超力ロボ ガラットの魅力と評価：見逃せないロボットアニメの傑作

超力ロボ ガラット - チョウリヨクロボ ガラット

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

1984年10月06日 ～ 1985年04月05日
毎週土曜日17時～17時30分

■放送局

名古屋テレビ

■分数

30分

■話数

25話

■原作

原作／矢立肇

■監督

監督／神田武幸

■制作

日本サンライズ

■著作

©サンライズ

■ストーリー

兵器や武器の所有が禁止された平和な未来。ロボットも子供の通学乗用など日常に役立つ小型のものばかりとなっていた。そんなある日、いきなり巨大ロボットが現れ、大暴れを始める。なすすべのない州知事から相談を受けたキウイ博士は、研究費と引き替えに「全宙の正義の使者」を呼び出すという。博士は、知り合いの少年マイケルのために作った通学用ロボット、ジャンブーを拉致し、やはり自分が開発した膨張超合金を使って勝手に改造してしまった。スイッチで大きく巨大化、さらに上下逆転変身で、格好良いヒーローロボット、ガラットが誕生。女の子にモテたいマイケルをパイロットとし、ガラットの活躍が始まった。

■解説

これでもかというほどのドタバタコメディと、巨大ロボットが活躍するヒーローアクション。この二つを一つにしたと言えるのが『ガラット』である。脈絡なく始まる突発的ギャグの挿入など、バラエティ番組やコメディ番組に通ずる新鮮な試みを導入。リアルなロボットアニメが主流となっていた当時、かなりの挑戦的作品となった。

■キャスト

・マイケル・マーシュ／中川勝彦
・パティ・パンプキン／鷹森淑乃
・カミル・カシミールJr. ／鈴置洋孝　
・キウイ博士／龍田直樹
・ジャンブー／緒方賢一
・パティーグ／原えりこ
・時代院咲子／滝沢久美子
・どすこい姉妹／榊原良子
・ハッヘラ／富山敬
・サラダーユ／三ツ矢雄二
・ナレーター／キートン山田

■メインスタッフ

・企画／日本サンライズ
・原作／矢立肇
・キャラクターデザイン／芦田豊雄　　　　　　　　
・メカニカルデザイン／大河原邦男
・ゲストメカニカルデザイン／大畑晃一
・美術監督／東條俊寿、川名俊英
・撮影監督／三浦豊作
・編集／鶴渕映画
・音響監督／太田克己
・音楽／笹路正徳
・演出チーフ／網野哲郎(第4～25話)
・監督／神田武幸
・プロデューサー／森山けい【さんずいへんに「径」旧字体のつくり部分】(名古屋テレビ)、植田益朗(日本サンライズ)

■サブタイトル

・第1話／悪がはびこりゃガラット参上！！
・第2話／犬が吠えれば怪獣（メカ）があんぎゃー！
・第3話／美しきライバル カミル登場！！
・第4話／笑顔で誕生！わたしはパティーグ！！
・第5話／おっと危ない！晴れ時々粗大ゴミ
・第6話／海賊キッド キッスはだめよ！
・第7話／気分はもう大泥棒ジャンブーを捜せ！！
・第8話／空前絶後、天から卵が降ってくる？
・第9話／激戦！！障害レースは殺しの合図
・第10話／古代へのロマン？博士の異常な欲望
・第11話／さすらいのヒーロー 宇宙編I
・第12話／死闘、恐竜牧場の決闘 宇宙編II
・第13話／スタントマンは危険な香り 宇宙編III
・第14話／正義の使者は賞金稼ぎ？ 宇宙編IV
・第15話／そんでもって、やっとこさ帰って来た三人
・第16話／たいしたタマげた念力ボーズ？！
・第17話／小さな悩み ジャンブー踊れば記憶がガチョ～ン？
・第18話／ツンツンしよう！博士のオシリ
・第19話／出会いはドキドキ！！美女軍団は雲の上？
・第20話／どーすりゃ会えるの？愛しのガラット様
・第21話／なんてこったい！マリアンさらってドーサンぐったり
・第22話／ニャンとびっくり！どすこい姉妹のヒ・ミ・ツ
・第23話／ぬかるなマイケル、ガラットの危機
・第24話／ネバーギブアップ、逆襲の花火大作戦！
・第25話／のどちんこ、からして叫べどすこいパワー！

