真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ - シンゲッターロボタイネオゲッターロボ - の全方位的評価と推薦
■公開メディア
OVA
■原作メディア
漫画
■発売日
2000年12月21日
■発売・販売
バンダイビジュアル
■分数
30分
■話数
4話
■原作
永井豪、石川賢、ダイナミック企画
■監督
川越淳
■制作
・制作協力/ブレインズ・ベース、ビーメディア、ダイナミック企画
・制作/早乙女研究所
・製作/バンダイビジュアル、ダイナミック企画、電通
■著作
©2000永井豪・石川賢/ダイナミック企画・早乙女研究所
■ストーリー
数万年の時を越え、突如蘇った爬虫人類が「恐竜帝国」と名乗り人類を襲ってきた。恐竜帝国との壮絶な戦いの果て、一人ゲッターロボと共に散った武蔵。この戦いによりすべてが終わったかに見えたが、奴等は絶滅してはいなかった。
舞台はそれから5年後、やがて訪れる恐竜帝国の復活を確信し、神隼人は新たなるゲッターロボの開発を進めていた。同時にネオゲッターロボのパイロットの再編のため、若きパイロット・橘 翔、大道 剴が集められた。しかしネオゲッターは、3人のパイロットが揃わないとそのパワーを発揮できない。そのため、隼人は闇組織の賭けプロレスで稼いでいた一文字號に接近するが…。
■解説
OVA「真ゲッターロボ 世界最後の日」や過去のゲッターロボのTVシリーズの続編でもない、まったく新たな設定を使ったOVAシリーズ。最初にネオゲッター版の世界観も説明されるので、ほかのゲッターシリーズを見ていなくても十分に楽しめる。
この作品は、永井豪と石川賢による原作を基に、ダイナミック企画が手掛けた新たなゲッターロボの物語です。監督は川越淳、シリーズ構成と脚本は藤田伸三が担当し、キャラクターとメカのデザインは石川賢と鈴木藤雄が手掛けています。音楽は信田かずおが制作し、ランティスが音楽制作を担当しました。
本作は、ゲッターロボシリーズのファンにとっては新たな魅力と驚きを提供し、初めての視聴者にとってもその世界観とストーリーに引き込まれることでしょう。特に、ネオゲッターロボと真ゲッターロボの対比や、恐竜帝国との戦いが見どころとなっています。
■キャスト
・一文字號/櫻井孝宏
・橘翔/浅川悠
・大道剴/桜井敏治
・流竜馬/石川英郎
・神隼人/内田直哉
・巴武蔵/梁田清之
・早乙女博士/富田耕生
・敷島博士/八奈見乗児
・帝王ゴール/内海賢二
・バット将軍/若本規夫
・ガリレイ長官/辻村真人
■メインスタッフ
・原作/永井豪、石川賢
・企画/ダイナミック企画
・監督/川越淳
・シリーズ構成、脚本/藤田伸三
・キャラクター、メカ原案/石川賢
・キャラクター、メカデザイン/鈴木藤雄
・メカデザイン協力/田中良
・キャラクター作画監督/鈴木藤雄
・メカ作画監督/田中良
・色彩設計/原田幸子
・美術/野崎俊郎
・音響監督/岩浪美和
・音楽制作/ランティス
・音楽/信田かずお
・音響制作/HALF H・P STUDIO
・制作協力/ブレインズ・ベース、ビーメディア、ダイナミック企画
・制作/早乙女研究所
・製作/バンダイビジュアル、ダイナミック企画、電通
■メインキャラクタ
●味方
・一文字號
秘密地下クラブで行なわれている闇プロレスのプロレスラー。彼の闘争心と鍛えられた身体を見込まれ隼人にスカウトされる。性格はいたって単純。ネオイーグル号に搭乗する。
・橘 翔
隼人の過酷な訓練をパスした唯一の女性。そのクールな性格のために號と衝突することもしばしばある。かつてアメリカ軍に所属していた経験をもつ。ネオジャガー号に搭乗する。
・大道 剴
気さくでまじめな性格。彼の笑顔が號と翔の衝突を和ます役割を果たしている。剴はいつも「お腹が減った」が口ぐせになっている。ネオベアー号に搭乗する。
・流 竜馬
元ゲッターチームのリーダー。イーグル号のパイロット。武蔵の死をきっかけに仲間と別離して旅に出た。しかし、恐竜帝国復活による日本の危機に再び仲間の元へと戻ってくる。
・神 隼人
元ゲッターチーム、ジャガー号のパイロット。沈着冷静、頭脳明晰、目的のためには手段を選ばない性格。恐竜帝国復活にそなえてネオゲッターチームを編成した。
・巴 武蔵
元ゲッターチームのベアー号のパイロット。ゲッター3での大雪山おろしが彼の得意技。冷静さには欠けるが男気にあふれる性格。世界を守るためゲッターとともに自爆。
・早乙女博士
ゲッター線の発見者にして、ゲッターロボを開発した科学者。子供は3人いたが長男を亡くしている。ゲッターロボに代わる真ゲッターロボを開発していた。
・敷島博士
隼人が組織したネーサーの新兵器部門を開発している博士。その容姿、言動、行動すべてがマッドサイエンティストを感じさせる。兵器開発ではまさに天才級。
