定期的に足を浸すことの利点は何ですか?

冬になるとすぐに話題になるのが「足湯」。今年はちょっと特別です。暑かったり寒かったりで、呼吸器感染症も多くなっています。では、足をお湯に浸すと風邪が治り、健康にも良い効果があるのでしょうか?

今日はこの話題についてお話ししましょう。

1. 足湯のメリット

最初の質問は最も実用的な質問でもあります。足を水に浸すことに何か利点はあるのでしょうか?はい、2つの側面に分けられます。

まず、足への効果です。アメリカ足病医学協会（APMA）の調査によると、80%の人が足の臭いや足の痛みなど、何らかの足の問題を抱えているそうです。なかでも足の臭いは細菌の繁殖に関係しています。細菌の代謝産物が洗い流されれば、臭いは自然に弱まります。足の痛みは、ほとんどの場合、靴が合わないことに関係しています。足をお湯に浸しても根本的な解決にはなりませんが、痛みを軽減することはできます。

2つ目は、全身の側面です。顧客を引き付けるために、足湯がさまざまな病気を治すことができると主張する足マッサージ店もあります。ある程度の常識を持つ人なら、これが信用できないことは分かるでしょう。健康全般に関して、足を浸すことには研究によって確認された 2 つの利点があります。1 つは睡眠の改善です。夜に足を浸すと、眠りにつきやすくなるだけでなく、睡眠の質も向上します。 2つ目は心理的ストレスを軽減することです。ストレスが大きすぎると、無意識のうちに呼吸が速くなり、心拍数が上がり、血圧が上昇し、痛みに対してより敏感になります。足をお湯に浸すと、身体が落ち着き、不安によって引き起こされる問題をある程度緩和することができます。

足を大切に

2. 足湯のタブー

足湯に適さない人は誰ですか？一般的に、足湯に適さない人は3つのタイプに分かれており、また別のタイプの人は足湯のやり方に注意する必要があります。

まず、足に傷があるなど、足の皮膚に損傷がある人。皮膚は身体の第一防衛線です。一度傷つくと、微生物感染の可能性が高まります。この場合は、とりあえず濡らさずに、傷が治るまで気長に待つのがベストです。

一般的に傷は発見しやすいのですが、糖尿病患者の場合は少し特殊です。長期にわたる血糖値の異常は、足にひび割れや潰瘍を引き起こし、足の感覚を妨げる可能性があります。つまり、糖尿病患者は気づかないうちに足の皮膚に傷ができる可能性があるのです。近年の調査では、高齢の糖尿病患者は足の異常を経験する可能性が高いことがわかっています。したがって、糖尿病患者、特に高齢者は、軽率に足を浸すべきではなく、定期的に病院で検査を受ける必要があります。

2番目は、心臓発作、コントロールされていない高血圧、下肢の重度の静脈瘤などの重大な病気や急性疾患を患っている人です。足をお湯に浸すと下肢の血管が拡張しますが、一般の人には悪影響はありません。上記の患者の場合、心血管疾患により血液量を調節する能力が低下し、静脈瘤により血液の戻りが妨げられるため、長時間足を浸すことは危険な場合があります。

長期間寝たきりの患者は下肢に血栓ができることがあります。突然足を熱いお湯に浸すと、血栓が剥がれて血液循環に入る可能性があります。重要な血管が詰まると、深刻な結果が生じます。北京イブニングニュースはそのような事例を報じている。これらは一般的ではありませんが、それでも警戒する価値はあります。

3つ目は、足湯製品にアレルギーがある人です。足を浸すときに何かを加えるのが好きな人もいます。原材料が明確で、以前使用されたことがある場合は問題ありません。成分が不明で、これまで使用したことがないものの場合は、皮膚アレルギーが起こる可能性があります。

さらに、一部の専門家は、子供が長時間足を水に浸さないように勧めています。子どもの足のアーチはまだ発達段階にあります。足を長時間水に浸すと靭帯が緩み、扁平足になる可能性があります。さらに、子どもの肌はデリケートなので、大人が適切だと思う水温に耐えられない場合もあります。したがって、お子様の足を浸す必要がある場合は、時間と温度に注意する必要があります。

3. 足湯法

では、足を浸す正しい方法は何でしょうか?

まず、自宅かお店か？衛生状態が良ければ違いはありません。しかし、上海市疾病予防管理センターの調査によると、すべての足湯施設が「客ごとに交換・消毒」の基準を実施しているわけではないことが分かった。屋外で足を浸したい場合は、信頼できるお店を選ぶようにしましょう。

第二に、どのような水を使用すればよいのでしょうか?

