流星戦隊 オトメット - 少女ヒーローの新たな魅力と戦いの深みを徹底解剖

流星戦隊オトメット - 魅惑の3話完結篇

2004年11月28日から12月12日まで、ちばテレビで放送された『流星戦隊オトメット』は、わずか3話という短い期間ながら、その独特な世界観とキャラクターたちの魅力で多くのファンを惹きつけた作品です。このアニメは『流星戦隊ムスメット』のタイトル変更版であり、原作は六月十三、監督はきみやしげる、アニメーション制作はティー・エヌ・ケー、製作は「ムスメット」製作委員会（トゥーマックス、プライムディレクション、ポニーキャニオン、ポニーキャニオンエンタープライズ）が担当しています。放送時間は毎週日曜24:30から25:00までの30分間で、著作権はWonderfarmに帰属しています。

ストーリー

物語は、宇宙から地球に飛来した七つの流星から始まります。これらの流星はそれぞれ七色に彩られ、手に取った者の欲望を具現化し、怪物に変身させる恐るべきパワーを秘めていました。極秘裏にそのうちの三つ、レッド・グリーン・ブルーの流星を入手した三色博士と岸田博士は、研究の末、特殊なヘルメットを身に着けることで流星のパワーの制御に成功します。このヘルメットは『ムスメット』と名付けられ、バイクのヘルメット程の大きさで、頭部に被ることで地球上で最も強靭な肉体へと変身させる特性と、脳内から発せられる信号を受けて本来の力や能力を無限大に増幅する機能を持っていました。

『ムスメット』の力を活かすべく、世界平和、そして、いまだに発見されない残りの色の流星による被害を防ぐために、秘密組織『MET』を設立した三色博士と岸田博士。しかし、三色博士は志半ばでこの世を去ってしまいます。残された三色博士の愛娘、葵・翠・紅の三姉妹は父の遺志を継ぎ、『ムスメット』となることを決心します。彼女たちは変身しても頭部（ヘルメット）・手（グラブ）・足（ブーツ）以外の部分は変化せず、必然的に変身した時の「自前衣装」のまま事件現場へとスクランブル発進することになります。「ムスメット」の3人は、時には「セーラー服」、時には「ブルマ」、時には「スクール水着」、場合によっては裸体であろうと事件現場へとスクランブル発進、大活躍のはずですが……彼女たちもお年頃。メットを脱げば、素敵な恋に憧れる普通の少女なわけで、目下彼氏募集中です。素敵な彼氏と正義の味方。三色三姉妹の明日はどっちだ!?

キャスト

主要キャラクターの声優は以下の通りです。

• 早乙女シオン／浅野真澄
• 早乙女マルシア／榎本温子
• 早乙女コウ／桃井はるこ
• 三色紅／松本彩乃
• 三色翠／大沢千秋
• 三色葵／川瀬晶子
• 岸田博士／成田剣
• 色部紫／日野由利加
• 青錠奈子／松来未祐
• 白井ヤマト／津久井教生
• モドキ・クン／井ノ上奈々
• 六月十三朗／鈴木琢磨
• 中川しのぶ／山本麻里安
• ジョルジュ・フジミ／麦人

メインスタッフ

制作スタッフは以下の通りです。

• 企画原作／ワンダーファーム
• 原作／六月十三
• 監督／きみやしげる
• シリーズ構成／滝晃一
• キャラクター原案／長谷川光司
• キャラクターデザイン、総作画監督／原将治
• メカニックデザイン／宮豊
• 音楽／酒井良
• 音響監督／髙橋秀雄
• 美術監督／森元茂
• 撮影監督／久保博志
• 色彩設計／植木義則
• 編集／櫻井崇
• プロデューサー／服部街宇
• 制作プロデューサー／加藤長輝
• アニメーション制作／ティー・エヌ・ケー
• 製作／「ムスメット」製作委員会（トゥーマックス、プライムディレクション、ポニーキャニオン、ポニーキャニオンエンタープライズ）

