『ななか6/17』の感動と成長の物語を徹底評価！

『ななか6/17』 - 記憶喪失の少女と青春の物語

『ななか6/17』は、八神健による原作漫画を原案としたテレビアニメシリーズで、2003年1月9日から3月27日までテレビ東京系で放送されました。全13話のこの作品は、記憶喪失という特殊な設定を軸に、青春と友情、そして成長を描いた心温まる物語です。

ストーリー

主人公の霧里七華（ななか）は、高校2年生の17歳。幼なじみの凪原稔二と同じ高校に通っています。しかし、ある日突然の事故が原因で、6歳以降の記憶を失ってしまいます。その結果、心だけが6歳の無邪気な少女に戻ってしまった七華は、クラスメートにその事実がバレないようにと、稔二が必死にフォローする日々が始まります。優等生の雨宮ゆり子や稔二のライバルである嵐山たちも巻き込まれ、七華の学園生活は大騒動に。果たして、七華の記憶は戻るのか、そして彼女を取り巻く人々との関係はどう変わっていくのか、見逃せない展開が続きます。

キャラクター

霧里七華（きりさとななか）
七華は、成績優秀でクラスメートから嫌われていた高校2年生。しかし、事故により6歳以降の記憶を失い、心だけが6歳の無邪気な少女に戻ってしまいます。アニメ「まじかるドミ子」が大好きで、その影響を随所に見せる彼女の行動は、周囲を驚かせます。

凪原稔二（なぎはらねんじ）
七華の幼なじみで、彼女が6歳児化してしまった後も守るために奮闘します。「怒髪の稔二」の異名を持つ不良少年ですが、短気で喧嘩っ早い一方で、優しく子供好きな一面も持っています。

雨宮ゆり子（あめみやゆりこ）
七華のクラスメイトで、当初は七華を嫌っていましたが、後に和解し、稔二と共に七華を守る協力者となります。ピアノの腕前は一流で、彼女の優しさと才能が物語を彩ります。

霰玉九里子（あらたまくりこ）
幼稚園児で、本物の6歳。アメリカに留学している兄に似た稔二を気に入り、懐いています。七華をライバル視し、二人の間に割って入ろうとするおませな女の子です。

嵐山五月（あらしやまさつき）
嵐山甚八の妹で、武道の達人。家は道場を経営しており、兄のふがいなさを嘆いています。勘違いから七華を武道の達人と思い込み、「お義姉さま」と呼んで尊敬しています。

嵐山甚八（あらしやまじんぱち）
稔二のライバルで、常に稔二にケンカを売っていますが、七華のようなタイプの女の子には弱い一面があります。

まじかるドミ子
七華が小さい頃に放送されていた人気アニメ「まじかるドミ子」のヒロイン。本名は宍戸美子で、七華は彼女の大ファンです。足元の生物ピコット（通称ピコ太）と共に物語を盛り上げます。

制作スタッフ

『ななか6/17』の制作には、多くの才能あふれるスタッフが関わっています。監督は桜井弘明、シリーズ構成は金春智子、キャラクターデザインと総作画監督は音地正行が担当しました。また、「まじかるドミ子」のキャラクターデザインは山川吉樹、美術監督はかきもとやおき、色彩設計は安藤智美、撮影監督は鈴木洋平、編集は関一彦、音楽は増田俊郎とダブルオーツ、音響監督はなかのとおるが務めています。プロデュースはGENCO、アニメーション制作はJ.C.STAFF、製作はななか会が行いました。