『機動戦士ガンダム00』1stシーズン:壮大な物語と魅力的なキャラクターの評価と感想

『機動戦士ガンダム00』1stシーズン:壮大な物語と魅力的なキャラクターの評価と感想

機動戦士ガンダム00 1st season - キドウセンシ ガンダムダブルオー ファーストシーズン

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

2007年10月06日 ~ 2008年03月29日
MBS・TBS系列 2007年10月6日~2008年3月29日(1回~25回)毎週土曜 18:00~18:30
SBS・RCC 2007年10月13日~2008年4月4日(1回~25回)毎週土曜 17:30~18:00

■放送局

MBS・TBS系列

■分数

30分

■話数

25話

■原作

矢立 肇、富野由悠季

■監督

水島精二

■制作

・制作協力/創通、ADK
・制作/サンライズ
・製作/毎日放送、サンライズ

■著作

© 創通・サンライズ・毎日放送

■ストーリー

西暦2307年。

化石燃料は枯渇したが、人類はそれに代わる新たなエネルギーを手に入れていた。3本の巨大な軌道エレベーターと、それに伴う大規模な太陽光発電システム。しかし、このシステムの恩恵を得られるのは、一部の大国とその同盟国だけだった。
3つの軌道エレベーターを所有する3つの超大国群。アメリカ合衆国を中心とした『ユニオン』。中国、ロシア、インドを中心とした『人類革新連盟』。ヨーロッパを中心とした『AEU』。各超大国群は己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサム・ゲームを続ける。そう、24世紀になっても、人類は未だ一つになりきれずにいたのだ……。
そんな終わりのない戦いの世界で、「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織が現れる。モビルスーツ「ガンダム」を所有する彼らの名は、ソレスタルビーイング。

ガンダムによる全戦争行為への武力介入がはじまる。

■解説

ガンダムによる全戦争行為への武力介入を開始する

西暦2307年。「ユニオン」「人類革命連盟」「AEU」という超大国家群は、己の威信と繁栄のためにゼロサム・ゲームを続けていた。そんな終わりのない戦いの世界に、モビルスーツ“ガンダム”を所有する私設武装組織「ソレスタルビーイング」が現れる。彼らはガンダムをもって、『武力による戦争の根絶』を目指す!

※バンダイチャンネルより引用

■キャスト

・刹那・F・セイエイ/宮野真守
・ロックオン・ストラトス/三木眞一郎
・アレルヤ・ハプティズム/吉野裕行
・ティエリア・アーデ/神谷浩史
・スメラギ・李・ノリエガ/本名陽子
・アレハンドロ・コーナー/松本保典
・王 留美/真堂 圭
・紅 龍、ハワード・メイスン/高橋研二
・フェルト・グレイス/高垣彩陽
・クリスティナ・シエラ/佐藤有世
・ラッセ・アイオン/東地宏樹
・リヒテンダール・ツエーリ/我妻正崇
・イアン・ヴァスティ/梅津秀行
・グラハム・エーカー/中村悠一
・ビリー・カタギリ/うえだゆうじ
・レイフ・エイフマン/土師孝也
・ダリル・ダッジ/西凜太朗
・パトリック・コーラサワー/浜田賢二
・カティ・マネキン/高山みなみ
・沙慈・クロスロード/入野自由
・絹江・クロスロード/遠藤 綾
・ルイス・ハレヴィ/斎藤千和
・マリナ・イスマイール/恒松あゆみ
・シーリン・バフティヤール/根谷美智子
・セルゲイ・スミルノフ/石塚運昇
・ソーマ・ピーリス、ハロ/小笠原亜里沙
・アリー・アル・サーシェス/藤原啓治
・ヨハン・トリニティ/小西克幸
・ミハエル・トリニティ/浪川大輔
・ネーナ・トリニティ/釘宮理恵
・リボンズ・アルマーク、ナレーション/古谷 徹

■メインスタッフ

・企画/サンライズ
・原作/矢立肇、富野由悠季
・監督/水島精二
・助監督/北村真咲
・シリーズ構成/黒田洋介
・キャラクターデザイン原案/高河ゆん
・アニメーションキャラクターデザイン/千葉道徳
・メカニックデザイン/海老川兼武、柳瀬敬之、福地仁、鷲尾直広、寺岡賢司、中谷誠一、大河原邦男
・アニメーションメカニックデザイン/中谷誠一
・美術デザイン/須江信人(KUSANAGI)
・美術デザイン補佐/金平和茂(KUSANAGI)
・美術監督/佐藤豪志、若松栄治(KUSANAGI)
・色彩設計/手嶋明美(Wish)
・SF考証/千葉智宏、寺岡賢司
・設定協力/岡部いさく
・音響監督/三間雅文
・音響効果/倉橋静男(サウンドボックス)
・撮影監督/葛山剛士(旭プロダクション)
・編集/野尻由紀子
・撮影監督補佐/田中唯
・CGディレクター/松浦裕暁、カトウヤスヒロ、今義和、植高正典、あだちひろし
・音楽/川井憲次
・音楽プロデューサー/野崎圭一(JVCエンタテインメント→フライングドッグ)、篠原廣人(ソニー・ミュージックエンタテインメント)、眞野昇(サンライズ音楽出版)
・ナレーション/古谷徹
・エグゼクティブプロデューサー/竹田靑滋(毎日放送)、宮河恭夫(サンライズ)
・プロデューサー/丸山博雄(毎日放送)、池谷浩臣(サンライズ)、佐々木新(サンライズ)
・制作協力/創通、ADK
・制作/サンライズ
・製作/毎日放送、サンライズ

