『太陽の勇者ファイバード』レビュー：勇者の戦いと成長の物語

太陽の勇者ファイバード - タイヨウノユウシャファイバード

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

1991年02月01日～ 1992年02月01日

■放送局

名古屋テレビ

■分数

30分

■話数

48話

■原作

矢立肇

■監督

谷田部勝義

■制作

・製作／名古屋テレビ、東急エージェンシー、サンライズ

■著作

©サンライズ

■ストーリー

西暦2010年――。東京郊外にある「アマノ平和科学研究所」所長の天野博士は、近所でも変わり者と思われている科学者であるが、『人類の平和と安全』のために日夜レスキュー用の装備や万病の薬など、様々なものを開発研究している。そして、巨大ジェット機や宇宙ロケット、潜水艦、削岩レーザー砲などを備えた戦車までが用意された、最新設備の地下基地があるのだ。天野博士が開発していたのは、人間の代わりに危険な作業をしてくれる等身大のロボット隊員だった。しかし、完成したアンドロイドはなかなか思い通りにはいかなかった。そんなとき、地球を危機が見舞った。宇宙からやってきた悪のエネルギー生命体・ドライアスによる地球征服が始まったのだ。そのとき地球の危機を救う勇者が現れた。天野博士のアンドロイドに正義のヒーローファイバードがのりうつったのだ！彼は博士の開発したジェット機と合体。巨大ロボットとなってドライアス軍団を打ち破る！

■解説

宇宙皇帝を名乗る邪悪な宇宙生命体ドライアスが地球に襲来。ドライアスを追って地球にやってきた宇宙警備隊隊長のファイバードは、天才科学者・天野博士の開発していたアンドロイドに融合し、火鳥勇太郎を名乗って地球の平和を守るために戦いはじめる。前作「勇者エクスカイザー」の世界観を引き継いで制作された、勇者シリーズの第２作目。見かけは普通の人間ソックリの勇太郎だが、中身は宇宙人のファイバードであるため、地球人の感覚からすると、どこか言動がズレている。普段は天野教授の助手を務めるメガネに白衣姿のとっぽいお兄さんなのだが、ドライアスのメカ獣が現れると性格が一変し、ベランメエ口調で啖呵を切るというギャップの激しい人物である。その強烈なキャラクター性となかなかの好青年ぶりで、女性からの人気も高い。

■キャスト

・火鳥勇太郎、ファイバード／松本保典
・ケンタ／伊倉一恵
・ハルカ／岩坪理恵
・天野博士／永井一郎
・佐津田刑事、笹岡繁蔵レポーター／神代知衣
・Dr.ジャンゴ／滝口順平
・ドライアス／郷里大輔
・ゾル／島香裕
・シュラ／梁田清之

■メインスタッフ

・監督／谷田部勝義
・キャラデザイン／植田均
・メカデザイン／大河原邦男
・シリーズ構成／平野靖士
・音楽／渡辺俊幸

■メインキャラクタ

・天野ケンタ／天野博士の孫で、好奇心いっぱいの元気な小学4年生。火鳥とともに活躍する。
・天野ハルカ&チャンプ／ケンタと同じく天野博士の孫で、ケンタの従妹で、同級生。研究所の家事全般をこなしている。チャンプはハルカのペットのリスザル。
・天野博士／世界平和を願うちょいとヘンな天才科学者。宇宙警備隊が融合する数々のメカを作った。
・佐津田刑事／天野博士を連続強盗犯と疑い、ことあるごとに博士の研究所に乗り込んでくる敏腕（？）刑事。