・ジャック・キング&メリー・キング
テキサスマックを操縦するアメリカ人の兄妹。カウボーイファッションで現れる。翔とはアメリカ軍の同僚だったとき以来の旧友。
●敵
・帝王ゴール
爬虫人類を統合し恐竜帝国を築いたゴールだったが、武蔵によるゲッターの自爆により、その身体が深く傷ついた。オーパーツと融合した彼はゲッターチームに復讐を誓う。
・バット将軍
主に戦闘部門を担当するゴールの片腕。バット将軍は剣技に長けており、その剣はジェネラルブレードと呼ばれている。
・ガリレイ長官
技術・科学部門でメカザウルスの開発などを主に担当する。自ら現地に赴くことはないがメカザウルス・ブル&モバの同時攻撃などの作戦発案をすることもある。
・ニオン
爬虫人類の中ではゲッター線に比較的抵抗力を持った地竜一族の青年。その特異な能力のせいで蔑まれていた彼は、一族の名誉回復のために命がけの作戦に参加する。
■メインロボ・アイテム
●ゲッターロボ
・ゲッター1
3人のパイロットにより無敵のパワーを引き出すスーパーロボット。イーグル号・ジャガー号・ベアー号という順番で合体変形する空戦用の形態。主なパイロットは流竜馬。
武器:ゲッタートマホーク、ゲッタービーム、ゲッターウィング
・ゲッター2
音速戦、地中戦を得意とする第2の形態。ジャガー号・ベアー号・イーグル号という順番で合体する。左腕のドリルアームは発射も可能。主なパイロットは神隼人。
武器:ドリルアーム
・ゲッター3
ベアー号・イーグル号・ジャガー号という順番で合体変形する第3の形態で、水中戦を得意とする。腕は伸縮自在で、それを使った大雪山おろしが必殺技。主なパイロットは巴武蔵。
武器:ゲッターミサイル
・ゲットマシン
ゲッターロボが合体・変形するための飛行型メカで、ミサイルなどの武装を各マシンに装備している。イーグル号・ジャガー号・ベアー号の3タイプが存在する。ゲッターロボ変形時、頭部部分になったゲットマシンのパイロットがゲットマシンと同じくゲッターロボの操縦も担当する。
・イーグル号
赤色のゲットマシン。ゲッター1の頭部となる。主なパイロットは流竜馬。
・ジャガー号
白色のゲットマシン。ゲッター2の頭部となる。主なパイロットは神隼人。
・ベアー号
黄色のゲットマシン。ゲッター3の頭部となる。主なパイロットは巴武蔵。
●ネオゲッターロボ
・ネオゲッター1
プラズマ駆動を使用したスーパーロボット。ネオイーグル号・ネオジャガー号・ネオベアー号という順番で合体変形する。格闘戦が得意。主なパイロットは一文字號。
武器:プラズマサンダー、チェーンナックル、ショルダーミサイル
・ネオゲッター2
マッハ7を越えるスピードで空を飛び空中戦でその性能を発揮する。ネオジャガー号・ネオベアー号・ネオイーグル号という順番で合体変形する。主なパイロットは橘 翔。
武器:ドリルアーム、プラズマソード
・ネオゲッター3
ネオベアー号・ネオイーグル号・ネオジャガー号という順序で合体変形し、水中戦が得意。脚部はタンクモードにも変形可能。主なパイロットは大道 剴。
武器:ゲッタートルネード、プラズマブレイク
・ゲットマシン
ネオゲッターロボが合体・変形するための飛行型メカ。ネオイーグル号・ネオジャガー号・ネオベアー号の3タイプが存在する。無線操縦も可能だが、基本的には合体後にネオゲッターの頭部にきたゲットマシンのパイロットが操縦を行なう。運送のサポートとしてゲットマシンを目的地まで運ぶトレーラーがある。
・ネオイーグル号
青色のゲットマシン。ネオゲッター1の頭部となる。主なパイロットは一文字號。
・ネオジャガー号
赤色のゲットマシン。ネオゲッター2の頭部となる。主なパイロットは橘 翔。
・ネオベアー号
茶色のゲットマシン。ネオゲッター3の頭部となる。主なパイロットは大道 剴。
●真ゲッターロボ
・真ゲッター1
ゲッターロボの後継機として開発され、未知数のパワーを持つスーパーロボット。真イーグル号・真ジャガー号・真ベアー号の順番で合体変形する。主なパイロットは一文字號。
武器:トマホーク・ランサー、ゲッタービーム
・真ゲッター2
真ジャガー号・真ベアー号・真イーグル号の順番により合体変形する。音速戦が得意とする。巨大な右腕のドリルアームが必殺技。主なパイロットは橘 翔。
武器:ドリルアーム
・真ゲッター3
真ベアー号・真イーグル号・真ジャガー号の順番で合体変形する。3タイプ中一番のパワーを誇り、地上&水中戦を得意とする。主なパイロットは大道 剴。
武器:ホーミングミサイル、ミサイルストーム
・ゲットマシン
真ゲッターロボが合体・変形するための飛行型メカ。真イーグル号・真ジャガー号・真ベアー号の3タイプが存在する。旧ゲッター&ネオゲッターのゲットマシンに比べると真ゲッターのゲットマシンが一番スピード&パワーを誇る。合体後にゲッターロボの頭部にきたゲットマシンのパイロットが操縦を行なう。