■メインキャラクタ

・刹那・F・セイエイ
クルジス共和国で生まれ育った運命の少年兵。ソレスタルビーイングのガンダムマイスターで、接近戦型ガンダムエクシアのパイロット。馴れ合いを嫌い、感情を表に出さないクールな少年。
・ロックオン・ストラトス
ソレスタルビーイングのガンダムマイスターで、射撃型ガンダムデュナメスのパイロット。パイロットの中では最年長で、チームのリーダー(兄貴分)的存在である。
・アレルヤ・ハプティズム
ソレスタルビーイングのガンダムマイスターで、変形機能を持つガンダムキュリオスのパイロット。孤児であった幼少時代を人類革新連盟で過ごす。普段は優しく、穏やかな性格。
・ティエリア・アーデ
ソレスタルビーイングのガンダムマイスターで、重武装型ガンダムヴァーチェのパイロット。全てが謎に包まれた類い希なる美貌を持つ少年。穏やかな口調の中に、冷徹な意志を感じさせる。
・スメラギ・李・ノリエガ
ソレスタルビーイングの輸送艦「プトレマイオス」の戦術予報士。艦長ではないが、艦内の実質的トップに位置している女性。
・アレハンドロ・コーナー
ユニオン所属国の国連大使であり、ソレスタルビーイングの監視者でもある男性。
・王 留美
ソレスタルビーイングのエージェント。財界人にも知り合いが多い美少女セレブ。戦闘には参加せず、メンバーたちをサポートする。
・フェルト・グレイス
ソレスタルビーイングの輸送艦「プトレマイオス」の戦況オペレーター。他人とのコミュニケーションが苦手な少女。
・クリスティナ・シエラ
ソレスタルビーイングの輸送艦「プトレマイオス」の戦況オペレーター。気さくな性格で仲間からの信頼も厚い女性。
・ラッセ・アイオン
ソレスタルビーイングの輸送艦「プトレマイオス」の砲撃師。シニカルな言動が目立つ男性。
・リヒテンダール・ツエーリ
ソレスタルビーイングの輸送艦「プトレマイオス」の艦操舵師。陽気な性格の男性。
・グラハム・エーカー
アメリカ合衆国を中心としたユニオンの軍隊に所属するエースパイロットの男性。最新鋭MS「ユニオンフラッグ」のトップファイター。
・パトリック・コーラサワー
ヨーロッパを中心としたAEU軍に所属しているMSパイロットで、軍のエースでもある男性。
・沙慈・クロスロード
日本の経済特区に住んでいる、宇宙工学を専攻する高校生。温厚な性格の青年で、彼女であるルイスに流されることも。
・ルイス・ハレヴィ
日本の経済特区に住んでいる、宇宙工学を専攻する海外留学生。沙慈の彼女で、わがままで強引な言動が目立つ少女。
・マリナ・イスマイール
中東の新興国であるアザディスタン王国の第1皇女。祖国を救うべく、世界中を飛び回っている。
・セルゲイ・スミルノフ
中国、ロシア、インドを中心とした人類革新連盟に所属するMS部隊の指揮官を務める男性。階級は中佐。
・ソーマ・ピーリス
人類革新連盟に所属。様々な強化がされた強化兵士「超兵1号」。ティエレンタオツーのパイロット。階級は少尉。
・アリー・アル・サーシェス
民間軍事会社(PMC)に所属する傭兵の男性。刹那の過去と関わりがあるようだが…。
・レイフ・エイフマン
オーバーフラッグスの技術主任。MSの整備、改良とともにガンダムやGNドライヴについての調査を行っていたが、真相に近づきすぎてしまったためガンダムスローネの襲撃を受け殺害される。
・ハワード・メイスン
オーバーフラッグスの構成メンバー。正式な部隊発足前からグラハムの部下として行動を共にしており、モビルスーツの操縦技術はグラハムの次に優れていると言われる。冷静沈着なタイプ。※オーバーフラッグス(正式名、第8独立航空戦術飛行隊)は、ユニオン軍の各基地から精鋭たちが集められ編成されている。隊長はグラハム・エーカー上級大尉。
・ダリル・ダッジ
オーバーフラッグスの構成メンバーのひとり。闘志を前面に出して戦うタイプで、攻撃方法も豪胆。4年前の決戦では国連軍のパイロットとして擬似太陽炉搭載MSジンクスで参戦。デュナメスとの戦闘で戦死した。
・絹江・クロスロード
沙慈の姉。報道機関JNNに勤務し、ソレスタルビーイングについての取材に熱を注ぐ。リニアトレイン公社総帥ラグナとCBの関係にまでたどり着くが、サーシェスによって殺害される。
・イオリア・シュヘンベルグ
私設武装組織ソレスタルビーイングの創設者。200年以上前に他界している天才と称された科学者で、太陽光発電システムの提唱者でもある。彼は己の私財と才能をつぎ込み、世界から紛争をなくすための私設武装組織を発足させ、機動兵器ガンダムの基礎理論を完成させた。
・アレハンドロ・コーナー
ユニオン所属国の国連大使でありながら、ソレスタルビーイングの監視者。監視者としての立場とリボンズの能力を利用し。世界を手中に収めようと暗躍するが、4年前の決戦において刹那によって倒される。
・ヨハン・トリニティ
スローネアインを駆るガンダムマイスター。兄妹の中では、もっとも冷静な性格。彼らは、ソレスタルビーイングのセカンドチーム(チームトリニティ)と呼ばれ、ソレスタルビーイングの理念を実現するため活動している点では、刹那たちと同じだが、より積極的に紛争に介入し、完膚無きまでに敵を殲滅するため、世界からのガンダムへの反発を強めてしまう。国連軍の追撃を逃れる最中、サーシェスによって殺害される。
・ミハエル・トリニティ
スローネツヴァイを駆るガンダムマイスター。短絡的な性格で、口調が荒く、敵対する者にはすぐに牙をむく好戦的な態度をとる。サーシェスにより殺害され、乗機であるスローネツヴァイを強奪される。
・JB・モレノ
プトレマイオスの医師として、乗組員の治療にあたる。イアンとは親友同士。国連軍との決戦において戦死。
・紅 龍
王留美と同じくソレスタルビーイングのエージェント。卓越した格闘技術を持つ。

■メインロボ・アイテム

・ガンダムエクシア
所属
ソレスタルビーイング
パイロット
刹那・F・セイエイ

MS形態DATA
頭頂高
18.3m
本体重量
57.2t
武装
GNソード
GNロングブレイド
GNショートブレイド
GNビームサーベル
GNビームダガー
GNバルカン
GNシールド

