マクロス25周年記念特番「マクロスフロンティア」レビューと推薦
2007年12月23日、TBSとMBSで放送された「祝25周年!あのマクロスが帰ってくるぞSP!! - マクロスフロンティア -」は、マクロスシリーズの25周年を記念する特別番組であり、新作「マクロスF(フロンティア)」の第1話を先行放送したことで話題となった。この特番は、シリーズの歴史を振り返りつつ、新たな物語の幕開けを予感させる内容で、ファンにとっては待望の放送だったと言えるだろう。
放送情報
この特番は、TBSでは2007年12月23日(日曜)の26:50から27:50まで、MBSでは2007年12月28日(金曜)の25:15から26:25まで放送された。番組の前半はトークパートで、シリーズの歴史や制作秘話などが語られ、後半の30分は「マクロスF」の第1話が先行放送された。放送時間は60分で、1話のみの放送だったが、その内容は非常に濃密で、視聴者を引き込む力があった。
ストーリー
「マクロスF」の舞台は西暦2059年。かつて巨大な異星人との星間戦争で滅亡の危機に瀕した地球人類は、種の存続を主眼に置き、新天地を求めて銀河の各方面へと旅立っていった。その中で、25番目となる超長距離移民船団「マクロス・フロンティア」が登場する。この船団では、新・統合軍による戦闘艦と一体化した居住艦を中心に、1000万人以上が暮らしている。地球上と変わらない環境が人工的に作り出されたこの宇宙船は、銀河の中心付近を航行していた。
そんな「フロンティア」船団に、近隣の「マクロス・ギャラクシー」船団出身のアイドル・シンガー「シェリル・ノーム」がコンサートのために来艦する。シェリルは銀河ネットワークのヒットチャートで常に上位にランクインする誇り高きトップ・アイドルである。彼女にあこがれる少女ランカ・リーは、中華レストランでアルバイトをするごく普通の女子高生。彼女の身寄りは、年の離れた兄オズマ一人だけ。オズマは特殊な軍事部隊SMSでバルキリー部隊を率いる精鋭パイロットだったが、妹思いの彼は自分が危険な戦闘機乗りであることを隠していた。ランカは念願だったシェリルのコンサート会場に急ぐ途中、パイロット養成コースの高校生「早乙女アルト」と出会う。学園生活の中でのありふれた偶然の出会いだったが、突如フロンティアは未知なる敵と遭遇する。それは地球人でも異星人でもなく、未知の宇宙生物だった。次々とダメージを受ける新・統合部隊。それは新・統合軍のVF部隊をも脅かす強力な攻撃能力を持っていた。だが、宇宙生物は市民たちの居住エリアに侵入し、事態の収拾に、オズマ率いるSMSのVF-25部隊が出動する。果たして宇宙生物の数は?能力は?目的は?そして人類は何を選択するのか…?
