『聖戦士ダンバイン』新たなAURA BATTLERの物語を徹底評価

『聖戦士ダンバイン New Story of AURA BATTLER Dunbine』の魅力と評価

『聖戦士ダンバイン New Story of AURA BATTLER Dunbine』は、1988年にOVAとしてリリースされた作品であり、原作はアニメオリジナルで、富野由悠季と矢立肇によるものです。監督は滝沢敏文が務め、バンダイとサンライズが制作し、バンダイビジュアルから発売されました。この作品は全3話、各話80分の構成で、1988年2月25日から順次発売されました。

ストーリー

『聖戦士ダンバイン』の物語から700年後の世界を描いたこの作品は、海と大地の狭間の世界バイストン・ウェルを舞台にしています。主人公の少年シオン・ザバは、黒騎士ラバーンと、生きていたショット・ウェポンの新たな野望を打ち砕くため、伝説のオーラバトラー、サーバインを駆り、「聖戦士」として戦うことになります。この新たな物語は、ショウたちの戦いから700年後の世界を描き、バイストン・ウェルの新たな歴史を紡ぎ出します。

解説

『聖戦士ダンバイン New Story of AURA BATTLER Dunbine』は、TV版『聖戦士ダンバイン』の総集編シリーズの各巻に1話ずつ同時収録される形で、全3話が発売された外伝ストーリーです。監督の滝沢敏文をはじめ、TV版から多くのスタッフを一新し、独自のバイストン・ウェルを描いています。この作品は、TV版の世界観を引き継ぎつつ、新たな視点から物語を展開することで、ファンに新鮮な驚きを提供しています。

キャスト

主要なキャストには、シオン役の中原茂、レムル役の鷹森淑乃、シルキー役の横沢啓子、ショット役の田中正彦、ラバーン役の速水奨、ベラーナ役の安達忍、ガルー役の郷里大輔、そしてナレーター役の若本規夫が名を連ねています。これらの声優たちは、キャラクターの個性を豊かに表現し、物語に深みを与えています。

メインスタッフ

この作品の制作には、サンライズが企画を担当し、富野由悠季と矢立肇が原作、富野由悠季が監修、五武冬史が脚本、幡池裕行がキャラクター・デザイン、出渕裕がメカニカルデザインとスペシャルアドバイザーを務めています。また、平川栄治が美術監督、吉田恵子が色彩設定、谷口守泰が作画監督、吉田浩がメカ作監、奥井敦が撮影監督、井上編集室が編集、藤野貞義が音響監督、小六禮次郎が音楽を担当し、滝沢敏文が監督とストーリーボードを手掛けています。プロデューサーはバンダイの高梨実とサンライズの指田英司が務めています。

サブタイトル

OVAのサブタイトルは、第1話「復活」、第2話「七百年の野望」、第3話「地上に近き者」となっています。また、総集編のサブタイトルは、第1話「風麟の章」、第2話「天魔の章」、第3話「羇愁の章」です。これらのサブタイトルは、物語の展開やテーマを象徴しており、視聴者に深い印象を与えます。

作品の魅力と評価

『聖戦士ダンバイン New Story of AURA BATTLER Dunbine』は、TV版の世界観を引き継ぎつつ、新たな視点から物語を展開することで、ファンに新鮮な驚きを提供しています。特に、700年後の世界を描くことで、バイストン・ウェルの新たな歴史を紡ぎ出す試みは、視聴者に新たな興奮と感動を与えています。また、シオン・ザバという新たな主人公の登場や、伝説のオーラバトラー、サーバインの活躍は、物語に新たな魅力を加えています。

この作品の評価は、ファンからの高い支持を得ています。特に、TV版のファンにとっては、新たな物語とキャラクターの登場が大きな魅力となっています。また、スタッフの変更により、TV版とは異なる視点から描かれたバイストン・ウェルは、視聴者に新たな発見をもたらしています。さらに、声優陣の演技や音楽も高く評価されており、全体として完成度の高い作品となっています。