ブレイクブレイド 第五章 死線ノ涯 - 緊迫のクライマックスを迎える感動の戦い

ブレイクブレイド 第五章 死線ノ涯 - 深い感動と戦いのドラマ

『ブレイクブレイド 第五章 死線ノ涯』は、吉永裕ノ介の原作漫画を原案としたアニメ映画シリーズの第五章であり、2011年1月22日に公開されました。この章では、物語の緊張感がさらに高まり、主人公ライガット・アローとその仲間たちの運命が大きく揺れ動く重要なエピソードとなっています。以下では、この作品の詳細な情報と評価、そしておすすめポイントを紹介します。

■公開情報

公開メディア：劇場
原作メディア：漫画
公開日：2011年01月22日 ～ 0000年01月01日
配給会社：クロックワークス
映倫番号：118742
分数：47分
話数：1話

■制作情報

原作：吉永裕ノ介
監督：アミノテツロ(総監督)、羽原信義(監督)
アニメーション制作：Production I.G、XEBEC
製作：「ブレイク ブレイド」製作委員会(バンダイビジュアル、ランティス、博報堂DYメディアパートナーズ、フレックスコミックス、フィールズ、Production I.G、XEBEC)
著作：©吉永裕ノ介・フレックスコミックス／「ブレイク ブレイド」製作委員会

■ストーリー

アラカン荒野で激突したバルドとボルキュスの両大隊は、ともに多大な犠牲を払い、一時の退却を余儀なくされる。厳しさを増す状況の中、敵部隊の一部がライガットの故郷を襲撃するという報せが入る。弟のレガッツを救うべく制止を振り切って単身急行するライガットだったが、村は既に襲われ、しかも行く手にボルキュスが待ち構えていた。アテネス軍最強ゴゥレム・ヒュケリオン対デルフィングの一騎打ちが始まった・・・！

■解説

地中から化石燃料が採れない世界、クルゾン大陸。そこに住む人々が物を動かす動力源として選んだのは、人の手に宿る『力』。地中から採れる『石英』に、強弱はあるものの誰もが“命令”を与えることができる力、人々はそれを『魔力』と呼んでいた。そんな世において希少な“魔力を持たない存在”のライガットは、学友であり国王でもあるホズルに召喚され王都に赴くが、そこで驚愕の事実を知ることになるのだった…。かつて共に学び、堅い友情で結ばれていたライガット、シギュン、ホズル、ゼス。戦乱の渦は容赦なく、彼ら4人を飲み込んでいく―。

■キャスト

・ライガット・アロー／保志総一朗
・シギュン・エルステル／斎藤千和
・ホズル（クリシュナ9世）／中村悠一
・ゼス／神谷浩史
・クレオ・サーブラフ／花澤香菜
・リィ／甲斐田裕子
・エレクト／梅津秀行
・アルガス／高橋研二
・ナルヴィ・ストライズ／井上麻里奈
・ジルグ／鳥海浩輔
・ナイル・ストライズ／白石 稔
・ロギン・ジー・ガルフ・エンサンス／河相智哉
・バルド／菅原正志
・トゥル／緒方賢一
・サクラ／葛城七穂
・レガッツ／浅野真澄
・ボルキュス／中井和哉
・イオ／寺島拓篤
・ニケ／白石涼子
・ロキス／土師孝也
・レト／喜多村英梨
・バデス／林 和良
・アイレス／宝亀克寿
・レダ／ささきのぞみ
・グレタ／井上喜久子

■メインスタッフ

・原作／吉永裕ノ介(フレックスコミックス刊「FlexComix ブラッド」連載)
・総監督／アミノテツロ
・監督／羽原信義
・脚本／十川誠志
・キャラクターデザイン／乘田拓茂
・メカニックデザイン／柳瀬敬之
・メカニックディレクター／松村拓哉
・プロップデザイン／やまだたかひろ、枝松 聖
・美術監督／小濱俊裕（美峰）
・色彩設計／関本美津子
・撮影監督／船倉一晃
・編集／伊藤潤一（ジェイ・フィルム）
・音楽／平野義久
・音響監督／鶴岡陽太
・音響効果／倉橋裕宗（サウンドボックス）
・録音／矢野さとし
・アニメーション制作／Production I.G、XEBEC
・製作／「ブレイクブレイド」製作委員会
・配給／クロックワークス

