グレンダイザー、ゲッターロボG、グレートマジンガーによる大海獣との決戦を徹底評価！

『決戦! 大海獣』 - グレンダイザー、ゲッターロボG、グレートマジンガーの壮大なクロスオーバー

■公開メディア

劇場

■原作メディア

漫画

■公開日

1976年07月25日 ～ 0000年01月01日

■配給会社

東映

■映倫番号

23984

■分数

30分

■話数

1話

■原作

永井豪、石川賢、ダイナミック・プロ

■監督

明比正行

■制作

東映

■ストーリー

突如行方を絶った海底調査船バチスカーフを探すため、ゲッターチームが出動することに。海中を探索していた彼らは、そこで謎の巨大な怪物と遭遇。その怪物こそが、バチスカーフを沈没させた元凶・ドラゴノザウルスだった。ドラゴノザウルスを撃破するため、急遽、グレンダイザー・グレートマジンガー・ゲッターロボＧの３機を主軸とした「ロボット軍団」が結成されるのだった。

■解説

『マジンガー』シリーズの劇場版第９作目。『UFOロボ グレンダイザー』『グレートマジンガー』『ゲッターロボG』の３作品が登場する、クロスオーバー作品となっている。これまでの劇場版と違い、初めてオリジナルの主題歌が制作された。

■キャスト

・デューク・フリード／富山敬
・流竜馬／神谷明
・神隼人／山田俊司
・車弁慶／八奈見乗児
・剣鉄也／野田圭一
・炎ジュン／中谷ゆみ
・兜甲児／石丸博也
・宇門源蔵／八奈見乗児
・早乙女博士／富田耕生
・弓さやか／江川菜子
・弓弦之助／鈴木泰明

■メインスタッフ

・製作／今田智憲
・企画／有賀健、小田克也
・製作担当／横井三郎
・原作／永井豪、石川賢、ダイナミック・プロ
・脚本／高久進
・原画／阿部隆、小川明弘、金山通弘、角田紘一、広田全、的場茂夫、森英樹、湖川滋、木下勇喜
・動画／石山毬緒、薄田嘉信、金山圭子、小林敏明、坂野隆雄、田村晴夫、服部照夫、草間真之介、熊川正雄、平川やすし
・トレース／入江三帆子、黒沢和子、坂野園江
・彩色／阿部慶子、後藤美津子、山内正子、村田邦子
・セログラフ／林昭夫、茂木明子
・仕上検査／森田博、小鯨正豊
・仕上進行／平賀豊彦
・背景／川井憲、高野正道、佐藤正行、笠原淳二
・美術進行／鳥本武
・特殊効果／岡田良明、林富喜江
・演助進行／福島和美
・撮影／目黒宏、相磯嘉雄
・編集／鳥羽亮一
・録音／波多野勲
・記録／宮下滋
・効果／伊藤克己
・記録／安藤まるみ
・録音スタジオ／タバック
・現像／東映化学
・美術／浦田又治
・作画監督／木野達児
・演出／明比正行


・主題歌
OP
「いざ行け! ロボット軍団」
作詞／保富康午
作曲／菊池俊輔
歌／ささきいさお、コロムビアゆりかご会

■メインキャラクタ

・デューク・フリード
グレンダイザーを駆る、正義感に溢れた青年。地球人として振舞っているが、その正体はフリード星という異星の王子。

・流竜馬
ゲッターロボＧパイロットのひとりで、ゲッタードラゴン形態においてメインの操縦を担当している。

・剣鉄也
グレートマジンガーのパイロットを務める青年。己に対しても周りに対して厳しい、ストイックな性格。



・グレンダイザー
フリード星で守護神として崇拝されてきたロボット。鉄の5000倍の強度を誇る宇宙合金グレンにそのボディを覆われている。

・ゲッターロボＧ
ドラゴン号、ライガー号、ポセイドン号の３機が合体して完成するロボット。戦う場所に合わせ、３つの形態に変形が可能。

・グレートマジンガー
兜甲児の父・剣造が15年の歳月をかけて完成させた、マジンガーＺの後継機。その雄々しい姿から、“偉大な勇者”と呼ばれる。

■詳細な評測と推薦

『決戦! 大海獣』は、1976年に公開された東映制作の劇場版アニメーションであり、永井豪と石川賢によるダイナミック・プロの人気作品『UFOロボ グレンダイザー』、『グレートマジンガー』、『ゲッターロボG』の3作品がクロスオーバーする壮大な物語です。この作品は、30分という短い時間の中で、3つの異なるロボットアニメの世界観を融合させ、視聴者に強烈なインパクトを与えました。

