『ロビハチ』レビュー:ロボットと人間の冒険が織りなす感動の物語

『ロビハチ』レビュー:ロボットと人間の冒険が織りなす感動の物語

『ロビハチ』:宇宙の果てに広がる冒険と友情の物語

■作品概要

『ロビハチ』は、2019年4月8日から6月24日まで放送された全12話のTVアニメシリーズです。原作は馬谷たいが、監督は高松信司、アニメーション制作はスタジオコメットが担当しました。放送局はAT-XとBS11で、毎週月曜日の23時30分から30分間の放送でした。この作品はアニメオリジナルであり、G.C.0051年という未来の世界を舞台に、主人公ロビーとハッチの冒険を描いています。

■ストーリー

G.C.0051年、人類は超光速航行技術を手に入れ、複数の種族と惑星連邦を結成していました。NEO TOKYOの八百八町で暮らすロビー・ヤージは、顔は悪くないが残念なアラサーです。自称フリーのルポライターだったが、仕事上の失敗から契約を切られ、彼女にも振られ、交通事故で死にかけるなど、不運が続いていました。さらに借金取りに追われる身となり、ある日、ひったくりに鞄を奪われたロビーは、一人の青年に助けられます。その青年はハッチ・キタと名乗り、ロビーはお礼に飯を奢ります。二人は正反対の性格で、ハッチは「曲がった事は大嫌い」と言い、ロビーは「楽して暮らせればそれでいい」と言います。翌日、借金取りとして現れたハッチに追われるロビーですが、絶体絶命のピンチを切り抜け、宇宙船で大空へと飛び立ちます。ヤンたちを振り切ったロビーは、「イセカンダル」という伝説の惑星へ厄落としの旅に出ることを決意します。そこへハッチがひょっこり顔を出し、二人は恒星間ワープを駆使して「イセカンダル」を目指す冒険の旅に出発します。

■解説

『ロビハチ』は、宇宙の果てに何かが待っているというテーマを掲げた作品です。主人公ロビーとハッチの出会いから始まる物語は、二人が宇宙を旅する中で様々な困難に立ち向かい、友情を深めていく姿を描いています。コメディ要素も豊富で、視聴者を楽しませる一方で、深いテーマも含んでいます。宇宙の広大さと未知の可能性を感じさせつつ、人間関係の温かさや成長を描くことで、視聴者に感動を与える作品となっています。

■キャスト

  • ロビー・ヤージ/中井和哉
  • ハッチ・キタ/河本啓佑
  • JPS-19(イック)/阪口大助
  • ヤン/杉田智和
  • アロ/木村 昴
  • グラ/徳留慎乃佑

■メインスタッフ

  • 原作/馬谷たいが
  • 監督/高松信司
  • シリーズ構成/金杉弘子
  • キャラクターデザイン/八尋裕子
  • コンセプトデザイン/三沢 伸
  • アニメーション制作/スタジオコメット

■メインキャラクタ

  • ロビー・ヤージ
    ダメンズアラサー。顔も性格も悪くないが残念なおじさん。遊び人だが意外と教養の高いところもある。実家は裕福な家。しかし成金趣味の両親と反りが合わず10代でNEOTOKYOに家出してきた。様々な事で一攫千金を狙うが、騙されたりツイてないことひとしきりで、ついには借金取りに追われる羽目に。とにかく美人に弱い。
  • ハッチ・キタ
    18歳。学業優秀で身体能力も高いクールな秀才くん。「なんか面白いことないかな~」とNEOTOKYOにやって来た。しかし、世の中は予測可能なことばかりでちっとも楽しくない。とりあえず今はバイトで借金取りをしているが、いつか自分に予測不可能な何かが起こるのを期待している。
  • JPS-19(イック)
    ロビーの家のサポートロボット。正式名称はJPS-19 (ジェーピーエス・ワンナイン)だが、通称イックと呼ばれている。かわいい見た目に反してとにかく毒舌。ロビーのこともバカにしてる?というかあきれてる。
  • ヤン
    金融業社Yang’s Financeの社長。社長と言えば聞こえはいいが、いわゆる高利貸しの親分。特異な美意識とファッションセンスを持っている。金を貸したロビーになぜか激しい執着があり、追いかけまくる。みるくいちごキャンディが好物。
  • アロ
    Yang’s Financeの社員。社員と言えば聞こえはいいが、ただの手下その1。金髪のリーゼントヘアがチャームポイント。ヤンに傾倒しており、尊敬している。「ヤンさんの為ならたとえ火の中水の中っす!」
  • グラ
    同じくYang’s Financeの社員。というか手下その2。ピンクのアフロヘアがチャームポイント。詰めの甘いお馬鹿さん。ついつい、アロの言葉をオウム返ししてしまう。アロ「ヤンさん、やばいっス!」グラ「やばいっス!」。

■サブタイトル

  • #01/旅は道連れ Journey to the Star(2019/04/08)
  • #02/タコから出た真実(2019/04/15)
  • #03/冥王星の惑星恨み(2019/04/22)
  • #04/竿の先に半魚人(2019/04/29)
  • #05/地獄の沙汰もドン次第(2019/05/06)
  • #06/寝耳にウナギ(2019/05/13)
  • #07/一寸先は夢の国(2019/05/20)
  • #08/メカるが勝ち(2019/05/27)
  • #09/亭主の好きなヒザクリガー(2019/06/03)
  • #10/相棒喧嘩は犬も喰わない(2019/06/10)
  • #11/聞いて極楽、イセカンダル(2019/06/17)
  • #12/月の夢、地球の夢(2019/06/24)

