『神田川JET GIRLS』レビュー：水上ジェットレースのスリルと美少女の魅力

神田川JET GIRLS - カンダガワジェットガールズ - 評測と推薦

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

2019年10月08日 ～ 2020年01月07日
23:30～

■放送局

TOKYO MX、AT-X

■分数

30分

■話数

12話

■原作

KJG BOOSTERS

■監督

金子ひらく

■制作

・アニメーション制作／ティー・エヌ・ケー

■著作

©2019 KJG PARTNERS

■ストーリー

ジェットレーサーになることを夢見る波黄 凛は浅草の高校に転校する。上京早々彼女はトラブルに巻き込まれるが、偶然その場にいた蒼井ミサに助けてもらい事なきを得る。その後、寮に辿り着いた凛はミサと再会し、相部屋で暮らすことに。次の日神田川で釣りをしていた凛とミサの前に武蔵野女学館ジェットレース部が現れ、川の使用権を賭けて紫集院かぐやとそのパートナーの満腹黒丸とジェットレースで対決することになるが……。

■解説

マシンを操作する「ジェッター」とウォーターガンで対戦相手を攻撃する「シューター」の二人一組でマシンに乗り、水面を駆けるスポーツ「ジェットレース」がメジャーとなった世界。伝説のジェッターを母に持ち、自身もジェットレーサーを夢見る波黄 凛は、故郷の島を旅立ち、東京・浅草へとやってくる。そこでクールな美少女、蒼井ミサと出会い、ふたりはパートナーに。ライバルたちとレースを繰り広げながら少しずつ絆を深めていく。

■キャスト

・波黄 凛／篠原 侑
・蒼井ミサ／小原莉子
・紫集院かぐや／田所あずさ
・満腹黒丸／洲崎 綾
・パン・ツウィ／大久保瑠美
・パン・ティナ／大空直美
・ジェニファー・ピーチ／Lynn
・エミリー・オレンジ／ファイルーズあい
・白石マナツ／安済知佳
・緑川ゆず／前田佳織里
・環 楓花／朝井彩加
・翠田いのり／内田 彩

■メインスタッフ

・原作／KJG BOOSTERS
・原案／高木謙一郎
・監督／金子ひらく
・シリーズ構成／雑破 業
・キャラクター原案／鳴子ハナハル
・キャラクターデザイン／宮澤 努
・マシンデザイン／麦谷興一(CHOCO)、山本七式(SUDACCI)
・プロップデザイン／宮 豊　
・総作画監督／宮澤 努、ごとうじゅんじ
・美術監督／中村典史、平良亜衣子
・美術設定／佐藤 歩
・色彩設計／松山愛子
・2Dワークス／越阪部ワタル
・モニターワークス／長谷川朋史
・3DCG監督／撮影監督、尾形拓哉、伏原あかね
・編集／木村佳史子
・音楽／ノイジークローク
・音響監督／濱野高年
・音響効果／出雲範子
・音響制作／マジックカプセル
・音楽制作／ランティス
・プロデュース／EGG FIRM
・アニメーション制作／ティー・エヌ・ケー
・製作／KJG PARTNERS

■メインキャラクタ

・波黄 凛
長崎の小値賀から東京の区立浅草女子高校に引っ越してきた。素朴で明るく素直な性格をしているため、誰とでも仲良くなることができる。母親が伝説のジェッターで本人もセンス抜群だが、これまで公式のレースに参加したことがなかったので知識に関してはまったくの素人。ミサのパートナーになる。

・蒼井ミサ
凛のパートナーでシューターを務める。とある理由で大好きなジェットレースをやめていたものの、凛との出会いで再開することに。クールな性格で積極的に人と関わろうとしないが、ぐいぐい距離を縮めてくる凛に戸惑いつつも次第に良きパートナーとなっていく。

・紫集院かぐや
ジェットレースの名門である私立武蔵野女学館のエースジェッター。自信家でプライドが高いお嬢様だが、じつは努力家で、人知れず自らを徹底的に鍛え上げている。パートナーである黒丸とのコンビネーションも抜群だが、勝利に対して執着が強すぎるという一面も。

・満腹黒丸
紫集院家に代々使える忍びの末裔。スナイパー ライフルを好んで使う射撃能力が高いシューターで、本人はのんきで無邪気な性格をしている。どんな厳しいトレーニングにも耐えることができるが、大食いでいつもなにかを食べており、食事制限だけは苦手。