■メインキャラクタ

■クシュリナ王国
・ライガット・アロー
性別：男　年齢：25歳　身長：174㎝　所属国：クシュリナ王国　100万人に1人と言われる魔力を全く持たない存在「能なし」。そのため、石英に命令を与えることができず、石英靭帯を動力とする物は一切扱うことができない。魔力を持たないため侮蔑されていたが、石英に埋まっていたデルフィングに偶然登場し、ただ一人操縦できることが判明。そこから運命の歯車が回り始める・・・。ホズルやシギュン、ゼスとは、アッサム国立士官学校時代の旧友。
・シギュン・エルステル
性別：女　年齢：25歳　身長：158㎝　所属国：クシュリナ王国　クリシュナ王国の王妃。ホズルの妻。魔動技術者としても超一流で、ゴゥレムの改良に日々余念がなく、特にデルフィングの謎の究明に精力を注いでいる。王妃としての自覚と愛想にやや欠けるらしい。ライガットやホズル、ゼスとは、アッサム国立士官学校時代の旧友。
・ホズル（クリシュナ9世）
性別：男　年齢：25歳　身長：193㎝　所属国：クシュリナ王国　クリシュナ王国の国王。王らしからぬ人柄の良さで国民の信頼も厚い。ライガットを王都ビノンテンに召喚し、4年振りに再会し、デルフィングの研究を手伝って欲しいと依頼。アッサム王国のクーデターの際に軍事演習を利用されオーランド軍に領内通過を許す。そのことでオーランドに与したとみなされ、アテネス連邦の侵攻を受ける。ライガットやシギュン、ゼスとは、アッサム国立士官学校時代の旧友。
・ナルヴィ・ストライズ
性別：女　年齢：24歳　身長：165㎝　階級：上等重騎士　所属国：クシュリナ王国　上等重騎士でトゥル将軍の特別戦術顧問。王国中央兵軍養成学校の在学中に上級戦術士官模擬試験をトップを取るなどの成績をおさめていたが、当時は平民が本試験を受けることができなかった。反乱鎮圧、盗賊討伐、御前試合優勝1回などの功がある。
・ナイル・ストライズ
性別：男　年齢：25歳　階級：一等重騎士　所属国：クシュリナ王国　ナルヴィの兄で妹と同様、孤児院で育った。主に接近戦が得意な槍術の名手。ちなみに筆記は不得意。階級は一等重騎士。普段は、少々軟派な面もあるが、戦闘時は冷静かつ慎重である。
・ロギン・ジー・ガルフ・エンサンス
性別：男　年齢：28歳　階級：上等重騎士　所属国：クシュリナ王国　貴族出身で階級は、上等重騎士。故障しやすい遠距離プレスガンを扱える希少な狙撃担当のゴゥレム乗り。貴族ではあるが、3年前、貴族連合が内乱を起こしかけた時に、バルト、トゥル両将軍同様、平民側についた。
・バルド
性別：男　階級：将軍　所属国：クシュリナ王国　クリシュナ王国二大将軍のの双璧の一人だが、高位魔動戦士で自らゴゥレムに乗って陣頭指揮を執る。将軍として、状況判断に優れ、戦況に応じた行動が取れる冷静沈着な人物ではあるが、時に大胆な行動も。
・トゥル
性別：男　階級：将軍　所属国：クシュリナ王国　バルド将軍とともにクリシュナ二大将軍と呼ばれる。「ドラウプニル重騎士団」を率いる。私財を投じてビノンテンに孤児院を設立・運営している。
・サクラ
性別：女　階級：近衛大隊　隊長　所属国：クシュリナ王国　王都防衛の責任者。ライガットの戦闘指南役になる。最重量の多重シールドと斬撃剣「イーストシミター」を扱える接近戦のスペシャリスト。
・レガッツ
性別：男　所属国：クシュリナ王国　ライガットの弟。兄と同じく、魔力を持っていない。ペグー山付近の村のはずれにライガットと二人で暮らしていた。
・ジグル
性別：男　所属国：クシュリナ王国　バルド将軍の一人息子。一年前、訓練中に理由もなく仲間を殺して収監されていたが、第一独立戦隊（ミレニル部隊）創設を機に釈放され、入隊。鹵獲・改修されたエルテーミスを一週間で乗りこなす能力の持ち主。斬撃剣「イースターシミター」を扱える。
・エルザ
性別：女　階級：中隊長　所属国：クシュリナ王国　バルト将軍旗下で中隊長を務める。青色の専用ファブニルに搭乗し、二丁のプレスガンを操るなど、優秀な高位魔動戦士。
