『けんぷファー』レビュー：魅力的なキャラクターと意外な展開が織りなす学園バトルアニメ

けんぷファー - ケンプファー - レビューと推薦

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

ライトノベル

■放送期間

2009年10月01日 ～ 1970年01月01日
TBSテレビ　2009年10月2日～2009年12月18日(1回～12回)毎週金曜　1:29～1:59(木曜深夜)
中部日本放送　2009年10月9日～2009年2010年1月8日(1回～12回)毎週金曜　2:30～3:00(木曜深夜)
サンテレビ　2009年10月12日～2009年12月28日(1回～12回)毎週月曜　1:30～2:00(日曜深夜)
BS-TBS　2009年11月1日～2010年1月24日(1回～12回)毎週日曜　0:30～1:00(土曜深夜)
テレ玉　2010年7月2日～2010年9月17日(1回～12回)毎週金曜　0:30～1:00(木曜深夜)
AT-X　2010年7月5日～2010年9月20日(1回～12回)毎週月曜　9:00～9:30

■放送局

TBSテレビ系列、BS-TBS、AT-X

■分数

30分

■話数

12話

■原作

築地俊彦(メディアファクトリーMF文庫J)

■監督

黒田やすひろ

■制作

・アニメーション制作/NOMAD
・製作協力/キングレコード、マックレイ、メディアファクトリー、ランティス、ダックスプロダクション、NOMAD
・製作/臓物アニマルカンパニー、TBS

■著作

©築地俊彦・メディアファクトリー/臓物アニマルカンパニー

■ストーリー

いたって普通の男子高校生・瀬能ナツルは、ある朝目覚めると、とんでもない美少女になっていた!
さらに突然しゃべりだしたぬいぐるみから、戦うための存在「ケンプファー」に選ばれたと告げられる。
しかも、他のケンプファーと戦うためには女にならなければいけないって!?

次々とナツルに襲い掛かってくる美少女ケンプファー達!
そして女子部に潜入したナツルをめぐり、恋の戦いも始まる!果たしてナツルの平穏な日々は戻ってくるのだろうか?

■解説

美少女満載!バトルアクション満載!
築地俊彦原作の大人気学園ハイテンション・ラブコメが待望のTVアニメーション化!

■キャスト

・瀬能ナツル/井上麻里奈
・美嶋紅音/堀江由衣
・三郷雫/名塚佳織
・近堂水琴/阿澄佳奈
・沙倉楓/中島愛
・ハラキリトラ/野村道子
・セップククロウサギ/田村ゆかり
・カンデンヤマネコ/水樹奈々
・チッソクノライヌ/能登麻美子
・ヒアブリライオン/内海賢二
・皆川瞳美/皆川純子
・山川涼花/山川琴美
・中尾沙也香/中尾衣里
・植田理香/植田佳奈
・西乃ますみ/三上枝織
・委員長/小林悠希
・副委員長/後藤邑子
・会計/荒浪和沙
・東田幹仁/川原慶久
・担任/中川玲

■メインスタッフ

・企画/村上仁之、森山敦、三坂泰二、井上俊次、小野達矢
・原作/築地俊彦(メディアファクトリーMF文庫J)
・シリーズ構成/ふでやすかずゆき
・キャラクター原案/せんむ
・キャラクターデザイン/藤田まり子
・美術監督/廣瀬義憲
・色彩設計/梅崎ひろこ
・撮影監督/吉田寛
・編集/武宮むつみ
・音楽/加藤達也
・音楽プロデューサー/伊藤善之
・A&R/関根陽一
・音楽制作/ランティス
・音響監督/えびなやすのり
・音響効果/山谷尚人
・ミキサー/八巻大樹
・録音助手/郡一正、吉原裕美、明石崇廉
・録音スタジオ/studio DonJuan、STUDIO T&T、タバック
・音響制作/ダックスプロダクション
・音響制作担当/平田哲、大室正勝
・宣伝、販促/山里典子
・宣伝/田中瑞穂
・企画協力/東山敦、高橋正敏
・連載/月刊コミックアライブ(作画/橘由宇)
・公式HPデザイン/野口亜希子
・ビデオ編集デスク/岡本昌明
・プロデューサー/田中豪、栗田晃宏、小池克実、髙江勇次
・宣伝プロデューサー/金子美里
・監督/黒田やすひろ
・アニメーション制作/NOMAD
・製作協力/キングレコード、マックレイ、メディアファクトリー、ランティス、ダックスプロダクション、NOMAD
・製作/臓物アニマルカンパニー、TBS

