映画『魔法陣グルグル』の魅力と評価：ファン必見の感動作

『魔法陣グルグル 劇場版』 - 冒険と友情の物語

■公開メディア

劇場

■原作メディア

漫画

■公開日

1996年04月20日 ～ 0000年01月01日

■配給会社

松竹富士

■映倫番号

26233

■分数

37分

■話数

1話

■原作

衛藤ヒロユキ(少年ガンガン連載)

■監督

中西伸彰

■制作

日本アニメーション／エニックス

■著作

©衛藤ヒロユキ/スクウェアエニックス・日本アニメーション

■ストーリー

高くそびえる山の頂上にいる神獣メガロドラゴンが持っている「幸せのピクルス」には、どんな願いでもかなえてくれる力があるという。それを求めてニケとククリ、そして神のお告げを受けてやって来た巫女のジュジュの3人は、同じくピクルス目当てにやって来たモンスターを撃退しつつ、難関を突破し、ついにメガロドラゴンと遭遇する。

■解説

TVシリーズ終了後に制作されたアニメオリジナル。エピソードも特に原作とは無関係。ハーメルン、ロト、グルグルの三本立てで上映された。

■キャスト

・ニケ／瀧本富士子
・ククリ／吉田古奈美
・ジュジュ／天野由梨
・ギップル／高乃麗
・キタキタおやじ／緒方賢一
・トマ／神代知衣
・ハットン／千葉繁
・ビストン／二又一成
・バートン／堀内賢雄
・バグトン／塩屋浩三
・経徒A／田原アルノ
・経徒B／辻親八
・経徒C／島香裕
・経徒D／田口昴
・モロッコ長老／龍田直樹
・モロッコA／山崎たくみ
・モロッコB／本井英美
・メガロドラゴン／郷里大輔
・タテジワ隊長／鈴木勝美
・タテジワA／小形満
・タテジワB／坂東尚樹
・ナレーター／横尾まり

■メインスタッフ

・製作／本橋浩一、千田幸信
・企画／本橋寿一、保坂嘉弘
・原作／衛藤ヒロユキ
・音楽／中村暢之
・監督／中西伸彰
・プロデューサー／田中伸明
・脚本／三井英樹
・キャラクターデザイン／加瀬政広
・美術監督／千葉みどり
・撮影監督／山口洋輔
・録音監督／向山宏志
・色彩設定／大平敬志
・動画チェック／野田泰宏
・原画／平松貞史、岸本誠司、山本直子、今野淑子、宮崎なぎさ、山崎隆、門之園恵美、近永早苗、後藤圭二、山本佐知子、長嶋陽子、鷲田敏弥、佐々木正勝、粉川剛、中村裕之、三木麿須夫、橋本淳一、佐藤好春
・動画チェック／坂上まりこ、後藤方美
・動画／橋爪恵、竹内みゆき、岡田薫、早川千穂斗、中西順子、臼井とみ子、岩水孝幸、平林孝、山崎博史、はだしぷろ、植村淳、原靖徳
・仕上げ／森沢千代美、スタジオキリー、高橋直美、清水まり子、工藤百合子、粕谷しずえ、藤田淳子、児玉淳、谷島香、平良芙美子、平林和広、土屋裕美、宮本智恵美、浦山和恵、原井知恵、高木佐百合、石川香織
・リスマスク／牧プロダクション
・背景／小林雅代、久野綾弓、石山由紀、牛島浩
・撮影／阪本生長、河原英明、松田昇、田村寛、スタジオウッド
・録音制作／東北新社、関朝美
・選曲／合田豊
・効果／フィズサウンド、庄司雅弘
・録音スタジオ／アオイスタジオ、安藤邦夫
・現像所／IMAGICA
・タイトル／道川昭
・ポジ編集／名取信一、目黒広志、寺野剛
・ネガ編集／上遠野英俊
・絵コンテ／中西伸彰
・制作担当／岩崎秀紀
・制作デスク／日本アニメーション、エニックス

■メインキャラクタ

・ニケ
１３歳。
魔王ギリを倒すため故郷ジミナ村を旅立った少年。
勇者としての自覚があるんだかないんだか、よくわからないが、
いざという時にスゴイ力を発揮する。
また、強運の持ち主でもある。

・ククリ
12歳
伝説の闇魔法グルグルを使えるミグミグ族の生き残り。
ジミナ村の魔法オババの家で密かに育てられ、魔王ギリを倒すためニケと共に旅立つ。
今では、そんなニケへの恋心がククリのパワーとなっており、強力なグルグルでニケを支援。

・キタキタおやじ
キタの町に伝わるキタキタ踊りの後継者で、キタキタ踊りを継ぐ者を見付けることを使命と感じている。
性格はそんなに悪くないのだが、なぜかニケ達に嫌われ仲間外れにされてしまう。
本名アドバーグ・エルドル。