■アテネス連邦
・ゼス
性別：男　年齢：25歳　身長：182㎝　階級：ワルキウレス部隊　隊長　所属国：アテネス連邦　最新型軽量ゴゥレム「エルテーミス」で編成されたアテネス連邦軍の強襲部隊「ワルキウレス部隊」の隊長。“天才魔動戦士”だが、人一倍戦闘を嫌っている。アテネス連邦軍総司令官・ロキス書記長の弟。ライガットやホズル、シギュンとは、アッサム国立士官学校時代の旧友。ホズルが治めるクシュリナを攻め落とそうとする。
・クレオ・サーブラフ
性別：女　年齢：12歳　身長：153㎝　階級：ワルキウレス部隊　隊員　所属国：アテネス連邦　最新型軽量ゴゥレム「エルテーミス」で編成されたアテネス連邦軍の強襲部隊「ワルキウレス部隊」の隊員。ゼスでさえ1週間かかったエルテーミスの慣らしを1日で終えた。長時間稼動も可能である。名門軍閥サーブラフ家の一人娘でリィとはイオリス連邦兵軍学校の同窓。いつもカード占いばかりしている落ちこぼれだったが、エルテーミスを動かせたためリィとともに特例として2年で卒業を認められた。
・エレクト
性別：男　階級：ワルキウレス部隊　副隊長　所属国：アテネス連邦　最新型軽量ゴゥレム「エルテーミス」で編成されたアテネス連邦軍の強襲舞台「ワルキウレス部隊」の副隊長。元軍医。
・リィ
性別：女　年齢：17歳　身長：161㎝　階級：ワルキウレス部隊　隊員　所属国：アテネス連邦　最新型軽量ゴゥレム「エルテーミス」で編成されたアテネス連邦軍の強襲部隊「ワルキウレス部隊」の隊員。男勝りな性格でクレオとはイリオス連邦兵軍学校の同窓。動力管制が複雑なエルテーミスを動かせたので、ワルキウレス部隊入隊のため、本来最短6年で卒業だが、特例として2年で卒業を認められた。
・アルガス
性別：男　階級：ワルキウレス部隊　隊員　所属国：アテネス連邦　最新型軽量ゴゥレム「エルテーミス」で編成されたアテネス連邦軍の強襲部隊「ワルキウレス部隊」の隊員。
・ロキス
性別：男　年齢：45歳　階級：書記長／総司令官　所属国：アテネス連邦　アテネス連邦軍総司令官でゼスの兄。クリシュナ王国への武力侵攻を決定。「クリシュナ王族の全員処刑」などの厳しい和睦条件を突き付ける。
・ボルキュス
性別：男　年齢：45歳　階級：将軍　所属国：アテネス連邦　イリオス連邦兵軍学校を次席で卒業。アテネス連邦の北部に位置するベルゲンの反乱を二度にわたり鎮圧。また内乱に乗じ、アッサムを制圧するなど華々しい武勲がある。いずれの戦でも兵の帰還率が高く、部下からの信頼も厚い。その反面、国の上層部には彼の苛烈な行動に対して、疑念を持つ者が多い。
・イオ
性別：男　階級：大佐　所属国：アテネス連邦　アテネス連邦軍大佐。北方領ベルゲンの独立運動のさなか、ボルキュスに見出されて配下に入る。部下のニケに好かれている。ゴゥレム「トロイア」に搭乗。
・ニケ
性別：女　年齢：25歳　所属国：アテネス連邦　ボルキュス将軍の部下。「25才の未発育ババア」とからかわれる幼い外見に、敵の死体を晒し物にできる冷酷さを持つ。ゴゥレム「ギラトス」に搭乗。
・レト
性別：女　所属国：アテネス連邦　ボルキュス将軍の部下でイオ大佐の補佐役。遠距離狙撃が可能なロングプレスガンを装備したラドゥンに搭乗する。
・レダ
性別：女　所属国：アテネス連邦　ボルキュス将軍の娘で、ヴァイオリンが弾け、近々連邦弦楽器コンクールを控えている。ひそかにイオ大佐に想いをよせる。
・バデス
性別：男　階級：首席将軍補佐　所属国：アテネス連邦　ボルキュス将軍の部下で主席将軍補佐官。ゴゥレム「ベルセボネ」に搭乗。
・アイレス
性別：男　階級：将軍補佐　所属国：アテネス連邦　ボルキュス将軍の部下で将軍補佐官。ゴゥレム「ドラギア」に搭乗。
■オーランド
・グレタ
性別：女　所属国：オーランド　シギュンの要請に応じて高硬度の巨大石英を調達するオーランドの貿易商。

