『星の王子さま プチ★プランス』の魅力と評価：感動の物語と美しいビジュアルを徹底解説

星の王子さま プチ★プランス - 感動の旅路と友情の物語

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

小説

■放送期間

1978年07月04日 ～ 1979年03月27日
1978年7月4日～1979年3月27日毎週火曜日19:30～20:00
30分1回全39本(39本が制作されたが、本放送時には36～39話は未放送)

■放送局

朝日放送

■分数

30分

■話数

35話

■原作

サン＝テグジュペリ

■監督

チーフディレクター／神田武幸

■制作

ナック

■ストーリー

小さな小惑星にひとりきりで住んでいた星の王子さまには、家族も友達もいない。住民の誰もが友達を持ち一緒に喜んだり悲しんだりしている、地球という星があると親切な鳥・バードに聞かされた王子さまは、地球に向かい本当の友達を作ろうと決意する。

■解説

1943年にはじめてアメリカで出版された、アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリの児童文学作品を原作とするアニメ番組。原作にはない、アニメオリジナルのエピソードが複数存在する。キッコーマンの１社提供で放送された。中央児童福祉審議会の推薦番組で、1978年度第3回文化庁こども向けテレビ用優秀映画賞を受賞している。

■キャスト

・王子／松野達也
・バード／増岡弘
・サテン／横沢啓子
・大将／高橋和枝
・ペーター／黒須薫
・老人／矢田稔
・バラ／松尾佳子
・バオバブ／たてかべ和也
・オスマン／滝口順平
・ゼンベ／永井一郎
・おじいさん／納谷悟朗
・フランク／田中信夫
・アンナ／池田昌子
・アドニス／松島みのり
・メリー／冨永みいな
・クロード／丸山裕子
・オープニング・ナレーション／矢島正明

■メインスタッフ

・企画／西野清市、島谷陽一郎
・プロデューサー／茂垣弘道、橋岡宥
・チーフディレクター／神田武幸
・美術設定／吉原一輔
・キャラクターデザイン／田中英二
・タイトルデザイン／浅見博
・動画チェック／藤田茂
・彩画／スタジオロビン
・特殊効果／田崎正夫
・色彩設定／高島奈保子
・美術／八村博也
・撮影／煙草俊憲、田中猛
・編集／鶴渕友彰、小谷池文雄
・音楽／河野土洋、グループTOMO
・効果／イシダ・サウンド
・音響監督／山崎宏
・音楽制作／キャニオンレコード
・制作デスク／原田一男
・録音／セントラル録音（山崎新司）
・現像／東洋現像所
・制作／ナック、明通企画、朝日放送

■メインキャラクタ

・王子
とても小さな惑星に、たったひとりで住んでいた男の子。本当の友達を手に入れるため地球に向かい、旅をしながらさまざまな人々と出会う。

■サブタイトル

※第36～39話は本放送時、未放送
・第1話／ふるさとの小さな星(1978/07/04)
・第2話／砂漠の友情
・第3話／みどりの星・地球
・第4話／命かがやく朝
・第5話／心のともしび
・第6話／それでも星はまたたく
・第7話／海に浮かぶ城
・第8話／湖のほとりで
・第9話／小さな約束
・第10話／湖をわたる笛の音
・第11話／タンポポと少女
・第12話／山から来た英雄
・第13話／心を結ぶ赤いバラ
・第14話／バラの船長さん
・第15話／虹と少年と盗賊と
・第16話／カモメとぶ海
・第17話／大自然の友情
・第18話／屋根裏のスミレ
・第19話／なつかしい遠メガネ
・第20話／手のひらの星
・第21話／爽快！木馬レース
・第22話／嵐の中の父と子
・第23話／シモンじいさんの贈り物
・第24話／夢を掘る男
・第25話／飛べ気球！山脈をこえて
・第26話／ローエン山の小さな花
・第27話／走れ！機関車
・第28話／愛のララバイ草
・第29話／オーロラの輝くとき
・第30話／ドリーム号の冒険 ―前編―
・第31話／ドリーム号の冒険 ―後編―
・第32話／星へ帰りたい
・第33話／飛べ流星号！
・第34話／湖底に消えた村
・第35話／友情の橋(1979/03/27)
・第36話／森の彫刻師(本放送時は未放送)
・第37話／勇者の丘(本放送時は未放送)
・第38話／心にうたうヴァイオリン(本放送時は未放送)
・第39話／おやすみなさい王子さま(本放送時は未放送)