メインキャラクター

主要キャラクターの詳細は以下の通りです。

• 三色紅（ミシナ・クレナイ）
  • 年齢：5月5日生まれの16歳
  • 続柄：三色家、三姉妹の末娘
  • 学年：聖星高校の1年生
  • 性格：「正義感」が強く、「熱血漢」だがケンカ早いのがたまにキズ！　喜怒哀楽が激しい。
  • 部活：ソフトボール部（1年なのにレギュラー四番）
• 三色翠（ミシナ・ミドリ）
  • 年齢：3月3日生まれの17歳
  • 続柄：三色家、三姉妹の次女
  • 学年：聖星高校の2年生
  • 性格：「道徳心」が高く、沈着冷静で頭脳明晰なるヤマトナデシコ。封建的で頑固な面もある。
  • 部活：剣道部（その腕前から2年で主将を務める）
• 三色葵（ミシナ・アオイ）
  • 年齢：1月1日生まれの18歳
  • 続柄：三色家、三姉妹の長女
  • 学年：聖星高校の3年生
  • 性格：「向上心」と「好奇心」が旺盛。面倒見がよく姉御肌。フランス大好きな、西洋カブレな面も。
  • 部活：フェンシング部（全国大会一位の部長である）

サブタイトル

各話のサブタイトルは以下の通りです。

• 第1話／ハロー!麗しのオトメ達（2004/11/28）
• 第2話／トゥルーなラブをプリーズ（2004/12/05）
• 第3話／グッバイ マイ ラブ（2004/12/12）

関連作品

『流星戦隊オトメット』は以下の作品と関連しています。

• 流星戦隊ムスメット
• 帰ってきた 流星戦隊ムスメット

主題歌・楽曲

オープニングとエンディングの主題歌は以下の通りです。

• OP1
  • 彩 Trichromatic
  • 作詞／六月十三
  • 作曲／原田末秋
  • 編曲／原田末秋
  • 歌／オトメット（浅野真澄、榎本温子、桃井はるこ）
• ED1
  • ムスメゴコロ☆オトメゴコロ
  • 作詞／桃井はるこ
  • 作曲／桃井はるこ
  • 編曲／磯江俊道
  • 歌／SD☆Children（松来未祐、金田朋子）

評価と推薦

『流星戦隊オトメット』は、その短い放送期間にもかかわらず、強烈なインパクトを残した作品です。特に三色三姉妹の個性的なキャラクターと、彼女たちが変身する際のユニークな衣装が話題となりました。物語はシンプルながらも、正義と恋愛のバランスが絶妙で、視聴者を引き込む力があります。また、各話のサブタイトルからもわかるように、恋愛要素が強調されており、少女たちの青春ドラマとしても楽しむことができます。

キャラクターのデザインは長谷川光司によるもので、原将治がキャラクターデザインと総作画監督を担当しています。特に三色三姉妹のデザインは、各々の性格や部活動を反映したものになっており、視覚的にも非常に魅力的です。音楽も酒井良によるもので、主題歌「彩 Trichromatic」と「ムスメゴコロ☆オトメゴコロ」は、作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素となっています。

この作品は、戦隊ものというジャンルの中でも一風変わったアプローチをしており、特に女性視聴者に人気がありました。変身後の衣装が「自前衣装」であるという設定は、他の戦隊ものにはないユニークな要素であり、視聴者の間で話題となりました。また、3話という短い期間で完結するストーリーは、視聴者に一気に見せることでその魅力を最大限に引き出しています。

『流星戦隊オトメット』は、短いながらも濃密なストーリーと個性的なキャラクターたちが魅力の作品です。戦隊ものや少女アニメが好きな方にはぜひおすすめしたい作品です。また、関連作品である『流星戦隊ムスメット』や『帰ってきた 流星戦隊ムスメット』も合わせて視聴することで、より深くこの世界観を楽しむことができます。ぜひ一度、視聴してみてください。