『七つの大罪 神々の逆鱗』レビュー：シリーズ第3期の魅力とは？

『七つの大罪 神々の逆鱗』：深化する物語とキャラクターの魅力

『七つの大罪 神々の逆鱗』は、鈴木央による人気漫画『七つの大罪』を原作としたTVアニメシリーズの第三期にあたる作品です。2019年10月9日から2020年3月25日までテレビ東京系列で放送され、全24話で構成されています。このシリーズは、魔神族の精鋭〈十戒〉との戦いを描き、主人公メリオダスを中心に展開される壮大な物語をさらに深化させています。

ストーリーの概要

『七つの大罪 神々の逆鱗』は、〈七つの大罪〉が〈十戒〉との戦いで敗れ、メリオダスが死んだ後の世界を描いています。ブリタニアに暗黒の時代が訪れ、ディアンヌ、キング、ゴウセルが行方不明となる中、リオネス王国に迫る〈十戒〉の脅威に立ち向かうエリザベスと仲間たちの奮闘が描かれます。エスカノールがエスタロッサを退けるも劣勢が続く中、エリザベスが窮地に陥ったその時、メリオダスが煉獄より復活し、圧倒的な力を取り戻します。グレイロードとフラウドリンを討ち、リオネス王国を守ったメリオダスですが、その力の復活により最凶の魔神と呼ばれた時代に逆行しつつあります。キャメロットを根城にする〈十戒〉の脅威が続く中、ブリタニアを魔神族から解放するために〈七つの大罪〉は再集結に向けて動き出します。

キャラクターの魅力

『七つの大罪 神々の逆鱗』では、各キャラクターの背景や心情がさらに掘り下げられ、視聴者に深い感動を与えます。メリオダス役の梶裕貴、エリザベス役の雨宮天をはじめとするキャスト陣の演技も素晴らしく、キャラクターの感情をリアルに表現しています。特にメリオダスの復活とその後の変化は、視聴者に強い印象を与えます。また、エスカノール役の杉田智和の力強い演技も見逃せません。

制作陣のこだわり

監督の西澤晋をはじめとする制作陣のこだわりが随所に見られます。アニメーションキャラクター設定を担当した西野理惠の美しいキャラクターデザイン、色彩設計ののぼりはるこの鮮やかな色彩、美術監督の河合泰利の緻密な背景美術など、視覚的な美しさが際立っています。また、音響監督の横田知加子のもと、BGMや効果音も物語を盛り上げる重要な要素となっています。

主題歌と挿入歌

オープニングテーマは、UVERworldの「ROB THE FRONTIER」とシドの「delete」、エンディングテーマは雨宮天の「Regeneration」と足立佳奈の「Good day」が使用され、それぞれの楽曲が物語の雰囲気を盛り上げています。特にUVERworldの力強いロックサウンドとシドのメロディアスな曲調は、視聴者の心を引きつけます。また、雨宮天と足立佳奈の歌声も物語の感動を倍増させます。

関連作品とのつながり

『七つの大罪 神々の逆鱗』は、第一期『七つの大罪』、第二期『七つの大罪 戒めの復活』、スペシャル『七つの大罪 聖戦の予兆』、そして劇場版『七つの大罪 天空の囚われ人』とつながっており、シリーズ全体を通して楽しむことができます。特に、第一期から続くキャラクターの成長や関係性の変化を追うことで、より深い理解と感動を得ることができます。

視聴者の反応と評価

視聴者からは、ストーリーの展開やキャラクターの成長に対する高い評価が寄せられています。特にメリオダスの復活とその後の変化、〈七つの大罪〉の再集結に向けた奮闘が多くの視聴者の心を捉えました。また、アニメーションのクオリティや音楽の選曲も高く評価され、シリーズ全体を通してのファンからの支持を得ています。

推薦ポイント

『七つの大罪 神々の逆鱗』は、壮大なストーリーと深いキャラクター描写、美しいアニメーションと音楽が融合した作品です。特に、ファンタジーとアクションが好きな方、キャラクターの成長や関係性の変化を楽しみたい方におすすめです。また、シリーズ全体を通して楽しむことで、より深い感動と理解を得ることができます。ぜひ、この作品を通じて〈七つの大罪〉の世界を堪能してください。

詳細情報

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

漫画

■放送期間

2019年10月09日 ～ 2020年03月25日
17:55～

■放送局

・放送／テレビ東京系列

■分数

30分

■話数

24話

■原作

・原作／鈴木央^{七つの大罪・講談社}

■監督

・監督／西澤晋

■制作

・アニメーション制作／スタジオディーン
・製作／「七つの大罪 神々の逆鱗」製作委員会、テレビ東京

■著作

©鈴木央・講談社／「七つの大罪 神々の逆鱗」製作委員会・テレビ東京