アニ×パラ第15弾「episode15 パラバレーボール(座位)」の感想と評価

アニ×パラ～あなたのヒーローは誰ですか～第15弾「episode15 パラバレーボール(座位)」の詳細な評測と推薦

■概要

アニ×パラシリーズの第15弾として放送された「episode15 パラバレーボール(座位)」は、2022年8月22日にNHK BS1で5分間のTVスペシャルとして放映されました。このエピソードは、人気バレーボール漫画『ハリガネサービス』の原作者である荒達哉氏の原作・原案をもとに制作され、監督は大嶋博之氏、アニメーション制作はSynergySPが担当しています。物語は、中学生時代のケガをきっかけにサーブを磨き上げてきた下平鉋が、パラバレーボール(座位)日本代表選手との交流やイラン代表選手との対戦を通じて成長していく姿を描いています。

■ストーリー

中学生時代の腱断裂というケガを機に、サーブの技術を磨き上げてきた下平鉋。彼は高校生となり、東京都立豊瀬高校男子バレーボール部でピンチサーバーとして活躍しています。そんな彼がパラバレーボール(座位)日本代表のピンチサーバーとして招集され、世界トップクラスのイラン代表選手と対戦することになります。イラン代表のエース、ファルハード・テヘラニは身長246cmの巨人で、下平は彼に挑戦しながらも、大切なことに気づいていくのです。

■解説

このエピソードは、人気バレーボール漫画『ハリガネサービス』とのコラボレーションが実現したことで話題となりました。下平鉋というキャラクターがパラバレーボール(座位)の世界に飛び込み、自身の才能を活かしながら新たな挑戦に立ち向かう姿は、視聴者に感動を与えます。また、パラスポーツの魅力や選手たちの努力を描くことで、障害者スポーツへの理解を深めるきっかけともなっています。

■キャスト

このエピソードのキャストは以下の通りです。

• 波田瞬：高杉真宙
• 下平鉋：大鈴功起
• 間白譲治：小松昌平
• 松方一颯：鈴木崚汰
• 金田進：田谷隼

■メインスタッフ

制作に携わったメインスタッフは以下の通りです。

• 原作・原案：荒達哉
• 監督：大嶋博之
• 脚本：森龍介
• 音楽：石塚玲依
• アニメーション制作：SynergySP
• 制作：NHKエンタープライズ、NHK
• 著作：NHK

■メインキャラクタ

主要なキャラクターの詳細は以下の通りです。

• 波田 瞬（なみた・しゅん）
  パラバレーボール(座位)日本代表のキャプテン、32歳。元々将来を嘱望されたバレーボール選手でしたが、骨肉腫により左足膝下を切断し、パラバレーに転向しました。普段は義足を着用しています。
• 下平 鉋（しもだいら・かんな）
  東京都立豊瀬高校男子バレーボール部1年生。強気で弱気な性格を持ち、中学時代は補欠でピンチサーバーを務めていました。狙った場所に超高精度でサーブを打つ特技があります。
• 間白 譲治（ましら・じょうじ）
  豊瀬高校1年生のウィングスパイカー。赤い髪がトレードマークで、素早い動きが得意です。
• 松方 一颯（まつかた・いぶき）
  豊瀬高校1年生のセッター。冷静な性格で、的確で柔軟なトスを上げることができます。
• 金田 進（かねだ・すすむ）
  豊瀬高校1年生のリベロ。腕が異様に長く、何を考えているのかイマイチわからないキャラクターです。
• ファルハード・テヘラニ
  パラバレーボール(座位)イラン代表のエース、35歳、身長246cm。交通事故により右脚の成長が遅れ、左脚より15cm短い状態です。巨人症により周りより体格が大きいため引きこもりがちでしたが、24歳の時にパラバレーの監督と出会い、以降選手として活躍しています。普段は車いすを使用しています。

■主題歌・楽曲

このエピソードの主題歌は以下の通りです。

• TM1
• ヒャクセツフトウ
• 作詞：SHUN
• 作曲：SHUN、SNG
• 歌：初音ミク、CONDENSE

■評測

「episode15 パラバレーボール(座位)」は、短い時間の中で深いメッセージを伝えることに成功しています。下平鉋の成長物語は、視聴者に感動を与えるだけでなく、パラスポーツの魅力や選手たちの努力を理解するきっかけともなっています。特に、ファルハード・テヘラニとの対戦シーンは、視覚的にもインパクトがあり、物語のクライマックスを盛り上げています。

キャラクターの描写も非常にリアルで、波田瞬のリーダーシップや下平鉋の成長、間白譲治のスピード感、松方一颯の冷静さ、金田進の独特なキャラクター性など、それぞれの個性が際立っています。また、ファルハード・テヘラニの背景や彼の挑戦は、視聴者に深い感動を与えます。

音楽も物語を盛り上げる重要な要素となっており、初音ミクとCONDENSEによる主題歌「ヒャクセツフトウ」は、物語のテーマにぴったりで、視聴者の心に響きます。監督の大嶋博之氏や脚本の森龍介氏、音楽の石塚玲依氏など、スタッフの力が結集した結果、短い時間の中で深いメッセージを伝えることができたと言えるでしょう。

■推薦

このエピソードは、バレーボールやパラスポーツに興味がある人だけでなく、感動的な物語を求める全ての人におすすめです。下平鉋の成長物語やパラバレーボール(座位)の魅力、そして選手たちの努力を描いたこの作品は、視聴者に多くのことを考えさせ、感動を与えてくれます。ぜひ一度視聴してみてください。

また、このエピソードをきっかけに、アニ×パラシリーズ全体や原作の『ハリガネサービス』にも興味を持っていただければ幸いです。アニ×パラシリーズは、様々なパラスポーツを描いた作品が揃っており、障害者スポーツへの理解を深める良い機会となるでしょう。さらに、『ハリガネサービス』はバレーボールの魅力を存分に描いた作品であり、下平鉋のキャラクターをより深く知ることができます。

最後に、このエピソードの制作に携わった全てのスタッフとキャストに感謝の意を表します。彼らの努力と情熱があってこそ、この素晴らしい作品が生まれたのだと思います。皆さんもぜひ、この感動的な物語を体験してみてください。