■主題歌・楽曲

・OP１
・星の王子さま プチ・プランス
・作詞／阿久悠
・作曲／三木たかし
・編曲／長戸大幸
・歌／鈴木賢三郎

・ED1
・星のサンバ
・作詞／阿久悠
・作曲／三木たかし
・編曲／長戸大幸
・歌／トゥインクル・シスターズ

星の王子さま プチ★プランス - 感動の旅路と友情の物語

1978年から1979年にかけて放送された「星の王子さま プチ★プランス」は、アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリの名作児童文学を原作としたアニメシリーズです。この作品は、原作の深いテーマをアニメ化し、子供から大人まで幅広い視聴者に愛されました。以下では、このアニメの魅力や制作背景、そしてその後の影響について詳しく解説します。

原作とアニメの違い

原作の「星の王子さま」は、1943年にアメリカで初めて出版され、その後世界中で愛される作品となりました。原作は、星の王子さまが小さな惑星から地球へ旅をし、さまざまな人々や生き物と出会いながら、人生の真の価値や友情について学ぶ物語です。一方、アニメ版の「星の王子さま プチ★プランス」は、原作のエッセンスを保持しつつ、アニメオリジナルのエピソードを多数追加しています。これにより、原作のテーマをさらに深く掘り下げ、視聴者に新たな感動を提供しています。

アニメオリジナルのエピソード

アニメ版では、原作にはないエピソードが多数登場します。例えば、第15話「虹と少年と盗賊と」では、王子さまが盗賊と出会い、友情の価値を再確認するストーリーが描かれています。また、第25話「飛べ気球！山脈をこえて」では、王子さまが気球に乗って冒険をするシーンが描かれ、視覚的な楽しさを提供しています。これらのエピソードは、原作のテーマを踏まえつつ、アニメならではの表現力を活かしたものとなっています。

制作背景とスタッフ

「星の王子さま プチ★プランス」は、ナックと明通企画、朝日放送の共同制作で生まれました。チーフディレクターを務めた神田武幸氏は、原作のテーマをアニメ化するにあたり、深い洞察力と創造力を発揮しました。また、キャラクターデザインを担当した田中英二氏は、原作のイメージを忠実に再現しつつ、アニメ独自の魅力を引き出しました。音楽は河野土洋氏とグループTOMOが担当し、心温まるメロディーが物語を盛り上げました。

放送と評価

このアニメは、1978年7月4日から1979年3月27日まで、毎週火曜日の19:30から20:00に放送されました。全39話が制作されましたが、36話から39話は本放送時には未放送となりました。放送当時、キッコーマンの一社提供番組として放送され、中央児童福祉審議会の推薦番組にも選ばれました。また、1978年度の第3回文化庁こども向けテレビ用優秀映画賞を受賞し、その教育的価値が高く評価されました。

キャストとキャラクター

王子さま役を演じた松野達也氏は、純粋で優しい王子さまの心を温かく表現しました。また、バード役の増岡弘氏は、王子さまの旅路を支える親友として、頼もしい演技を見せました。その他にも、横沢啓子氏が演じたサテンや、松尾佳子氏が演じたバラなど、個性豊かなキャラクターが物語を彩りました。

主題歌と音楽

オープニングテーマ「星の王子さま プチ・プランス」は、阿久悠氏の作詞、三木たかし氏の作曲、長戸大幸氏の編曲、鈴木賢三郎氏の歌唱により、王子さまの冒険を象徴する美しいメロディーが生まれました。エンディングテーマ「星のサンバ」も同様に、阿久悠氏の作詞、三木たかし氏の作曲、長戸大幸氏の編曲、トゥインクル・シスターズの歌唱で、視聴者に感動を与えました。これらの楽曲は、アニメの世界観をさらに深める重要な要素となりました。

影響と評価

「星の王子さま プチ★プランス」は、原作のテーマをアニメ化することで、子供たちに友情や人生の価値を教える教育的な役割を果たしました。また、大人にとっても、原作の深いメッセージを再確認する機会となりました。このアニメは、放送当時だけでなく、その後の世代にも愛され続け、多くのファンに支持されています。特に、未放送となった36話から39話は、ファンの間で伝説的なエピソードとして語り継がれています。

推薦と視聴方法

「星の王子さま プチ★プランス」は、原作のファンだけでなく、アニメファンにもおすすめの作品です。特に、友情や人生の価値について考えさせられるエピソードが多く、家族で一緒に視聴するのにも最適です。現在では、DVDやインターネット配信サービスで視聴することが可能ですので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

結論

「星の王子さま プチ★プランス」は、原作の深いテーマをアニメ化し、視聴者に感動と学びを提供する素晴らしい作品です。制作スタッフの情熱とキャストの素晴らしい演技、そして美しい音楽が一体となって、永遠の名作として輝いています。ぜひ、このアニメを通じて、星の王子さまの旅路と友情の物語を体験してみてください。