■メインキャラクタ

・瀬能ナツル【せのう　なつる】
成績・運動神経、見た目は共に平均、自他共に認める地味で平凡な男子高校生だったがある日突然『青』のケンプファーに選ばれてしまい、敵対する『赤』のケンプファーと戦うハメに。ケンプファーになるとなぜか超美少女に変身してしまう。攻撃タイプは魔法(ツァウバー)で火の玉を作り攻撃できるようになる。変身後は相当な美少女で、背が高く胸もかなり大きい。男子生徒だけではなく女生徒の間で一気に注目の的に。中学生のときから一途に沙倉楓に想いを寄せている。
・美嶋紅音【みしま　あかね】
『青』のケンプファー。図書委員で攻撃タイプは銃(ゲヴェアー)。普段は男ナツル並みに地味めで内気なメガネっ娘ではあるが、実はなかなかに美形でしぐさも可愛いらしい。アニメと本が大好きで深夜アニメについてはかなり詳しい。男ナツルに対して好意を持っているが全く気付いてもらえず、楓に夢中なナツルには毎度やきもきしたり、落胆したり。変身後は大極的に強気で好戦的、乱暴な態度と口調になる。
・三郷雫【さんごう　しずく】
星鐵学院生徒会長の3年生でナツルの上級生。完全無欠の超優等生で、容姿・スタイルともに抜群の美女。生徒達はもちろん、教師からも人望が厚い。『星鐵学園の二大美女』の一人で男子生徒達の間ではカリスマ的存在。青の腕輪と敵対する赤の腕輪のケンプファーでもあり、攻撃タイプは鎖に付いた2本の短剣(シュヴェアト)。変身後は髪の毛の内側がプラチナブロンドになる。
・近堂水琴【こんどう　みこと】
ナツルの1歳年下の幼馴染。活発で天真爛漫。 冒険野郎気質のため、ときおりとんでもない行動力を見せる。ナツルにはかねてより想いを寄せているようだ。学園で噂になっている、女ナツルの正体を明かそうと躍起になる。赤のケンプファーで、攻撃タイプは日本刀(シュヴェアト)。
・沙倉楓【さくら　かえで】
星鐵学院のアイドル的美少女で、雫と並び『星鐵学院二大美女』の一人。ナツルとは中学の時からの同級生で、仲が良かったが、女になったナツルに一目惚れしてしまい、雫の「ナツル(♀)はナツル(♂)が好き」という嘘を鵜呑みにしたことで、一方的にナツル(♂)にライバル宣言をすることになる。『臓物アニマルシリーズ』マニアでこよなく愛している。
・ハラキリトラ
ナツルのメッセンジャー。臓物がはみ出たトラのぬいぐるみで口が悪い。アイパッチがチャームポイント。セップククロウサギと仲良し。
・セップククロウサギ
紅音のメッセンジャーで臓物がはみ出た黒いウサギのぬいぐるみですごく口が悪い。 充血した目がチャームポイント。ハラキリトラと仲良し。
・カンデンヤマネコ
雫のメッセンジャーで臓物がはみ出たネコのぬいぐるみ。言葉づかいは丁寧で上品だがやはり口が悪い。逆立った毛がチャームポイント。
・チッソクノライヌ
水琴のメッセンジャーで臓物がはみ出たイヌのぬいぐるみ。気弱でボソボソしゃべるがやはり口が悪い。首に巻き付いた縄がチャームポイント。
・西乃ますみ
新聞部をはじめ、様々な部活に所属する好奇心旺盛な少女。紅音や水琴と親しく、持ち前の行動力でけんぷファーの秘密に迫る可能性があるかも……?
・委員長
メガネをかけていて委員長っぽい、という理由でナツルが委員長と呼んでいる。
・副委員長
残った一人だから副委員長、らしいが……。三人の中では一番享楽的。
・会計
お金に細かく、電卓を常に持ち歩いているためナツルが会計と呼んでいる。
・東田幹仁
ナツル(♂)のクラスメイト。非合法部活動の美少女研究会の会長で、女の子のことしか頭にない。美少女たちと縁のあるナツルによくからんでくるがまともに相手にされないことが多い。

