亡念のザムド - ボウネンノザムド - の全方位的評測と推薦
■公開メディア
その他
■原作メディア
アニメオリジナル
■初出日
2008年09月24日 ～ 2009年02月04日
PlayStation Store 2008年9月24日～2009年2月4日(1回～26回) 0:00～更新
■初出方法
PS3、プレイステーションストア
■分数
30分
■話数
26話
■原作
BONES
■監督
宮地昌幸
■制作
・アニメーション制作／ボンズ
・製作／ソニー・コンピュータエンタテインメント、アニプレックス、ボンズ
■著作
©BONES/Sony Computer Entertainment Inc. ,Aniplex
■ストーリー
それでも人は
己に言い続けなければならない
考えろと―――――
油泥海に囲まれた小さな島、尖端島(せんたんとう)。70年前の戦いで南大陸自由権に吸収されたこの島で、アキユキは母と二人暮らし。父親は現在別居中で、小さな診療所を一人で営んでいる。
ある日、アキユキは親友のハルやフルイチと通学中、共に爆破事件に巻き込まれる。爆発によって生まれた謎の光を腕に受け、アキユキはザムドと呼ばれるバケモノに変身してしまう。自我を失い、暴走するザムドの元に現れたのは、赤い髪をした異国の少女、ナキアミだった……。ナキアミはザムドの暴走を止め、国際郵便線ザンバニ号へとアキユキを連れ帰る。
ザムドの力を制御できるようになることと、いつか尖端島に戻ることを目的に、アキユキはザンバニ号の仲間達と世界を巡っていくのだった。
■解説
日本屈指のアニメーション制作スタジオ『ボンズ』による、配信オリジナル作品。『亡念のザムド』は、2008年から2009年にかけてPlayStation Storeで配信されたアニメシリーズであり、視聴者はPS3を通じてこの作品を楽しむことができた。この作品は、従来のテレビ放送ではなく、インターネット配信という新しい形態を採用したことで話題となった。また、物語の舞台となる尖端島やザムドという存在を通じて、人間性や社会問題を深く掘り下げた内容が特徴的である。監督の宮地昌幸は、視覚的な美しさと深いテーマ性を両立させることに成功し、視聴者に強い印象を与えた。
『亡念のザムド』は、主人公アキユキがザムドに変身するというファンタジー要素と、現実社会の問題を融合させた作品である。特に、戦争や環境問題、家族の絆といったテーマが巧みに描かれており、視聴者に考えさせる内容となっている。また、キャラクターデザインやメカニックデザインも非常に洗練されており、視覚的な魅力も大きい。音楽も大島ミチルの手によるもので、物語の雰囲気を盛り上げる重要な要素となっている。
この作品は、視聴者にエンターテイメントだけでなく、社会的なメッセージを伝えることを目指しており、その点で非常に評価されている。特に、若者向けのアニメでありながら、深いテーマ性を持つ点が高く評価されている。また、配信形式を採用したことで、視聴者の視聴スタイルに合わせた新しい視聴体験を提供した点も注目すべき点である。
■キャスト
・竹原アキユキ／阿部敦
・西村ハル／折笠富美子
・寺岡フルイチ／立花慎之介
・西村ミドリ／藤村歩
・ナキアミ／三瓶由布子
・ヤンゴ／本城雄太郎
・紅皮伊舟／玉井夕海
・アクシバ／小西克幸
・アーム／浜田賢二
・ユンボ／桑島法子
・コバコ／井上麻里奈
・ヒノキ丸／水沢史絵
・キセル爺／納谷六朗
・天心様／堀絢子
・角股雷魚／藤原啓治
・ゼーゲンドォ／麦人
・ヒルケン皇帝／古谷徹
・シロザ／柿原徹也
・クジレイカ／朴璐美
・サンノオバ／麻生美代子
・竹原リュウゾウ／石塚運昇
・竹原フサ／早水リサ
・尖端島司令官／土師孝也
・西村ジンイチロウ／津久井教生
・ナズナ／松来未祐
・アザミ／菅沼久義
・垣巣凍二郎／松本保典
・ブロイ・スカッキ／根谷美智子
・汗馬礼蔵／清川元夢
・須磨子／土井美加
・笹村のおばあちゃん／森夏姫
■メインスタッフ
・企画／小林康秀、南雅彦、植田益朗
・原作／BONES
・監督／宮地昌幸
・監督補佐／徳士大介
