『空の青さを知る人よ』：感動の物語と美しい映像の融合を評価する

『空の青さを知る人よ』 - 感動の涙と青春の輝き

■作品概要

■ストーリー

山に囲まれた町に住む17歳の高校二年生、相生あおいは、将来の進路を決める大事な時期にもかかわらず、受験勉強をせずに大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日を過ごしています。そんなあおいを心配する姉のあかねは、13年前の事故で両親を失った後、高校三年生だった当時、恋人との上京を断念し、地元で就職。以来、あおいの親代わりとして二人きりで暮らしてきました。あおいは、自分を育てるために恋愛もせず、色んなことをあきらめて生きてきた姉に負い目を感じていました。そんな中、町で開催される音楽祭のゲストに大物歌手・新渡戸団吉が決定し、そのバックミュージシャンとして金室慎之介の名前が発表されます。慎之介はあかねのかつての恋人であり、あおいに音楽の楽しさを教えてくれた憧れの人で、高校卒業後に東京に出て行ったきり音信不通になっていました。慎之介の帰還を知ったあおいの前に、突然「彼」が現れます。「彼」は、しんの。高校生時代の姿のままで、過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介です。思わぬ再会から、しんのへの憧れが恋へと変わっていくあおい。一方で、13年ぶりに再会を果たすあかねと慎之介。せつなくてふしぎな四角関係が展開され、過去と現在をつなぐ「二度目の初恋」が始まります。

■解説

2011年の放送開始とともに「号泣アニメ」と話題沸騰し、2013年には劇場版も公開され、社会現象と化した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』。続く2015年の劇場公開映画『心が叫びたがってるんだ。』とともに、アニメ監督・長井龍雪の評価を確立することとなったこの2作は、「大人も泣ける感動アニメ」として多くのファンに支持されてきました。そして2019年、秋。『あの花』『ここさけ』をともに作り上げてきた脚本家・岡田麿里、キャラクターデザイン＆総作画監督・田中将賀と再びタッグを組んだ最新オリジナルアニメーション映画『空の青さを知る人よ』がついに公開されました。声の出演は、吉沢亮・吉岡里帆・松平健ら演技派俳優陣と、新人の若山詩音、落合福嗣・大地葉・種﨑敦美ほか人気声優陣が集結。個性豊かな実力派キャストが作品の世界観を見事に表現しています。さらに、物語を彩る、せつなくもドラマティックな主題歌は、大人気アーティスト・あいみょんが本作のために書き下ろしました。今秋10月11日(金)、せつなくて少しふしぎな恋の物語『空の青さを知る人よ』が日本中をあたたかい涙で包みます！

■キャスト

金室慎之介／しんの：吉沢亮
相生あかね：吉岡里帆
相生あおい：若山詩音

■メインスタッフ

監督：長井龍雪
脚本：岡田麿里
キャラクターデザイン／総作画監督：田中将賀
音楽：横山克
製作：岩上敦宏、宇津井隆、市川南、古澤佳寛、井上伸一郎
企画プロデュース：清水博之、川村元気、斎藤俊輔
プロデューサー：小田桐成美、尾崎紀子
共同プロデューサー：日高峻
演出：黒木美幸
美術監督：中村隆
色彩設計：中島和子
セットデザイン：川妻智美
撮影／CG監督：森山博幸
編集：西山茂
音響監督：明田川仁
アニメーションプロデューサー：賀部匠美
制作統括：岩田幹宏
宣伝プロデューサー：鎌田亮介

■メインキャラクタ

金室慎之介：31歳、売れないギタリスト。あかねの元恋人。高校卒業後、ミュージシャンとしての成功を夢見て上京。それ以来、あかねや地元の友人の親交も途絶え、音信不通になっていた。今回大物歌手のバックミュージシャンとして13年ぶりに帰ってくる。
しんの：13年前からやってきた、18歳の金室慎之介。なぜ彼が時を超えてやってきたのかは謎で、本人もわかっていない。
相生あかね：あおいの姉。市役所勤務の31歳。高校三年生の時に両親を失い、当時恋人だった慎之介との上京を諦め、卒業後、地元で就職。親代わりとしてあおいを育ててきた。浮いた噂もなく、恋愛から遠ざかっているようだが...。
相生あおい：進路未定の17歳・高校二年生。13年前に事故で両親を失い、姉のあかねと二人きりで暮らしてきた。音楽好きで、卒業後上京してミュージシャンになることを夢見ている。幼い頃に憧れを抱いていた18歳の慎之介＝しんのと再会し、恋をする。

■主題歌・楽曲

主題歌「空の青さを知る人よ」

作詞／作曲：あいみょん
編曲：近藤隆史、立崎優介、田中ユウスケ、岡村美央
歌：あいみょん

エンディング「葵」

作詞／作曲：あいみょん
編曲：関口シンゴ
歌：あいみょん

■作品の魅力と評価

『空の青さを知る人よ』は、青春の輝きと切ない恋愛を描いた作品であり、長井龍雪監督の繊細な演出と岡田麿里の感動的な脚本が絶妙にマッチしています。特に、時間を超えて再会するしんのとあおいの関係性は、観客の心を強く揺さぶります。また、姉妹の絆や過去のトラウマを乗り越える姿も描かれており、深い感動を呼びます。キャラクターデザインと総作画監督を担当した田中将賀の美しいビジュアルも見逃せません。さらに、あいみょんの主題歌「空の青さを知る人よ」は、物語のテーマを完璧に表現しており、涙なしでは聴けない名曲となっています。

■推薦ポイント

この作品は、青春アニメや感動アニメが好きな人には特におすすめです。特に、過去と現在が交錯するストーリーや、家族愛、友情、恋愛といった普遍的なテーマに共感できる人にとっては、心に響く作品となるでしょう。また、あいみょんのファンや音楽が好きな人にも楽しめる要素が満載です。さらに、吉沢亮や吉岡里帆といった実力派俳優の声優としての演技も見どころの一つです。ぜひ、劇場でこの感動の物語を体験してみてください。

■関連情報

『空の青さを知る人よ』は、長井龍雪監督の他の作品『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』とも関連性が深く、これらの作品も合わせて鑑賞することで、監督の世界観をより深く理解することができます。また、原作「超平和バスターズ」についても興味がある人は、関連書籍やインタビューをチェックしてみると良いでしょう。さらに、CloverWorksの他の作品や、あいみょんの他の楽曲も楽しむことで、この作品の魅力をさらに引き立てることができます。