『RIDEBACK』レビュー:バイクとダンスの融合が魅せる新感覚アクションアニメ

『RIDEBACK』レビュー:バイクとダンスの融合が魅せる新感覚アクションアニメ

RIDEBACK - ライドバック - 詳細レビューと推薦

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

漫画

■放送期間

2009年01月11日 ~ 2009年04月14日

チバテレビ 2009年1月11日~2009年3月29日(1回~12回)毎週日曜 24:00~24:30

テレ玉 2009年1月11日~2009年3月29日(1回~12回)毎週日曜 25:30~26:00

tvk 2009年1月12日~2009年3月30日(1回~12回)毎週月曜 25:15~25:45

KBS京都 2009年1月12日~2009年3月30日(1回~12回)毎週月曜 25:30~26:00

サンテレビ 2009年1月13日~2009年3月31日(1回~12回)毎週火曜 24:00~24:30

TOKYO MX 2009年1月14日~2009年4月1日(1回~12回)毎週水曜 25:30~26:00

AT-X 2009年1月27日~2009年4月14日(1回~12回)毎週火曜 9:30~10:00

■放送局

TOKYO MX、UHF、AT-X

■分数

30分

■話数

12話

■原作

カサハラテツロー

■監督

高橋敦史

■制作

・アニメーション制作/マッドハウス

・製作/「ライドバック」製作委員会(マッドハウス、インターチャネル、ジェネオンエンタテインメント)

■著作

©カサハラテツロー・小学館/「ライドバック」製作委員会

■ストーリー

国連解体や大震災の被害をうけ、国としての機能を失っていた日本。GGP(世界統治構想)の統治により、徐々に復興が進み、以前のような生活が戻りつつある時代―。ひとりの少女が武蔵野総合大学に入学してきた。彼女の名前は、尾形琳。バレエの才能を持ちながらも、靭帯断裂によりバレエを断念せざるを得なかった彼女は目標を見失ったまま大学生活を始める。そこで出会ったバイクにも似た人型ロボット「ライドバック」。その邂逅は、やがて人々を、そして彼女自身をも、戦いの渦へと巻き込むことになる。

■解説

天才ダンサーの娘として生まれ、将来を嘱望された少女、尾形琳。彼女は足の怪我により、バレエの道を断念した彼女は、武蔵野総合大学に入学し、ふとしたきっかけから「ライドバック部」を来訪する。そこで出会ったバイクに似た人型ロボット「ライドバック」。その邂逅は、やがて人々を、そして彼女自身をも、戦いの渦へと巻き込むことになる。原作は月刊IKKI(小学館)に連載されたカサハラテツローの同名漫画。原作を新たな物語として再構築した「もうひとつのライドバック」として展開する。監督はこれが初監督となる高橋敦史。TVアニメーションシリーズとしてはマッドハウスが初めて本格的に3Dを活用した作品でもあり、縦横無尽のメカニックアクションで魅せる。

■キャスト

・尾形琳/水樹奈々

・片岡珠代/朴璐美

・岡倉天司郎/小山力也

・内田すずり/松元恵

・上村しょう子/豊口めぐみ

・菱田春樹/うえだゆうじ

・河合堂太/陶山章央

・ロマノフ・カレンバーク/三木眞一郎

・横山みさを/早水リサ

・キーファ/森川智之

・岡龍之介/木内秀信

・依田恵/小林沙苗

・片岡南風/柴田秀勝

・尾形遊紀/園崎未恵

■メインスタッフ

・原作/カサハラテツロー

・監督/高橋敦史

・シリーズ構成・脚本/高屋敷英夫、飯塚健

・キャラクターデザイン、総作画監督/田崎聡

・美術監督/東地和生

・色彩設計/橋本賢

・VFXスーパーバイザー/加藤道哉

・CGI監督/設楽友久

・撮影監督/斉藤寛

・音楽/和田貴史

・音響監督/中嶋聡彦

・CG制作/サイクロングラフィックス

・設定協力、予告イラスト/カサハラテツロー

・モニターデザイン/荒木宏文

・プロップデザイン/寺尾洋之

・編集/木村佳史子、塚常真理子

・ビデオ編集/大西満

・ビデオ編集スタジオ/キュー・テック

・音楽プロデューサー/岡田こずえ(ANO)、尾上政幸

・音楽制作/アーティス・トマネージメント・オフィス

・録音調整/田上祐二(アオイスタジオ)

・音響効果/三井友和(サウンドボックス)

・録音助手/野田稔晃(アオイスタジオ)

・録音スタジオ/アオイスタジオ

・音響制作/テクノサウンド(嶌村京子)

・音楽プロデューサー(オープニング)/西村潤

・音楽アシスタントプロデューサー/鈴木裕美(オープニング)、丸山亜矢子(エンディング)