解説
マクロス25周年記念特番として放送されたこの番組は、マクロスシリーズの歴史を振り返りつつ、最新作「マクロスF」の第1話をスペシャル編集版でいち早く放映した。マクロスシリーズの各タイトルを紹介するほか、2008年放送を目指し鋭意制作中の「マクロスF」の魅力を伝える内容だった。ファンにとっては見逃せない内容であり、シリーズの新たな展開に期待が高まったことだろう。
キャスト
「マクロスF」の主要キャストは以下の通りである。
- 早乙女アルト:中村悠一
- ランカ・リー:中島愛
- シェリル・ノーム:遠藤綾
- ミハエル・ブラン:神谷浩史
- ルカ・アンジェローニ:福山潤
- 松浦ナナセ:桑島法子
- オズマ・リー:小西克幸
- クラン・クラン:豊口めぐみ
- ジェフリー・ワイルダー:大川透
- キャサリン・グラス:小林沙苗
- カナリア・ベルシュタイン:桑島法子
- ボビー・マルゴ:三宅健太
- モニカ・ラング:田中理恵
- ミーナ・ローシャン:平野綾
- ラム・ホア:福原香織
- グレイス・オコナー:井上喜久子
- ハワード・グラス:西村知道
- レオン・三島:杉田智和
メインスタッフ
「マクロスF」の制作には、以下のメインスタッフが関わっている。
- 原作:河森正治、スタジオぬえ
- 総監督、ストーリー構成、バルキリーデザイン:河森正治
- 監督:菊地康仁
- シリーズ構成、脚本:吉野弘幸
- キャラクターデザイン:江端里沙、高橋裕一
- メカニックデザイン:石垣純哉、高倉武史
- メカニカルアート:天神英貴
- コンセプチュアルデザイン:宮武一貴
- モーショングラフィックス:笹倉逸郎、HIBIKI
- 美術監督:吉原俊一郎
- 美術設定:塩澤良憲、平澤晃弘
- 色彩設計:中山久美子
- 特殊効果:安部貴俊
- 撮影監督:高橋なおみ
- 音楽:菅野よう子
- 音響監督:三間雅文
- プロデューサー:諸冨洋史、丸山博雄、平井伸一、長谷部大樹
- アニメーションプロデューサー:葛西励
- アニメーション制作:サテライト
- 製作:ビックウエスト、バンダイビジュアル、毎日放送
メインキャラクタ
「マクロスF」の主要キャラクターは以下の通りである。
- 早乙女アルト:美星学園高校パイロット養成コースに通う高校生。端正な顔立ちと長い髪からよく女性に間違えられるが、れっきとした男子。普段は反抗的で斜にかまえた性格。歌舞伎の名門の家系に生まれたが、空への憧れと父親との確執からバルキリーパイロットを目指している。マクロス・フロンティアの中での暮らしに悶々とした想いを抱いていたが、バジュラの攻撃により、最新のVF-25に乗り込むことに。
- ランカ・リー:小柄だが活発。明るく天真爛漫な少女。S.M.Sのエースパイロット、オズマ・リーの妹。兄オズマの意向で現在はお嬢様高校に通いつつも、中華料理店「娘々(にゃんにゃん)」でアルバイトをしている。兄に懇願してコンサートチケットをとってもらうほどシェリルの大ファン。子供の頃から歌うことが大好きでほのかに歌手になることを夢見ている。
- シェリル・ノーム:マクロス・ギャラクシー船団出身のトップアイドル。銀河ヒットチャートでは常に上位にランクインされており「この銀河に暮らしてシェリルの歌を聞かない日はない」と言われ、当然マクロス・フロンティアでの人気は不動のものになっている。その美貌と卓越した歌唱力ゆえかひときわプライドが高く、自信を持っている。
- ミハエル・ブラン:女性と見れば口説かずにはいられない美星学園パイロット養成コースの高校生。アルトの同級生であり、良きライバルでもある。「アルト姫」のあだ名を命名した張本人。射撃の腕が抜群で、敵も女も、狙った獲物は必ず落とすことをモットーにしている。
- ルカ・アンジェローニ:美星学園パイロット養成コースの高校生。アルトやミハエルの後輩にあたる。困った先輩たちの間で、うろたえることがしばしば。コンピュータ、軍用電子機器の取り扱いにかけては天才的。
- 松浦ナナセ:ランカのバイト先『娘々』のバイト仲間。美星学園に通いアルト、ミハエルのクラスメイトでもある。引っ込み思案でおとなしい性格。ランカが歌手になる夢を応援する。