・パン・ツウィ
歌って疾走れるアイドルとしてジェットレース界でも注目されている双子ユニット「ヘルズ・キッチン」の姉。普段はアイドルらしくふるまっているが裏ではかなりの毒舌。レースよりもアイドル活動が重視されている学園の方針に不満を抱いており、本気のレースがしたいと思っている。

・パン・ティナ
ツウィの双子の妹でお団子頭。双子ゆえのコンビネーションのほか、姉のツウィと同じ体型を維持することで驚異的なバランス力を持つシューター。「気まぐれなネコ」という設定のアイドルだが、姉同様に時折クールな本音が垣間見えてしまう。

・ジェニファー・ピーチ
アメリカのジェットレースの名門、カルフォルニア・コーストハイスクール日本支部に特待生として入学。去年の秋からエミリーと共に留学してきたジェッター。日本文化、とくにサムライのことが好きだが、ネットやゲームで得た知識ばかりなので間違って覚えていることが多い。

・エミリー・オレンジ
ジェニファー同様、日本のことが大好きなアメリカ人で、思い込んだら一直線な性格。サムライ推しのジェニファーと違って、ニンジャを敬愛しており「ござる」が口癖となっている。ジェットレースではシューター担当でバズーカによる破壊力ある一撃を得意としている。

・白石マナツ
偏差値はあまり高くはないが、明るく楽しい雰囲気を持つ新宿区立高田馬場女学院に通っている黒ギャル。ジェットレースではジェッターを担当。つねにノリが良いが、パートナーであるゆずの生々しい下ネタを聞くと赤面していまうピュアな一面も持っている。

・緑川ゆず
マナツのパートナー。ゆるふわ系でエロチックな雰囲気を醸し出しており、目立ちたがり屋な性格。ショットガンを使うシューターで、賞金目当てでジェットレースをしている。普段きだるそうにしているが、Sッ気を覗かせるような発言をすることも。

・環 楓花
神職を目指す学生たちの通う聖橋大學附属高校に通う。幼少期は外に出る機会が少なく、本ばかり読んでいたため、手記のような言葉で話すのが特徴。普段は礼儀正しいが、マシンに乗ると性格が豹変してしまう。いのりのパートナー。

・翠田いのり
楓花のパートナーであり、神社の娘。裏表なく誰に対しても礼儀正しく優しいが、生真面目すぎて冗談が通じない一面も。また、怒らせるといちばん怖いタイプ。ジェットレースではシューターとしてガトリングガンを使用し、楓花をサポートする。

■メインロボ・アイテム

・ジェットマシン／Orcano(オルカーノ)
あらゆる状況に対応できるバランス型。

・ジェットマシン／珠風(タマカゼ)
抜群の最高速度をほこるが、加速性能が低く、バンドリングも難しい上級者向け機体。

・ジェットマシン／Les Soeurs SL(レ・スール エスエル)
極限まで軽量化したボディで加速性能はピカイチ。ただし、最高速度は他のマシンと比べて劣る。

・ジェットマシン／Cuisine2(キジーツー)
他のスペックを落としてでも、ブースト機能使用時の加速に特化したトリッキーな性能。

・ジェットマシン／XUIVER(スイバー)
小回りが効き、ハンドリング性能は随一だが、最高速度はイマイチ。

・ジェットマシン／滅紫　THE HUNTER(メッシ・ザ・ハンター)
加速性能を犠牲にした最高速度特化型。機体安定が高くハンドリング性能もそこそこある。

■サブタイトル

・第1話／神田川が呼んでいる
・第2話／エースのプライド
・第3話／おのぼりん
・第4話／マイフェイバリット
・第5話／アイドルレーサー
・第6話／二人に足りないもの
・第7話／疾走る理由
・第8話／にゅうにゅうさま
・第9話／豹変ジェッター
・第10話／サマーバイトレシーブ
・第11話／凛、実家へ帰る
・第12話／私たちのジェットレース

■主題歌・楽曲

・OP
・BULLET MERMAID
・作詞／古屋真
・作曲／ヤナガワタカオ
・編曲／ヤナガワタカオ
・音楽制作／ランティス
・歌／篠原 侑、小原莉子

・ED
・RIVALS
・作詞／安藤紗々
・作曲／神田ジョン
・編曲／神田ジョン
・音楽制作／ランティス
・歌／田所あずさ

評測

「神田川JET GIRLS」は、2019年10月から2020年1月にかけて放送されたアニメシリーズで、ジェットレースという新しいスポーツを舞台にした作品です。このアニメは、原作がなく、アニメオリジナルという点で注目を集めました。監督は金子ひらく、制作はティー・エヌ・ケー、そして音楽はノイジークロークが担当しています。以下では、この作品のストーリー、キャラクター、演出、音楽などについて詳しく評測します。

