トライナイツの魅力と評価：新たな冒険の世界へ

トライナイツ - 青春とラグビーの熱き物語

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

2019年08月01日 ～ 2019年10月17日
1:29～

■放送局

日本テレビ

■分数

30分

■話数

12話

■原作

TRY KNIGHTS UNION

■制作

・制作／GONZO

■著作

©蒼嵐高校ラグビー部

■ストーリー

未来がみえないまま高校に入学した遥馬理久は、グラウンドでふと目に入った、野生の獣のような動きに目を奪われる。誰よりも高く跳び、早く駆け、トライを決める。狩矢光がプレーするのは、かつて理久が諦めたラグビーだった。粗削りな走りに、思わずアドバイスをする理久。その言葉で理久の中にあるラグビーへの熱を感じ取った光。頭脳＜タクティクス＞と肉体＜フィジカル＞、2人の出会いによって、理久の未来を新たな光が照らし始める…俺の勘は外れねえ。お前は絶対、俺に必要な男だ。お前に首輪を付けてやる。狩矢光！

■解説

『トライナイツ』は、GONZO制作の日本のテレビアニメ。2019年7月から10月まで日本テレビ『AnichU』枠ほかにて放送された。高校ラグビーを題材とするオリジナルアニメで、頭脳派と肉体派の対称的な2人の高校生を中心とする群像劇が描かれる。製作には公益財団法人日本ラグビーフットボール協会や元ラグビー日本代表の大畑大介が携わっており、大畑はミニコーナー『トライナイツ ラグビーLESSON!』にもキャラクターとして登場する。

■キャスト

・遥馬理久／阪本奨悟
・遥馬理久(幼少期)／田中貴子
・狩矢光／KENN
・宝立友未／前田誠二
・翔谷・ピアーズ・ヴァレンタイン／森嶋秀太
・灘誠一郎／中島ヨシキ
・冬原灯利／寺島拓篤
・蘭堂槍也／天﨑滉平
・小熊景太／高橋英則

■メインスタッフ

原作／TRY KNIGHTS UNION
キャラクター原案／宝井理人
シナリオ原案／矢野俊策
監督／佐々木勅嘉
シリーズ構成／たかだ誠
キャラクターデザイン／そらもとかん
プロップデザイン／清水美穂
色彩設計／近藤直登
美術監督／中原英統
撮影監督／編集 - 堀川和人
音響監督／納谷僚介
音響効果／野崎博樹
音響制作／スタジオマウス
音楽／R・O・N
監修／大畑大介

■メインキャラクタ

・遥馬理久
蒼嵐高校1年生。入学した蒼嵐高校で、狩矢光に出会う。野性的で強靭なフィジカルを持つ光を見てかつて打ち込んだラグビーへの熱が呼び覚まされ、体格面を光に補われながら、頭脳で戦う道を選ぶ。クールなように見えて、根っこでは誰よりも負けず嫌い。

・狩矢光
蒼嵐高校1年生。闘争心が高く、体格や反射神経にも恵まれた、野性の獣のような人物。とまどう理久を強引にラグビーの世界へと引き戻す。戦うこと自体が好きな感覚型のため、理論型の理久とは反発も多いが、良き相棒となっていく。

・宝立友未
蒼嵐高校1年生。中学まではバレーボールをやっており、高校で初めてラグビー部に入部。ラグビーの知識が深い遥馬理久を尊敬し、同学年ながら丁寧に接する素直でまじめな人物。バレーで培ったチームプレーへの理解力は、理久のタクティクスに不可欠な存在となっていく。

・翔谷・ピアーズ・ヴァレンタイン
蒼嵐高校1年生。“運動部助っ人”としてあちこちの部活に顔を出している1年生。高い身体能力と運動神経で、どんなスポーツでも並以上にできる。自分以上のフィジカルを持つ狩矢光に興味津々。みんなで盛り上がるのが好きなタイプで口癖は「enjoy & excite！ (たのしくやろーぜ！)」

・灘誠一郎
蒼嵐高校3年生。生徒会副会長。ラグビー部·前キャプテン。身体的にも学業的にも優れており、自然と多くの人に慕われる器の大きな人物。中学時代の狩矢光にラグビーの楽しさを教えた。ある事情で現在は部を離れている。

・冬原灯利
蒼嵐高校2年生。情熱的にラグビーに取り組む、現ラグビー部キャプテン。部の中では小柄だが言動はパワフル。灘が抜けた後に自らキャプテンに立候補し、蘭堂·小熊と協力しながら懸命に部を引っ張る良きリーダー。

・蘭堂槍也
蒼嵐高校2年生。灯利と共にラグビー部を支える2年生。とても落ち着いており、試合でも部でも自分の役目をよく理解して必要な動きを高い精度でこなす仕事人。試合では俊敏だが、普段は気だるげな雰囲気で関西弁を話す。

・小熊景太
蒼嵐高校2年生。いつも笑顔を絶やさず、ゆるやかな空気を保ちながらも必要な時はしっかり灯利のフォローをする縁の下の力持ち。単純なパワーならば部内トップだが、優しさや周りを気遣う性格が災いして実力を発揮しきれていない部分も。

