血圧が135/85mmHgを長時間超える場合は注意が必要で、積極的な対策が必要です。

寒い天候では、血圧が制御不能に上昇することが多く、健康に深刻な脅威をもたらします。低温環境では、水道管が寒さにさらされると細くなるのと同じように、人体の末梢血管は自動的に収縮します。これにより血流抵抗が大幅に増加し、高血圧を引き起こします。寒い季節には、高カロリー、高脂肪の食べ物を摂取する傾向にありますが、運動量は大幅に減少します。この不均衡により心臓への負担が増大し、血圧が上昇しやすくなります。

18歳以上の住民は、自宅で測定した血圧が135/85mmHgを超え続ける場合は、警戒し、積極的な予防策を講じる必要があります。まず、血圧のモニタリングを強化し、毎日朝と夕方に1回ずつ測定して記録する必要があります。毎晩7〜9時間の睡眠をとってください。夜更かしを避け、穏やかで楽観的な態度を保ちましょう。

あらゆる年齢層の住民の血圧が 180/110 mmHg を超え、激しい頭痛、嘔吐、動悸、かすみ目などの症状を経験すると、生命が深刻に脅かされます。この時、静かに座ったり横になったりしてください。活動を避けてください。降圧薬をお持ちの場合は、まずそれを服用してください。同時に、緊急番号に電話し、すぐに病院の救急治療室へ行ってください。

寒い季節には、血圧の上昇を防ぐために、外出時には暖かくしてください。首にはスカーフを巻き、足元には厚手の靴下と暖かい靴を履くとよいでしょう。高齢者は、冷たい風を効果的に遮断できる厚みのある暖かい帽子をかぶって、寒さの刺激を軽減することができます。

食生活では減塩食を心がけ、1日の塩分摂取量をビール1杯分程度に抑えましょう。バランスの取れた栄養を確保するために、新鮮な野菜の摂取を増やしてください。運動に関しては、健康な成人は早歩き、ジョギング、太極拳、室内水泳などのスポーツを週150分行うのがより適切であり、1回あたりの運動時間は30分から60分以内に制限する必要があります。午前10時から午後4時までの間で運動することを選択できます。毎日、寒い早朝に運動に出かけるのは避けてください。血圧のコントロールが不十分な人や65～79歳の高齢者は、疲労を感じないように、自分の状況に応じて運動の強度や時間を適切に調整する必要があります。

□ 温州人民病院心臓血管科副主任看護師 朱秀若