・メインライター／清水恵、野村祐一
・アニメーションディレクター／奥村正志
・キャラクターデザイン、総作画監督／倉島亜由美
・ザムド・メカニックデザイン、総作画監督／橋本誠一
・メカニックデザイン／山根公利
・ヒトガタデザイン／水畑健二
・プロップデザイン／赤石沢貴士
・美術監督／青井孝
・美術設定／吉崎正樹、高橋麗子
・色彩設計／梅崎ひろこ
・色彩設計補佐／沼畑富美子
・撮影監督／宮原洋平
・編集／坂本久美子
・編集助手／小守真由美(ジェイ・フィルム)
・ビデオ編集／岡田和憲(キュー・テック)、北本勝(キュー・テック)
・録音サウンドミキサー／平野延平
・録音サウンドエディター／星野賢爾
・音響監督／高寺たけし(HALF H・P STUDIO)
・音響効果／倉橋静男(サウンドボックス)
・音響効果助手／西佐知子(サウンドボックス)
・音響制作担当／渡辺悠介
・録音スタジオ、音響制作／HALF H・P STUDIO
・音楽／大島ミチル
・音楽プロデューサー／木村唯人、外村敬一
・音楽制作／ANIPLEX
・タイトルデザイン／草野剛、野中愛
・宣伝／西島卓、野村信介
・広報／小畠公和
・WEB／瀧口繭
・制作デスク／田中啓一郎
・制作デスク補佐／鈴木麻里
・設定制作／笠岡淳平
・制作事務／高絵理子
・プロデューサー／渡辺マコト、河越美帆、大山良
・アソシエイトプロデューサー／金森孝宏、淀明子
・アニメーション制作／ボンズ
・製作／ソニー・コンピュータエンタテインメント、アニプレックス、ボンズ
■メインキャラクタ
・竹原アキユキ
尖端島(せんたんとう)に住む男子高校生。何でもそつなくこなす器用な青年で、お調子者と呼ばれることもある。別居中の両親の間を取り持ちながら生活していたが、ある日、爆破事件に巻き込まれてザムド化してしまう。ナキアミに拾われた後、国際郵便船ザンバニ号に連れて行かれ、世界をめぐる事になる。
・西村ハル
アキユキの幼なじみ。真面目で成績優秀な優等生で、アキユキのことを頼りなく感じている。爆破事件の時に現れたザムドがアキユキであると信じていて、再び会う事を望んでいる。アキユキが尖端島(せんたんとう)を去った後、フルイチと共に極東自治区(きょくとうじちく)に入隊し垣巣(かきす)に気に入られていく。
・寺岡フルイチ
アキユキとハルの友人で同級生。真面目な明るい青年で、ハルと同じ心武道(しんぶどう)と呼ばれる武術を学ぶ。爆破事件後、落ち込むハルを慰め、支えになろうとする。ハルと一緒にいたいという想いから、ハルを誘って極東自治区(きょくとうじちく)に入隊するが、垣巣(かきす)にも憧れていく。
・西村ミドリ
西村ハルの妹。２年前の交通事故が原因で、片足の自由を失った。以来、病院通いの生活を送っているが、ハルの世話と懸命な看護によって、かつての元気を取り戻した。アキユキやフルイチとも仲が良い。
・竹原リュウゾウ
アキユキの父親。小さな診療所を営む医師。口は悪いが人当たりはよく、近所では名医と評判である。だが、お酒が好きで、ついたあだ名が二日酔い先生。妻のフサとの心の距離が縮められず、悩んでいる。
・竹原フサ
アキユキの母親。女手一つ、アキユキを立派に育てようと奮闘している。夫のリュウゾウとは別居中だが、まだ離婚には至っていない。夫婦の間を繋いでいるのは、毎朝フサが用意するお弁当である。
・ナキアミ
尖端島(せんたんとう)に現れたヒトガタ使いの娘。寡黙で感情を表に出すのが下手な少女である。ザムドとなったアキユキの暴走を抑え、国際郵便船ザンバニ号に連れ帰った。ザムドとして自立できるよう、アキユキに教練(きょうれん)を施す。
・紅皮伊舟
国際郵便船ザンバニ号の船長。外見は女性的だが、男勝りの性格で、男の船員たちも顎で使う。戦闘空域周辺を飛ぶこともあるが、伊舟の的確な指示のもと、ザンバニ号は苦境を切り抜けてきた。大抵の状況には動じない強さと、アンニュイな空気を併せ持つ女性である。
・アクシバ
ザンバニ号の荷物の仕分け、速達係り。ひょうきん者で話好き。お決まりは、市街戦の中、速達を無傷で届けた時の話。三枚目として振舞っているが本質はシャイでナキアミに恋心を抱いている。しかし、その思いがなかなか打ち明けられない。