・広報、宣伝/武井風太、桜井健一、飯田尚史、佐藤輝彦

・タイトルロゴデザイン/葛西恵

・宣伝デザイン/根津典彦(G-SQUARE)

・オフィシャルサイト制作/泉川直樹(ViVAGRAPHICS)

・企画協力/小学館キャラクター事業センター(大村信、岡本順哉)

・プロデュース協力/石川功(クオラス)

・製作担当/坂本新太郎

・ビジネスコーディネーション/大森啓幸

・制作プロデューサー/豊田智紀

・プロデューサー/原史倫、大貫一雄、上田耕行

・エグゼクティブプロデューサー/丸田順吾、竹内茂樹、川村明廣

・アニメーション制作/マッドハウス

・製作/「ライドバック」製作委員会(マッドハウス、インターチャネル、ジェネオンエンタテインメント)

■メインキャラクタ

・尾形 琳(おがた・りん)

年齢:19歳

天才バレエダンサーを母に持ち、自身も天才と呼ばれていたが、怪我のためバレエを断念した。目標を見失ったまま大学生活をはじめるが壊れたフェーゴに乗り、類稀なるライディングを見せる。

・上村しょう子(うえむら・しょうこ)

年齢:19歳

琳の幼馴染。一緒にバレエを学んでいた琳の最大の理解者。優しく琳を見守りつつ、大学でもバレエを専攻しているが、琳とはレベルが違うことを自覚している。

・片岡珠代(かたおか・たまよ)

年齢:22歳

武蔵野総合大学文理学部仏文学科3年生。ライドバック部に入部するや否や、男勝りのライドで一躍評判となり、翌年の全日本ライドバックレースでチャンピオンとなる。

・菱田春樹(ひしだ・はるき)

年齢:21歳

武蔵野総合大学工学部機械工学科2年生。青春のすべてをライドに捧ぐライドバックオタク。ライドバック部では主にメカニックを担当。

・岡倉天司郎(おかくら・てんしろう)

年齢:37歳

かつて海外でライドバックのスペシャリストとして活躍したとの噂があるが、多くを語ろうとしない寡黙な男。武蔵野総合大学工学部機械工学科の講師およびライドバック部の顧問となる。

・内田すずり(うちだ・すずり)

年齢:19歳

武蔵野総合大学社会学部1年生。ダンス好きの母親の影響で、琳の母の大ファンだった。ライドバックを操る琳の姿に感動してライドバック部に入部する。

・河合堂太(かわい・どうた)

武蔵野総合大学工学部3年。ライドバック部部員。菱田とともにライドバックのメンテナンスなどを行う。

・ロマノフ・カレンバーク

年齢:39歳

GGP軍大佐・治安維持部隊副司令。GGPにおいて、まだ軍事政権色が強かった時代の功労者。かつてアリゾナ戦役で活躍した。日本政府の白ライド部隊導入遅延打開のため派遣される。

・横山みさを(よこやま・みさを)

年齢:33歳

GGP軍中尉・日本駐留軍情報部属。ロマノフと行動をともにしている。

・キーファ

年齢:37歳

謎のライドバック乗り。詳細不明。

・片岡龍之介(かたおか・りゅうのすけ)

片岡珠代の実兄。警視庁の若きエリート幹部で、ロマノフの介在を快く思っていない。

・依田 恵(よだ・めぐみ)

フリーのジャーナリスト。いつも特ダネを狙っており、謎のライドバック少女を追う。

・片岡南風(かたおか・なんぷう)

片岡珠代の実父。大臣を歴任した与党最大派閥の長で、情勢に対して強い発言権を持っている。

■メインロボ・アイテム

・FUEGO typeL

TERYAN KADURO社製350ccクラスのマウンテントレールタイプのライドバック。FUEGOには他にNormalType、TypeRなどのバリエーションも存在する。主な搭乗者は尾形琳。

・RB-Z 400

KASHIWA製400ccクラスのスポーツツアラータイプのライドバック。高速走行を想定し、フレームをはじめ、全体に空気抵抗を抑える形状になっている。主な搭乗者は片岡珠代。

・BALON

TERYAN KADURO社製200ccクラスのマウンテントレールタイプのライドバック。FUEGOと同タイプ。全日本ライドバック選手権で琳が搭乗。後にすずりが練習用に使用した。

・SARU

HONOR社製125ccクラスのライトトレッキングタイプのライドバック。洗練されたギミックや、多様なカスタムパーツから、玄人にも人気が高い。主な搭乗者は岡倉天志郎。

・B-KNIGHT

HESNER社製750ccのスポーツツアラータイプのライドバック。軍用のライドバックの放出品を使ったモデルで、一般のライドバックより高いスペックを誇る。主にBMA兵が搭乗する。