ソレスタルビーイングの所有する第3世代ガンダムの一機であり、「セブンソード」の開発コードを持つ、格闘戦に特化した機体。実は、組織内に裏切り者が出たときに対応するための「対ガンダム戦」を想定した機体でもあった。実際、組織を裏切ったアレハンドロ・コーナーの操縦する疑似太陽炉搭載機GNMS-XCVIIアルヴァアロン戦では、GNフィールドを切り裂き、これを破壊。この戦いでは、ガンダムの特殊モード「トランザム」も使用された。これは、ソレスタルビーイングを創設したイオリア・シュヘンベルグが、計画が歪められた時に発動するようにオリジナルの太陽炉のブラックボックス内に隠していたシステムだ。トランザムを使用するとガンダムは、機体に蓄積した高濃度圧縮粒子を全面開放する。この時、機体の周りに浮遊するGN粒子が高濃度状態のまま装甲表面で制御され、機体全体が赤みを帯びて見える。この機体を取り巻く粒子は、防御力を高めると同時に、推力強化効果も生み出し、トランザム中は、スペックの3倍に相当する出力を得ることが出来る。

・ガンダムデュナメス
所属
ソレスタルビーイング
パイロット
ロックオン・ストラトス

MS DATA
頭頂高
18.2m
本体重量
59.1t
武装
GNスナイパーライフル
GNビームピストル
GNビームサーベル
GNミサイル
GNフルシールド
GNシールド

ソレスタルビーイングの所有するガンダムの一機。他のガンダム同様、『GNドライヴ(太陽炉)』を搭載した第三世代機であり、無限に近いエネルギーと、驚異的な機動性能を持つ。デュナメスは、射撃戦を想定した機体であり、標準装備のGNスナイパーライフルに加え、ミッションに合わせた多くの銃が存在している。一方で、格闘戦用の武器はほとんどない。武装は、遠距離からの狙撃、もしくは敵に接近された時の回避用の弾幕などに重点が置かれている。精密射撃を行う時には、頭部がガンカメラモードへと変形、隠されていた専用カメラアイが出現する。この時、コクピット内でもライフル型の専用コントローラーを使用して、射撃操作が行われる。これは、パイロットであるロックオンの射撃能力を、最大限に生かすためのシステムである。

・ガンダムキュリオス
所属
ソレスタルビーイング
パイロット
アレルヤ・ハプティズム

MS DATA
頭頂高
18.9m
本体重量
54.8t
武装
GNビームサブマシンガン
GNビームサーベル
GNシールド

ソレスタルビーイングの所有するガンダムの一機。キュリオスの最大の特徴は可変機構を持つことである。汎用性の高いMS形態から、飛行形態へと変形する。飛行形態では、後部に各種機能を持つテールユニットを装着することで、あらゆるミッションに多目的に対応することが可能だ。また、ガンダムの特徴であるGN粒子による特殊な機体制御能力は、飛行形態においても失われることはなく、ユニオンフラッグやAEUイナクトなどの飛行形態を持つ一般的なMSとは、次元の違う運動性を発揮。戦闘においては、飛行形態での超速度一撃離脱攻撃を得意とする。もちろん、MS形態での戦闘力も他のガンダムに引けを取らない破壊力を持ち、格闘戦、砲撃戦、共にハイクラスの能力を有する。

・ガンダムヴァーチェ
所属
ソレスタルビーイング
パイロット
ティエリア・アーデ

MS DATA
頭頂高
18.4m
本体重量
66.7t
武装
GNバズーカ
GNビームサーベル
GNキャノン

ソレスタルビーイングの所有するガンダムの一機。他のガンダムに比べ重武装であり、機体そのものも大きい。ただし、同様の重量感を持つ人革軍のティエレンに比べるとその重量は半分ほどしかない。これは機体中央に搭載された『GNドライヴ(太陽炉)』から発生するGN粒子による重量軽減効果によるものだ。ヴァーチェは、対MS戦よりも艦隊戦や要塞攻略戦などを想定した機体であり、MSの範疇を大きく越えた火力を有する。対MS戦には、膝アーマーの中にビームサーベルを収納しているが、あくまでも予備武装であり、本来は格闘戦を行わない。その機体の大きさ故、他のガンダムに比べると機動性は低いが、GN粒子によるバリア『GNフィールド』を展開することが可能であり、無敵に近い防御力を得ることが出来る。また、緊急時には外装を切り捨て、軽装型の機体になることも出来る。この時、機体名は『ガンダムナドレ』へと変わる。

・ガンダムナドレ
所属
ソレスタルビーイング
パイロット
ティエリア・アーデ

MS DATA
頭頂高
18.1m
本体重量
54.0t
武装
GNキャノン
GNビームサーベル
GNビームライフル
GNシールド

ソレスタルビーイングの所有するガンダムの一機。GN-005ガンダムヴァーチェの中に隠れた機体であり、その存在はガンダムの中でもかなり特殊なものである。本機体の最大の特徴はトライアルシステムにある。この機能は、ヴェーダとリンクする機体すべてを制御下に置くことが出来る。これは組織の創始者であるイオリア・シュヘンベルグが用意した計画の崩壊を防ぐためのひとつのガードシステムであり、イオリアは他にも同様のシステムを多数計画内にひそませている。トライアルシステムのメインターゲットはガンダムであり、対ガンダム戦において、圧倒的な優位を生み出すことが出来る。ただし、その効果範囲は狭い空間に限られている。ヴァーチェの装甲をパージした時に現れる頭部の赤く長いコードは、すべてアーマーへのGN粒子供給用のコードである。

・GNアーマー TYPE-D
所属
ソレスタルビーイング

DATA
全長
47.0m(GNアームズ形態)
全幅
36.9m(GNアームズ形態)
全高
15.3m(GNアームズ形態)
武装
ロングレンジビームキャノン
超大型GNミサイルボッド

ソレスタルビーイングで開発したガンダムの強化支援メカ。本機はエクシア用のタイプEとデュナメス用のタイプDの二機のみが完成し、実戦に参加した。デュナメス用のタイプDは、艦隊戦を想定した砲撃重視の装備であり、タイプEのような格闘戦用の装備を持たない。またGNアームズは、単独でも戦闘が可能だが、GNドライヴを持たないため、継続した戦闘を行うためにはガンダムと合体し、GNアーマーとなる必要がある。タイプDでは、出撃時からデュナメスと合体した形で運用され、GNアームズのコントロールもデュナメス側で行われていた。国連軍との最終決戦では、敵艦隊に対し大ダメージを与えることに成功したものの、サーシェスの駆るスローネツヴァイとの戦闘により破壊されてしまう。