■サブタイトル

・#1/Schicksal　～選ばれし者～(2009/10/02)
・#2/Gl?hen　～死闘の開幕～(2009/10/09)
・#3/Lilie　～秘密の花園～(2009/10/16)
・#4/Kriegserkl?rung　～戦う乙女たち～(2009/10/23)
・#5/Kom?die　～ファーストキス～(2009/10/30)
・#6/Heimkehr　～敵か味方か～(2009/11/06)
・#7/Einladen　～招かれざる客たち～(2009/11/13)
・#8/Liebste　～初めてのデート～(2009/11/20)
・#9/Hochsommer　～恋の熱帯低気圧～(2009/11/27)
・#10/Falle　～ひと夏の経験～(2009/12/04)
・#11/W?hlen　～歓喜の歌～(2009/12/11)
・#12/Weihnachten　～臓物たちの奇跡～(2009/12/18)

■関連作品

・けんぷファー　f?r die Liebe
・けんぷファー　おまけ映像
・けんぷファー　ぞうもつ奇想天外!
・けんぷファー　臓物フレンドパーク

■主題歌・楽曲

・OP1
・あんりある?パラダイス
・作詞/栗林みな実
・作曲/栗林みな実
・編曲/飯塚昌明
・歌/栗林みな実

・ED1
・ワンウェイ両想い
・作詞/こだまさおり
・作曲/田代智一
・編曲/安藤高弘
・歌/瀬能ナツル、沙倉楓(井上麻里奈、中島愛)

・IN1
・素顔でフォーリンラブ
・作詞/こだまさおり
・作曲/南陽子
・編曲/BY-P
・歌/沙倉楓(中島愛)

・IN2
・ダーリンダーリン
・作詞/こだまさおり
・作曲/南陽子
・編曲/三浦誠司
・歌/美嶋紅音(堀江由衣)

・IN3
・experiment
・作詞/こだまさおり
・作曲/橋本由香利
・編曲/橋本由香利
・歌/三郷雫(名塚佳織)

けんぷファー - ケンプファー - レビュー

「けんぷファー」は、築地俊彦によるライトノベルを原作としたTVアニメシリーズで、2009年10月から12月にかけて放送されました。この作品は、美少女とバトルアクションが満載の学園ハイテンション・ラブコメディとして人気を博しました。以下では、「けんぷファー」の魅力や特徴、そして推薦ポイントについて詳しく解説します。

ストーリーの魅力

「けんぷファー」のストーリーは、普通の男子高校生・瀬能ナツルが突然美少女に変身し、「ケンプファー」と呼ばれる戦士として戦うことになるというものです。この設定自体が非常にユニークで、視聴者の興味を引きつけます。ナツルが美少女に変身するシーンや、他のケンプファーとのバトルシーンは視覚的に非常に楽しめます。また、ナツルが女子部に潜入し、恋の戦いが始まるという展開も、学園ラブコメディとしての面白さを引き立てています。

ナツルがケンプファーとして戦う理由や、他のケンプファーたちの背景も徐々に明らかになっていき、物語に深みを与えています。特に、ナツルが中学生の頃から想いを寄せている沙倉楓との関係や、幼馴染の近堂水琴との友情、そして美嶋紅音や三郷雫との複雑な関係性が物語を盛り上げます。これらの人間関係が絡み合うことで、視聴者はナツルの成長や葛藤に共感し、物語に引き込まれていくでしょう。

キャラクターの魅力

「けんぷファー」のキャラクターはそれぞれ個性的で、視聴者に強い印象を与えます。主人公の瀬能ナツルは、普通の男子高校生から一転して美少女に変身するという設定が面白く、変身前後のギャップが魅力です。ナツルの変身後の美少女バージョンは、背が高く胸も大きいというビジュアル面でも注目を集めます。また、ナツルが中学生の頃から一途に想いを寄せる沙倉楓との関係も、視聴者の心を捉えます。

美嶋紅音は、普段は地味で内気なメガネっ娘ですが、ケンプファーとして変身すると強気で好戦的な性格に変わるというギャップが魅力です。アニメや本が大好きで、深夜アニメに詳しいという設定も、彼女のキャラクターをより立体的にしています。三郷雫は、星鐵学院の生徒会長で、完全無欠の超優等生という設定が魅力的です。彼女の美貌とカリスマ性は、男子生徒だけでなく視聴者にも強い印象を与えます。

近堂水琴は、ナツルの幼馴染で、活発で天真爛漫な性格が魅力です。彼女の冒険野郎気質や、ナツルへの想いが物語に深みを与えています。また、沙倉楓は、星鐵学院のアイドル的存在で、ナツルへの一途な想いが視聴者の心を打つでしょう。彼女の『臓物アニマルシリーズ』への愛も、キャラクターの個性を引き立てています。

