フッ素、それとも災害？ ——フッ化物配合歯磨き粉のメリットとデメリット

フッ素の虫歯予防効果が前世紀に確認されて以来、フッ素が有害であるかどうかの論争は止むことはありませんでした...今日は、フッ素入り歯磨き粉の長所と短所についてお話しします。

01 フッ化物入り歯磨き粉は有害ですか？

日常生活において、私たちが最も多く接触するフッ素含有日用ヘルスケア製品は、フッ素配合歯磨き粉です。そのため、フッ化物配合歯磨き粉は最も議論の多い話題でもあります。

多くの広告記事では、フッ化物配合歯磨き粉の有害性を意図的に強調していますが、製品の説明に注意を払っていれば、宣伝されている製品には実際にはフッ化物が含まれていることがわかります。

ここで言えるのは、歯磨き粉は食べるためのものではない、という単純な事実です。したがって、通常の状況では、歯磨き粉にどれだけの量のフッ化物が含まれていても、有害ではありません。

しかし問題は、歯磨き粉が誤って体内に摂取される可能性があることです。確率は低いですが、可能性はまだ存在します。リスクのある人々は通常、嚥下機能が一般的に弱い子供などの特別なグループです。

したがって、フッ化物歯磨き粉が有害であると言うことは、基本的に異常な使用に基づいています。

02 フッ化物入り歯磨き粉を摂取すると有害ですか？

フッ化物入り歯磨き粉を食べるとフッ化物中毒になるかどうかは、フッ化物の量によって決まります。この量は、使用する歯磨き粉の量とフッ化物濃度によって異なります。当然ですが、投与量が多いほど、フッ素濃度が高くなり、体内に入るフッ素の量も多くなります。そのため、子どもが使用するフッ化物配合歯磨き粉の量やフッ化物濃度には制限があります。

フッ素の最適投与量は1日あたり0.05 mg/kgです。アメリカ歯科医師会（ADA）の調査によると、体重15kgの子供を例にとると、米粒大の歯磨き粉で1日2回歯を磨き、その歯磨き粉をすべて飲み込んだ場合、体重1kgあたり0.013mgのフッ化物を摂取することになる。同じ子供がエンドウ豆大の量の歯磨き粉で1日2回歯を磨き、その歯磨き粉をすべて飲み込んだ場合、0.5 mgのフッ化物を摂取することになり、投与量は0.033 mg/kgになります。後者は前者に比べて2倍以上の量のフッ化物を摂取した。

したがって、飲料、食品、歯磨き粉、サプリメント、局所塗布からのフッ化物の潜在的な摂取源と、歯の形成中のフッ素症のリスクを考慮して、ADA は、最初の歯が生えてから 3 歳になるまでは米粒大の量の歯磨き粉を使用し、3 歳から 6 歳の子供にはエンドウ豆大の量の歯磨き粉を使用することを推奨しています。このアプローチにより、フッ素の虫歯予防効果が最大限に高まり、同時にフッ素症のリスクもさらに軽減されます。

03 子供用の歯磨き粉にはフッ素が含まれているべきですか?

実際、最も重要な問題は、子供がフッ化物入り歯磨き粉を使うべきかどうかということです。

実は、子どもは虫歯になりやすいグループです。フッ化物には3つの機能があります。1. 歯のエナメル質の耐酸性を高める。 2. 脱灰した歯のエナメル質の再石灰化を促進する。 3. 一定の抗菌効果があります。ただし、その抗菌効果についてはいまだ議論の余地があります。

したがって、虫歯リスクが高い子供には、フッ化物配合の歯磨き粉を使うことが特に重要です。上記の用量を守って使用することで、フッ素中毒を防ぐことができます。

フッ化物配合歯磨き粉に加え、キシリトールにも一定の虫歯予防効果がありますが、その効果はやや劣ります。そのため、フッ素とキシリトールを組み合わせた歯磨き粉が増えており、キシリトール自体も甘味料として作用するため、子供用の歯磨き粉に非常に適しています。

フッ化物入り歯磨き粉についてご存知ですか？想像していたほど怖くないですか？

実際、ほとんどの成人が歯磨き粉を食べることは不可能であり、誤って食べてしまったとしてもその量はごくわずかです。子どもは、フッ素の量を調節し、子ども専用の歯磨き粉を使うことで、フッ素中毒を予防することもできます。

フッ化物歯磨き粉は怖いのではなく、怖いのは虫歯です。