骨盤底リハビリテーション＝「減量」

女性の骨盤底：骨盤底は多層の筋肉と筋膜で構成されており、骨盤出口を閉じて骨盤内臓器を支え、尿道、膣、直腸がそこを通っています。

骨盤の主な骨の目印は、恥骨、坐骨棘、仙骨です。体幹を支え、骨盤内臓器を保護する重要な臓器です。また、胎児が出産時に通過しなければならない骨の産道でもあります。

女性の骨盤底には骨による支えがないため、骨盤底を閉じるには完全に筋肉群に依存しています。尿道、膀胱、膣、子宮、直腸などの臓器は、その機能を果たせるように、正常な位置を維持するためにしっかりと閉じられています。骨盤底筋は排尿や排便などの重要な生理機能を制御します。

つまり、骨盤を治さないと、お尻がでかくなり、お腹がでかくなり、腰がぽっこり、足が太くなる…つまり「肥満」になってしまうのです。

骨盤底機能障害の主な症状

骨盤底機能不全（PFD）は、女性によく見られる非常に有病率の高い疾患であり、女性の健康を脅かし、生活の質に影響を及ぼす重要な慢性疾患の 1 つとなっています。主なものとしては、尿失禁、骨盤臓器脱、排便障害、性機能障害、慢性骨盤痛などが含まれます。

骨盤底リハビリテーション治療

骨盤底機能障害の治療は、外科的治療と非外科的治療に分けられます。

1. 非外科的治療とは、主に骨盤底筋トレーニング、バイオフィードバック療法、電気刺激療法を指します。これらの方法は、長期的には骨盤底筋と神経を効果的に矯正することができます。

2. 出産後42日目に骨盤底筋体操を行うと、骨盤臓器脱の発生を減らし、母親の性生活の質を向上させることができます。

3. 骨盤底治療により、腹圧性尿失禁が 50% 以上軽減され、体重も約 10% 減少します。

骨盤底筋トレーニング（PFMT）

ケーゲル体操とも呼ばれ、尿道の抵抗力を高め、排尿をコントロールする能力を高めるために、患者が骨盤底筋、主に恥骨尾骨筋群を意識的かつ自律的に収縮させるトレーニングを指します。

PFMTの主な内容は、肛門の締め付けトレーニングを繰り返し行い、毎回3秒以上締め付けてから緩めるという動作を1セットとして15～30分間継続して行い、1日に2～3セット行うことです。