・GNアーマー TYPE-E
所属
ソレスタルビーイング
パイロット
ラッセ・アイオン

DATA
全長
47.4m(GNアームズ形態)
全幅
36.2m(GNアームズ形態)
全高
15.3m(GNアームズ形態)
武装
大型GNソード
GNビームガン
大型GNキャノン

ソレスタルビーイングで開発したガンダムの強化支援メカ。プトレマイオスのコンテナにかわり装備される強襲用コンテナ。その後部が分離しGNアームズとなる。これとガンダムが合体した形態はGNアーマーと呼ばれる。強襲コンテナは、GNミサイルなど各種火器を内蔵しており、そのままプトレマイオスの武装として機能する。特にGNアームズ上部の大型GNキャノンは、強襲用コンテナと合体した状態でも使用でき、プトレマイオスの主砲となる。強襲用コンテナと分離したGNアームズは、単独でも戦闘が可能だが、GNドライヴを持たないため、継続した戦闘を行うためにはガンダムと合体し、GNアーマーとなる必要がある。GNアームズは二機が製作され、それぞれエクシア用のタイプE装備。デュナメス用のタイプD装備で運用された。

・プトレマイオス
所属
ソレスタルビーイング

DATA
全長
251m
全幅
84m
全高
74m

ガンダムを運用するためにソレスタルビーイングが開発した多目的MS輸送艦。4つのコンテナにそれぞれ一機ずつガンダムを収納し、船体中央のカタパルトより射出する。本艦は、ガンダムと同じくGN粒子を利用して推進するが、GNドライヴ(太陽炉)を搭載していない。そのため、コンテナ内のガンダムが作り出すGN粒子をチャージすることで対応している。チャージしたGN粒子をすべて使い切ると、航行不能となってしまう。同様に武装面においてもガンダムに依存しており、艦そのものには武装はない。クルーの一部は、本艦を「トレミー」という愛称で呼ぶ。

・ガンダムスローネアイン
所属
ソレスタルビーイング
パイロット
ヨハン・トリニティ

MS DATA
頭頂高
18.6m
本体重量
67.1t
武装
GNランチャー
GNビームライフル
GNビームサーベル
GNシールド

ソレスタルビーイングのセカンドチームが使用する3機のガンダム「スローネ」シリーズの1号機。アイン、ツヴァイ、ドライの三機は同一の機体をカスタム化したもので、アインは、特にハイパワー長距離砲撃を得意とする。これはデュナメスとヴァーチェの特性を合わせたものと考えられる。ガンダムの証明であるGNドライヴは、「Τ(タウ)」と呼ばれるタイプで、これまでのガンダムと違い赤いGN粒子を放出する。スローネ三機を運用するための専用艦にも同型のGNドライヴが搭載されており、ドライヴ直結の強力なビーム砲を持つ。

・ガンダムスローネツヴァイ
所属
ソレスタルビーイング
パイロット
ミハエル・トリニティ
アリー・アル・サーシェス

MS DATA
頭頂高
18.6m
本体重量
67.1t
武装
GNファング
GNハンドガン
GNバスターソード
GNビームサーベル

ソレスタルビーイングのセカンドチームが使用する3機のガンダム「スローネ」シリーズの2号機。スローネのボディは、軽量化のためGNドライヴ自体を胴体のメインフレームの一部として使用しており、これまでのガンダムとは大きく違ったシルエットを持つ。また、機体各部へGN粒子を送るのにコードではなく、フレーム構造体の内に流している。
ツヴァイは、巨大な格闘用兵器GNバスターソードと、遠隔操作可能なGNファングという特殊兵装を持ち、中距離、および近距離で高い戦闘能力を発揮する。GNファングは8基装備しているが、通常は6基で運用し、8基すべてを使うのは対ガンダム戦など緊急時のみとなっている。監視者アレハンドロの裏切りの後、この機体はアリー・アル・サーシェスによって奪取され、以後彼の機体となる。

・ガンダムスローネドライ
所属
ソレスタルビーイング
パイロット
ネーナ・トリニティ

MS DATA
頭頂高
19.4m
本体重量
67.7t
武装
GNステルスフィールド
GNハンドガン
GNビームサーベル
GNシールドポッド
GNシールド

ソレスタルビーイングのセカンドチームが使用する3機のガンダム「スローネ」シリーズの3号機。ドライは、戦闘をサポートするために特化した機体となっている。これはトレミーで使用されている4機のガンダムの中には存在しないタイプであり、このことは、セカンドチームが3機一緒に行動することを前提に設計されていることを示している。
スローネシリーズが搭載した「T(タウ)」と呼ばれるタイプの太陽炉は、オリジナルと違い無限機関ではなく、投入したエネルギーに対してGN粒子を発生させる。言い換えると「エネルギーGN粒子変換炉」である。オリジナルと違いコーン型の太陽炉外装の上部に、始動機も持つ。スローネシリーズは、後に国連軍で使用されることになったGN-Xのベース機でもある。

・GN-X
所属
国連軍
パイロット
国連軍パイロット

MS DATA
頭頂高
19.0m
本体重量
70.4t
武装
GNビームライフル
GNロングレンジライフル
GNビームサーベル
GNバルカン
GNシールド
GNクロー

ソレスタルビーイングの監視者であったアレハンドロ・コーナーが、極秘に開発していた疑似太陽炉搭載型モビルスーツ。30基の疑似太陽炉と共に、ユニオン、AEU、人革連の各軍に引き渡しされた後、国連軍所属の機体として、ソレスタルビーイングを崩壊に導くことになった。搭載された疑似太陽炉の開発は、木星基地から回収されたHAROの中に残されていたデータを使用している。機体はガンダムスローネをベースに発展させたもので、その性能はオリジナルのガンダムにはやや劣るものの、それまで各軍が使用していたモビルスーツとは一線を画す性能を持つ。

・アルヴァトーレ
所属
国連軍
パイロット
アレハンドロ・コーナー

DATA
全長
56.1m
全幅
37.9m
全高
42.6m
武装
GNビーム砲
大型GNファング

ソレスタルビーイング対国連軍の最終決戦において、投入された巨大兵器。疑似太陽炉を7基搭載している。超遠距離射撃が可能な巨大ビーム砲に加え、強固なGNフィールドなど、これまでの太陽炉搭載機と比べ圧倒的なパワーを誇る。武装も格闘用巨大アーム、中距離戦闘用のファングなど多彩。