■サブタイトル
・第1話／ザムド 陽炎に現る
・第2話／尖端島 思考停止
・第3話／偽装 国際郵便船
・第4話／この世に響く耳鳴りの数々
・第5話／調停する者 しない者
・第6話／ハルと極東自治区
・第7話／屹立 背負うは命か猫股か
・第8話／詰腹峠のヒトガタ狩り
・第9話／水もしたたる角股雷魚
・第10話／過去 重い斬る
・第11話／襲撃 ザンバニ号
・第12話／暗闇で咲く花
・第13話／タダ裸足デ走ルシカナイ
・第14話／蒼スギル空
・第15話／まま 眠れる魂
・第16話／途上の季節が炎え堕ちる
・第17話／子羊とオボロ月
・第18話／そこから何が見えるか
・第19話／偶発 ロマンス開花
・第20話／涙咲く 散る会うと
・第21話／禁漁区潜入「泣いたら負けだ」フサはずっとそう思っていた
・第22話／凍二郎とリュウゾウ
・第23話／誕生 ヒルケン皇帝
・第24話／亡き魂の邂逅
・第25話／ナキアミとサンノオバ
・第26話／大きな石と少女
■関連作品
・亡念のザムド TV放送版
■主題歌・楽曲
・OP1
・SHUT UP AND EXPLODE
・作詞／Michiyuki Kawashima
・作曲／Masayuki Nakano
・歌／BOOM BOOM SATELLITES
・ED1
・VACANCY
・作詞／Kylee
・作曲／Nature Living
・編曲／Nature Living
・歌／Kylee
■詳細な評測
『亡念のザムド』は、視覚的な美しさと深いテーマ性を兼ね備えた作品であり、その点で非常に評価されている。以下では、物語、キャラクター、映像、音楽、テーマ性などについて詳細に評測する。
物語
『亡念のザムド』の物語は、尖端島という小さな島を舞台に始まる。主人公のアキユキは、爆破事件に巻き込まれ、ザムドというバケモノに変身してしまう。この出来事から、アキユキはナキアミと共に国際郵便船ザンバニ号に乗り込み、ザムドの力を制御しながら世界を巡る旅に出る。
物語は、アキユキの成長とザムドの力を制御する過程を中心に展開されるが、それだけではなく、戦争や環境問題、家族の絆といった社会的なテーマも巧みに描かれている。特に、尖端島の歴史や南大陸自由権との関係性を通じて、戦争の悲惨さや平和の尊さを描くシーンは非常に感動的である。また、ザムドの存在が環境問題と結びつけられることで、視聴者に地球環境の重要性を考えさせる内容となっている。
物語の展開は緩急がつけられており、視聴者を飽きさせない工夫がされている。特に、ザンバニ号での冒険や各エピソードでの出会いと別れは、視聴者に強い印象を与える。また、最終話に向けての盛り上がりも見事で、視聴者を引き込む力がある。全体として、物語は非常に完成度が高く、視聴者に深い感動を与える作品となっている。
キャラクター
『亡念のザムド』のキャラクターは、一人一人が個性的で魅力的である。特に、主人公のアキユキは、ザムドに変身するという特殊な能力を持つ一方で、普通の高校生としての悩みや成長を描かれており、視聴者に共感を呼ぶキャラクターとなっている。また、アキユキの幼なじみであるハルや友人のフルイチも、物語の進行と共に成長し、視聴者に深い印象を与える。
ナキアミは、寡黙で感情を表に出すのが苦手な少女だが、ザムドとなったアキユキを支える重要なキャラクターである。彼女の存在は、アキユキの成長に大きな影響を与え、視聴者に感動を与える。また、ザンバニ号の船長である紅皮伊舟や荷物の仕分け係のアクシバも、個性的なキャラクターとして物語を盛り上げる。
キャラクターの声優陣も非常に豪華で、阿部敦、折笠富美子、立花慎之介、三瓶由布子など、各キャラクターにぴったりの声を提供している。特に、阿部敦の演じるアキユキは、ザムドに変身するシーンでの迫力ある演技が印象的である。また、折笠富美子の演じるハルは、真面目で優等生というキャラクターをしっかりと演じきっており、視聴者に深い印象を与える。
映像
