『K SEVEN STORIES Episode1 R:B ～BLAZE～』の魅力と評価：炎の物語を深掘り

K SEVEN STORIES Episode1 R:B ～BLAZE～ レビューと詳細情報

作品概要

『K SEVEN STORIES Episode1 R:B ～BLAZE～』は、2018年7月7日に公開された劇場アニメーションです。原作はGoRAとGoHandsによるアニメオリジナル作品で、監督は鈴木信吾が務めています。全65分の1話構成で、GoHandsがアニメーション制作を担当しています。この作品は、シリーズ『K SEVEN STORIES』の第一章であり、物語は《セプター4》解散から一年余り後の世界を描いています。

ストーリー

《セプター4》が解散してから一年以上が経ち、《吠舞羅》は肥大化し、一部で暴走の兆しを見せていました。その中で、《赤の王》周防尊は、己を蝕む王の力に苛立ちを強めていました。そんな彼の元に、新たな《青の王》誕生の報が届きます。新王宗像礼司は、その手腕で瞬く間に《セプター4》を再建し、混乱の元凶たる《吠舞羅》へと視線を向けます。王の宿命に苦しむ《赤の王》と、王の理想に燃える《青の王》。若き両王が出会うとき、新たな戦いの幕が開けるのです。

キャスト

• 周防 尊 - 津田健次郎
• 宗像礼司 - 杉田智和
• 草薙出雲 - 櫻井孝宏
• 十束多々良 - 梶裕貴
• 矢俣大智 - 八代拓
• 淡島世理 - 沢城みゆき

メインスタッフ

• 原作 - GoRA×GoHands
• 企画 - 三嶋章夫、岸本鈴吾
• 監督・キャラクターデザイン - 鈴木信吾
• 総作画監督 - 古田 誠
• シリーズ構成 - 来楽零(GoRA)
• 脚本 - あざの耕平(GoRA)
• プロップデザイナー - 岸田隆宏
• メカデザイナー - 大久保宏
• メインアニメーター - 内田孝行、大久保宏、岡田直樹
• 美術監督 - 内藤 健
• 撮影監督 - 戸澤雄一朗
• 編集 - 田所さおり
• 音響監督 - 田中 亮
• 音響制作 - グロービジョン
• 音楽 - 遠藤幹雄
• アニメーションプロデューサー - 菊地貴紀
• アニメーション制作 - GoHands
• 製作 - k-7project

メインキャラクタ

• 周防 尊 - 鎮目町のチーム《吠舞羅》を束ねる、寡黙で豪胆な《赤の王》。強大な力と破壊衝動を有し、常に力を制御し続けねばならない苦しさに耐えている。また、いつか自分が制御を放棄し、暴走するのではないかと危惧している。
• 宗像礼司 - 新たに誕生した《青の王》。極めて優秀な人物ながら、長年自分が何者なのかと悩み続けてきた。ハイジャック事件で王となったのちは、これを天命と考えて行動。《セプター4》を再建し、自らの理想を実現しようとする。
• 草薙出雲 - 《吠舞羅》の参謀であり、《赤の王》周防尊の片腕。バー『HOMRA』のマスターでもある。《吠舞羅》の末端メンバーの間で規律が乱れていることを憂慮しており、新たな《青の王》の動向に注意を払う。
• 十束多々良 - 《吠舞羅》の幹部の一人であり、周防の理解者兼抑え役。周防が抱え、蓄積させている苛立ちや鬱屈、苦しみを見抜いており、彼の状態を危惧している。また、《吠舞羅》の現状を憂い、草薙と共に状況改善に挑む。
• 矢俣大智 - 《吠舞羅》の新入り。強く誇らしい《吠舞羅》に憧れ、クランズマンとなった。ただし、主要メンバーと会う機会はなく、柄の悪い新入り同士でつるんでいる。《吠舞羅》の名を盾に傍若無人な振る舞いを取ることも多い。
• 淡島世理 - 再建された《セプター4》の副長。宗像が《青の王》となったハイジャック事件の際、同じ便に搭乗していた。《青の王》の存在に衝撃を受け、宗像からスカウトされたことを機に、彼の最初のクランズマンとなる。

サブタイトル

K SEVEN STORIES Episode1　R:B ～BLAZE～ (2018/07/07)

関連作品

• K SEVEN STORIES Episode 2 SIDE:BLUE ～天狼の如く～
• K SEVEN STORIES Episode 3 SIDE:GREEN ～上書き世界～
• K SEVEN STORIES Episode 4 Lost Small World ～檻の向こうに～
• K SEVEN STORIES Episode 5 メモリー・オブ・レッド ～BURN～
• K SEVEN STORIES Episode 6 Circle Vision ～Nameless Song～

主題歌・楽曲

• OP - SURVIVE!
  • 作詞 - atsuko
  • 作曲 - atsuko
  • 歌 - angela
• ED - BLAZE
  • 作詞 - atsuko
  • 作曲 - atsuko
  • 歌 - angela

レビュー

『K SEVEN STORIES Episode1 R:B ～BLAZE～』は、シリーズのファンにとって待望の新章であり、物語の新たな展開を描くことで視聴者を引き込むことに成功しています。特に、《赤の王》周防尊と新たな《青の王》宗像礼司の対比は、作品のテーマである「王の力」と「王の宿命」を深く掘り下げています。

周防尊のキャラクターは、これまでのシリーズでも注目すべき存在でしたが、今回のエピソードでは彼の内面の苦悩がさらに強調されています。津田健次郎の声優としての演技力が光り、周防の苦しみや苛立ちが視聴者に伝わってきます。一方、宗像礼司のキャラクターは、新たな《青の王》としての理想と使命感を杉田智和が見事に表現しており、二人の王の対立と共感が物語の中心に据えられています。

ストーリー展開は、《セプター4》の再建と《吠舞羅》の暴走という二つの軸を巧みに絡め合わせており、視聴者の興味を引きつけます。特に、《吠舞羅》の内部の混乱や新入りメンバーの描写は、組織の現状をリアルに描き出しています。また、《セプター4》の再建過程では、宗像礼司のリーダーシップと淡島世理のサポートが印象的で、チームの再生と成長を感じさせます。

ビジュアル面では、GoHandsの特徴的な作画スタイルが引き続き採用されており、色彩豊かで動きのあるシーンが多く見られます。特に、戦闘シーンの描写は非常にダイナミックで、視覚的なインパクトを与えます。音楽も、angelaの主題歌「SURVIVE!」と「BLAZE」が物語の雰囲気を盛り上げており、視聴体験をさらに豊かなものにしています。

全体として、『K SEVEN STORIES Episode1 R:B ～BLAZE～』は、シリーズのファンだけでなく、新たな視聴者にも楽しめる作品となっています。物語の深みとキャラクターの成長、そしてビジュアルと音楽の融合が見事に調和しており、劇場アニメーションとして高い評価を受けるに値します。シリーズの続編にも期待が高まりますが、このエピソードだけでも十分に満足できる内容となっています。

推薦

『K SEVEN STORIES Episode1 R:B ～BLAZE～』は、シリーズのファンだけでなく、アクションとドラマが好きな人、深いキャラクター描写を楽しみたい人におすすめです。特に、王の力と宿命というテーマに興味がある人には必見の作品です。また、angelaの音楽が好きな人にも楽しめる要素が満載です。ぜひ、劇場でこの作品を体験してみてください。