韓国で「脳食い虫」の初事例が報告されるが、本当に人間の脳を食べられるのか？

中国科学技術ニュースネットワーク12月27日（秦川）韓国メディアの報道によると、韓国疾病管理本部は26日、タイ滞在後に帰国した男性が突然の髄膜炎で死亡し、その検体からネグレリア・フォーレリの遺伝子が検出されたと発表した。

ネグレリア・フォーレリは、脳食いアメーバとしても知られ、単細胞の原生動物です。非常に小さく、ほとんどが10〜30ミクロンの大きさですが、「口」「咽頭」「肛門」まですべての内臓を持っています。動くにつれて形が絶えず変化するので、「アメーバ」と呼ばれています。脳食いアメーバは水に浮いたり、土に定着したりします。湿気と熱を好み、川、池、水たまりなどの水の中に生息します。熱い水や湿った土壌でも見つかることがあります。

脳食いアメーバが人間の脳を「食べる」というのは、原生動物が人間の脳に侵入した後、急速に増殖し、髄膜に沿って脳の中心部に広がり、化膿性髄膜脳炎、血管出血、脳実質の壊死を引き起こすことを意味します。脳食いアメーバは自然界で細菌やその他の微生物を餌とするため、多くの細菌が体内に寄生することが多く、脳内に細菌を持ち込み、細菌性炎症を引き起こす可能性もあります。

感染を防ぐ主な方法は、汚れた川、湖、池、温泉の水で泳いだり、入浴したり、顔を洗ったりしないようにすることです。水泳の際には、汚れた水が鼻に流れ込むのを防ぐためにノーズクリップを使用するのが最適です。水泳後に頭痛、嘔吐、嗅覚異常、発熱などの疑わしい症状が現れた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。