『ゲートキーパーズ21』レビュー：新たな戦士たちの活躍とその魅力

『ゲートキーパーズ21』：21世紀のインベーダーとの戦い

『ゲートキーパーズ21』は、2002年にOVAとしてリリースされた作品で、21世紀の現代を舞台にしたSFアニメーションです。原作・監督・構成を手掛けたのは山口宏で、アニメーション制作はゴンゾ・ディジメーション、制作はGONZOが行っています。この作品は、2000年に放送された『ゲートキーパーズ』の新シリーズとして位置付けられ、前作のキャラクターがゲストとして登場するなど、ファンにとっては嬉しい要素が満載です。

ストーリー

西暦2001年、長引く不景気、凶悪犯罪の増加、環境破壊、道徳観の崩壊、不安定な国際情勢など、明るい未来を期待できない時代が続いていました。そんな中、インベーダーが再び行動を開始する絶好のタイミングが訪れ、人類はインベーダーに支配されようとしていました。しかし、民間人で結成された地下反抗組織イージス・ネットワークに所属するインベーダー・ハンターたちが、疑似ゲート能力を使ってインベーダーを狩っていました。

その一人、五十鈴綾音は偶然にも真鶴美羽が力を使う場面を目撃し、本物のゲート能力者を見つけたとイージス・ネットワークに報告します。ある日、綾音に「自分の力が何か知りたくない？」と誘われた美羽は、彼女についてゆくことにします。そこへ突然、人の姿をした大量のインベーダーが現れ、物語は一気に加速していきます。

キャラクター

『ゲートキーパーズ21』には、魅力的なキャラクターが多数登場します。以下に主要なキャラクターを紹介します。

五十鈴綾音

イージス・ネットワークに所属する超A級のインベーダーハンターで、盾神高校に通う2年生です。クールな性格の少女で、浮矢瞬の娘ですが、母方の旧姓を名乗っています。父と同じ「疾風」のゲート能力を持つものの、彼に複雑な感情を持つために能力を自ら封印しています。普段は擬似ゲートシステムを実装する携帯電話を活用して戦います。

真鶴美羽

イージス・ネットワークに所属するインベーダーハンターで、盾神高校に通う2年生です。ボーっとしているようですが、好奇心旺盛な面もあります。空高くジャンプできる「跳躍」のゲート能力を持ち、基本的には本人の移動にしか使えませんが、他者をバックアップすることで真価を発揮します。綾音と共に行動し、成長していきます。

太刀川里香

イージス・ネットワークに所属するインベーダーハンターで、盾神高校に通う2年生です。男勝りで、喧嘩っ早い性格の少女です。「ゲートセイバー」と呼ばれる刀剣を召還する「寸断」のゲート能力を持ち、最強と目される綾音に強いライバル心を抱いています。神戸で活動していたが、影山の要請を受けて盾神高校へと転校してきました。

影山零士

イージス・ネットワークの創設者にして指導者で、本名は「光岡有士」です。かつてインベーダー側に付いていた男性で、影を操る「漆黒」のゲート能力（マイナスゲート）と、確定した未来を引き寄せる「眼光」のゲート能力（プラスゲート）を持つデュアルゲートキーパーです。その強力な能力故に、肉体が蝕まれているらしいです。

北条雪乃

瞬たちの危機を幾度も救ったことのあるゲートキーパーで、自らの能力で肉体年齢を止め、数百年も生きている少女です。冷却能力や瞬間移動など高レベルな「氷結」のゲート能力を持ち、かつて「氷雪」だった能力は、さらに威力を増して「氷結」と謳われるまでになりました。いつもオコジョのヒサメが彼女と行動を共にしています。

渡辺ちなみ

美羽のクラスメイトの1人で、美羽となおことは親友同士でもあります。あだ名は「ちなみん」で、盾神高校に通う2年生です。性格はおっとりしているものの、恋愛に関してはとても積極的になる少女です。最近は、ゲバちゃんグッズが大のお気に入りです。彼女もなおこと同様に、インベーダーによって襲われてしまうことに…。

伊藤なおこ

美羽のクラスメイトの1人で、美羽とちなみとは親友同士でもあります。盾神高校に通う2年生で、男勝りな性格で、言いたいことはハッキリ言うタイプの少女です。ボーっとしている美羽やおっとりしているちなみにとっては、頼りになる姉のような存在です。彼女もちなみと同様に、インベーダーによって襲われてしまうことに…。

橋本大地

警視庁に勤めている刑事で、インベーダーによる怪事件を捜査する特三〇三号事件捜査本部に所属し、変異体（警察内でのインベーターの呼称）を追っています。熱血漢で、とても生真面目な性格の男性ですが、そんな性格のため、インベーダーによる怪事件に関する捜査がうまくいかないことに苛立ちを隠せずにいます。

幽霊少女

オリジナルインベーダーの1体ですが、その正体は人間で、物質を空間ごとに削り取る「消失」のゲート能力を持つゲートキーパーの少女でした。肉体はゲートに喰われており、残留思念が身体を成しています。それ故に、物理攻撃は一切通じません。中世の魔女狩りの犠牲者で、人間に対して深い憎しみを抱いています。

機械将軍改

オリジナルインベーダーの1体で、かつては、悪魔伯爵と並ぶインベーダーの大幹部で、機械と融合してその機体を意のままに操り、瞬たちゲートキーパーズ隊と戦いました。ゲートキーパーズ隊の活躍によって消滅させられてしまったが、東京湾に浮かんでいる木更津の人工島である海ほたると融合して復活を果たしました。

