プランゼット：未来都市の魅力と物語の深みを徹底評価

『プランゼット』 - 人類の滅亡をかけた壮絶な戦い

■公開メディア

劇場

■原作メディア

アニメオリジナル

■公開日

2010年05月22日 ～ 0000年01月01日

■配給会社

・配給／(株)コミックス・ウェーブ・フィルム

■分数

53分

■話数

1話

■原作

粟津順

■監督

粟津順

■制作

・製作／コミックス・ウェーブ・フィルム、メディアファクトリー

■著作

©Jun Awazu/MEDIA FACTORY/CoMix Wave Films

■ストーリー

『2053年 人類よ、滅亡する前に立ち上がれ』
2053年。突如宇宙より現れた謎の生命体の侵略により人口の大半を失った地球。人類の反撃作戦がことごとく失敗に終わる中、日本方面軍・富士基地では敵拠点を叩く最終作戦「プランゼット」が計画される。ロボット兵器の搭乗員・明嶋大志は失敗の許されない本作戦で基地の死守を命じられる。その戦いを前に、大志はたった一人の家族である妹こよみを安全な火星へと避難させる。出撃した大志たちは圧倒的な数の敵と対峙。はたして人類は滅亡の危機をどう戦うのか…。

※コミックス・ウェーブ・フィルム公式サイトより引用

■解説

監督は、前作『惑星大怪獣ネガドン』の粟津順。明嶋大志を人気声優・宮野真守、明嶋こよみを石原夏織が演じる。昭和のフィルム画質を再現しながら、古き良き特撮映画へのオマージュを散りばめた画作りと、CG技術を融合させたスペクタクル映像が見どころ。

※コミックス・ウェーブ・フィルム公式サイトより引用

■キャスト

・明嶋大志／宮野真守
・明嶋こよみ／石原夏織
・吉澤ユウラ／竹内順子
・田崎剣／津田健次郎
・佐河佳織／寺崎裕香
・明嶋孝志郎／岩崎征実
・吉澤方面総監／屋良有作

■メインスタッフ

・原作、脚本、絵コンテ、監督／粟津順
・CGディレクター／宮原眞
・CG制作／河合完治、竹内良貴
・マットペイント／丹治匠、島田美菜子
・アニメーション協力／白組、白組ヒューマンスタジオ、太陽企画、マリンポスト、サムライピクチャーズ、近藤望
・音響監督／山田陽
・音楽、効果／寺沢新吾
・制作協力／小川智弘、伊藤耕一郎
・エグゼクティブ・プロデューサー／川口典孝、永田勝治、新田達弘
・ライン・プロデューサー／酒井雄一
・プロデューサー／角南一城
・製作／コミックス・ウェーブ・フィルム、メディアファクトリー
・配給、宣伝／コミックス・ウェーブ・フィルム

■メインキャラクタ

・明嶋大志
25歳。6年前、地球外生命体FOSの侵略により亡くなった父の仇をとるために惑星自衛軍に入隊。ロボット兵器GLのパイロットとして日々訓練に励んでいる。妹とは離れて暮らしており、ほとんど会ってはいない。
・明嶋こよみ
13歳。大志の妹。兄の勧めで軍幹部の養成学校に通っている。FOS迎撃のために出撃し亡くなった父と同じ軍人の道を選んだ兄のことをいつも心配している。
・吉澤ユウラ
惑星自衛軍連合統合軍少佐。軍部での出世に執着しており、非情なまでに作戦を遂行する。
・田崎剣
階級は大尉。GL隊のリーダー。大志と佳織の兄貴的存在である。
・佐河佳織
明嶋の後輩。GLのパイロット。バリバリの熊本弁だが、本人は標準語を話しているつもりでいる。
・明嶋孝志郎
大志とこよみの父親。防衛軍のエースパイロット。6年前のFOS迎撃に緊急召集され、帰らぬ人となった。