・アルヴァアロン
所属
国連軍
パイロット
アレハンドロ・コーナー

MS DATA
頭頂高
17.6m
本体重量
69.2t
武装
GNビームサーベル
GNビームライフル

アルヴァトーレの内部に格納されていた疑似太陽炉搭載モビルスーツ。実は、アルヴァトーレは、この機体の強化パーツでしかなく、こちらが本体。翼状のパーツが巨大ビーム砲としての機能を持ち、超遠距離射撃が可能。パイロットは、ソレスタルビーイングの監視者のひとりであり、組織を裏切って国連に疑似太陽炉を渡したアレハンドロ・コーナー、自身である。

・ティエレン地上型
所属
人類革新連盟

MS DATA
頭頂高
18.1m
本体重量
121.3t
武装
30mm機銃
200mm×25口径長滑腔砲
カーボンブレイド
シールド

人類革新連盟の量産モビルスーツ。地上型の他に宇宙型など多くの量産バリエーションを持つ。また、少数ながらエースパイロット用にカスタマイズした機体も存在している。
機動力を犠牲にした分、防御能力が高く、超重量の武装も搭載可能である。基本武装は実体弾砲とカーボンブレイドであり、他軍がビーム兵器への移行を進める中では旧式に属する兵装を持つ。しかしながら、これらの兵装は、生産性や信頼性が非常に高く、現場で実際に使用する兵士たちの間でも高い評価を得ている。
対モビルスーツ戦の主戦力機としては、第一線を退く運命にある本機であるが、太陽炉搭載機はまだまだその数が少ないことから、ソレスタルビーイング崩壊後、世界が統一される過程においても、限定された場所(設備の護衛など)では、活躍の場が残されている。

・ティエレン長距離射撃型
所属
人類革新連盟

MS DATA
頭頂高
20.2m
(砲撃姿勢頭頂高19.3m)
本体重量
142.0t
武装
300mm×50口径長滑腔砲

人革軍の長距離射撃に特化したティエレンのバリエーション機。機体頭頂部に300mm×50口径長滑腔砲を装備している。対要塞戦はもちろん、対MS戦においても有効な機体であり、敵の射程外から絶対的な攻撃を加えることが可能である。MSとしての機動性は著しく低下しているため、作戦行動時には護衛の機体とともに行動する。

・ティエレン宇宙型
所属
人類革新連盟

MS DATA
頭頂高
18.2m
本体重量
127.5t
武装
30mm機銃
200mm×25口径長滑腔砲(宇宙用)

人類革新連盟の宇宙用量産MS。太陽光発電紛争の激化にともない、それまで使用されていた宇宙用小型mAのMAJ-S08『シャオショウ』に変わって登場した機体である。両足に装着されたタンクには水が詰められており、これはそのまま推進剤として使用されるだけでなく、シールドの代わりにも使われる。通常片足に一本ずつの装備だが、長距離移動の場合には複数本を連結して使用することもある。『ロシアの荒熊』ことセルゲイ・スミルノフ中佐が指揮した『ガンダム鹵獲作戦』においては、追加装備として「カーボンネット発射装置」、「カーボンワイヤー発射装置」、「ジェル発射管」など特殊装備も使用された。

・ティエレン宇宙指揮官型
所属
人類革新連盟

MS DATA
頭頂高
18.2m
本体重量
127.5t
武装
30mm機銃
200mm×25口径長滑腔砲(宇宙用)

指揮官型は、通信および情報処理能力が高められているが、基本的な性能面では一般機と大きく変わる部分はない。人革軍モビルスーツ部隊は、一個小隊三機で構成され、三個小隊九機に指揮官機一機を加えた十機での活動を基本としている。

・ティエレン高機動型
所属
人類革新連盟

MS DATA
頭頂高
18.3m
本体重量
101.1t
武装
30mm機銃
200mm×25口径長滑腔砲
カーボンブレイド

人革軍ティエレンのバリエーション機。同機の特徴である超重量によるメリットを生かしつつ、弱点であった機動性を極限まで高めた機体。ホバーを使用した高速移動が可能。背部には二枚の翼を持つが、飛行には適さず、主に輸送機からの滑空降下や、ホバー移動時の方向転換用として使用される。

・ティエレン高機動B型(防塵仕様)
所属
人類革新連盟

MS DATA
頭頂高
18.1m
本体重量
109.9t
武装
30mm機銃
200mm×25口径長滑腔砲
カーボンブレイド

高機動型からウイングとジェットエンジンを排除し、ホバー移動機能に特化した機体。
砂漠での戦闘に対応するため、間接部に防塵の為のシーリングが施されている。

・ティエレンタオツー
所属
人類革新連盟
パイロット
ソーマ・ピーリス

MS DATA
頭頂高
18.7m
本体重量
112.1t
武装
30mm機銃
200mm×25口径長滑腔砲(宇宙型)

人革連の超兵専用に開発されたティエレンの特殊バリエーション機。一般的なティエレンに比べ、機体各部のスラスター数が増加し、さらに両肩の可動装甲部と脚部に大型推力偏向スラスターを装備したことで驚異的な機動性を発揮する。この機体は他のティエレンと違い、地上と宇宙の両エリアで運用することを想定した機体である。コクピットは超兵の能力に合わせるため、高速情報処理システムを搭載。増強された頭部カメラアイをはじめ、機体各部のセンサー情報を統合した全周フォログラフ表示を実現し、より高速で正確なMS操縦が可能となっている。なお、人革連MS設計者は、全周モニターは情報処理量が多すぎて、一般パイロットによる操作には向かないとしており、ティエレンタオツー以外のMSには採用されていない。

・ファントン
所属
人類革新連盟

MS DATA
頭頂高
17.3m
本体重量
134.9t
武装
155mm×50口径長滑腔砲
カーボンスピア

ティエレン以前、太陽光発電紛争において人革軍の地上での主戦力として使用されていた量産MS。化石燃料を使って発電し、その電気によって駆動しているが、腰など一部動力には化石燃料を動力源とするエンジンが用いられる。