■サブタイトル

・第1話／月と太陽
・第2話／フィジカルとタクティクス
・第3話／過去と未来
・第4話／挫折と克服
・第5話／反抗と誓い
・第6話／清爽と葛藤
・第7話／狂暴と伏兵
・第8話／ラグビーとチェス
・第9話／駒と仲間
・第10話／蒼嵐と赤麗
・第11話／信用と信頼
・第12話／弟と兄

■関連作品

トライナイツ

■主題歌・楽曲

・OP1
・期間／1〜12
・無限のトライ
・作詞／阪本奨悟
・作曲／阪本奨悟
・歌／阪本奨悟
・編曲／大石昌良、奈良悠樹

・ED1
・期間／1〜12
・模様
・作詞／寺口宣明
・作曲／寺口宣明
・編曲／トオミヨウ
・歌／Ivy to Fraudulent Game

トライナイツ - 青春とラグビーの熱き物語

『トライナイツ』は、GONZO制作のオリジナルアニメで、2019年7月から10月まで日本テレビ『AnichU』枠で放送された。高校ラグビーを舞台にしたこの作品は、頭脳派と肉体派の対照的な2人の高校生、遥馬理久と狩矢光を中心に、彼らの成長と友情、そしてラグビーへの情熱を描いた青春群像劇である。製作には公益財団法人日本ラグビーフットボール協会や元ラグビー日本代表の大畑大介が携わっており、リアルなラグビーの描写と青春ドラマが見事に融合した作品となっている。

ストーリーとキャラクター

主人公の遥馬理久は、未来が見えないまま高校に入学し、蒼嵐高校で狩矢光と出会う。光の野性的で強靭なフィジカルに魅了され、かつて諦めたラグビーへの情熱が再燃する。理久は頭脳を使った戦略（タクティクス）で、光のフィジカルを補完しながらラグビーに取り組むことになる。2人の出会いが、理久の未来を新たな光で照らし出す物語が展開される。

理久と光の関係は、対照的な性格とスタイルがぶつかり合いながらも、互いに成長していく過程が見どころだ。理久のクールな外見と負けず嫌いな内面、光の闘争心と野性味あふれるプレースタイルが、視聴者を引き込む。2人の友情とライバル関係が、物語の中心を担っている。

その他にも、ラグビー部員たちの個性豊かなキャラクターが物語を彩る。宝立友未はバレーボールからラグビーへ転向し、理久のタクティクスを支える重要な存在。翔谷・ピアーズ・ヴァレンタインは運動神経抜群の助っ人で、光に興味を示す。灘誠一郎は前キャプテンで、光にラグビーの楽しさを教えた人物。冬原灯利は現キャプテンで、情熱的に部を引っ張るリーダー。蘭堂槍也と小熊景太は灯利を支える2年生で、それぞれの役割を果たしながらチームを支える。

アニメの魅力

『トライナイツ』の魅力は、何と言ってもリアルなラグビーの描写と青春ドラマの融合にある。GONZOの制作力と大畑大介の監修により、ラグビーの試合シーンは迫力満点で、視聴者を引き込む。特に、理久と光のプレーが交錯するシーンは見逃せない。また、ミニコーナー『トライナイツ ラグビーLESSON!』では、大畑大介がキャラクターとして登場し、ラグビーの基本や戦術を解説する。これにより、ラグビーに詳しくない視聴者でも楽しむことができるようになっている。

青春ドラマとしての魅力も大きい。理久と光の友情とライバル関係、ラグビー部員たちの成長と絆、そして挫折と克服の物語が、視聴者の心を打つ。各エピソードのサブタイトルも、物語のテーマを象徴しており、視聴者に深い感動を与える。特に、第1話「月と太陽」から第12話「弟と兄」までの流れは、理久と光の成長と友情を描き出し、感動的なフィナーレを迎える。

音楽と声優

オープニングテーマ「無限のトライ」は、阪本奨悟が作詞・作曲・歌唱を担当し、ラグビーへの情熱と青春のエネルギーを感じさせる曲となっている。エンディングテーマ「模様」は、Ivy to Fraudulent Gameが歌う美しいメロディで、物語の感動を引き立てる。音楽はR・O・Nが担当し、ラグビーの試合シーンやドラマチックな場面を盛り上げる効果的なBGMが印象的だ。

声優陣も豪華で、阪本奨悟が遥馬理久、KENNが狩矢光を演じる。阪本奨悟のクールな声とKENNの力強い声が、2人のキャラクターを引き立てる。また、前田誠二、森嶋秀太、中島ヨシキ、寺島拓篤、天﨑滉平、高橋英則といった実力派声優が、個性豊かなラグビー部員たちを演じている。

評価と推薦

『トライナイツ』は、ラグビーを題材にした青春アニメとして高い評価を得ている。リアルなラグビーの描写と青春ドラマの融合、個性豊かなキャラクターと感動的なストーリーが、視聴者に深い感動を与える。特に、ラグビーに興味がある人や青春ドラマが好きな人には強く推薦したい作品だ。また、ラグビーに詳しくない人でも楽しめるように工夫されているため、幅広い層に楽しんでもらえるだろう。

この作品は、青春の熱さとラグビーの魅力を存分に味わえる一作であり、視聴者に多くの感動と勇気を与えてくれる。ぜひ、多くの人に見てもらいたい作品だ。