『星の海のアムリ』レビュー：感動の物語と美しいビジュアルの融合

星の海のアムリ - ホシノウミノアムリ - レビューと推薦

■公開メディア

OVA

■原作メディア

アニメオリジナル

■発売日

2008年05月23日

■発売・販売

・販売元／バンダイビジュアル

■分数

30分

■話数

3話

■原作

・企画／region free

■監督

米たにヨシトモ

■制作

・アニメーション制作／スタジオ雲雀
・製作／バンダイビジュアル、スタジオ雲雀

■著作

©region free／Amuri partners

■ストーリー

そのとき私は、星の海にいた

過去最大の太陽風が地球に降り注いだ西暦2012年。世界各地で皮膚ガン等での死亡率が上昇。その年から、全人類のうちわずか数千人ではあるが、新たな抗体進化を遂げたミュータント赤ちゃん達も生まれはじめた。過酷な環境に於いても生命維持を可能とする丈夫な肉体を持つ新たな人類種“アダプター”の誕生である。その年は、進化の特殊な革命が起きた切り替え期と称され、インソニティ進革紀元年と制定された。

物語の舞台は、それから18年後のインソニティ新革紀019(西暦2030年)。アダプター支援機関“リージョンフリー”により建造された、太陽風対策の司令塔・宇宙ステーション“真珠貝”で働く3才～18才のアダプターたち。様々な宇宙開発作業に参加協力していた彼等は、さらなる研究施設として完成間近だった第二の宇宙ステーション“桃色珊瑚(ももいろさんご)”に集められる。

だが、正体不明のメカの攻撃により“桃色珊瑚”は破壊され、宇宙の塵と化してしまう。生き残ったのはたった三人のアダプター少女。しかも彼女たちはそれぞれ重度のアレルギーを抱えた、いわゆるオチコボレ。真空の闇に生身で放り出された彼女たちに容赦なく襲いかかる謎のメカ軍団。

無限なる星の海で少女たちの命を超えた大冒険が展開される!

■解説

新世代のアニメーションは、ここから始まる。

愛と熱血の伝道師・米たにヨシトモと3D美少女モデリングの第一人者・MA@YAがタッグを組んだ。

MA@YAによるキャラクターデザイン&モデリングに対して、米たにヨシトモ自ら監督・シリーズ構成・脚本・絵コンテ・演出までこなすほどの熱の入れようで、企画スタートから2年以上に及ぶ制作期間を費やし。

衝撃のハイクオリティ映像が、ここに誕生。

■キャスト

・アムリ／牧野由依
・すず／相澤みちる
・ペリエ／斎藤桃子
・プルモ／松本まりか
・マリア／能登麻美子
・うかたん／金田朋子、小林清志
・フェミナ／平野綾

■メインスタッフ

・企画／region free
・監督、シリーズ構成、脚本、絵コンテ、演出／米たにヨシトモ
・キャラクターデザイン、3Dモデル制作／MA@YA
・CGIディレクター／奈良岡智哉
・メカニックデザイン／玉盛順一朗
・美術／宮野隆
・音響監督／なかのとおる
・音響制作／HALF H・P STUDIO
・音楽／窪田ミナ
・音楽制作／JVCエンタテインメント
・効果／野口透
・タイトルロゴデザイン／鎌田誠
・プロデューサー／里見哲朗、轟豊太、市川量也
・アシスタントプロデューサー／湯原隆幸
・アニメーション制作／スタジオ雲雀
・製作／バンダイビジュアル、スタジオ雲雀

■メインキャラクタ

・アムリ
本名「華凶院アムリ」。向かってくる物を撥いてしまう反撥アレルギーを持つ13才のアダプター少女。日本出身。明るく振る舞おうと頑張っているが、いつもオドオドアタフタしてしまう。専用の「スキン帯」を体に巻いてアレルギーを抑制している。
・すず
本名「鈴云雀(リンユンチュエ)」。物や人から瞬時に体が逃げてしまう逃避アレルギーを持つ12才のアダプター少女。中国出身。やたら明るいが、妄想壁があっていつも落ち着きがない。専用の「護符スキン」でアレルギーを抑制している。
・ペリエ
本名「ペリエ・ラ・メール」。人や物を透過してしまう透過アレルギーを持つ14才のアダプター少女。フランス出身。感情を押し殺しあまり喋らない。専用の「レース柄スキン」と眼帯でアレルギーを抑制し、常に医療椅子マニージチェアに座っている。
・プルモ
本名「プルモ・アレン」。太陽風対策の司令塔・宇宙ステーション“真珠貝”で、アダプター支援機関“リージョンフリー”の指揮を担っている3才の天才アダプター少女。アメリカ出身。自分には女の色気が足りないと真剣にコンプレックスを感じている。
・マリア
本名「マリア・スクロドフォスカ」。アムリたちのようなアダプターではなく、ノーマル人類である22才の女性。ポーランド出身。リージョンフリーの指揮を担うプルモの身の回りの世話をしている指令助手で、心優しくナイスバディな看護婦さん。
・うかたん
通信や記録、解析などの機能を備えているパペットエージェント(縫いぐるみ型ロボット)。雌雄両立の性格設定がされているお調子者で、アムリの出身地である日本で作られた。主にペリエの世話をしていて、無口な彼女を周囲に通訳する役目を担っている。
・フェミナ
本名「フェミナ・ノウム」。史上初めて、アダプターとして認定された少女である。