■主題歌・楽曲

  • OP
    ・天才のプレイリスト
    ・期間/1〜12
    ・作詞/中山真斗
    ・作曲/中山真斗
    ・編曲/中山真斗
    ・歌/Hatchi(河本啓佑) feat. Robby(中井和哉)
    ・#01と#12ではエンディングに使用
  • ED
    ・Dancing to Night 〜君への最短ワープ航路〜
    ・期間/2〜11
    ・作詞/yamazo
    ・作曲/yamazo
    ・編曲/yamazo
    ・歌/ Allo(木村昴)&Gras(徳留慎乃佑) feat.Yang(杉田智和)
  • IN
    ・銀河道中ヒザクリガー!
    ・期間/1〜4、8、9、12
    ・作詞/高松信司
    ・作曲/奥井康介
    ・編曲/奥井康介
    ・歌/串田アキラ

■作品の魅力と評価

『ロビハチ』は、その独特の世界観とキャラクターの魅力で多くの視聴者を引きつけました。特にロビーとハッチの対比が面白く、二人が互いに影響を与え合いながら成長していく姿が感動的です。また、宇宙を舞台にした冒険物語としても見応えがあり、各話ごとに異なる惑星や種族との出会いが新鮮でした。コメディ要素も豊富で、視聴者を笑わせるシーンが満載です。さらに、深いテーマを扱っている点も評価されています。例えば、ロビーが抱える人生の不運やハッチの理想と現実のギャップなど、視聴者自身の人生に重ね合わせることができる要素が多く含まれています。

■制作背景とスタッフのこだわり

『ロビハチ』の原作は馬谷たいがで、監督は高松信司が務めました。高松信司は、過去に『勇者王ガオガイガー』や『機動戦士ガンダムSEED』などの作品で知られるベテラン監督であり、その経験を活かして本作を手掛けました。シリーズ構成は金杉弘子、キャラクターデザインは八尋裕子、コンセプトデザインは三沢伸が担当し、スタジオコメットがアニメーション制作を担当しました。スタッフたちは、宇宙の広大さと未知の可能性を視覚的に表現するために、様々な工夫を凝らしました。特にキャラクターデザインや背景美術にはこだわりが見られ、視覚的な美しさが作品の魅力を引き立てています。また、音楽も重要な役割を果たしており、主題歌や挿入歌が物語の雰囲気を盛り上げています。

■視聴者の反応と評価

『ロビハチ』は、視聴者から高い評価を得ました。特にロビーとハッチのキャラクターが好評で、二人の関係性や成長が感動的だと評されています。また、各話ごとのストーリーが面白く、笑いと感動のバランスが絶妙だと評価されました。さらに、宇宙を舞台にした冒険物語としても見応えがあり、視聴者を引き込む力があるとされています。一方で、12話という短い放送期間の中で物語を完結させるために、やや急ぎ足な展開に感じる視聴者もいました。しかし、全体として見れば、多くの視聴者が満足する作品であったと言えるでしょう。

■推薦ポイント

『ロビハチ』は、宇宙の果てに広がる冒険と友情の物語を描いた作品です。特に以下のポイントが推薦ポイントとして挙げられます。

  • ロビーとハッチのキャラクター:二人の対比が面白く、互いに影響を与え合いながら成長していく姿が感動的です。
  • コメディ要素:各話ごとに笑えるシーンが満載で、視聴者を楽しませます。
  • 深いテーマ:ロビーの人生の不運やハッチの理想と現実のギャップなど、視聴者自身の人生に重ね合わせることができる要素が多く含まれています。
  • 宇宙の広大さと未知の可能性:各話ごとに異なる惑星や種族との出会いが新鮮で、視覚的な美しさも魅力です。
  • 音楽:主題歌や挿入歌が物語の雰囲気を盛り上げ、視聴者を引き込みます。

■関連作品と比較

『ロビハチ』は、宇宙を舞台にした冒険物語という点で、他の作品と比較されることがあります。例えば、『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』など、宇宙を舞台にした作品との比較が挙げられます。これらの作品も、宇宙の広大さと未知の可能性を描いており、視聴者に感動を与える物語となっています。しかし、『ロビハチ』はコメディ要素が強く、キャラクターの関係性や成長に焦点を当てている点で異なります。また、12話という短い放送期間の中で物語を完結させるために、やや急ぎ足な展開に感じる視聴者もいましたが、全体として見れば、多くの視聴者が満足する作品であったと言えるでしょう。

■まとめ

『ロビハチ』は、宇宙の果てに広がる冒険と友情の物語を描いた作品です。ロビーとハッチのキャラクターが好評で、二人の関係性や成長が感動的だと評されています。また、各話ごとのストーリーが面白く、笑いと感動のバランスが絶妙だと評価されました。さらに、宇宙を舞台にした冒険物語としても見応えがあり、視聴者を引き込む力があるとされています。全体として見れば、多くの視聴者が満足する作品であったと言えるでしょう。推薦ポイントとしては、ロビーとハッチのキャラクター、コメディ要素、深いテーマ、宇宙の広大さと未知の可能性、音楽などが挙げられます。関連作品と比較しても、『ロビハチ』は独自の魅力を持った作品であり、視聴者に感動を与える物語となっています。

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