■主題歌・楽曲

・TM1
・竜宮の使い
・作詞／上田現
・作曲／上田現
・歌／元ちとせ

『プランゼット』の魅力と評価

『プランゼット』は、2053年の地球を舞台に、謎の生命体FOSの侵略から人類を守るための壮絶な戦いを描いた作品です。監督の粟津順は、前作『惑星大怪獣ネガドン』でも特撮映画へのオマージュを感じさせる映像美を追求しており、『プランゼット』でもそのスタイルを継承しています。昭和のフィルム画質を再現しつつ、CG技術を駆使した映像は、古き良き特撮映画の雰囲気を現代の技術で再現したものであり、視覚的な魅力が満載です。

物語の中心となる明嶋大志は、宮野真守の声優としての実力が遺憾なく発揮されています。大志の妹・こよみを演じる石原夏織も、彼女の不安や兄への思いを丁寧に表現しており、二人の関係性が物語の深みを増しています。また、吉澤ユウラ役の竹内順子や田崎剣役の津田健次郎など、キャスト陣の演技も見事で、キャラクターの個性が際立っています。

『プランゼット』のストーリーは、地球外生命体の侵略というSF的な設定を背景に、人類の生存をかけた戦いを描いています。特に、最終作戦「プランゼット」の緊迫感や、家族愛を描いたシーンは感動的で、観客の心を強く揺さぶります。FOSとの戦いの中で、大志が妹を火星に避難させるシーンは、家族の絆を感じさせるとともに、戦いの厳しさを象徴しています。

映像面では、CGと実写の融合が見事で、特に戦闘シーンの迫力は圧巻です。ロボット兵器GLのデザインや動きもリアルで、視覚的なインパクトを与えます。また、昭和のフィルム画質を再現した映像は、懐かしさと新しさを同時に感じさせ、特撮映画ファンにはたまらない仕上がりとなっています。

音楽面では、元ちとせの歌う主題歌「TM1」「竜宮の使い」が作品の雰囲気を盛り上げています。上田現の作詞・作曲による楽曲は、物語のテーマを深く反映しており、視聴者の感情を引き立てる効果があります。

『プランゼット』の推薦ポイント

『プランゼット』は、特撮映画やSFアニメが好きな人にはぜひ見てほしい作品です。以下に推薦ポイントを挙げます。

1. 昭和の特撮映画へのオマージュ

昭和のフィルム画質を再現した映像は、特撮映画ファンにはたまらない魅力があります。古き良き特撮映画の雰囲気を現代の技術で再現した映像美は、視覚的な楽しみを提供してくれます。

2. 家族愛を描いた感動的なストーリー

明嶋大志と妹こよみの関係性や、父親の死を乗り越えて戦う姿は、家族愛を描いた感動的なストーリーとなっています。特に、大志が妹を火星に避難させるシーンは、涙なしでは見られないでしょう。

3. 迫力の戦闘シーン

CGと実写を融合させた戦闘シーンは、非常にリアルで迫力があります。ロボット兵器GLのデザインや動きも見事で、視覚的なインパクトを与えます。

4. キャストの演技

宮野真守や石原夏織をはじめとするキャスト陣の演技は、キャラクターの個性を引き立てています。特に、明嶋大志とこよみの関係性を描くシーンでは、二人の声優の演技が光っています。

5. 音楽の魅力

元ちとせの歌う主題歌「TM1」「竜宮の使い」は、作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素です。上田現の作詞・作曲による楽曲は、物語のテーマを深く反映しており、視聴者の感情を引き立てます。

まとめ

『プランゼット』は、特撮映画へのオマージュと現代のCG技術を融合させた映像美、家族愛を描いた感動的なストーリー、迫力の戦闘シーン、キャストの演技、音楽の魅力など、多くの魅力を持つ作品です。特撮映画やSFアニメが好きな人にはぜひ見てほしい一作です。2053年の地球を舞台にした壮絶な戦いと、家族の絆を描いたこの作品は、視覚的にも感情的にも満足できることでしょう。