ストーリーは、海底調査船バチスカーフが突如行方不明になったことから始まります。ゲッターチームが調査に向かい、海中で巨大な怪物ドラゴノザウルスと遭遇するという展開は、視聴者の興奮を引き立てるのに十分な緊張感を生み出しています。そして、グレンダイザー、グレートマジンガー、ゲッターロボGの3機が結集し、「ロボット軍団」を形成するシーンは、まさにクライマックスの象徴であり、ファンにとっては感動的な瞬間と言えるでしょう。

この作品の魅力は、何と言っても3つのロボットが一堂に会するシーンにあります。各ロボットの特徴的なデザインや戦闘スタイルが見事に描かれており、特にグレンダイザーの宇宙合金グレンによる強力な攻撃や、ゲッターロボGの3つの形態による戦略的な戦闘、グレートマジンガーの雄々しい姿とパワフルな攻撃は、視覚的にも非常に満足のいくものです。また、各ロボットのパイロットたちの個性も際立っており、デューク・フリードの正義感、流竜馬のリーダーシップ、剣鉄也のストイックさが物語を盛り上げています。

キャストについても、富山敬、神谷明、野田圭一など、当時の人気声優が揃っており、彼らの演技がキャラクターの魅力を引き立てています。特にデューク・フリード役の富山敬の声は、正義感あふれる青年としてのキャラクターを完璧に表現しており、視聴者の心を捉えます。また、流竜馬役の神谷明の力強い声や、剣鉄也役の野田圭一の厳格なトーンも、キャラクターの個性を強調しています。

スタッフ面では、監督の明比正行が全体の演出を担当し、作画監督の木野達児がキャラクターデザインと作画のクオリティを高めています。特に、戦闘シーンのダイナミックな動きや、各ロボットの詳細な描写は、視覚的なインパクトを最大限に引き出しています。また、脚本の高久進が3つの作品の世界観を巧みに融合させ、視聴者に新鮮な驚きを提供しています。

音楽面では、菊池俊輔によるオリジナルの主題歌「いざ行け! ロボット軍団」が初めて制作され、ささきいさおとコロムビアゆりかご会による力強い歌声が作品の盛り上がりをさらに高めています。この主題歌は、視聴者の心に強く残るものであり、作品の象徴とも言える存在です。

『決戦! 大海獣』は、3つの人気ロボットアニメがクロスオーバーするという斬新な試みであり、その成功は視聴者に大きな感動を与えました。30分という短い時間の中で、各ロボットの魅力やキャラクターの個性を最大限に引き出し、視覚的にも聴覚的にも満足のいく作品に仕上げています。この作品は、永井豪と石川賢の創造した世界観を愛するファンにとっては必見の作品であり、特にロボットアニメの歴史を振り返る上でも重要な一作と言えるでしょう。

推薦するポイントとしては、まず第一に3つのロボットが一堂に会するシーンの迫力と美しさです。これは他の作品ではなかなか見ることができない光景であり、ファンにとっては特別な体験となるでしょう。また、各キャラクターの個性や成長が描かれており、ストーリーにも深みがあります。さらに、当時の人気声優による演技や、オリジナルの主題歌も作品の魅力を高めています。

この作品を楽しむためには、事前に『UFOロボ グレンダイザー』、『グレートマジンガー』、『ゲッターロボG』の各作品の基本的なストーリーやキャラクターを知っておくと、より深く楽しむことができるでしょう。また、30分という短い時間の中で描かれる物語をじっくりと味わうためには、何度か視聴することをお勧めします。特に戦闘シーンやキャラクターの表情、音楽の細部にまで注目してみると、新たな発見があるかもしれません。

『決戦! 大海獣』は、ロボットアニメのファンにとっては必見の作品であり、その歴史的な価値も高い一作です。3つの作品がクロスオーバーするという斬新な試みと、視覚的にも聴覚的にも満足のいくクオリティは、視聴者に強烈なインパクトを与えます。ぜひ、この作品を手に取り、その魅力を体感してみてください。