- オズマ・リー:私設特務軍事機関、S.M.Sスカル小隊リーダー。かつては新統合軍に所属し、豊富な実戦経験をもつ。軽口を叩いたり、どこかいい加減に見えるがいざ任務となれば己の生命と、部下や市民の生命を預かる軍人のシビアさをよく心得ている。しかし妹ランカには激甘で、やや過保護すぎるほど。ランカに心配をかけないよう「人事部で事務の仕事をしている」と苦しいウソをついている。
- クラン・クラン:S.M.Sのピクシー小隊に所属するゼントラーディパイロット。階級は大尉。深紅のクァドラン・レアに搭乗するトップエース。マイクローン化すると幼い少女体型になる特性を持っている。
- ジェフリー・ワイルダー:S.M.S戦艦の艦長。階級は大佐。元は自身もパイロットであり、統合軍の空母乗りだった。ダンディーな物腰に、ときおり茶目っ気の覗く、頼れる艦長。
- キャサリン・グラス:新統合軍参謀本部所属の中尉。大統領の娘。頭脳明晰、才色兼備。大学を主席で卒業後、新統合軍に入隊。エリート街道まっしぐらの人生。だが、職務に忠実であろうとするがため少々融通がきかない面がある。ミス・マクロスFコンテストでは準優勝したことがある。
- カナリア・ベルシュタイン:S.M.S所属。階級は中尉。スカル小隊に所属する、寡黙なモンスター乗り。まれにしか口を開かないが、その分、発言は重く、オズマのよき相談相手でもある。また、医師免許を持っており、医師としての勤務経験もある。そのため、S.M.S内では、メディック(衛生兵)としての任務も負っている。
- ボビー・マルゴ:S.M.Sの戦闘艦の操舵士。見かけはいかついが、「中身は完全に女の子」という心優しいオカマ。ヘア・メイクとして働いた過去があり女性クルーからも良き理解者として慕われている。オズマに対して報われぬ恋心を内に秘めている。
- モニカ・ラング:S.M.Sのオペレーター。索敵(レーダー手)等を主に担当。オペレーター三人組のチーフ。真面目な委員長タイプ。
- ミーナ・ローシャン:S.M.Sのオペレーター。艦内ステータス管理等を担当。天然でマイペースと、つかみ所がない感じがあるが、実はIQ180を誇る。
- ラム・ホア:S.M.Sのオペレーター。通信、火器管制等を担当。オペレータで一番の毒舌。言葉は多くないが、ピリっと刺す。データをこよなく愛し、それが何であっても収集し・分類するタイプ。
- ネネ・ノーラ:S.M.Sのピクシー小隊に所属するゼントラーディパイロット。クァドラン・レアに搭乗。おっとりした性格。
- ララミア・レレニア:S.M.Sのピクシー小隊に所属するゼントラーディパイロット。クァドラン・レアに搭乗。ボーイッシュな外見と鋭い視線が特長。
- グレイス・オコナー:シェリルのマネージャー。マクロス・ギャラクシー船団出身。グラマラスな肢体に、おっとり穏やかな態度と口調の女性。だが、マネージャーとしてはかなりの敏腕で、怒らせると結構怖いらしく、シェリルが苦手とする唯一の人物。
- ハワード・グラス:新統合政府大統領。フロンティア船団における行政の統括責任者。市民の生活を安全に保つ為宇宙航行におけるさまざまな局面で政治的決断の権限と責任を担う。
- レオン・三島:新統合政府大統領府首席補佐官。常に沈着冷静でグラス大統領の側近として、政治的な根回しや政策の指針だてに関わっている。
- ブレラ・スターン:VF-27を駆る、謎の少年。腕に仕込み武器を内蔵していたり、VF-27の超人的な機動能力を難なく発揮できたりすることから、何らかの肉体改造が施されているようである。何故かランカの近辺によく現われる。
- エルモ・クリダニク:ランカの所属するベクタープロモーションの社長。ゼントラーディのショッピングモール「フォルモ」でランカの歌声を聴いて才能を見い出し、事務所にスカウトした。
メインロボ・アイテム
「マクロスF」に登場する主要なロボットやアイテムは以下の通りである。
- VF-25(ノーマル):2059年現在、新統合軍VF-171の後継機として開発が進められている新世代VF。攻撃用兵装には機銃、ビーム砲、レーザー機銃、新型ガンポッドなどが見られるが、極秘開発機につき詳細は不明。
- ファイター形態時:全長18.72m、全幅15.50m(主翼展開時)、全高4.03m(主脚含まず)