・トマ・パロット
すごくまじめで努力型の魔技師。
ニケとは正反対の性格で、修行もコツコツと進むが、めずらしいアイテムを見ると
人が変わってしまうというおそろしい一面もある。

・ジュジュ・クー・シュナムル
プラト－教の司祭の娘であり、神のお告げを聞くことができる巫女（ルナ－）。

・メガロドラゴン
どんな願いも叶えられる「幸せのピクルス」を持っている

■関連作品

魔方陣グルグル
ドキドキ伝説 魔方陣グルグル

■主題歌・楽曲

・オープニング／「金のトビラ」
・作詞／衛藤ヒロユキ
・作曲／衛藤ヒロユキ
・編曲／衛藤ヒロユキ
・歌／SATOMI KIHARA　WITH RADIO HEART
・エンディング／
・作詞／HIM、HMK
・作曲／HIM
・編曲／HIM、YASUTAKA MIZUSHIMA
・歌／HIM、YASUTAKA　MIZUSHIMA　（ソニー・ミュージックエンタテイメント）

『魔法陣グルグル 劇場版』の魅力と評価

『魔法陣グルグル 劇場版』は、衛藤ヒロユキによる人気漫画『魔方陣グルグル』を原作としたアニメ映画であり、1996年4月20日に公開されました。この作品は、TVシリーズ終了後に制作されたアニメオリジナルストーリーであり、原作とは直接的な関連性はありませんが、ファンにとっては新たな冒険とキャラクターの魅力を堪能できる作品となっています。

物語の舞台は、高くそびえる山の頂上にいる神獣メガロドラゴンが持つ「幸せのピクルス」を求める冒険です。このピクルスにはどんな願いも叶える力があるとされ、主人公のニケとククリ、そして巫女のジュジュがその力を求めて旅立ちます。途中、モンスターとの戦いや難関を乗り越え、ついにメガロドラゴンと対峙するまでの過程が描かれています。

この映画の魅力は、何と言ってもキャラクターたちの個性と成長です。ニケは13歳の少年で、魔王ギリを倒すために旅立った勇者ですが、その勇者としての自覚は曖昧で、強運の持ち主という一面もあります。一方、ククリは12歳の少女で、伝説の闇魔法グルグルを使えるミグミグ族の生き残りです。彼女のニケへの恋心がパワーとなり、強力なグルグルでニケを支援する姿は、視聴者に感動を与えます。また、キタキタおやじやトマ・パロット、ジュジュといった個性的なキャラクターたちが物語を盛り上げ、冒険の道中を彩ります。

キャストも豪華で、ニケ役の瀧本富士子、ククリ役の吉田古奈美、ジュジュ役の天野由梨など、声優陣の演技がキャラクターの魅力を引き立てています。特に、キタキタおやじ役の緒方賢一のユーモラスな演技は、映画の笑いどころを提供しています。また、メガロドラゴン役の郷里大輔の迫力ある声も印象的です。

スタッフ面でも見逃せないポイントがあります。監督の中西伸彰は、TVシリーズでも活躍した経験を活かし、劇場版でも高いクオリティの映像を提供しています。キャラクターデザインの加瀬政広、美術監督の千葉みどり、音楽の中村暢之など、各分野のプロフェッショナルが集結し、作品の世界観を豊かにしています。

主題歌も作品の魅力を引き立てています。オープニングテーマ「金のトビラ」は衛藤ヒロユキ自身が作詞・作曲・編曲を手掛け、SATOMI KIHARA WITH RADIO HEARTが歌う力強い曲です。エンディングテーマもHIMとYASUTAKA MIZUSHIMAによる美しいメロディが印象的で、物語の余韻を感じさせます。

『魔法陣グルグル 劇場版』は、TVシリーズとは異なる新たな冒険を描きつつ、原作のファンにとっては懐かしさと新鮮さを同時に感じられる作品です。37分という短い時間の中で、キャラクターの成長や友情、冒険のスリルを凝縮して描いており、見応えのある内容となっています。

この映画は、松竹富士によって配給され、映倫番号26233で公開されました。制作は日本アニメーションとエニックスが担当し、著作権は衛藤ヒロユキとスクウェアエニックス、日本アニメーションが所有しています。

関連作品としては、原作の『魔方陣グルグル』や『ドキドキ伝説 魔方陣グルグル』があり、これらの作品と合わせて楽しむことで、より深く『魔法陣グルグル』の世界を体験することができます。

『魔法陣グルグル 劇場版』は、冒険と友情の物語を描いた心温まる作品であり、ファンだけでなく新たな視聴者にもおすすめできる一作です。キャラクターの個性や成長、美しい映像と音楽、そして笑いと感動が詰まったこの映画をぜひご覧ください。