少年ケニヤ - ショウネンケニア■公開メディア劇場 ■原作メディア漫画 ■公開日1984年03月10日 ~ 0000年01月01日 ■配給会社東映 ■映倫番号111264 ■分数109分 ■話数1話 ■原作・原作/山川惣治 ■監督・監督/大林宣彦、今沢哲男 ■制作・製作/角川春樹事務所、東映動画 ■ストーリー1941年11月、英国植民地ケニヤの首都ナイロビ。この地で綿布絹織物商を営む村上大助は、10歳になる息子のワタルと共に奥地との最後の取り引きに出かけた。やがて日が暮れ、一行は野宿をしたが、突然トラックの発進音が響きわたる。戦争勃発の報を聞きつけた使用人ブーチが、捕虜になることを恐れて逃げ出したのだ。村上もワタルを連れて逃げ出したが、ワタルは現われた二角サイに連れさられてしまう。ワタルは気がつくと川のほとりにいた。サイはここで衝突したカバとの死闘で果てていた。ワタルは病気になって5日間も倒れていたという老人を救う。彼は原始マサイ族の大酋長ゼガで、酋長の座を息子ワカギに譲ってワタルのために村上を探し出すことになった。三年の歳月が流れた。ある日、山腹の洞窟に入って行ったワタルは、金髪の美少女ケートと出会う。彼女はポラ族のグレにさらわれて、神としてグレの悪事に加担させられていた。ワタルはポラ族に捕えられたゼガと共に、ケートも救出した。その時、近くまで来ていた村上は、ワタルの姿を見て追いかける。ところが、ポラ族に襲われ水中に逃れた彼は、汽船で通りかかったドイツ人ゲルヒンに助けられた。密林を進んでいたワタルたち三人は異様な建物を発見し入り込んだ。そこはナチスの命令で、原子爆弾を製造しているシュタイン博士の研究所だった。ワタルは父と再会するが、ゲルヒンは製造を渋る博士に完成を急がせようと、ワタルを人質に村上に博士の監督を命じる。村上の心を思いやった博士は、原爆完成と引きかえに人質の解放を迫りワタルたちは縄を解かれた。ワタルたちは、研究所に残ると主張する村上を置いて旅立つ。その時、轟音と共にきのこ雲が現われる。博士が村上を逃した後、原爆の作動ボタンを押したのだ。原始の世界が拡がり、恐竜たちが殺戮しあう。息を呑むワタルたちにティラノザウルスが襲いかかるが、巨大な大蛇ダーナが現われ彼らを救った。鉄路を汽車が近づき、客車から降りたったのはワタルの母・葉子と村上だった。両親を探すため、ケートもワタルたちと汽車に乗り込んだ。 ■解説太平洋戦争勃発の年、ケニヤの奥地で父と別れた少年の縦横無尽な冒険を描く。山川惣治原作の同名絵物語のアニメ化で、脚本は「廃市」の桂千穂と同作の内藤誠、「時をかける少女(1983)」の剣持亘の共同執筆。監督は「廃市」の大林宣彦と「六神合体 ゴッドマーズ」の今沢哲男がそれぞれ担当。 ■キャスト高柳良一 ■メインスタッフ・製作/角川春樹、今田智憲 ■評論「少年ケニヤ」は、1984年に公開された日本のアニメ映画であり、その独特なストーリーと壮大な冒険が特徴的である。この作品は、山川惣治の同名漫画を原作としており、太平洋戦争の勃発を背景に、ケニヤの奥地で父と別れた少年ワタルの冒険を描いている。監督の大林宣彦と今沢哲男は、それぞれの個性を活かしながら、視覚的な美しさと深い物語性を追求した。 この映画の魅力は、何と言ってもその壮大な冒険と、ワタルが直面する数々の困難である。ワタルは、父と別れた後、原始マサイ族の大酋長ゼガや金髪の美少女ケートと出会い、ポラ族やナチスの陰謀に立ち向かう。物語は、戦争の恐怖と人間の生存本能を描きつつ、友情や家族の絆を強調している。 また、映画のビジュアル面でも特筆すべき点が多い。ケニヤの自然環境や原始的な部族の生活をリアルに描き出すことで、視覚的なインパクトを与えている。特に、恐竜や巨大な大蛇ダーナの登場シーンは、観客を引き込む力強さを持っている。 音楽も重要な役割を果たしており、宇崎竜童の劇伴は物語の緊張感や感動を引き立てる。主題曲を担当した渡辺典子も、映画のテーマを歌詞とメロディで表現し、作品全体の雰囲気を高めている。 キャストも豪華で、高柳良一や原田知世、大塚周夫などの声優が、キャラクターに命を吹き込んでいる。特に、ワタルの成長と冒険を支える彼らの演技は、観客に深い感動を与える。 「少年ケニヤ」は、冒険と成長の物語としてだけでなく、戦争の恐怖や人間の尊厳を描く作品としても評価されている。視覚的な美しさと深いテーマ性を兼ね備えたこの映画は、観客に多くのことを考えさせ、感動を与えるだろう。 ■推薦「少年ケニヤ」は、冒険アニメが好きな人や、深いテーマ性を求める人に強く推薦したい作品である。特に、戦争の背景を描いた作品や、自然と人間の関係を考えるきっかけを求める人には最適である。また、家族で観ることで、親子の絆や友情の大切さを再確認できるだろう。 この映画は、視覚的な美しさと深い物語性を兼ね備えた作品であり、何度観ても新しい発見があるだろう。ぜひ、劇場やDVDで鑑賞し、その壮大な冒険と感動を体験してほしい。 |
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