- バトロイド形態時:全高15.59m(レーザー機銃含む)
- VF-25(スーパーパック装着時):VF-25専用の追加システム。高機動のファストパックオプションを装備している。従来のVFシリーズのスーパーパックよりも、装甲面が強化されている。アーマード装備と同様、装着したままの可変、飛行が可能である。
- VF-25S オズマ機(ノーマル):2059年現在、新統合軍VF-171の後継機として開発が進められている新世代VF。攻撃用兵装には機銃、ビーム砲、レーザー機銃、新型ガンポッドなどが見られるが、極秘開発機につき詳細は不明。S型は隊長専用機として各種システムが強化されている。伝統的なイエロー×ブラックのラインが施されている。
- VF-25S オズマ機(アーマード):VF-25専用の追加式重装甲システム。兵器搭載量の増加等を目的に装着される。VF-1時代はアーマードパーツはバトロイド形態のみでの使用に制限されていたが、VF-25では装着したままの可変、飛行が可能になっている。詳細データは不明。
- VF-171:VF-17をベースとして開発された多目的重可変戦闘機。2059年現在もっとも普及している有人可変戦闘/爆撃機であり、マクロス・フロンティア船団においても新統合軍の主力機として活躍している。VF-171は並みのパイロットでも扱いが容易で多目的に使用出来る。
- マクロス・フロンティア:マクロス・フロンティアは総人口1000万人規模の大規模移民船団。マクロス・フロンティアは旗艦アイランドワンを中心として大小さまざまな宇宙船により構成されている。艦内の人口の約半数程度がアイランドワンに居住する。
- EX-ギア:強化外骨格式パワードスーツでありながら新型VFの射出シートおよび救命ユニットとなる特殊なスーツ。小型のジェットエンジンと可変式の大きなウィングでそのまま飛行も可能。美星学園高校パイロット養成コースでは新型VFへの搭乗を想定し、訓練用のEX-ギアを使用している。装備は簡素化されているが、基本性能は軍用と同規格になっているためそのまま新型VFのコックピットにジョイント可能となっている。
- バジュラ:謎の地球外生命体。
- VF-25G ミハエル機(ノーマル):2059年現在、新統合軍VF-171の後継機として開発が進められている新世代VF。攻撃用兵装には機銃、ビーム砲、レーザー機銃、新型ガンポッドなどが見られるが、極秘開発機につき詳細は不明。ミハエル機はブルーの塗装が施されている。スナイパーライフルを標準装備。
- VF-25G ミハエル機(スーパーパック装着時):VF-25専用の追加システム。高機動のファストパックオプションを装備している。従来のVFシリーズのスーパーパックよりも、装甲面が強化されている。アーマード装備と同様、装着したままの可変、飛行が可能である。
- RVF-25 ルカ機(ノーマル):2059年現在、新統合軍VF-171の後継機として開発が進められている新世代VF。攻撃用兵装には機銃、ビーム砲、レーザー機銃、新型ガンポッドなどが見られるが、極秘開発機につき詳細は不明。ルカ機はグリーンの塗装が施されている。電子戦用装備が強化され、背面に大型のレドームを装着。
- RVF-25 ルカ機(スーパーパック装着時):VF-25専用の追加システム。高機動のファストパックオプションを装備している。従来のVFシリーズのスーパーパックよりも、装甲面が強化されている。アーマード装備と同様、装着したままの可変、飛行が可能である。
- クァドラン・レア(クラン機):太古よりゼントラーディ(主に女性兵士)が使用している機動兵器。歩兵用パワードスーツというよりは、むしろ空戦ポッドに近い。婦人士官特有の体型に合わせて開発されたため、胸部のみで胴体のない、一種独特な形状を有している。クァドラン・レアは背面に可動式のビーム砲を装備。他にも腕部の3砲式レーザーパルスガンなどが強化されている。S.M.Sのピクシー小隊に配備されており、その機動性は最新型のVF-25に引けを取らない。
