薬を飲むときはどれくらいの水を飲む必要がありますか？

患者が経口薬を服用する場合、薬を服用するためにどのくらいの量の水を飲めばよいのか疑問に思うことがよくあります。水を飲んで薬を飲んでも大丈夫ですか？

経口薬は水と一緒に服用する必要があることは誰もが知っていますが、どのくらいの水を使用すればよいのか、また、水を多く飲むか少なく飲むかによって薬の効能に影響があるかどうかを理解していない患者もいます。それでは、飲む水の量とそれが経口薬の使用にどのような影響を与えるかについてお話ししましょう。

薬を服用する際に飲む水の量を増やすと、溶解度の低い薬や投与量の多い薬の溶解が改善され、治療効果がより確実に高まります。従来の薬を服用する場合は、薬が食道壁に付着して損傷を引き起こすのを防ぐために、十分な水（200〜300mL）を飲みながら服用する必要があります。ただし、一部の薬を服用する場合は、水分摂取を制限する必要があります。以下に、いくつかの薬を服用するときに必要な水の量を示します。

1. 経口薬の剤形別の通常の水分摂取量

漢方顆粒：水150～200mL

錠剤：150～200mLの水

カプセル：200～300mLの水

2. 薬を服用する際に1日あたり1500mL以上の水を飲む必要がある薬

（１）ビスホスホネート製剤：アレンドロネートナトリウム、パトドロネートナトリウム等は高カルシウム血症の治療に用いられる。

（２）痛風治療薬：アロプリノール、ベンズブロマロン、プロベネシド等

（３）抗ウイルス薬：サキナビル、リトナビル、インジナビルなどのプロテアーゼ阻害剤。アシクロビル、バラシクロビルなど

（４）キノロン系薬剤：オフロキサシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン等

（５）スルホンアミド類：スルファジアジン、コトリモキサゾール等

（６）尿路結石治療薬：排石スープ、排石顆粒、排石剤など

（７）アミノグリコシド系薬剤：ゲンタマイシン、トブラマイシン、アミカシン等

（青島婦人小児病院の王進氏）