・アンフ
所属
アザディスタン王国

MS DATA
頭頂高
17.3m
本体重量
134.9t
武装
30mm機銃
200mm×25口径長滑腔砲

「アンフ」とはアラビア語で「鼻」の意味を持つ。人類革新連盟が、中東を含む第三国向けに販売した機体。もともとは人革軍のMSJ-04ファントンだが、化石燃料からの脱却により自軍での使用を終え輸出用となった。

・シュウェザァイ
所属
ラ・イデンラ

人革連製の水中用モビルアーマー。
旧式だが、水中戦においてはモビルスーツを圧倒する能力を発揮する。
2307年にはラ・イデンラなどのテロ組織が戦力として用いた。

・ユニオンフラッグ
所属
ユニオン

MS DATA
頭頂高
17.9m
本体重量
67.1t
武装
リニアライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド(プラズマソード)
20mm機銃
ミサイル

ユニオンのMS。VMS-15ユニオンリアルドの後継機であり、それまでの飛行対応型MSが、装備換装によって飛行を可能としていたのに対し、本機は作戦行動中の変形にも対応している。飛行に使われるのは4機の水素プラズマジェットだ。燃料となる水素は、カーボン製の機体フレームを構成する炭素分子結合体の中に分子レベルで注入されており、爆発などの危険性はない上、燃料タンクとしての余分なスペースも必要としない。本体は、上半身と下半身に分離が可能であり、下半身の腰部には予備のコクピットも存在する。ただし、分離飛行からの合体などは出来ない。

・グラハム専用ユニオンフラッグカスタム
所属
ユニオン
パイロット
グラハム・エーカー

MS DATA
頭頂高
17.9m
本体重量
66.6t
武装
試作新型リニアライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド
(プラズマソード)
20mm機銃
ミサイル

ユニオンのMS「フラッグ」の強化改良機。対ガンダム調査隊のグラハム・エーカー中尉専用としてフラッグの開発者であるレイフ・エイフマン教授が自ら完成させた。わずか一週間という短期間で作られた機体ながら、その時点での最高水準の技術が投下されている。通常のフラッグを超えるスピードを生み出すため、フライトユニットを正式採用の見送られた高出力型に換装。さらに機体内の水素吸蔵率を下げると同時に装甲材も含めて軽量化を図り、最高速度制限のリミッターをも解除している。本機は高速化の代償として、全速旋回時には12Gという大きな加速がパイロットにかかることになった。その他の改良点は、各部関節の強化、機体表面の耐ビームコーティング。さらに対ガンダム調査隊の指揮官機として通信能力強化が施されている。メイン武装は、アイリス社が試作した新型のリニアライフルを装備する。

・グラハム専用ユニオンフラッグカスタム(オーバーフラッグス仕様)
所属
ユニオン
パイロット
グラハム・エーカー

MS DATA
頭頂高
17.9m
本体重量
66.6t
武装
新型リニアライフル(トライデントストライカー)
ディフェンスロッド
ソニックブレイド
(プラズマソード)
20mm機銃
ミサイル

オーバーフラッグス設立に合わせ、銃を変更した。

・オーバーフラッグ
所属
ユニオン

MS DATA
頭頂高
17.9m
本体重量
69.7t
武装
新型リニアライフル(トライデントストライカー)
ディフェンスロッド
ソニックブレイド
(プラズマソード)
20mm機銃
ミサイル

対ガンダム調査隊を母体としてユニオン軍の中に正式発足した部隊「オーバーフラッグス」(正式名、第8独立航空戦術飛行隊)に所属するエースパイロットたちの専用機。グラハム・エーカー専用機であるSVMS-01Eカスタムフラッグと同様に、高出力型フライトユニットを装備するなど、ノーマルのフラッグに比べ各所に強化改造が加えられている。ただし、カスタムフラッグではグラハムの強い要望により、耐Gリミッター解除などの危険要素が採用されていたが、オーバーフラッグではそれら危険要素の採用はされていない。それでも、通常のフラッグを大きく越える性能を持つことから、型式番号にはOver(オーバー)を意味する「O」が追加されている。

・グラハム専用ユニオンフラッグカスタムⅡ(GNフラッグ)
所属
ユニオン
パイロット
グラハム・エーカー

MS DATA
頭頂高
17.9m
本体重量
74.2t
武装
GNビームサーベル

疑似太陽炉をフラッグに搭載した機体。グラハムの想いに答えて、ビリー・カタギリが開発した。本来の設計を無視して、無理矢理疑似太陽炉を搭載したために機体バランスを大きく欠いている。メイン武装はビームサーベルで、これを使用する場合は、疑似太陽炉を背中から腕のある位置へと移動させる必要がある。足のサブスラスターは、ディフェンスロッドとしての機能を持つ。

・ユニオンフラッグ陸戦重装甲型(シェルフラッグ)
所属
ユニオン

MS DATA
頭頂高
18.5m
本体重量
86.0t
武装
200mmリニアキャノン
ロケットランチャー
大型ディフェンスロッド

通称「シェルフラッグ」。このタイプは、グランドパッケージと呼ばれる陸戦型の1タイプであり、背中のフライトユニットを外し、代わりに全身に追加装甲を施している。他の陸戦型と大きく違うのは、右脇に200mmのリニアキャノンを装備していることだ。ガンダムが世に現れた年(2307年)は、世界的にまだフラッグの配備数はそれほど多くない。本タイプの機体は、三軍合同演習への参加や、日本の沖縄基地への少数配備が確認されている。

・ユニオンリアルド
所属
ユニオン

MS DATA
頭頂高
15.3m
全高
17.7m
本体重量
60.0t
武装
リニアライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド

ユニオンで使用されているMS。ガンダムが現れた時点では、最新機のフラッグが十分に配備されていないため、まだ主力兵器としての地位を確保していた。フラッグと同様に飛行形態を持ち、戦闘機と同様の運用が可能な機体だが、人型から飛行形態への変形には換装作業が必要であり、空中変形には対応していない。

・ユニオンリアルド(タリビア軍カラー)
所属
ユニオン

MS DATA
頭頂高
15.3m
全高
17.7m
本体重量
60.0t
武装
リニアライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド

