惑星大怪獣 ネガドン - 特撮映画の新たな地平■公開メディア自主制作 ■原作メディアアニメオリジナル ■公開日2004年 ■初出方法(株) コミックス・ウェーブ・フィルム ■分数25分 ■話数1話 ■原作粟津 順 ■監督粟津 順 ■著作© Jun Awazu/CoMix Wave Films ■ストーリー昭和百年(西暦2025年)を迎えた近未来。世界人口は100億を超え、国際規模の宇宙開発事業【火星テラフォーミング計画】が行われていた。そんなある日、火星から帰還途中だった宇宙貨物船【いざなみ】が日本に墜落。積載されていた怪獣ネガドンが目覚めてしまう! 破壊本能しかない冷血凶悪な殺戮型宇宙怪獣、ネガドン。人類はヤツを倒すことができるのか!? 絶望的な状況の下、一人の中年男・楢崎龍一(ならさきりゅういち)が立ち上がる。彼こそは10年前に実験中の事故で娘を失った伝説のロボット工学の権威だった。亡き娘との約束、そして科学と人類の未来を守るため、未完の人間型汎用歩行重機ロボット【MI-6ミロク二号機】で出撃する楢崎。かくして、楢崎とネガドンの天地をも揺るがす壮絶な死闘がはじまる!! ■解説10代の頃より初代ゴジラをはじめとする特撮映画の世界に引き込まれ、怪獣に魅せられた青年・粟津順がおくる「惑星大怪獣ネガドン」。世界初の全編CG制作による怪獣映画として、(本作には実写は一切使われていません)1950年代のフィルム画質を彷彿させる映像エフェクト「粟津フィルター」を独自開発、ミニチュア使用の撮影方法も意識し、各所に特撮映画へのオマージュをちりばめた本作品はまさに「新時代特撮」とよべる映像作品となっています。 ※コミックス・ウェーブ・フィルム公式サイトより引用 ■キャスト・楢崎龍一/清水 大 ■メインスタッフ・原作、脚本、監督/粟津 順 ■メインキャラクタ・楢崎龍一 ■メインロボ・アイテム・昭和100年 ■主題歌・楽曲・TM1 評論:新時代の特撮映画「惑星大怪獣 ネガドン」「惑星大怪獣 ネガドン」は、特撮映画の新たな地平を切り開いた作品として高く評価されています。監督であり原作者でもある粟津順氏は、幼少期から特撮映画に魅了され、その情熱をこの作品に注ぎ込んだことが明らかです。全編CGで制作されたこの映画は、1950年代のフィルム画質を再現する「粟津フィルター」を用いることで、古き良き特撮映画の雰囲気を現代に蘇らせました。 ストーリーは、昭和100年(西暦2025年)の近未来を舞台にしています。世界人口が100億を超え、火星テラフォーミング計画が進行中という設定は、現実の科学技術の進歩を反映しつつ、SF的な要素を巧みに取り入れています。火星から帰還中の宇宙貨物船「いざなみ」が日本に墜落し、怪獣ネガドンが目覚めるという展開は、特撮映画の王道でありながら、新たな驚きを提供します。 主人公の楢崎龍一は、娘を事故で亡くしたロボット工学の権威であり、彼の復讐と人類の未来を守るための戦いが描かれます。楢崎のキャラクターは、科学者としての知識と父親としての情愛が交錯する複雑な内面を持ち、観客に深い共感を呼びます。彼が操縦するMI-6ミロク二号機は、未完のロボットでありながら、ネガドンとの壮絶な戦いを繰り広げることで、科学の可能性と限界を象徴しています。 本作のCG技術は、当時の自主制作映画としては非常に高いレベルにあります。特にネガドンのデザインと動きは、リアルさと怪獣映画特有の怪奇さを両立しており、視覚的なインパクトを与えます。また、ミニチュアを使用した撮影方法を意識したシーンは、特撮映画へのオマージュとして感動を呼びます。 音楽も本作の魅力を引き立てる重要な要素です。寺沢新吾氏による音楽と音響効果は、緊張感とドラマ性を高め、湯本あかね氏の歌う主題歌「天然色の夢~昭和九十年の空~」は、昭和のノスタルジーを感じさせつつ、未来への希望を歌い上げています。 推薦:特撮映画ファン必見の作品「惑星大怪獣 ネガドン」は、特撮映画ファンにとって必見の作品です。全編CGで制作された怪獣映画としては世界初の試みであり、その技術的な革新性と特撮映画への愛情が詰まっています。特に、昭和の特撮映画を愛するファンにとっては、粟津フィルターによる映像エフェクトが懐かしさを呼び起こすことでしょう。また、SFファンにとっては、火星テラフォーミング計画やロボット工学の描写が興味深いポイントとなるでしょう。 さらに、この作品は単なるエンターテイメントとしてだけでなく、科学技術の進歩と人間の倫理的な問題を描くことで、深いテーマ性を持っています。楢崎龍一のキャラクターを通じて、科学の力とその限界、そして人間の尊厳について考えさせられることでしょう。 本作は、25分という短い時間の中に、特撮映画の魅力と新たな可能性を凝縮しています。特撮映画の歴史を知りたい方、CG技術の進化に興味がある方、そして単純に怪獣映画が好きな方には、ぜひ一度見ていただきたい作品です。特撮映画の新たな地平を切り開いた「惑星大怪獣 ネガドン」は、観る者に感動と驚きを与えることでしょう。 |
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