏会(バル・マスケ)
現代における最大級の“紅世の徒”の集団。三柱臣を中心に組織されている。現在は“零時迷子”を求め暗躍しており、すべての部下たちを本拠地『星黎殿』から避難させている。
・捜索猟兵(イエーガー)
[仮装舞踏会]の兵種の一つ。情報収集と探索に当たる。ウィネの役職。
・巡回士(ヴァンデラー)
[仮装舞踏会]の兵種の一つ。戦闘行動に当たる。オルゴンの役職。
・黒焦げの何か(くろこげ・の・なにか)
シャナが作った料理。品目は不明。
・儀装の駆り手(ぎそう・の・かりて)
フレイムへイズ・カムシンの称号。
・メケスト(めけすと)
カムシンの持つ鉄棒型の宝具。本来は武器だが、調律時にも『カデシュの心室』展開に必要なマーキングをするために使用する。「瓦礫の巨人」が握る鞭の柄にもなる。
・瓦礫の巨人(がれき・の・きょじん)
『儀装の駆り手』カムシンの巨大戦闘形態。巨体に任せた絶大な破壊力を持つ。
・ラーの礫(らー・の・つぶて)
「瓦礫の巨人」の必殺技。瓦礫を繋ぎ合わせた鞭を振るい、遠心力でその先端を砲弾として飛ばす。
・探耽求究(たんたんきゅうきゅう)
“紅世の王”ダンタリオンの真名。
・教授(きょうじゅ)
“探耽求究”ダンタリオンの仇名。
・ドミノ(どみの)
正式名称は『我学の結晶エクセレント28―カンターテ・ドミノ』。教授の助手たる“燐子”。通称、『お助けドミノ』。
・この世の本当のこと(このよ・の・ほんとう・の・こと)
“紅世”の存在も含めた、世界の真の在り様。
・僕は人間なんだ(ぼく・は・にんげん・なんだ)
吉田に励まされ、悠二が涙と共に発した言葉。
・星黎殿(せいれいでん)
[仮装舞踏会]の本拠地。『天道宮』と同系・異様式の移動城砦。
・三柱臣(トリニティ)
盟主の元、[仮装舞踏会]を束ねる3人の幹部のこと。『巫女』ヘカテー、『参謀』ベルペオル、『将軍』シュドナイからなる。上下関係はないが、組織は実質『参謀』が動かしている。
・参謀(さんぼう)
[仮装舞踏会]三柱臣の一柱、ベルペオルのこと。
・将軍(しょうぐん)
[仮装舞踏会]三柱臣の一柱、シュドナイのこと。
・巫女(みこ)
[仮装舞踏会]三柱臣の一柱、ヘカテーのこと。
・逆理の裁者(ぎゃくり・の・さいしゃ)
“紅世の王”ベルペオルの真名。
・頂の座(いただき・の・くら)
“紅世の王”ヘカテーの真名。
・タルタロス(たるたろす)
『参謀』ベルペオルが持つ鎖型の宝具。
・ババア(ばばあ)
ベルぺオルをシュドナイが(影で)呼ぶときの仇名。
・私はあなたのものではありません(わたし・は・あなたのもの・では・ありません)
ヘカテーがシュドナイを軽くあしらうときに使った言葉。
・狩人(かりうど)
“紅世の王”フリアグネの真名。
・マリアンヌ(まりあんぬ)
“狩人”フリアグネの“燐子”。可愛い少女の人形。
・玻璃壇(はりだん)
古き“王”である“祭礼の蛇”が作った、人間とトーチの“存在の力”を監視できる箱庭型の宝具。
・旧依田デパート(きゅう・よだ・でぱーと)
御崎大橋の市街地側袂に建つ、市街で一番高いビル。元はデパートだったが、地上部分は親会社の事業撤退で放棄された。当初はフリアグネのアジトで、討滅後はマージョリー一味の秘密基地となった。
・御崎アトリウム・アーチ(み・さき・あとりうむ・あーち)
御崎市駅裏手にある高層ビル。高層部に『御崎アトリウムアーチ美術館』がある。
・ミサゴ祭り(みさご・まつ・り)
年に一度、真南川河川敷で行なわれる大規模なお祭り。県外からも客が来る。
・御崎市駅(み・さき・し・えき)
御崎市市街地の中央に位置する、県下でも指折りの大きな駅。
・都喰らい(みやこ・くら・い)
紅世の王“棺の織手”アシズが過去に起こした大災厄。通常は喰らうに適さない物体、都市を丸ごと莫大かつ高純度な“存在の力”に変換した。フレイムヘイズを数多く生み出す契機となった事件。

■サブタイトル

・第1話/全ての終わり、一つの始まり(2005/10/05)
・第2話/灯る炎(2005/10/12)
・第3話/トーチとフレイムヘイズ(2005/10/19)
・第4話/惑いのフレイムヘイズ(2005/10/26)
・第5話/それぞれの想い(2005/11/02)
・第6話/交錯・発動・対決(2005/11/09)
・第7話/二人のフレイムヘイズ(2005/11/16)
・第8話/麗しのゴブレット(2005/11/23)
・第9話/恋と欲望のプールサイド(2005/11/30)
・第10話/絡まる想い(2005/12/07)
・第11話/悠二とシャナとキス(2005/12/14)
・第12話/ゆりかごに花は咲いて(2005/12/21)
・第13話/校舎裏の宣戦布告(2006/01/4)
・第14話/偉大なる者(2006/01/11)
・第15話/炎の生まれた日(2006/01/18)
・第16話/炎髪灼眼の討ち手(2006/01/25)
・第17話/新たなる序章(2006/02/01)
・第18話/砕ける願い(2006/02/08)
・第19話/戦いの中で(2006/02/15)
・第20話/非情のヴィルヘルミナ(2006/02/22)
・第21話/遠ざかる想い(2006/03/01)
・第22話/揺らぐ炎(2006/03/08)
・第23話/星黎殿の戦い(2006/03/15)
・第24話/紅蓮の想い(2006/03/22)

