『11eyes OVA Special』の評価と感想：特別編の魅力とは？

11eyes OVA Special - イレブンアイズオーブイエースペシャル - 詳細レビューと推薦

■公開メディア

OVA

■原作メディア

18禁ゲーム

■発売日

2010年06月25日

■発売・販売

・販売元／ポニーキャニオン
・発売元／マーベラス

■分数

25分

■話数

1話

■原作

Lass

■監督

下田正美

■制作

・アニメーション制作／DOGA KOBO(動画工房)
・製作／虹校考現学部(マーベラスエンターテイメント、ポニーキャニオン、ラッセル、Lass、feng)

■著作

©Lass・虹校考現学部 2009

■ストーリー

凡な生活を送っていた皐月駆だが、ある日幼なじみの水奈瀬ゆかと共に、突然不気味な異世界へ迷い込んでしまう事に…。血の色にも似た不気味に赤く染まる空に、漆黒の巨大な月。そんな『赤い夜』の世界に、呆気にとられる駆とゆか…。さらに、二人の周りに異形の怪物が現れ、襲いかかる。駆たちの命をかけた戦いが始まる!

■解説

突如巻き込まれる”赤い夜”。少年少女達に与えられたのは、ただ闇雲に戦うということだけ…。コアな人気をもつ人気アドベンチャー。最終巻は、完全新作未放送のOVA!! TVアニメとはまったく違う、新たな「11eyes」がOVAで実現!! ゆかや美鈴や雪子や菊理や栞が…。あーんなことやこーんなことを繰り広げちゃいます!! お楽しみに!

■キャスト

・皐月駆／小野大輔
・水奈瀬ゆか／後藤麻衣
・草壁美鈴／浅川悠
・橘菊理／力丸乃りこ
・広原雪子／壱智村小真
・田島賢久／森久保祥太郎
・百野栞／萩原えみこ
・奈月香央里／水橋かおり
・照屋匡／根本幸多
・赤嶺彩子／たかはし智秋
・駆(子供時代)／金田アキ
・賢久(子供時代)／田村睦心
・アワリティア／上田燿司
・スペルビア・草壁操／氷青
・インウィディア／力丸乃りこ
・イラ／藤原祐規
・グラ／丹沢晃之
・アケディア／成家義哉
・ヴェラード／上別府仁資
・リゼット／新名彩乃

■メインスタッフ

・企画／松本慶明、福場一義、下山貴幸、小田倉義文、秦健一郎
・原作／Lass
・キャラクター原案／ちこたむ、萩原音泉、小沢悠、KENGOU、鳴海ゆう、ぞうあざらし
・シリーズ構成／金巻兼一
・キャラクターデザイン、総作画監督／原将治
・美術監督／三宅正人
・色彩設計／石黒けい
・撮影監督／木村康史
・編集／西山茂
・音響監督／岩浪美和
・音響効果／小山恭正
・音楽制作／5pb.、スーパースィープ
・音楽プロデューサー／小柳路子
・音楽ディレクター／富士丸翔
・音楽／坂本昌一郎
・美術設定／泉寛
・3D／福本勝、渡辺悦啓
・撮影監督補佐／上杉ようすけ、山中仁
・音響制作、録音スタジオ／デルファイサウンド
・録音調整／早野利宏
・録音助手／松田優子、肥夏俊樹、眞下のぞみ
・音響制作担当／内村友祐
・編集／REAL-T
・編集助手／水津太盛
・ビデオ編集／Sony PCL、武村英紀、野口智史、吉野司、三上陽子
・制作デスク／中村陽介
・設定制作／岩崎友和、杉本真一
・宣伝／長谷川朋子、弓岡雅子
・企画協力／剣技マナ
・スーパーバイザー／LEGIOん
・プロデューサー／伊藤誠、高畑裕一郎、萬濃英二、剣技マナ、上様
・制作プロデューサー／鎌田肇、石黒竜
・アニメーション制作／DOGA KOBO(動画工房)
・協力／スタジオ・ライブ
・監督／下田正美
・製作／虹校考現学部(マーベラスエンターテイメント、ポニーキャニオン、ラッセル、Lass、feng)