- クァドラン・レア(ネネ機&ララミア機):太古よりゼントラーディ(主に女性兵士)が使用している機動兵器。歩兵用パワードスーツというよりは、むしろ空戦ポッドに近い。婦人士官特有の体型に合わせて開発されたため、胸部のみで胴体のない、一種独特な形状を有している。クァドラン・レアは背面に可動式のビーム砲を装備。他にも腕部の3砲式レーザーパルスガンなどが強化されている。S.M.Sのピクシー小隊に配備されており、その機動性は最新型のVF-25に引けを取らない。
- VB-6 ケーニッヒモンスター:第一次星間大戦で使用されたデストロイドモンスターを開発母体に、圧倒的な火力を装備した大型可変爆撃機として開発。状況に応じて、シャトルモード、ガウォークモード、デストロイドモードの3形態へ変形可能。装甲が非常に厚く、防御力はかなり高いが、その分ボディが重く、移動の自由が制限される。VFとの連携で、4門のレールガンと大容量のペイロードを活かした作戦を展開。
- VF-27:所属不明の謎の可変戦闘機。S.M.Sにも新統合軍にも配備されていない最新鋭の機体。戦闘性能はVF-25をはるかに上回るが、高性能過ぎるその戦闘機動は、生身のパイロットでは耐えられないほどの域に達している。機首や手足の各部シルエットにVF-22直系のラインが見られ、主翼には高い機動性を誇るブースターを装備。
- ゴースト:有人戦闘機での戦闘機動の限界に対して新統合軍が開発した無人戦闘機。無人機のため、機動性に優れ、偵察から戦闘まで汎用性は高いが、無人機ゆえの弱点も多い。ルカは専用のゴーストを使用。
- デストロイドワーク:デストロイドの陸戦兵器としての機動性を利用した、作業専用メカ。武装搭載はされていないが、精密作業に適したマニピュレーターを装備。
- マクロス・クォーター:フロンティア船団に駐留している民間軍事プロバイダー、S.M.Sの旗艦。アームド級などと同等の400m級と中型艦船程度のサイズながら、要塞艦型(航行状態)から強襲型(戦闘状態)へのトランスフォーメーションシステムを持っている。また、ほかのマクロスシリーズと同等の破壊力を持つ主砲「重量子反応砲(マクロスキャノン)」を右舷に装備している。左舷には空母機能を搭載している。中規模艦サイズにも関わらず、戦闘機なみの機動力と格闘性能を誇る。
サブタイトル
「マクロスF」の第1話のサブタイトルは「クロース・エンカウンター デカルチャーエディション」で、2007年12月23日に放送された。
関連作品
「マクロスF」は、マクロスシリーズの一環であり、以下の作品と関連している。
- 超時空要塞マクロス
- 超時空要塞マクロスⅡ LOVERS AGAIN
- 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
- マクロス プラス
- マクロスプラス MOVIE EDITION
- マクロス7
- マクロス7 未放送話
- マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!
- マクロス ダイナマイト7
- マクロスゼロ
- マクロスF
- マクロスF 娘クリ Nyan×2 Music Clip
- マックロッスfufonfia
- 劇場版マクロスF イツワリノウタヒメ
- 劇場版マクロスF サヨナラノツバサ
- マクロスF 超時空スーパーライブ PS Home から愛を込めて
- マクロスFB7 オレノウタヲキケ!
- マクロスΔ
- 劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ
- マクロス超時空ゼミナール!!
主題歌・楽曲
「マクロスF」の主題歌や挿入歌は以下の通りである。
- ED1:愛・おぼえていますか デカルチャーエディションsize
- 作詞:安井かずみ
- 作曲:加藤和彦
- 編曲:菅野よう子
- 歌:ランカ・リー(中島愛)
- IN1:超時空飯店 娘々
- 作詞:吉野弘幸
- 作曲:菅野よう子
- 編曲:菅野よう子
- 歌:ランカ・リー(中島愛)
- IN2:射手座☆午後九時 Don't be late
- 作詞:佐藤大、hal、マイクスギヤマ
- 作曲:菅野よう子
- 編曲:菅野よう子
- 歌:シェリル・ノーム starring May'n
- IN3:What 'bout my star?