・真イーグル号
赤色のゲットマシン。真ゲッター1の頭部となる。主なパイロットは一文字號。
・真ジャガー号
白色のゲットマシン。真ゲッター2の頭部となる。主なパイロットは橘 翔。
・真ベアー号
黄色のゲットマシン。真ゲッター3の頭部となる。主なパイロットは大道 剴。
●その他のロボット
・テキサスマック
アメリカ所属のスーパーロボットで、アメリカの象徴でもある。パイロットのジャック・キング&メリー・キング兄妹のコンビネーションはその力を最大限に発揮している。
武器:リボルバー銃、巨大ライフル、パスチャーキング(馬の支援ロボット)
・メカザウルス・ドバ
ネオゲッターチームが最初に戦ったメカザウルス。頭部に2匹のトカゲがあり、それをムチのようにして攻撃する。他にも腹部にミサイルなどを装備している。
・メカザウルス・ブル
巨大な隕石に隠れホワイトハウスを襲ったメカザウルス。アメリカのスーパーロボット・テキサスマックの銃の弾を通さない強靭な皮膚を持っている。
・メカザウルス・モバ
海中から日本に上陸し、浅間山麓にある早乙女研究所を襲撃したメカザウルス。背中の甲羅からはビーム触手を放ち、口からは火炎弾を放射する。
・プロトタイプ・ゲッター
ゲッター線を使ったロボット開発の途中で生み出された無数のテスト機。旧ゲッターに近い能力の機体もある。主なパイロットはニオン。
・メカザウルス・ボア
恐竜帝国で作戦の指揮を取るバット将軍が自ら乗り込んだメカザウルス。口を触手のように伸ばして攻撃する。ネオゲッターロボを窮地に追い込んだ。
・メカザウルス・ゲラ
恐竜帝国の重鎮・ガリレイ長官が自ら乗り込んだメカザウルス。あらゆる物質を取り込み自らのエネルギーに変換してしまう能力を持つ。
■サブタイトル
・CHANGE 1/出撃!!ネオゲッターロボ!(2000/12/21)
・CHANGE 2/登場!!テキサスマック!(2001/02/25)
・CHANGE 3/復活!!真ゲッターロボ!(2001/04/25)
・Final CHANGE/切り拓け!!地球の未来!(2001/06/25)
■主題歌・楽曲
・OP1
・STORM
・作詞/工藤哲雄
・作曲/千沢仁
・編曲/須藤賢一
・歌/JAM Project featuring 水木一郎&影山ヒロノブ
・ED1
・RISING
・作詞/工藤哲雄
・作曲/千沢仁
・編曲/須藤賢一
・歌/JAM Project featuring 水木一郎&影山ヒロノブ
・ED2
・yeah!yeah!yeah!
・作詞/工藤哲雄
・作曲/かまやつひろし
・編曲/河野陽吾
・歌/遠藤正明
■評価と推薦
「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ - シンゲッターロボタイネオゲッターロボ -」は、ゲッターロボシリーズの新たな展開として非常に興味深い作品です。特に、ネオゲッターロボと真ゲッターロボの対比は、シリーズのファンにとって新鮮な驚きを提供します。また、恐竜帝国との戦いや、キャラクターの成長と葛藤が描かれており、ストーリーも非常に魅力的です。
この作品の最大の魅力は、キャラクターの個性と成長です。一文字號、橘翔、大道剴の3人の新たなパイロットたちは、それぞれ異なる背景と性格を持ち、彼らの成長とチームワークが物語を盛り上げます。また、流竜馬や神隼人、巴武蔵といった旧ゲッターチームのメンバーが再登場し、彼らの過去と現在の葛藤が描かれることで、物語に深みを与えています。
メカデザインも見逃せません。ネオゲッターロボと真ゲッターロボのデザインは、石川賢と鈴木藤雄の才能が光るもので、視覚的なインパクトが強く、戦闘シーンではそのパワーとスピードが存分に発揮されています。また、メカザウルスシリーズのデザインも独特で、恐竜帝国の脅威を視覚的に表現しています。
音楽もこの作品の魅力を引き立てています。JAM Project featuring 水木一郎&影山ヒロノブによるオープニングテーマ「STORM」とエンディングテーマ「RISING」は、ゲッターロボシリーズの熱血さを象徴する曲であり、遠藤正明の「yeah!yeah!yeah!」も作品の雰囲気にマッチしています。
全体として、「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ - シンゲッターロボタイネオゲッターロボ -」は、ゲッターロボシリーズのファンだけでなく、ロボットアニメやアクションアニメが好きな人にも強く推薦できる作品です。新たなキャラクターとメカ、そして深いストーリーがあなたを引き込むことでしょう。 |