■メインキャラクタ

・皐月駆
虹彩異色症(ヘテロクロミア)によって、生まれつきの右目の視力がない。姉の『皐月菊理』とともに児童養護施設で育ち、幼馴染の『水奈瀬ゆか』とは施設時代から、いっしょに過ごしてきている仲。数年前、姉の菊理が謎の自殺を遂げて以降、そのショックによって無気力な性格に変わってしまったが、ゆかが健気な対応を続けたお陰か、今では人並みの生活を取り戻すことができてはいるものの、将来に希望を抱けずに怠惰な日々を送っている。
・水奈瀬ゆか
駆の幼馴染。両親を幼い頃に亡くし駆と同じ施設で育つが、やがて水奈瀬家に引き取られる。駆のそばにいることに喜びを感じ、望む事は何でも尽くしてあげたいと思っているのだが、こと駆本人はその気持ちを受け止めきれずにいる。優しくおっとりとした性格のせいか、実際より幼く見られることもしばしば。
・草壁美鈴
陰陽道の大家『草壁流』の血筋を受け継ぐ生粋の陰陽師。幼少時より陰陽師になるべく過酷な修練を積み、数々の術とともに、草壁家に伝わる退魔の妖刀五振り、通称『草壁五宝』を駆使して敵を討つ。異形の敵が現れる「赤い夜」に巻き込まれた仲間の中でも、特にリーダーシップを発揮している。
・橘　菊理
駆たちのひとつ上の先輩。綾女ヶ丘市在住の小説家、橘大輔の養女。言葉をしゃべることが出来きないため、普段はスケッチブックの筆談でコミュニケーションをとる。言葉を失った理由についても、13歳以前の記憶がないため、不明のままになっている。そういった二つの苦しみを背負ってはいるが、その性格は実に温厚で優しく包容力があるためか、ともに行動するメンバーの中では、お姉さん的な存在になっている。
・広原雪子
駆のバイト先である喫茶店『ツィベリアダ』の新人バイト。虹陵館学園では駆やゆかの後輩にあたる明るく屈託のない性格の女の子で、自身が部長を務める『考現学部』を中心に活動している。明るい性格に見える雪子だが、ドラスベニア連邦という紛争地帯で生まれたという生い立ちにより、壮絶な過去を背負っている。
・田島賢久
綾女ヶ丘の街を闊歩する素行不良の少年。街では他の人間とつるむことがないためか孤立し、不良グループと敵対することも。いつも口が寂しいのか、何かを食べていることが非常に多い。綾女ヶ丘市でも屈指の大食漢と思われる。直情的な性格のように思われる賢久だが、その内面には、他者にはうかがい知れないナイーブさも持っているようだ。
・百野　栞
駆やゆかのクラスに転校してきた、イタリアからの帰国子女。小さな身体で、人形のような端正な容姿をしている。普段は感情表現に乏しく、無表情。人と交流することを極端に嫌っているようで、交流を持とうとするクラスメイトに対して、無愛想に距離を置こうとする。だが、駆には何らかの親近感を見出しているのか、栞自らが駆に声をかけたりすることもある。
・奈月香央里
皐月駆と同じクラスの女子。クラスのムードメーカー(というか問題児?)である照屋匡とは幼馴染。匡を「空気の読めないバカ」と言って、頭を悩ませているが、ほとんどの場合、匡と香央里は行動をともにしている。性格は天真爛漫。好きなタイプは、物怖じせず、はっきり言う人。
・赤嶺彩子
虹陵館学園の保健医。ガサツでシモネタが大好き。享楽主義者。保険医なのにヘビースモーカーということで職務意識が薄いが、人情には厚い。元々は虹陵館学園のOGで、かつて綾女ヶ丘で恐れられた暴走族「紅天女(クリムゾン)」のヘッドで、未だに彩子に頭が上がらない者が多く、それは虹陵館学園の学園長でさえ例外ではないらしい。

■サブタイトル

・第13話／桃色幻夢譚　～ró zsaszí n é jszaka(2010/06/25)

■関連作品

・11eyes

■主題歌・楽曲

・OP1
・Arrival of Tears
・作詞／彩音
・作曲／Tatsh
・編曲／Tatsh
・歌／彩音

・ED1
・Sequentia
・作詞／KOKOMI
・作曲／黒瀬圭亮
・編曲／村上純
・歌／Asriel

詳細レビュー

「11eyes OVA Special」は、2010年6月25日に発売されたOVA作品で、原作はLassによる18禁ゲーム「11eyes」を基にしています。このOVAは、TVアニメ版とは異なる新たなストーリーを描いており、ファンにとっては新鮮な体験となることでしょう。監督は下田正美、アニメーション制作はDOGA KOBO（動画工房）が担当し、製作は虹校考現学部（マーベラスエンターテイメント、ポニーキャニオン、ラッセル、Lass、feng）が行っています。

ストーリーは、主人公の皐月駆と幼なじみの水奈瀬ゆかが、突如として異世界「赤い夜」に迷い込むところから始まります。この異世界では、血の色に染まった空と巨大な黒い月が特徴的で、異形の怪物が駆たちを襲います。駆たちは命をかけて戦うこととなり、仲間と共に「赤い夜」の謎を解き明かす旅に出ます。

このOVAの魅力は、何と言ってもキャラクターの深みと成長です。特に、駆の無気力な性格から徐々に変わっていく姿や、ゆかの献身的な愛情、美鈴のリーダーシップ、菊理の包容力など、各キャラクターの個性が際立っています。また、雪子の明るさと壮絶な過去、賢久の直情的な外見と内面のナイーブさ、栞の無表情と駆への親近感など、キャラクターの多面性が描かれています。

キャストも豪華で、小野大輔が駆を、後藤麻衣がゆかを演じるなど、声優陣の演技が物語を盛り上げています。特に、浅川悠の美鈴や力丸乃りこの菊理の演技は、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。また、音楽も彩音の「Arrival of Tears」やAsrielの「Sequentia」など、作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素となっています。

映像面では、DOGA KOBOのクオリティが光ります。「赤い夜」の異世界の描写は、血の色に染まった空や巨大な黒い月など、視覚的に強烈な印象を与えます。また、戦闘シーンでは、草壁五宝を駆使する美鈴の動きや、異形の怪物との戦いがリアルに描かれ、視聴者を引き込む力があります。

このOVAは、TVアニメ版とは異なる新たなストーリーを描いており、ファンにとっては新鮮な体験となることでしょう。特に、キャラクターの成長や深みを感じることができるため、原作ゲームやTVアニメを楽しんだファンにもおすすめです。また、初めて「11eyes」に触れる人にとっても、魅力的なキャラクターとストーリーが楽しめる作品となっています。