『撲殺天使ドクロちゃん2』レビュー：ブラックユーモアと過激なシーンの極致

撲殺天使ドクロちゃん2 - ボクサツテンシドクロチャン2

■公開メディア

OVA

■原作メディア

ライトノベル

■発売日

2007年08月24日

■発売・販売

・発売／ショウゲート
・販売／ジェネオンエンタテインメント

■分数

13分

■話数

4話

■原作

・原作／おかゆまさき

■監督

・監督／水島努

■制作

・アニメーション制作／ハルフィルムメーカー
・製作／木工ボンド部^{ジェネオンエンタテインメント、ショウゲート、メディアワークス}

■著作

©おかゆまさき／アスキー・メディアワークス／木工ボンド部

■ストーリー

『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ～♪』
みんなの脳みそを悩ませたあの呪文が帰ってきた!

未来からやってきた天使のドクロちゃんが桜くん家に居候を始めた。ロリロリでナイスバディで無邪気で?かわゆいドクロちゃんだけど、何かあるとすぐにトゲトゲ特製バット『エスカリボルグ』で桜くんを撲殺しちゃうのです。でも、ご心配なく。ドクロちゃんが「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ～♪」と呪文を唱えればあっという間に元通り。という訳で、ドクロちゃんと桜君の愛と涙と血みどろのハートウォーミングストーリーふたたび～!

※バンダイチャンネルより引用

■解説

人気小説を原作にした第2期OVAシリーズ。

※バンダイチャンネルより引用

■キャスト

・ドクロちゃん／千葉紗子
・草壁　桜／高木礼子
・水上静希／川澄綾子
・サバトちゃん／釘宮理恵
・ザクロちゃん／渡辺明乃

■メインスタッフ

・原作／おかゆまさき
・キャラクター原案／とりしも
・監督、脚本／水島努
・キャラクターデザイン／古賀誠
・美術監督／吉川洋史
・色彩設計／川上善美
・撮影監督／森本由美子
・編集／坪根健太郎
・音響監督／岩浪美和
・音楽／あきづきかおる
・音楽プロデューサー／川瀬朗
・制作プロデューサー／漆山淳
・プロデューサー／川瀬浩平、伊平崇耶、三木一馬、和田敦
・アニメーション制作／ハルフィルムメーカー
・製作／木工ボンド部(ジェネオンエンタテインメント、ショウゲート、メディアワークス)

■メインキャラクタ

・ドクロちゃん
未来から、草壁桜抹殺の命を受けてやってきたロリロリフェイスでナイスバディの天使。恥ずかしかったり、感極まったりするとトゲつきバット「エスカリボルグ」で桜くんを撲殺してしまう。
・草壁　桜
ドクロちゃんによって、アリエナイ生活を送ることになる哀れな男子。彼は未来で＜とんでもない発明＞をしてしまうため、命を狙われる事になるのだが…。「一人交換日記」が秘かな楽しみ。
・水上静希
桜くんが憧れてる幼なじみのクラスメート。桜くんが秘かに続けている「一人交換日記」の相手が自分であることを彼女は知らない。
・サバトちゃん
遊んでばっかりで任務(桜くん抹殺)を果たさないドクロちゃんに代わって、ルルティエから送り込まれた天使。目の下のクマが不幸さを物語る。橋の下のダンボールハウスに住んでいる。
・ザクロちゃん
ドクロちゃんの妹。見た目は大人だが、9歳。「殺人濡れタオル　エッケルザクス」を操る。

■サブタイトル

・#1／しゃせい大会だよ!ドクロちゃん!(2007/08/24)
・#2／ぶくぶくごしごし大作戦だよ!ドクロちゃん!(2007/08/24)
・#3／事件は密室で起こるよ!ドクロちゃん!(2007/11/21)
・#4／バレンタインデー・キッスだよ!ドクロちゃん!(2007/11/21)

■関連作品

・撲殺天使ドクロちゃん

■主題歌・楽曲

・OP1
・撲殺天使ドクロちゃん2007
・作詞／水島努
・作曲／高木隆次
・編曲／高木隆次
・歌／ドクロちゃん(千葉紗子)

・ED1
・撲殺音頭でドクロちゃん
・作詞／おかゆまさき
・作曲／水島努
・編曲／高木隆次
・歌／ドクロちゃん(千葉紗子)

・IN1
・びんかんサラリーマンのうた
・作詞／おかゆまさき
・作曲／高木隆次
・編曲／高木隆次
・歌／敏感一郎(岩田光央)