ストーリー

「神田川JET GIRLS」のストーリーは、ジェットレーサーになる夢を抱く波黄 凛が、東京の浅草に転校し、そこで出会った蒼井ミサとパートナーとしてジェットレースに挑戦するというものです。物語は、凛とミサの出会いから始まり、様々なライバルたちとのレースを通じて二人の絆が深まっていく過程を描いています。特に、凛の素朴で明るい性格と、ミサのクールな性格が対照的でありながら、互いに支え合う姿が魅力的です。また、各エピソードごとに異なるライバルたちとの対決が描かれており、レースの緊張感やスリルが視聴者を引きつけます。

ストーリーの展開は、基本的に一話完結型でありながら、全体を通しての成長や変化も感じられるようになっています。特に、凛がジェットレースの知識を学び、成長していく過程や、ミサが過去のトラウマを乗り越えていく姿が感動的です。また、最終話では、凛とミサの絆が試される場面があり、視聴者に強い印象を与えました。

キャラクター

「神田川JET GIRLS」のキャラクターは、個性的で魅力的なものが多く、視聴者の心を捉えます。主人公の波黄 凛は、素朴で明るい性格で、誰とでも仲良くなれる魅力があります。彼女の母親が伝説のジェッターという設定も興味深く、凛自身もセンス抜群であることが物語の進行に影響を与えます。一方、蒼井ミサはクールで積極的に人と関わろうとしない性格ですが、凛との出会いによって変わっていく姿が描かれています。彼女の過去のトラウマや、ジェットレースへの情熱が視聴者に共感を呼びます。

ライバルキャラクターも魅力的で、特に紫集院かぐやと満腹黒丸のコンビは印象的です。かぐやはプライドが高く努力家で、黒丸はのんきで無邪気な性格でありながらも、射撃能力が高いシューターとして活躍します。また、パン・ツウィとパン・ティナの双子ユニット「ヘルズ・キッチン」も注目すべきキャラクターで、アイドルとしての活動とレースへの情熱が描かれています。ジェニファー・ピーチとエミリー・オレンジのアメリカ人コンビも、日本文化への愛情がユーモラスに描かれており、視聴者を楽しませます。

その他にも、白石マナツと緑川ゆず、環 楓花と翠田いのりのコンビも個性的で、各キャラクターの背景や成長が丁寧に描かれています。これらのキャラクターたちが織りなすドラマが、「神田川JET GIRLS」の魅力の一つと言えるでしょう。

演出

「神田川JET GIRLS」の演出は、ジェットレースのスピード感や緊張感を視覚的に表現するために工夫が凝らされています。特に、レースシーンでは3DCGが多用され、水面を駆けるマシンの動きや、ウォーターガンによる攻撃のリアルさが視覚的に伝わってきます。また、キャラクターの表情や動きも細かく描かれており、感情の変化や成長が視覚的に理解しやすいようになっています。

また、各エピソードごとのテーマやキャラクターの個性に合わせた演出も見事です。例えば、パン・ツウィとパン・ティナのエピソードでは、アイドルとしての華やかさを強調する演出が施され、ジェニファー・ピーチとエミリー・オレンジのエピソードでは、日本文化への愛情をユーモラスに描く演出が見られます。これらの演出が、視聴者に物語を深く理解させる一助となっています。

音楽

「神田川JET GIRLS」の音楽は、ノイジークロークが担当しており、レースのスピード感やキャラクターの感情を効果的に引き立てています。特に、オープニングテーマ「BULLET MERMAID」は、篠原 侑と小原莉子の歌声が力強く、レースのスリルを感じさせる曲になっています。また、エンディングテーマ「RIVALS」は、田所あずさの歌声が美しく、キャラクターたちのドラマを引き立てる曲になっています。

また、各エピソードごとのBGMも、レースの緊張感やキャラクターの感情を効果的に表現しており、視聴者の感情を引き立てる役割を果たしています。特に、レースシーンでのBGMは、スピード感や緊張感を高める効果があり、視聴者を物語に引き込む一助となっています。

推薦

「神田川JET GIRLS」は、ジェットレースという新しいスポーツを舞台にしたアニメシリーズで、個性的なキャラクターたちのドラマや、レースのスピード感や緊張感が魅力的な作品です。特に、ジェットレースという新しいスポーツに興味がある方や、個性的なキャラクターたちのドラマを楽しみたい方におすすめです。また、音楽も魅力的で、視聴者の感情を引き立てる効果があります。ぜひ、この作品を視聴して、ジェットレースの世界を楽しんでください。