悪魔伯爵

オリジナルインベーダーの1体で、かつては、悪魔伯爵と並ぶインベーダーの大幹部で、人間の心を操る精神攻撃などにより、瞬たちゲートキーパーズ隊と戦いました。ゲートキーパーズ隊の活躍によって消滅させられたが、植物と融合して復活を果たしました。その毒素を含んだ樹液には、人間をインベーター化する効果もあります。

制作スタッフ

『ゲートキーパーズ21』の制作には、多くの才能あふれるスタッフが関わっています。以下に主要なスタッフを紹介します。

原作・監督・構成：山口宏

山口宏は、本作の原作、監督、構成を担当しました。彼のビジョンと創造力が、この作品を生み出す原動力となりました。

アニメーションディレクター・キャラクターデザイン：後藤圭二

後藤圭二は、アニメーションディレクターとキャラクターデザインを担当しました。彼のデザインは、キャラクターの個性を引き立てる重要な役割を果たしています。

インベーダーデザイン：前田真宏

前田真宏は、インベーダーのデザインを担当しました。彼の独特なデザインは、インベーダーの恐ろしさを視覚的に表現しています。

メカデザイン：川原智弘、渭原敏朗

川原智弘と渭原敏朗は、メカデザインを担当しました。彼らのデザインは、作品のSF要素を強調する重要な役割を果たしています。

プロップデザイン：朝来昭子

朝来昭子は、プロップデザインを担当しました。彼女のデザインは、作品の世界観を豊かにする重要な要素です。

メインアニメーター：高品有桂、朝来昭子

高品有桂と朝来昭子は、メインアニメーターを担当しました。彼らのアニメーションは、キャラクターの動きをリアルに描き出す重要な役割を果たしています。

美術監督：菊地正典

菊地正典は、美術監督を担当しました。彼の美術は、作品の背景を美しく描き出す重要な役割を果たしています。

ビジュアルコーディネーター：村田恵里子

村田恵里子は、ビジュアルコーディネーターを担当しました。彼女のビジュアルコーディネーションは、作品の全体的なビジュアルを統一する重要な役割を果たしています。

撮影監督：堀内隆

堀内隆は、撮影監督を担当しました。彼の撮影は、作品の映像美を引き立てる重要な役割を果たしています。

編集：重村建吾

重村建吾は、編集を担当しました。彼の編集は、作品のストーリーを効果的に伝える重要な役割を果たしています。

音楽：田中公平

田中公平は、音楽を担当しました。彼の音楽は、作品の雰囲気を盛り上げる重要な役割を果たしています。

音響監督：鶴岡陽太

鶴岡陽太は、音響監督を担当しました。彼の音響は、作品の音声をリアルに描き出す重要な役割を果たしています。

制作プロデューサー：石川真一郎

石川真一郎は、制作プロデューサーを担当しました。彼のプロデュースは、作品の制作を円滑に進める重要な役割を果たしています。

プロデューサー：二木大介、渡辺隆、福井政文、村濱章司

二木大介、渡辺隆、福井政文、村濱章司は、プロデューサーを担当しました。彼らのプロデュースは、作品の全体的な方向性を決定する重要な役割を果たしています。

アニメーション制作：ゴンゾ・ディジメーション

ゴンゾ・ディジメーションは、アニメーション制作を担当しました。彼らのアニメーションは、作品のビジュアルを高める重要な役割を果たしています。

制作：GONZO

GONZOは、制作を担当しました。彼らの制作は、作品の全体的なクオリティを保つ重要な役割を果たしています。

製作：GK21プロジェクト

GK21プロジェクトは、製作を担当しました。彼らの製作は、作品の全体的な方向性を決定する重要な役割を果たしています。

主題歌・楽曲

『ゲートキーパーズ21』の主題歌と楽曲も、作品の魅力を引き立てる重要な要素です。以下に主題歌と楽曲を紹介します。

オープニングテーマ：羽音

オープニングテーマ「羽音」は、渡邉淳子が歌っています。作詞は松宮恭子、作曲は田中公平、編曲は岸村正実が担当しました。この曲は、作品の雰囲気を盛り上げる重要な役割を果たしています。

エンディングテーマ：今日、笑顔があれば

エンディングテーマ「今日、笑顔があれば」は、野川さくらが歌っています。作詞は松宮恭子、作曲は田中公平、編曲は岩崎文紀が担当しました。この曲は、作品のエンディングを美しく締めくくる重要な役割を果たしています。

評価と推薦

『ゲートキーパーズ21』は、21世紀の現代を舞台にしたSFアニメーションとして、多くのファンから高い評価を受けています。特に、インベーダーとの戦いやキャラクターの成長が描かれるストーリーは、視聴者を引き込む力があります。また、前作『ゲートキーパーズ』のキャラクターがゲストとして登場するなど、ファンにとっては嬉しい要素が満載です。

この作品は、SFアニメーションが好きな人や、インベーダーとの戦いが描かれる作品が好きな人におすすめです。また、前作『ゲートキーパーズ』を視聴したことがある人も、この新シリーズを楽しむことができるでしょう。さらに、キャラクターの成長や友情が描かれるストーリーが好きな人にもおすすめです。

『ゲートキーパーズ21』は、2002年にOVAとしてリリースされ、ポニーキャニオンから販売されています。全6話で、各話の長さは約28分です。ぜひ、この作品を視聴して、21世紀のインベーダーとの戦いを体験してみてください。