■関連作品

・灼眼のシャナⅡ
・灼眼のシャナⅢ -FINAL-
・灼眼のシャナ SP
・灼眼のシャナ S
・劇場版 灼眼のシャナ
・しゃくがんのシャナたん
・フリアグネ&マリアンヌのなぜなにシャナ!なんでも質問箱!
・なぜなにシャナ!なんでも質問箱! 1~8
・なぜなにシャナ!なんでも質問箱!SP 1~3
・なぜなにシャナ!特別編
・なぜなにシャナ!なんでも質問箱! 1~8

■主題歌・楽曲

・OP1
・緋色の空
・作詞/川田まみ
・作曲/中沢伴行
・編曲/中沢伴行、尾崎武士
・歌/川田まみ

・OP2
・being
・作詞/KOTOKO
・作曲/KOTOKO
・編曲/高瀬一矢
・歌/KOTOKO

・ED1
・夜明け生まれ来る少女
・作詞/高橋洋子
・作曲/大森俊之
・編曲/大森俊之
・歌/高橋洋子

・ED2
・紅の静寂
・作詞/石田燿子
・作曲/村上正芳
・編曲/村上正芳
・歌/石田燿子

・IN1
・緋色の空
・作詞/川田まみ
・作曲/中沢伴行
・編曲/中沢伴行、尾崎武士
・歌/川田まみ

灼眼のシャナ - シャクガンノシャナ - 評測と推薦

「灼眼のシャナ」は、2005年から2006年にかけて放送されたアニメシリーズで、原作は高橋弥七郎によるライトノベルです。この作品は、異世界「紅世」から来た「紅世の徒」と呼ばれる存在が、人間の「存在の力」を奪うことでこの世に顕現し、世界の歪みを引き起こすという設定を基にしています。そんな中、フレイムヘイズと呼ばれる異能者たちが「紅世の徒」と戦い、世界のバランスを守る物語が展開されます。

主人公の坂井悠二は、ある日突然「紅世の徒」に襲われ、自身が「トーチ」と呼ばれる存在であることを知らされます。トーチとは、「存在の力」を喰われて死んだ人間の残り火から作られた代替物で、悠二はその中でも特別な「ミステス」として描かれます。彼の前に現れたフレイムヘイズの少女、シャナとの出会いが物語の中心となります。シャナは「炎髪灼眼の討ち手」と呼ばれ、紅世の魔神「天壌の劫火」アラストールと契約した強力な戦士です。彼女の使命は「紅世の徒」を討滅し、世界の歪みを防ぐことですが、悠二との出会いによって彼女の心に変化が生じていきます。

この作品の魅力は、壮大なファンタジー世界と、人間ドラマの絶妙なバランスにあります。シャナと悠二の関係性は、戦闘シーンの緊張感と対照的に、日常のささやかな瞬間を描くことで深みを増していきます。特に、シャナがメロンパンを食べるシーンや、悠二の母親・千草との交流は、視聴者に親しみやすさを感じさせます。また、シャナの「うるさいうるさいうるさい」というセリフは、彼女のツンデレな性格を象徴しており、ファンの間で非常に人気があります。

キャラクターの個性も豊かで、シャナ以外にも多くの魅力的なキャラクターが登場します。マージョリー・ドーとマルコシアスのコンビは、戦闘シーンでの活躍だけでなく、ユーモラスなやり取りも見せてくれます。ヴィルヘルミナ・カルメルとティアマトーの冷静な戦い方や、カムシンとベヘモットの重厚な存在感も印象的です。また、敵側の「仮装舞踏会」の三柱臣、ベルペオル、シュドナイ、ヘカテーもそれぞれ異なる魅力を持っており、物語に深みを与えています。

アニメーション制作を担当したJ.C.STAFFは、戦闘シーンの迫力やキャラクターの表情の細やかさを丁寧に描き出しています。特に、シャナの炎髪灼眼のビジュアルは非常に美しく、視覚的なインパクトを与えます。また、音楽も作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素となっており、川田まみの「緋色の空」やKOTOKOの「being」など、主題歌も非常に印象的です。

「灼眼のシャナ」は、ファンタジーと人間ドラマの融合、魅力的なキャラクター、美しいビジュアルと音楽が組み合わさった、非常に完成度の高い作品です。特に、異世界ファンタジーが好きな方や、キャラクターの成長や関係性に興味がある方には強くおすすめします。また、シリーズ全体を通して見ることで、シャナと悠二の成長や、世界の運命がどうなるのかを追う楽しみもあります。続編の「灼眼のシャナⅡ」や「灼眼のシャナⅢ -FINAL-」も合わせて視聴することで、より深くこの世界を楽しむことができるでしょう。

さらに、「灼眼のシャナ」は、原作のライトノベルやコミカライズも存在し、多角的に楽しむことができます。特に、原作小説ではアニメでは描かれていない詳細な設定やエピソードが多く含まれており、ファンにとっては必読の価値があります。また、関連作品として「しゃくがんのシャナたん」や「なぜなにシャナ!なんでも質問箱!」など、よりカジュアルに楽しめるスピンオフ作品もあり、幅広い層にアピールしています。

総じて、「灼眼のシャナ」は、ファンタジーアニメの金字塔とも言える作品であり、その魅力は今なお多くのファンを引きつけています。異世界の戦いと日常の温かさが交錯するこの物語は、視聴者に感動と興奮を与え、何度でも見返したくなるような作品です。ぜひ一度、シャナの世界に触れてみてください。

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