撲殺天使ドクロちゃん2 - 詳細な評測と推薦

「撲殺天使ドクロちゃん2」は、2007年に発売されたOVAシリーズで、原作はおかゆまさきによるライトノベルです。この作品は、第一期の「撲殺天使ドクロちゃん」の続編として制作され、より深みとユーモアを増したストーリー展開が特徴的です。以下では、この作品の詳細な評測と推薦を行います。

ストーリーとキャラクター

「撲殺天使ドクロちゃん2」のストーリーは、未来からやってきた天使ドクロちゃんが、桜くんの命を狙いながらも、彼と奇妙な共同生活を送るというものです。第一期から引き続き、ドクロちゃんの「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ～♪」という呪文が重要な役割を果たし、桜くんを撲殺してもすぐに復活させるというギャグ要素が強調されています。

ドクロちゃんは、見た目はロリロリでナイスバディという魅力的なキャラクターですが、その行動は非常に過激で、桜くんをトゲつきバット「エスカリボルグ」で撲殺するシーンが頻出します。しかし、その裏にはドクロちゃんの桜くんに対する複雑な感情が隠されており、彼女のキャラクターの深みが感じられます。

桜くんは、ドクロちゃんの奇行に振り回されながらも、彼女との生活を楽しむ一面も見せます。彼の「一人交換日記」は、桜くんの内面を描く重要な要素であり、水上静希への淡い恋心が描かれています。水上静希は、桜くんの幼なじみであり、彼が秘かに想いを寄せる存在ですが、彼女自身はその事実を知りません。この三角関係が物語に深みを与えています。

サバトちゃんは、ドクロちゃんの任務を果たさないことに業を煮やしたルルティエから送り込まれた新たな天使です。彼女の不幸さを象徴する目の下のクマや、橋の下のダンボールハウスでの生活が、彼女のキャラクターをより一層際立たせています。ザクロちゃんは、ドクロちゃんの妹であり、見た目は大人びていますが、実際には9歳という設定がユニークです。「殺人濡れタオル　エッケルザクス」を操る彼女の存在も、物語に新たなスパイスを加えています。

アニメーションと演出

「撲殺天使ドクロちゃん2」のアニメーションは、ハルフィルムメーカーによるもので、第一期から引き続き高品質な作画が特徴です。監督の水島努は、ギャグシーンとシリアスなシーンのバランスを巧みに取り入れ、視聴者を飽きさせません。キャラクターデザインは古賀誠が担当し、各キャラクターの個性が鮮やかに描かれています。

美術監督の吉川洋史と色彩設計の川上善美による美しい背景と色彩も、作品の魅力を引き立てています。特に、ドクロちゃんの撲殺シーンや復活シーンの演出は、視覚的に非常にインパクトがあり、視聴者の記憶に残ることでしょう。また、撮影監督の森本由美子と編集の坪根健太郎によるカメラワークと編集も、物語のテンポを良く保っています。

音楽と音響

音楽はあきづきかおるが担当し、作品の雰囲気にマッチした楽曲が多数収録されています。特に、OP「撲殺天使ドクロちゃん2007」とED「撲殺音頭でドクロちゃん」は、ドクロちゃんのキャラクターを象徴する楽曲であり、視聴者の心に響きます。作詞・作曲・編曲を担当した高木隆次と水島努のタッグも見事で、作品の世界観をさらに深化させています。

音響監督の岩浪美和による音響効果も、ギャグシーンのインパクトを増す重要な要素です。ドクロちゃんの撲殺シーンや「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ～♪」の呪文の効果音は、視聴者の笑いを誘うことでしょう。また、各キャラクターの声優陣も素晴らしく、千葉紗子、高木礼子、川澄綾子、釘宮理恵、渡辺明乃の演技がキャラクターの魅力を引き立てています。

エピソードごとの詳細

「撲殺天使ドクロちゃん2」は全4話から成り立っています。それぞれのエピソードは、ドクロちゃんと桜くんの日常を描きつつ、様々なギャグやシリアスな展開が盛り込まれています。

第1話「しゃせい大会だよ!ドクロちゃん!」では、ドクロちゃんが桜くんを撲殺するシーンから始まり、彼女の奇行が描かれます。第2話「ぶくぶくごしごし大作戦だよ!ドクロちゃん!」では、ドクロちゃんの新たな試みが描かれ、桜くんとの関係がさらに深まります。第3話「事件は密室で起こるよ!ドクロちゃん!」では、ドクロちゃんの妹ザクロちゃんが登場し、物語に新たな展開が加わります。第4話「バレンタインデー・キッスだよ!ドクロちゃん!」では、桜くんと水上静希の関係が焦点となり、ドクロちゃんの複雑な感情が描かれます。