その他にも、ハラキリトラやセップククロウサギなどのぬいぐるみキャラクターも、ユーモアと個性を加え、物語を盛り上げています。これらのキャラクターたちが織りなす人間関係や、ケンプファーとしての戦いが、「けんぷファー」の魅力を引き立てています。

ビジュアルと演出

「けんぷファー」のビジュアルは、美少女キャラクターのデザインやバトルシーンの演出が特に見事です。キャラクターデザインを担当した藤田まり子氏の美少女キャラクターは、視覚的に非常に魅力的で、視聴者の目を引きつけます。また、バトルシーンでは、魔法や銃、短剣などの攻撃タイプがリアルに描かれ、視覚的な迫力を持っています。

アニメーション制作を担当したNOMADの技術力も高く評価できます。特に、ナツルが美少女に変身するシーンや、ケンプファー同士の戦闘シーンは、動きや色彩が豊かで、視覚的に楽しむことができます。また、美術監督の廣瀬義憲氏による背景美術も、物語の雰囲気を盛り上げています。

音響面でも、「けんぷファー」は優れた演出を見せています。音響監督のえびなやすのり氏や、音響効果の山谷尚人氏の技術により、バトルシーンの迫力やキャラクターの感情表現がリアルに伝わってきます。また、音楽を担当した加藤達也氏のBGMも、物語の展開に合わせて効果的に使用され、視聴者の感情を引き立てています。

主題歌と挿入歌

「けんぷファー」の主題歌と挿入歌も、作品の魅力を引き立てる重要な要素です。オープニングテーマ「あんりある?パラダイス」は、栗林みな実さんの力強い歌声と、飯塚昌明氏のダイナミックなアレンジが印象的で、物語のハイテンションな雰囲気を盛り上げます。エンディングテーマ「ワンウェイ両想い」は、瀬能ナツルと沙倉楓のデュエットで、二人の関係性を象徴するような優しいメロディが特徴です。

挿入歌もそれぞれのキャラクターの個性を引き立てています。「素顔でフォーリンラブ」は沙倉楓の歌で、彼女の純粋な想いを表現しています。「ダーリンダーリン」は美嶋紅音の歌で、彼女の強気な性格を反映した力強い曲です。「experiment」は三郷雫の歌で、彼女のクールなイメージにマッチした曲となっています。これらの楽曲が、キャラクターの感情や物語の展開をより深く感じさせる効果を持っています。

推薦ポイント

「けんぷファー」は、美少女とバトルアクションが満載の学園ハイテンション・ラブコメディとして、多くの視聴者に楽しんでもらえる作品です。特に、以下のような視聴者に推薦します。

• 美少女キャラクターが好きな人
• バトルアクションが好きな人
• 学園ラブコメディが好きな人
• ユーモアと個性あふれるキャラクターが好きな人
• ビジュアルと演出にこだわりがある人
• 主題歌や挿入歌にこだわりがある人

「けんぷファー」は、視覚的にも聴覚的にも楽しめる作品で、ストーリーやキャラクターの魅力も十分に感じられるでしょう。ぜひ一度視聴してみてください。

関連作品とその魅力

「けんぷファー」には、以下のような関連作品があります。これらの作品も、「けんぷファー」の世界観やキャラクターをさらに楽しむことができます。

• けんぷファー　f?r die Liebe
• けんぷファー　おまけ映像
• けんぷファー　ぞうもつ奇想天外!
• けんぷファー　臓物フレンドパーク

「けんぷファー　f?r die Liebe」は、ナツルたちの新たな冒険を描いた続編で、さらに深いストーリーとキャラクターの成長を楽しむことができます。「けんぷファー　おまけ映像」や「けんぷファー　ぞうもつ奇想天外!」は、ユーモアあふれるおまけ映像で、キャラクターの新たな一面を見ることができます。「けんぷファー　臓物フレンドパーク」は、ぬいぐるみキャラクターたちの活躍を描いた作品で、ユーモアと個性をさらに楽しむことができます。これらの関連作品も、「けんぷファー」の魅力をさらに引き立てる重要な要素です。

結論

「けんぷファー」は、美少女とバトルアクションが満載の学園ハイテンション・ラブコメディとして、多くの視聴者に楽しんでもらえる作品です。ストーリーやキャラクターの魅力、ビジュアルと演出、主題歌と挿入歌のクオリティなど、さまざまな要素が高く評価されています。ぜひ一度視聴してみてください。また、関連作品も合わせて楽しむことで、「けんぷファー」の世界観やキャラクターをさらに深く理解することができます。