■サブタイトル

・第1話／「奇跡の勇者（ミラクルヒーロー）登場」
・第2話／「サミット爆破２秒前」
・第3話／「勢ぞろい宇宙警備隊」
・第4話／「恐怖の血液ウイルス」
・第5話／「SOS！深海３千m」
・第6話／「激突！弾丸列車」
・第7話／「火鳥と宝石泥棒」
・第8話／「悪魔の追跡」
・第9話／「わしがDr.ジャンゴだ！」
・第10話／「５万人の人質」
・第11話／「花よ　よみがえれ」
・第12話／「赤い海の恐怖」
・第13話／「三人の科学者」
・第14話／「燃えよGファイヤー」
・第15話／「初恋電話をつなげ」
・第16話／「Dr.ジャンゴの大地震」
・第17話／「狂ったコンピュータ都市」
・第18話／「消えた町の謎」
・第19話／「伝説の秘宝」
・第20話／「アメリカ征服宣言」
・第21話／「アメリカを奪還せよ！」
・第22話／「G(ガード)ウイング危機一髪」
・第23話／「登場！S(スーパー)ガーディオン」
・第24話／「恐るべき宇宙植物」
・第25話／「プリンスファイバード」
・第26話／「デビルストーンの謎」
・第27話／「悪魔の音楽（メロディー）」
・第28話／「凍りついた夏」
・第29話／「飛べファイヤーシャトル」
・第30話／「狙われた宇宙基地」
・第31話／「エースバロンと嘘つき少女」
・第32話／「出た！最強合体」
・第33話／「過去からのメッセージ」
・第34話／「赤ちゃん救出作戦」
・第35話／「科学者たちの挑戦」
・第36話／「吸血の街」
・第37話／「幽霊船の秘密」
・第38話／「チャンプと巨大ゴリラ」
・第39話／「勇太郎の授業参観」
・第40話／「激突！ママ対火鳥」
・第41話／「大奮戦！佐津田刑事」
・第42話／「パパになった勇太郎」
・第43話／「俺たちの使命」
・第44話／「ブラッククリスマス」
・第45話／「海底基地浮上」
・第46話／「出現！デビルの塔」
・第47話／「決戦！ギアナ高地」
・第48話／「さらば宇宙警備隊」

■詳細な評測と推薦

「太陽の勇者ファイバード」は、1991年から1992年にかけて放送されたサンライズ制作のロボットアニメであり、勇者シリーズの第2作目として知られています。この作品は、宇宙から来た悪のエネルギー生命体ドライアスと戦う勇者ファイバードの活躍を描いています。以下では、この作品の魅力や特徴、そして推薦ポイントについて詳しく解説します。

ストーリーと設定

「太陽の勇者ファイバード」のストーリーは、天才科学者天野博士が開発したアンドロイドに宇宙警備隊隊長のファイバードが融合し、火鳥勇太郎として地球を守るというものです。この設定は、勇者シリーズの特徴である「ロボットが人間の姿をとる」というコンセプトを引き継いでいます。特に、勇太郎が普段は天野博士の助手として働き、戦闘時にはベランメエ口調で敵と対峙するギャップが魅力的です。また、天野博士の地下基地や様々なメカのデザインも見どころの一つで、子供たちの想像力を刺激する要素が満載です。

キャラクター

主人公の火鳥勇太郎は、普段はメガネをかけたおとなしい助手ですが、戦闘時にはファイバードとして活躍します。この二面性が彼のキャラクターを深みのあるものにしています。また、天野ケンタや天野ハルカといった子供たちのキャラクターも魅力的で、彼らが勇太郎と共に成長していく姿が感動的です。特に、ケンタの好奇心旺盛な性格やハルカのしっかり者な面が物語に彩りを添えています。天野博士の変わり者ぶりや佐津田刑事の頑固さも、物語にユーモアと緊張感を与えています。

メカデザイン

「太陽の勇者ファイバード」のメカデザインは、大河原邦男氏の手によるもので、勇者シリーズの特徴である洗練されたデザインが光ります。ファイバードのジェット機との合体シーンや、様々なメカの変形シーンは、子供たちの心を捉えること間違いなしです。また、敵側のメカ獣のデザインも個性的で、視覚的なインパクトを与えています。特に、ドライアスのメカ獣が登場するシーンは、毎回新たな驚きと興奮を提供してくれます。

音楽

渡辺俊幸氏による音楽も、「太陽の勇者ファイバード」の魅力を引き立てています。オープニングテーマ「太陽の勇者ファイバード」は、勇気と希望を感じさせる力強いメロディーで、子供たちの心を鼓舞します。また、エンディングテーマ「勇気の翼」も、優しく温かいメロディーで物語の感動を引き立てます。BGMも戦闘シーンや感動シーンに合わせて巧みに使われており、視聴者の感情を引き立てる役割を果たしています。

まとめ

「太陽の勇者ファイバード」は、勇者シリーズの第2作目として、子供から大人まで楽しめる作品です。勇者シリーズの特徴である「ロボットが人間の姿をとる」コンセプトや、個性的なキャラクター、洗練されたメカデザイン、感動的な音楽など、多くの魅力が詰まっています。特に、火鳥勇太郎のギャップやケンタとハルカの成長、そして地球を守るための戦いが感動的です。この作品を視聴することで、勇気と希望を感じることができるでしょう。ぜひ一度、視聴してみてください。

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