『亡念のザムド』の映像は、ボンズの高い技術力が光る作品である。キャラクターデザインは倉島亜由美、ザムドのメカニックデザインは橋本誠一が担当しており、非常に洗練されたデザインが特徴的である。また、美術監督の青井孝や色彩設計の梅崎ひろこによる美しい背景や色彩も、視覚的な魅力を高めている。
特に、ザムドの変身シーンや戦闘シーンは、迫力がありながらも美しい映像が特徴的である。また、ザンバニ号の飛行シーンや各エピソードでの風景描写も、視覚的な美しさを感じさせる。全体として、映像は非常に完成度が高く、視聴者に強い印象を与える作品となっている。
音楽
『亡念のザムド』の音楽は、大島ミチルが担当しており、物語の雰囲気を盛り上げる重要な要素となっている。特に、OP曲の「SHUT UP AND EXPLODE」やED曲の「VACANCY」は、物語のテーマを反映した力強い曲であり、視聴者に強い印象を与える。また、BGMも各シーンに合わせて丁寧に作られており、視聴者の感情を引き立てる役割を果たしている。
音楽は、物語の進行と共に視聴者の感情を高揚させ、感動を与える重要な要素である。特に、ザムドの変身シーンや戦闘シーンでのBGMは、視聴者に強い印象を与える。また、ザンバニ号での冒険や各エピソードでの出会いと別れのシーンでのBGMも、視聴者の感情を引き立てる役割を果たしている。全体として、音楽は非常に完成度が高く、視聴者に深い感動を与える作品となっている。
テーマ性
『亡念のザムド』は、戦争や環境問題、家族の絆といった社会的なテーマを巧みに描いている。特に、尖端島の歴史や南大陸自由権との関係性を通じて、戦争の悲惨さや平和の尊さを描くシーンは非常に感動的である。また、ザムドの存在が環境問題と結びつけられることで、視聴者に地球環境の重要性を考えさせる内容となっている。
物語は、アキユキの成長とザムドの力を制御する過程を中心に展開されるが、それだけではなく、戦争や環境問題、家族の絆といった社会的なテーマも巧みに描かれている。特に、尖端島の歴史や南大陸自由権との関係性を通じて、戦争の悲惨さや平和の尊さを描くシーンは非常に感動的である。また、ザムドの存在が環境問題と結びつけられることで、視聴者に地球環境の重要性を考えさせる内容となっている。
テーマ性は、視聴者に深い感動を与える重要な要素である。特に、戦争や環境問題、家族の絆といった社会的なテーマを巧みに描くことで、視聴者に考えさせる内容となっている。また、物語の進行と共に視聴者の感情を高揚させ、感動を与える重要な要素である。全体として、テーマ性は非常に完成度が高く、視聴者に深い感動を与える作品となっている。
■推薦
『亡念のザムド』は、視覚的な美しさと深いテーマ性を兼ね備えた作品であり、その点で非常に評価されている。特に、戦争や環境問題、家族の絆といった社会的なテーマを巧みに描くことで、視聴者に考えさせる内容となっている。また、物語の進行と共に視聴者の感情を高揚させ、感動を与える重要な要素である。全体として、テーマ性は非常に完成度が高く、視聴者に深い感動を与える作品となっている。
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『亡念のザムド』は、視覚的な美しさと深いテーマ性を兼ね備えた作品であり、その点で非常に評価されている。特に、戦争や環境問題、家族の絆といった社会的なテーマを巧みに描くことで、視聴者に考えさせる内容となっている。また、物語の進行と共に視聴者の感情を高揚させ、感動を与える重要な要素である。全体として、テーマ性は非常に完成度が高く、視聴者に深い感動を与える作品となっている。
この作品は、視聴者にエンターテイメントだけでなく、社会的なメッセージを伝えることを目指しており、その点で非常に評価されている。特に、若者向けのアニメでありながら、深いテーマ性を持つ点が高く評価されている。また、配信形式を採用したことで、視聴者の視聴スタイルに合わせた新しい視聴体験を提供した点も注目すべき点である。
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