・GRIMOIRE

HESNER社製の無人ライドバック。指揮車両からの通信により稼働する。先に日本に導入されたPRB-001Rの設計思想を受け継ぐマシンで、「キリーシステム」の発展型が搭載されている。

■サブタイトル

・第1話/深紅の鉄馬(2009/01/11)

・第2話/珠代上等!?S.L.F~スプレッド・レッグス・フォーム(2009/01/18)

・第3話/そして旗(フラッグ)はふられる(2009/01/25)

・第4話/しょう子、危機一髪(2009/02/01)

・第5話/謎のライドバック少女(2009/02/08)

・第6話/電光石火ライド(2009/02/15)

・第7話/罪と×(バツ)(2009/02/22)

・第8話/GET RIDE!選ばれし者(2009/03/01)

・第9話/陽だまりの庭で(2009/03/08)

・第10話/Master of the war(2009/03/15)

・第11話/曇りのち雨ときどき…(2009/03/22)

・第12話/光の舞台へ(2009/03/29)

■主題歌・楽曲

・OP1

・RIDEBACK

・作詞/MELL

・作曲/高瀬一矢

・編曲/高瀬一矢

・歌/MELL

・ED1

・記憶

・作詞/ユンナ、AMADORI

・作曲/Tablo

・編曲/Tablo

・歌/ユンナ feat GOKU

■詳細レビュー

「ライドバック」は、2009年に放送されたTVアニメシリーズで、カサハラテツローの同名漫画を原作としています。この作品は、未来の日本を舞台に、バイクにも似た人型ロボット「ライドバック」との出会いから始まる物語です。主人公の尾形琳は、バレエの才能を持ちながらも怪我により夢を断念した19歳の大学生です。彼女がライドバックと出会い、再び自分自身の可能性を見つけていく過程が描かれています。

この作品の魅力は、何と言ってもその独特な世界観とキャラクターたちの成長です。未来の日本は、国連解体や大震災の影響で機能を失っていましたが、GGP(世界統治構想)の統治により徐々に復興が進んでいます。そんな中で、琳がライドバックと出会い、自分自身の新たな目標を見つけていく姿は、視聴者に感動を与えます。また、ライドバック部のメンバーたちとの友情や、ライドバックを使ったアクションシーンも見どころの一つです。

特に、琳のライディングシーンは圧巻です。彼女が壊れたフェーゴに乗り、類稀なるライディングを見せるシーンは、視聴者を引き込む力があります。また、片岡珠代の男勝りのライドや、菱田春樹のメカニックとしての才能も光ります。さらに、岡倉天司郎の寡黙なキャラクターと、彼の過去に秘められた謎も物語に深みを与えています。

アニメーション制作を担当したマッドハウスは、この作品で初めて本格的に3Dを活用しました。その結果、縦横無尽のメカニックアクションが実現し、視覚的な魅力が大いに増しています。監督の高橋敦史は、この作品が初監督ということもあり、新たな挑戦と情熱が感じられます。また、キャラクターデザインや総作画監督を担当した田崎聡の美しいキャラクターデザインも、作品の魅力を引き立てています。

音楽もこの作品の重要な要素です。オープニングテーマ「RIDEBACK」は、MELLの力強い歌声と高瀬一矢の作曲がマッチし、作品の雰囲気を盛り上げます。エンディングテーマ「記憶」は、ユンナとGOKUの共演により、感動的なフィナーレを演出します。和田貴史の音楽も、物語の展開に合わせて感情を揺さぶります。

キャストも豪華で、尾形琳役の水樹奈々、片岡珠代役の朴璐美、岡倉天司郎役の小山力也など、声優陣の演技がキャラクターたちの魅力を引き立てています。特に、水樹奈々の琳の声は、彼女の成長と苦悩をリアルに表現しています。

「ライドバック」は、未来の日本を舞台にしたSFアクションでありながら、人間ドラマとしても深い作品です。琳の成長や、ライドバック部のメンバーたちとの友情、そしてライドバックを使ったアクションシーンなど、様々な要素が詰まっています。視覚的な魅力もあり、音楽やキャストも素晴らしいため、幅広い層に楽しめる作品と言えるでしょう。

■推薦

「ライドバック」は、SFアクションと人間ドラマが融合した作品です。特に、未来の日本を舞台にした独特な世界観や、バイクにも似た人型ロボット「ライドバック」を使ったアクションシーンが魅力です。また、主人公の尾形琳の成長や、ライドバック部のメンバーたちとの友情も見どころです。視覚的な魅力もあり、音楽やキャストも素晴らしいため、SFやアクションが好きな人、人間ドラマが好きな人、どちらにもおすすめです。ぜひ一度、視聴してみてください。

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