ユニオン製のモビルスーツ。同盟国であるタリビアでも正式採用されている。
機体カラーのみ、タリビア軍のオリジナルカラーを採用しているが、
性能的な違いはない。

・リアルドホバータンク
所属
ユニオン

MS DATA
武装
リニアライフル
60mm機関砲
ロケットランチャー

ユニオンで使用されているMS。
リアルドホバータンクは、大きくパーツ換装して地上戦に特化させたタイプ。

・AEUイナクト
所属
AEU

MS DATA
頭頂高
17.6m
本体重量
66.8t
武装
リニアライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド(プラズマソード)
脚部ミサイル

軌道エレベーターの完全稼働に至っていなかった当時のAEUが、他国に対して優位性をアピールするために全力をあげて開発した次世代のモビルスーツ。ユニオンのフラッグ同様「太陽光発電対応型」である。内蔵した専用アンテナは、軌道エレベーターから直接パワー供給を受けることが可能であり、設計データ上はパワー切れがない。さらにAEUでは、本機を運用のため軌道エレベーターからの受信連携体制を完全整備し、自国領内での連続稼働時間をデータ上は無制限とした。これほどの受信連携体制はユニオンでは実現していない。

・AEUイナクト(デモカラー)
所属
AEU
パイロット
パトリック・コーラサワー

MS DATA
頭頂高
17.6m
本体重量
66.8t
武装
リニアライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド(プラズマソード)
脚部ミサイル

AEUイナクトのお披露目に使用された機体。指揮官型をベースにしている。
本機の公開にAEUは、わざわざ人革連の軌道エレベーター可動十周年の日を選んだ上、各国の軍関係者やジャーナリストを招待し、世界の関心を集めた。しかしながら、その「注目度の高さ」を逆にソレスタルビーイングに利用され、デモ機はエクシアに完膚無きまでに破壊されてしまう。結果、イナクトはお披露目で、「ガンダムに初めて倒されたモビルスーツ」という不名誉な印象を強く植え付けられてしまうことになった。

・AEUイナクト指揮官型
所属
AEU
パイロット
パトリック・コーラサワー他

MS DATA
頭頂高
17.6m
本体重量
66.8t
武装
リニアライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド
(プラズマソード)
脚部ミサイル

量産されたイナクトの指揮官型。モラリアでの軍事演習にて、AEUのエースであるパトリック・コーラサワーが使用した。一般機より通信能力が強化されている。

・サーシェス専用AEUイナクトカスタム(モラリア開発実験型)
所属
PMC
パイロット
アリー・アル・サーシェス

MS DATA
頭頂高
17.6m
本体重量
66.2t
武装
ブレイドライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド
(プラズマソード)
脚部ミサイル
グレネード
カーボンダガー

AEUとの協力関係にあったモラリアの民間軍事会社PMCトラストで作られたイナクトの改良機。主な改良点として、肩及び頭部先端の太陽光発電対応の電力受信アンテナの大型化が上げられる。パワー供給量が飛躍的にアップした本システムは、最終的にはビーム兵器搭載を見越しての改良であった。また、モビルスーツの操縦技能に卓越したサーシェスの希望により、装甲を減らすことによる軽量化も計られている。本機は実験機であるため、識別用にモラリア正規軍一般機に使用されていなかった青いカラーが採用されている。

・サーシェス専用AEUイナクトカスタム(アグリッサ型)
所属
AEU
パイロット
アリー・アル・サーシェス

MS DATA
頭頂高
17.6m
本体重量
66.2t
武装
ブレイドライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド
(プラズマソード)
脚部ミサイル
グレネード
カーボンダガー

モラリアでの初陣では、青い機体カラーを採用していたが、後にサーシェスがAEUの外人部隊メンバーとして参加した合同演習では、赤い機体カラーに変更されている。これは、PMCトラスト所属機を勝手に持ち出したことを隠すためであると同時に、この機体と合体して運用したアグリッサが使用するプラズマフィールドに対応した特殊塗装に変更したためである。

・AEUへリオン
所属
AEU

MS DATA
頭頂高
15.4m
本体重量
58.2t
武装
リニアライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド

AEUのMS。大量に生産されており、AEU加盟国以外にも輸出されている。そのためテロリストなどの手に渡り使用されるケースもある。飛行形態への対応など、最新機のイナクトとの共通点もあるが、能力的に大きな開きがあり、第一線を退く運命にある。頭部や武装などに多くのバリエーションが存在する。

・AEUへリオン(捕獲型)
所属
AEU

MS DATA
武装
リニアライフル
ソニックブレイド
リニアシールド

ガンダムを捕獲するため、特殊電磁シールド装備を追加した機体。
複数機でガンダムを取り囲み電磁シールド内に捕獲する。

・AEUヘリオン陸戦型(PMCカラー)

所属
PMC

MS DATA
武装
リニアライフル
ディフェンスロッド
ソニックブレイド
105mmリニアキャノン
ロケットランチャー

PMCで使用されているAEUヘリオンの陸戦型。
飛行形態への変形機能はカットされている。
その代わり装甲が強化され高い防御力を確保している。

・アグリッサ
所属
AEU

MS DATA
武装
プラズマキャノン
プラズマフィールド発生器
格闘用クロー

第5次太陽光発動紛争時に使われた大型兵器。モビルスーツと合体することで運用される。
強力なプラズマフィールドを使用可能で機体表面はプラズマに対応するために特殊塗装がほどこされている。

■サブタイトル

・第1話/ソレスタルビーイング(2007/10/06)
・第2話/ガンダムマイスター(2007/10/13)
・第3話/変わる世界(2007/10/20)
・第4話/対外折衝(2007/10/27)
・第5話/限界離脱領域(2007/11/03)
・第6話/セブンソード(2007/11/10)
・第7話/報われぬ魂(2007/11/17)
・第8話/無差別報復(2007/11/24)
・第9話/大国の威信(2007/12/01)
・第10話/ガンダム鹵獲作戦(2007/12/08)
・第11話/アレルヤ(2007/12/15)
・第12話/教義の果てに(2007/12/22)
・第13話/聖者の帰還(2008/01/05)
・第14話/決意の朝(2008/01/12)
・第15話/折れた翼(2008/01/19)
・第16話/トリニティ(2008/01/26)
・第17話/スローネ強襲(2008/02/02)
・第18話/悪意の矛先(2008/02/09)
・第19話/絆(2008/02/16)
・第20話/変革の刃(2008/02/23)
・第21話/滅びの道(2008/03/01)
・第22話/トランザム(2008/03/08)
・第23話/世界を止めて(2008/03/15)
・第24話/終わりなき詩(2008/03/22)
・第25話/刹那(2008/03/29)