■主題歌・楽曲

・OP1
・「Fate」
・歌／KOKIA
・ED1
・「SERIOUS-AGE」
・飛蘭

評価と感想

『ブレイクブレイド 第五章 死線ノ涯』は、シリーズの中でも特に緊張感あふれるエピソードであり、視聴者を引き込むストーリーテリングとキャラクターの成長が見事に描かれています。以下では、作品の評価と感想を詳しく述べます。

ストーリーと展開

第五章では、ライガットの故郷が襲撃されるという緊急事態から始まります。この展開は、視聴者に強い衝撃を与え、物語の緊張感を一気に高めます。ライガットが弟のレガッツを救うために単身で向かうシーンは、彼の勇気と決意を象徴しており、視聴者の共感を引きます。また、ボルキュスとの一騎打ちは、シリーズのクライマックスに向けての重要な戦いであり、視聴者を釘付けにします。ストーリーの展開は非常にスムーズで、各シーンが効果的に連携し、物語全体の流れを支えています。

キャラクターの成長

ライガットの成長は、この章で特に顕著です。彼は魔力を持たない「能なし」として生きてきましたが、デルフィングを操縦できる唯一の存在として、自身の価値を見つけていきます。第五章では、彼の決意と勇気が試され、仲間たちとの絆が深まることで、さらに成長していく姿が描かれています。また、シギュンやホズル、ゼスといったキャラクターも、それぞれの立場で苦悩しながらも、戦いに立ち向かう姿が感動的です。特にゼスの葛藤は、視聴者に深い印象を与えます。

ビジュアルとアニメーション

Production I.GとXEBECによるアニメーションは、非常に高品質です。ゴゥレムの戦闘シーンはリアルで迫力があり、視覚的なインパクトを与えます。また、背景やキャラクターデザインも細部までこだわっており、クルゾン大陸の世界観を豊かに表現しています。特に、ライガットとボルキュスの戦いでは、メカニックデザインの美しさと動きの滑らかさが際立っています。

音楽と音響

平野義久による音楽は、物語の雰囲気を盛り上げる重要な要素です。特に戦闘シーンでのBGMは、緊張感を高め、視聴者の感情を引き立てます。また、KOKIAの「Fate」と飛蘭の「SERIOUS-AGE」は、それぞれオープニングとエンディングを飾り、作品のテーマを深く表現しています。音響効果もリアルで、ゴゥレムの動きや戦闘音が臨場感を増しています。

総合評価

『ブレイクブレイド 第五章 死線ノ涯』は、シリーズの中でも特に評価の高いエピソードであり、ストーリー、キャラクター、ビジュアル、音楽すべてにおいて高いレベルを維持しています。視聴者に強い感動と興奮を与える作品であり、シリーズ全体を楽しむためには欠かせない一章です。

おすすめポイント

『ブレイクブレイド 第五章 死線ノ涯』をおすすめするポイントを以下にまとめます。

1. 緊張感あふれるストーリー

ライガットの故郷が襲撃される緊急事態から始まるストーリーは、視聴者を一気に引き込みます。特にライガットとボルキュスの戦いは、シリーズのクライマックスに向けての重要なシーンであり、見逃せません。

2. キャラクターの成長と深い人間ドラマ

ライガットをはじめとするキャラクターの成長と葛藤が描かれており、視聴者に深い感動を与えます。特にゼスの内面の葛藤は、物語に深みを加えています。

3. 高品質なアニメーション

Production I.GとXEBECによるアニメーションは、ゴゥレムの戦闘シーンや背景の描写が非常にリアルで美しく、視覚的な楽しみを提供します。

4. 感動的な音楽

平野義久の音楽とKOKIA、飛蘭の主題歌は、物語の雰囲気を盛り上げ、視聴者の感情を引き立てます。特に戦闘シーンでのBGMは必聴です。

5. シリーズ全体の理解に欠かせない一章

第五章は、シリーズのクライマックスに向けての重要なエピソードであり、全体のストーリーを理解するために必見です。シリーズを楽しむためには、この章を見逃すわけにはいきません。

結論

『ブレイクブレイド 第五章 死線ノ涯』は、緊張感あふれるストーリーとキャラクターの成長、そして高品質なアニメーションと音楽が融合した、見応えのある作品です。シリーズ全体を楽しむためには欠かせない一章であり、視聴者に強い感動と興奮を与えることでしょう。ぜひ、この作品を鑑賞し、クルゾン大陸の戦いと友情のドラマに触れてください。