■サブタイトル

・第一話／夜空に花の咲くごとく(2008/05/23)
・第二話／小鳥は可憐な花が好き(2008/07/25)
・第三話／花散り鳥鳴き海眠り(2008/09/26)

■レビュー

「星の海のアムリ」は、2008年にOVAとしてリリースされた作品であり、その独特な世界観と美しいビジュアルで多くのファンを魅了しました。監督の米たにヨシトモとキャラクターデザインのMA@YAがタッグを組んだこの作品は、2年以上の制作期間を経て完成したハイクオリティなアニメーションとして知られています。

物語は、2012年の太陽風による地球環境の変化から始まります。この太陽風により、皮膚ガンなどの死亡率が上昇し、一方で新たな抗体進化を遂げたミュータント赤ちゃんが生まれるようになりました。これらの新たな人類種は「アダプター」と呼ばれ、過酷な環境でも生き延びることが可能な強靭な肉体を持っています。物語はこのアダプターたちが活躍する未来、インソニティ新革紀019（西暦2030年）を舞台にしています。

主人公のアムリ、すず、ペリエの3人のアダプター少女たちは、宇宙ステーション「桃色珊瑚」の完成を目前に控えた中、突如として現れた謎のメカの攻撃により、宇宙の真空に放り出されます。彼女たちはそれぞれ重度のアレルギーを抱えており、通常の人間とは異なる能力を持っています。アムリは反撥アレルギー、すずは逃避アレルギー、ペリエは透過アレルギーを持ち、それぞれ専用のスキンでアレルギーを抑制しています。

この作品の魅力は、何と言ってもそのビジュアルとストーリーテリングにあります。3D美少女モデリングの第一人者であるMA@YAの手によるキャラクターデザインは、非常にリアルで美しく、視覚的なインパクトを与えます。また、米たにヨシトモの監督・脚本・演出は、少女たちの冒険と成長を描く上で非常に効果的であり、視聴者を引き込む力があります。

さらに、音楽もこの作品の魅力を高める重要な要素です。窪田ミナによる音楽は、物語の雰囲気を盛り上げ、視聴者の感情を揺さぶります。特に、各エピソードのサブタイトルに合わせた音楽の使い方は、物語の進行に深みを与えています。

キャラクターの設定も非常に興味深いものです。アムリ、すず、ペリエの3人はそれぞれ異なる背景と個性を持ち、それが物語の進行と共に深く掘り下げられていきます。特に、アムリの明るく振る舞おうとする姿勢や、すずの妄想壁、ペリエの無口さと透過アレルギーによる苦悩など、各キャラクターの内面が丁寧に描かれています。また、プルモやマリア、うかたんなどのサブキャラクターも、物語に彩りを添えています。

この作品は、3話という短いエピソード数ながらも、非常に濃密な内容を詰め込んでいます。各エピソードのサブタイトルも詩的で美しく、物語のテーマを象徴しています。第一話「夜空に花の咲くごとく」は、少女たちの出会いと冒険の始まりを描き、第二話「小鳥は可憐な花が好き」は、彼女たちの友情と成長を描き、第三話「花散り鳥鳴き海眠り」は、彼女たちの決意と未来への希望を描いています。

「星の海のアムリ」は、SFとアクション、そして人間ドラマを融合させた作品であり、その独特な世界観と美しいビジュアル、そして深いストーリーテリングが魅力です。OVAという形式でありながらも、視聴者に強い印象を与える作品であり、ぜひ一度視聴してみることをお勧めします。

■推薦

「星の海のアムリ」を楽しむためには、以下のポイントに注目して視聴することをお勧めします。

1. **ビジュアルの美しさ**：MA@YAによるキャラクターデザインと3Dモデリングは、非常にリアルで美しいです。特に、宇宙空間でのシーンやキャラクターの表情などに注目してみてください。

2. **ストーリーテリング**：米たにヨシトモの監督・脚本・演出は、少女たちの冒険と成長を描く上で非常に効果的です。各エピソードのサブタイトルに合わせた物語の進行に注目してみてください。

3. **音楽**：窪田ミナによる音楽は、物語の雰囲気を盛り上げ、視聴者の感情を揺さぶります。特に、各エピソードのサブタイトルに合わせた音楽の使い方に注目してみてください。

4. **キャラクターの設定**：アムリ、すず、ペリエの3人はそれぞれ異なる背景と個性を持ち、それが物語の進行と共に深く掘り下げられていきます。各キャラクターの内面に注目してみてください。

5. **テーマ**：この作品は、SFとアクション、そして人間ドラマを融合させた作品であり、その独特な世界観と美しいビジュアル、そして深いストーリーテリングが魅力です。物語のテーマに注目してみてください。

「星の海のアムリ」は、OVAという形式でありながらも、視聴者に強い印象を与える作品であり、ぜひ一度視聴してみることをお勧めします。特に、SFやアクション、そして美少女アニメが好きな方にはぜひお勧めしたい作品です。