APPLESEED ⅩⅢ 第3話：驚異の戦闘シーンと深まるストーリー展開を徹底解剖

「アップルシード XIII」：士郎正宗の世界観を新たなCGアニメーションで描く

士郎正宗の名作「アップルシード」を原作とする新シリーズ「アップルシード XIII（サーティーン）」は、2011年7月6日から12月11日まで劇場公開されました。この作品は、原作ファンにとって見逃せないコミックタッチのCGアニメーションとして注目を集めました。ここでは、「アップルシード XIII」の詳細な情報と評価、そしておすすめポイントを紹介します。

■作品概要

「アップルシード XIII」は、非核大戦で荒廃した世界を舞台に、巨大人工都市オリュンポスを中心に展開される物語です。オリュンポスは、優秀なヒトの遺伝子から作られたハイブリッドのクローン人間「バイオロイド」が運営する理想郷です。元LA市警SWAT隊員のデュナン・ナッツと多機能サイボーグのブリアレオスは、オリュンポスの特殊部隊ES.W.A.T.としてテロリストと戦います。人類の未来をバイオロイドに委ねる「方舟計画」が進む中、オリュンポスに牙を向ける「人類解放戦線」の裏には、テロリスト集団「アルゴノーツ」の英雄アル・ケイデスの影がちらつきます。しかし、彼は20年前に技術国家ポセイドンの攻撃で死んだはずだったのです。

■制作背景と技術

「アップルシード XIII」は、過去に劇場公開された『アップルシード』（2004年）と『エクスマキナ-APPLESEED SAGA-』（2007年）に続くシリーズです。これらの作品は、CG技術を駆使した革新的なアニメーションとして注目されました。「アップルシード XIII」では、CG技術を使って「動くコミック」を表現するという新たな挑戦がなされました。特に、士郎正宗氏の原作コミックに最も近いキャラクターと緻密な描き込みの質感にこだわった新感覚アニメーションを目指しました。

監督には、「図書館戦争」（2008年）や「獣の奏者エリン」（2009年）を手掛けた浜名孝行が起用され、脚本・設定は「攻殻機動隊シリーズ」のプロダクション I.Gが担当しました。士郎正宗作品を熟知したスタッフが集結し、名作「アップルシード」に挑戦しました。CG制作は、ディズニーオリジナルアニメ「ファイアーボール」が話題となったジーニーズアニメーションスタジオが中心となり、13社のCGスタジオがそれぞれの話数を担当しました。各話で見られる13社それぞれの特色にも注目です。

■ストーリーとキャラクター

「アップルシード XIII」のストーリーは、完全オリジナルでありながら、原作の世界観を忠実に再現しています。主人公のデュナン・ナッツは、父親であるカール・ナッツから叩き込まれた戦闘術を駆使し、ブリアレオスと共にオリュンポスを守るため戦います。ブリアレオスは、爆弾事件で全身サイボーグ化した後、改造を重ねて現在に至りました。彼の高性能な能力と慎重な性格は、隊員からの信頼も厚いです。デュナンとブリアレオスは、公私共に深い絆で結ばれています。

その他にも、ES.W.A.T.の隊長ランスやエースのマグス、ヒカルド・リエス、レジナルド・バクスタ、ジーナ・ガルシア、アラン・グリッグ・デカトンケイレスなど、個性豊かなキャラクターが登場します。また、オリュンポスの行政院行政総監アテナや内務大臣ニケ、バイオロイドのヒトミ、ディア、エウリスなど、物語を彩る重要なキャラクターも多く登場します。テロリストのアル・ケイデスや彼を支援するプロフェッサー・レオンも、物語の緊張感を高める存在です。

■評価とおすすめポイント

「アップルシード XIII」は、原作ファンにとっては見逃せない作品です。士郎正宗氏の原作コミックに最も近いキャラクターと緻密な描き込みの質感にこだわった新感覚アニメーションは、視覚的な魅力にあふれています。また、完全オリジナルストーリーでありながら、原作の世界観を忠実に再現している点も評価できます。

特に注目すべきは、13社のCGスタジオがそれぞれの話数を担当したことです。各話で見られる13社それぞれの特色は、視聴者に新鮮な驚きを提供します。また、豪華なキャスト陣も見逃せません。坂本真綾がデュナンを、山寺宏一がブリアレオスを演じるなど、声優の演技も物語を盛り上げます。

「アップルシード XIII」は、CGアニメーションの進化を感じさせるとともに、士郎正宗の世界観を新たな視点で楽しむことができる作品です。原作ファンだけでなく、CGアニメーションやサイバーパンク系の作品が好きな方にもおすすめです。ぜひ、劇場でその迫力を体感してみてください。

■関連作品

「アップルシード XIII」は、以下の関連作品もありますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

• APPLESEED XIII 預言
• APPLESEED XIII 遺言

■結論

「アップルシード XIII」は、士郎正宗の名作「アップルシード」を原作とする新シリーズであり、CGアニメーションの進化を感じさせるとともに、原作の世界観を忠実に再現した作品です。完全オリジナルストーリーと豪華なキャスト陣、13社のCGスタジオによる特色あふれる映像は、視聴者に新鮮な驚きを提供します。原作ファンだけでなく、CGアニメーションやサイバーパンク系の作品が好きな方にもおすすめの作品です。ぜひ、劇場でその迫力を体感してみてください。