■詳細な評測と推薦

『超力ロボ ガラット』は、1984年から1985年にかけて放送された日本サンライズ制作のTVアニメシリーズであり、原作は矢立肇、監督は神田武幸が務めた。全25話からなるこの作品は、名古屋テレビで毎週土曜日の17時から17時30分に放送され、当時の子供たちに大きな影響を与えた。以下では、この作品の魅力や特徴、そして推薦ポイントについて詳しく解説する。

ストーリーと設定

『ガラット』の舞台は、兵器や武器の所有が禁止された平和な未来である。この未来では、ロボットも子供の通学用など日常生活に役立つ小型のものが主流となっていた。しかし、突如として巨大ロボットが現れ、街を破壊し始める。この危機に際し、キウイ博士は州知事からの依頼を受け、研究費と引き替えに「全宙の正義の使者」を呼び出すことを決意する。博士は、少年マイケルのために作った通学用ロボット、ジャンブーを拉致し、膨張超合金を使って勝手に改造。スイッチで巨大化し、上下逆転変身するヒーローロボット、ガラットが誕生する。マイケルは女の子にモテたいという理由からガラットのパイロットとなり、ガラットの活躍が始まるのである。

コメディとアクションの融合

『ガラット』の最大の特徴は、ドタバタコメディと巨大ロボットのヒーローアクションを融合させた点にある。当時、リアルなロボットアニメが主流であった中で、『ガラット』は突発的なギャグやバラエティ番組のような新鮮な試みを導入し、視聴者を驚かせた。特に、脈絡なく始まるギャグシーンや、キャラクターの個性的な行動は、視聴者に笑いを提供しつつも、ストーリーの進行を妨げることなく楽しませる工夫がなされている。

キャラクターとキャスト

『ガラット』のキャラクターはそれぞれ個性的で、視聴者の心を捉える魅力を持っている。主人公のマイケル・マーシュを演じる中川勝彦は、少年らしい声と演技でマイケルのキャラクターを生き生きと表現している。また、パティ・パンプキンを演じる鷹森淑乃や、カミル・カシミールJr.を演じる鈴置洋孝も、それぞれのキャラクターの魅力を引き立てる演技を見せている。キウイ博士役の龍田直樹や、ジャンブー役の緒方賢一も、作品に深みを与える重要な役割を果たしている。

メカニカルデザインと美術

『ガラット』のメカニカルデザインは、大河原邦男と大畑晃一が担当し、ガラットの変形や巨大化のシーンは視覚的に非常にインパクトがある。また、美術監督の東條俊寿と川名俊英による背景やセットのデザインも、未来の世界観をリアルに描き出している。撮影監督の三浦豊作や編集の鶴渕映画、音響監督の太田克己による技術的な面でも、作品の質を高める要素となっている。

音楽と演出

笹路正徳による音楽は、作品の雰囲気を盛り上げる重要な役割を果たしている。特に、ガラットの戦闘シーンやギャグシーンでのBGMは、視聴者の感情を引き立てる効果がある。また、演出チーフの網野哲郎や監督の神田武幸による演出は、ストーリーの展開やキャラクターの動きを巧みに描き出し、視聴者を引き込む力がある。

推薦ポイント

『超力ロボ ガラット』は、ドタバタコメディと巨大ロボットのヒーローアクションを融合させたユニークな作品であり、当時の子供たちに大きな影響を与えた。特に、突発的なギャグや個性的なキャラクター、そしてガラットの変形や巨大化のシーンは、視覚的にも楽しめる要素が満載である。また、音楽や演出も作品の質を高める重要な要素となっており、視聴者を引き込む力がある。『ガラット』は、懐かしさを感じつつも新鮮な視点で楽しめる作品であり、ぜひ一度視聴してみることをお勧めする。

補足情報

『ガラット』の放送終了後も、ファンによるイベントやグッズの販売が行われており、作品の人気は今もなお続いている。また、DVDやBlu-rayのリリースも行われており、視聴者はいつでも作品を楽しむことができる。さらに、インターネット上ではファンによるレビューや感想が多数投稿されており、作品の魅力を再発見する機会も多い。『ガラット』は、子供から大人まで楽しめる作品であり、ぜひ一度視聴してみてほしい。