健康な成人の場合、水温は約40℃が最適です。高齢者や子供の場合は水温を37℃程度まで下げてください。必要であれば、温度計を購入し、適切と思われる温度を記録しておくこともできます。

水源は水道水で大丈夫です。足にタコがある場合は、バスソルトを加えることを検討してください。入浴剤の主成分は硫酸マグネシウムで、角質層の蓄積をある程度緩和することができます。たこが特にひどい場合は、医師の診察を受け、適切な軟化剤を使用するのが最善です。

最後に、どうやって作るのでしょうか？

もっと集中したほうが絶対にいいです。携帯電話で遊ぶと概日リズムが乱れ、睡眠に影響を与える可能性があります。やけどなどの事故を防ぐため、足洗面台の周囲にやかんなどの調理器具を置かないでください。このような症状が現れた場合は、必ず多量の水で洗い流し、傷口には何も塗らないようにしてください。

時間的にも、健康な成人であれば、あまり長くない限り大きな問題にはなりません。安全のために、10 分以内で時間を制御できます。

足湯の前または最中に、石鹸で足を洗うことができます。洗浄の原則は手を洗うのと同じです。普通の石鹸で十分です。洗い残しがないようにし、足指の間の隙間もすべてきれいにします。

足を浸した後は必ず丁寧に乾かし、足の状態を観察してください。皮膚は赤くなったり腫れたりしていませんか?その場合は、次回は水温を下げて浸す時間を短くすることをお勧めします。皮膚のかゆみなど、アレルギーの兆候はありますか?もしそうなら、間違った足湯用製品を選んだ可能性があります。一時的に使用を中止し、2日間観察することができます。動悸、めまい、呼吸困難などの不快感を感じますか?もしそうなら、必ずすぐに病院へ行ってください。

足を浸した後、ナイフで足の角質を切るのが好きな人もいます。実は、タコは長期的な圧力と関係があり、最も重要なのは適切な靴を履くことです。また、足を切るときに注意しないと、皮膚を傷つけてしまう可能性があります。足の爪を切るときは注意してください。方法に注意しないと爪囲炎を引き起こす可能性があります。

手足の爪を正しく切る

IV.結論

つまり、足を浸すことは小さな問題ではあるが、それでももっと注意を払う必要があるということです。足には冷感受容器がたくさんあるので、特に寒さに敏感です。正しい方法で足を浸せば、暖かい冬を過ごすことができます。

参考文献:

[1] SHIN TW、WILSON M、WILSON T W. 高血圧の治療を受けている人にとって温水浴槽は安全か？[J]。 CMAJ: カナダ医師会ジャーナル、2003年、169(12):1265-1268。

[2] 鵜飼 哲、磯 弘、山岸 和 他習慣的な浴槽入浴と冠状動脈疾患および脳卒中の発症リスク[J/OL]。ハート、2020、106(10):732-737。 DOI:10.1136/heartjnl-2019-315752.

[3] CAL E、CAKIROGLU B、KURT AN、他。帝王切開を受けた女性のバイタルサインに対する手足浴の潜在的な有益な効果[J]。臨床および調査医学。医学臨床と実験、2016、39(6): 27508。

[4] ARMAT MR、MORTAZAVI H、AKBARI H、他。高齢者の睡眠の質に対する足湯の効果：パイロットスタディ[J/OL]。老年看護、2021、42(5):1178-1183。 DOI:10.1016/j.gerinurse.2021.07.008。

[5] APMA.足の健康とケアに関する世論調査[R/OL]アメリカ足病医学会、2014年[2023-11-29]。 https://www.apma.org/files/APMA2014TodaysPodiatristSurveyAllFindings.pdf。

[6] 顧勇泉中国における糖尿病性足病の診断と治療に関するガイドライン[J]。中国臨床医ジャーナル、2020年、48(1):19-27。

[7] 劉学偉、楊志博。漢方薬風呂とミルク風呂の適用に関する専門家の推奨事項[J]。中国伝統医学と西洋医学の統合皮膚科と性病学ジャーナル、2021年、20(5):501-502。

[8] Mei Jiacai、Zheng Yuehong。下肢原発性静脈瘤の診断と治療に関する専門家のコンセンサス（2021年版）[J/OL]。血管・血管内手術ジャーナル、2021年、7(7):762-772。 DOI:10.19418/j.cnki.issn2096-0646.2021.07.02。

[9] Zhou Lin、Bai Jiaojiao、Tao Xiaoming、他。地域における高齢糖尿病患者の足の皮膚疾患の現状に関する調査と分析[J]看護ジャーナル、2022年、37(13):102-105。

[10] パン・ミミ、リー・ホンチュン。漢方薬の燻蒸と洗浄による皮膚アレルギーの3例[J/OL]中国農村医学、2018年、25(7):42。DOI:10.19542/j.cnki.1006-5180.001562。

[11] Shi Yewen、Xu Huihui、Zhang Lijun、他。 2009年から2014年までの上海の足湯施設の衛生状態[J/OL]。環境・産業医学、2016年、33(11):1085-1088。 DOI:10.13213/j.cnki.jeom.2016.15607。

[12] Miao Mingsan、Xu Erping、Wu Yanyi 他。中医薬燻蒸（浴）療法の臨床外用に関する技術仕様（草案）[J/OL]。中国伝統中医学実験ジャーナル、2020年、26(9):85-89。 DOI:10.13422/j.cnki.syfjx.20200153。

[13] ヤエル・アドラー、カティア・スピッツァー。肌の秘密[M/OL]。翻訳：Liu Li。サブタイトル：人体最大の臓器についてのすべて、2019年[2023-11-29]。 https://book.douban.com/subject/30354451/。

著者: 趙延昌、人気科学作家

編集者: グル