- 作詞:hal
- 作曲:菅野よう子
- 編曲:菅野よう子
- 歌:シェリル・ノーム starring May'n
レビュー
「マクロスF」は、マクロスシリーズの25周年を記念する特番として放送されたが、その内容はシリーズの歴史を振り返るだけでなく、新たな物語の魅力を存分に伝えるものだった。特に、第1話の先行放送は視聴者に強い印象を与え、シリーズの新たな展開に期待が高まった。
ストーリーは、2059年の未来を舞台に、地球人類が新天地を求めて銀河を旅するという壮大な設定から始まる。超長距離移民船団「マクロス・フロンティア」の生活を描くことで、視聴者は新たな世界観に引き込まれる。そして、未知の宇宙生物「バジュラ」との遭遇は、緊張感とスリルを提供し、物語の展開に深みを与える。特に、早乙女アルト、ランカ・リー、シェリル・ノームという三人の主要キャラクターの出会いと成長は、視聴者の心を捉える重要な要素となっている。
キャラクターの魅力も大きい。早乙女アルトは、歌舞伎の名門の家系に生まれながらも空への憧れを抱く青年であり、その反抗的な性格と成長が描かれる。ランカ・リーは、明るく天真爛漫な少女であり、シェリルへの憧れと歌手としての夢を追いかける姿が感動的だ。シェリル・ノームは、プライドの高いトップアイドルであり、その美貌と歌唱力が物語を彩る。さらに、ミハエル・ブランやルカ・アンジェローニなどのサブキャラクターも個性的で、物語に深みを与えている。
メカニックデザインも見逃せない。VF-25やVF-27などの新世代VFは、従来のマクロスシリーズのデザインを継承しつつ、新たな進化を遂げている。特に、VF-25のスーパーパック装着時やアーマード装備の詳細な描写は、ファンにとって見逃せないポイントだろう。また、クァドラン・レアやVB-6 ケーニッヒモンスターなどの新たなメカニックも、物語の展開に重要な役割を果たしている。
音楽も「マクロスF」の魅力を引き立てる重要な要素だ。菅野よう子の手による音楽は、物語の雰囲気を盛り上げ、視聴者の感情を揺さぶる。特に、ランカ・リーの「愛・おぼえていますか デカルチャーエディションsize」やシェリル・ノームの「射手座☆午後九時 Don't be late」、「What 'bout my star?」は、物語の進行と共に深い感動を与える名曲となっている。
総じて、「マクロスF」はマクロスシリーズの25周年を記念するにふさわしい作品であり、新たな物語とキャラクター、メカニック、音楽が融合した素晴らしいアニメーション作品である。ファンだけでなく、新たな視聴者にも強く推薦したい作品だ。
推薦
「マクロスF」は、マクロスシリーズのファンだけでなく、アニメやSFが好きな人、音楽やキャラクターの成長物語に興味がある人にも強く推薦する。特に、以下のポイントが気に入るだろう。
- 壮大な未来の世界観:2059年の未来を舞台にした超長距離移民船団「マクロス・フロンティア」の生活は、視聴者を新たな世界に引き込む。
- 魅力的なキャラクター:早乙女アルト、ランカ・リー、シェリル・ノームの三人の主要キャラクターの成長と出会いは、視聴者の心を捉える。
- 進化したメカニックデザイン:VF-25やVF-27などの新世代VFは、従来のマクロスシリーズのデザインを継承しつつ、新たな進化を遂げている。
- 感動的な音楽:菅野よう子の手による音楽は、物語の雰囲気を盛り上げ、視聴者の感情を揺さぶる名曲が多数収録されている。
「マクロスF」は、シリーズの歴史を振り返りつつ、新たな物語の魅力を存分に伝える作品であり、視聴者に強い印象を与えることだろう。ぜひ、この素晴らしいアニメーション作品を楽しんでほしい。 |