■関連作品

・機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン
・機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションI ソレスタルビーイング
・機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションⅡ エンド・オブ・ワールド
・機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションⅢ リターン・ザ・ワールド
・劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer
・機動戦士ガンダム00 CBきゃら
・機動戦士ガンダム00 アナスタシア
・機動戦士ガンダム00 劇中劇「ソレスタルビーイング」予告

■主題歌・楽曲

・OP1
・DAYBREAK'S BELL
・作詞/hyde
・作曲/ken
・編曲/L'Arc~en~Ciel
・歌/L'Arc~en~Ciel

・OP2
・Ash Like Snow
・作詞/川瀬智子
・作曲/奥田俊作
・編曲/the brilliant green
・歌/the brilliant green

・ED1
・罠
・作詞/菅波栄純
・作曲/THE BACK HORN
・編曲/THE BACK HORN
・歌/THE BACK HORN

・ED2
・フレンズ
・作詞/STEPHANIE&矢住夏菜
・作曲/ジョー・リノイエ&MASAKI
・編曲/ジョー・リノイエ&峰正典
・歌/ステファニー

・IN1
・LOVE TODAY
・作詞/菜穂
・作曲/菜穂、佑次
・編曲/Taja
・歌/Taja

・IN2
・Unlimited Sky
・作詞/Tommy heavenly 6
・作曲/Chiffon Brownie
・編曲/Chiffon Brownie
・歌/Tommy heavenly 6

機動戦士ガンダム00 1st season - キドウセンシ ガンダムダブルオー ファーストシーズン 評論

「機動戦士ガンダム00 1st season」は、2007年から2008年にかけて放送されたTVアニメシリーズであり、ガンダムシリーズの中でも特に注目を集めた作品の一つです。この作品は、ガンダムシリーズの伝統的なテーマである戦争と平和、そして人間の尊厳を描きつつ、新たな視点と設定を導入することで、視聴者に新鮮な感動を与えました。以下では、この作品の魅力とその背景について詳しく解説します。

ストーリーとテーマ

西暦2307年、化石燃料が枯渇した世界では、太陽光発電システムと軌道エレベーターが新たなエネルギー源として機能しています。しかし、この恩恵を享受できるのは一部の大国とその同盟国だけであり、世界は依然として不平等と紛争に満ちています。そんな中、「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織ソレスタルビーイングが登場し、モビルスーツ「ガンダム」を用いて全世界の戦争行為に介入し始めます。

この作品のテーマは、「戦争の根絶」と「人間の尊厳」です。ソレスタルビーイングのガンダムマイスターたちは、自身の信念と使命感を持って戦いますが、その過程で様々な葛藤や苦悩を経験します。特に、主人公の刹那・F・セイエイの成長と変化は、視聴者に深い感動を与えます。彼は、戦争の犠牲者でありながらも、戦争を終わらせるために戦うという矛盾を抱えています。この矛盾が、彼のキャラクターを深みとリアリティを持たせています。

キャラクター

「機動戦士ガンダム00 1st season」のキャラクターは、一人一人が個性的で魅力的です。特に、四人のガンダムマイスター(刹那・F・セイエイ、ロックオン・ストラトス、アレルヤ・ハプティズム、ティエリア・アーデ)のキャラクター設定は、視聴者に強い印象を与えます。彼らはそれぞれ異なる背景と信念を持ち、それが物語の進行と共に交錯し、深いドラマを生み出します。

刹那・F・セイエイは、クールで感情を表に出さない少年兵ですが、彼の内面には強い正義感と使命感が存在します。ロックオン・ストラトスは、チームのリーダーとして仲間を支え、射撃の名手として活躍します。アレルヤ・ハプティズムは、孤児として育った過去を持つ優しい性格の持ち主で、変形機能を持つガンダムキュリオスを操ります。ティエリア・アーデは、謎多き美貌の少年で、重武装型ガンダムヴァーチェのパイロットとして冷徹な意志を示します。これらのキャラクターが織りなすドラマは、視聴者を引き込む力があります。

メカニックデザイン

ガンダムシリーズの魅力の一つであるメカニックデザインも、「機動戦士ガンダム00 1st season」では大いに注目されました。特に、ガンダムエクシア、ガンダムデュナメス、ガンダムキュリオス、ガンダムヴァーチェの四機のガンダムは、各々の特性とデザインが非常に洗練されています。ガンダムエクシアの格闘戦特化型デザイン、ガンダムデュナメスの狙撃能力、ガンダムキュリオスの可変機構、ガンダムヴァーチェの重火力など、それぞれの機体が持つ特徴が視覚的に表現されています。

また、GNドライヴという新たなエネルギー源の導入も、作品の魅力を高めました。GNドライヴは無限に近いエネルギーを供給し、ガンダムの驚異的な機動性と戦闘能力を支えます。この新たな技術の導入により、ガンダムシリーズの新たな可能性が広がりました。

音楽と映像

「機動戦士ガンダム00 1st season」の音楽も、作品の魅力を引き立てる重要な要素です。オープニングテーマ「DAYBREAK'S BELL」(L'Arc~en~Ciel)と「Ash Like Snow」(the brilliant green)、エンディングテーマ「罠」(THE BACK HORN)と「フレンズ」(ステファニー)は、作品の雰囲気を盛り上げ、視聴者の感情を揺さぶります。また、川井憲次の劇伴音楽は、戦闘シーンやドラマティックな場面を効果的に演出しています。

映像面では、水島精二監督のもとで制作された美しいアニメーションが評価されました。特に、ガンダムの戦闘シーンはリアルでダイナミックであり、視覚的なインパクトを与えます。また、SF考証に基づいた世界観の描写も、作品のリアリティを高めています。

社会的な影響

「機動戦士ガンダム00 1st season」は、放送当時から大きな社会的な影響を与えました。特に、戦争

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