ストラテジー・アナリティクス：2019年第1四半期のスマートスピーカーの世界販売台数は2,590万台に達し、前年比168%増

Strategy Analyticsが発表した最新の調査レポートによると、2019年第1四半期の中国のスマートスピーカーの売上は前年比で500 %以上増加したという。これにより、第1四半期のスマートスピーカーの世界販売台数は2,590万台となり、 2018年比で168 %増加した。アマゾンとグーグルはそれぞれ依然として第1位と第2位にランクされているが、中国ブランドの世界市場シェアはアマゾンとグーグルのシェアに近づいている。中国では旧正月期間中の販促イベントにより需要が高まり、特に百度の家庭用スマートディスプレイ「Xiaodu」が人気を博した。ストラテジー・アナリティクスは、 2019年通年の世界出荷台数予測を10 %引き上げ、 1億4,770万台とした。

Strategy Analyticsのディレクター、David Watkins氏は次のようにコメントしています。「中国は初めて、世界最大のスマート スピーカー市場となりました。これは、第 1 四半期が伝統的に需要が旺盛な四半期であることも一因ですが、数年前に北米やヨーロッパの一部でそうであったように、中国でもスマート スピーカーが最も人気の高い消費者向け電子機器の 1 つとして登場したことも意味しています。中国におけるスマート スピーカーとディスプレイへの熱狂は、当分の間続くと予想しています。」

ストラテジー・アナリティクスの副社長デビッド・マーサー氏は、「アリババ、バイドゥ、シャオミなどの中国の大手テクノロジー企業は、アマゾンやグーグルが欧米市場で行ったように、スマートスピーカーを重要な戦略と見なしています。マスマーケット向けの音声UIプラットフォームを構築することで、既存および新規のデジタルサービスの成長を支え、新たな収益機会を大幅に増やすことができます。現在は中国国内市場が焦点ですが、これらの企業は他の場所で成長の機会を模索するでしょう。」と付け加えました。