れでぃばとる! ～メイドとバトラーの戦い～：魅力的なキャラクターとストーリーの評価

れでぃばとる! Ladis versus Butiers! - レディバトル! レディース ビーナス バトラーズ! の詳細な評測と推薦

■公開メディア

OVA

■原作メディア

ライトノベル

■発売日

2010年03月26日
DVD映像特典として収録

■発売・販売

・発売元、販売元／ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

■分数

5分

■話数

6話

■原作

上月司(電撃文庫刊)

■監督

大槻敦史

■制作

・アニメーション制作／XEBEC
・製作／「れでぃ×ばと!」製作委員会(ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン、アスキー・メディアワークス、AT-X、ランティス、クロックワークス、NECビッグローブ、XEBEC)

■著作

©上月司／アスキー・メディアワークス／『れでぃ×ばと！』製作委員会

■ストーリー

お嬢様×執事!戦いの如き恋が始まるっ?

見た目はやんきー、でも中身は案外ビビリな日野秋晴が将来の夢・執事を目指してやってきたのは、元超お嬢様学校の私立白麗陵学院。従者を育成するための専科＜従育科＞に編入するためだった。

しかし平穏無事に執事修行とはいかず、白麗陵で待ち受けていたのは、腹黒幼馴染み・朋美との再会。
高飛車お嬢様・セルニアとの出会い、超絶ドジっ娘メイド・早苗との組んずほぐれつの交流だった!?
果たして秋晴は立派な執事になれるのか……?

※XEBEC公式サイトより引用

■解説

小学生の頃両親が亡くなって叔父の家にひきとられた日野秋晴は、ある日テレビで見かけた元女子校で超名門お嬢様高校・白麗陵学院へ新設された従育科コースへの編入を決意、試験に合格し入学を果たす。しかし目つき極悪・左眉傷跡・逆立てた茶髪・とどめに耳には三連ピアス(安全ピン)という絵に描いたようなヤンキー外見で、生徒達(大半はお嬢様)を怖がらせてしまう。そんな中、小学生の頃の同級生で、数々のトラウマを作らせたトラウマメーカーの腹黒娘・彩京朋美に再会する。また、セルニア=伊織=フレイムハートからは、その外見から不審者と間違えられ、追われる身になる。それでも秋晴は少しずつ学校に慣れ、彼を取り巻く人間関係も徐々に変化していく……。

『れでぃばとる! Ladis versus Butiers!』は、原作小説の魅力を最大限に引き出しつつ、OVAという短い時間の中で物語を展開するという挑戦的な作品です。原作のファンにとっては、キャラクターたちの新たな一面を見ることができ、さらに深い理解が得られることでしょう。また、OVAならではの凝縮されたストーリー展開は、視聴者を飽きさせない工夫が随所に見られます。特に、秋晴の成長や彼を取り巻く人間関係の変化は、視聴者に強い印象を与えます。

■キャスト

・日野秋晴／興津和幸
・彩京朋美／川澄綾子
・セルニア＝伊織＝フレイムハート／中原麻衣
・大地薫／釘宮理恵
・四季鏡早苗／小清水亜美
・四季鏡沙織／後藤邑子
・桜沢みみな／日高里菜
・ピナ＝スフォルムクラン＝エスト＝／後藤麻衣
・アイシェ・ハディム／花澤香菜
・ヘディエ／戸松遥
・深閑／佐久間紅美
・天壌慈楓／伊瀬茉莉也
・鳳水蘭／早見沙織
・風祭大吉／川田紳司
・轟慎吾／川上貴史
・三家満／藤村歩
・アンナ／渡辺明乃
・紅小路桜子／後藤沙緒里

■メインスタッフ

・企画／川村明廣、鈴木一智、三上康博、井上俊次、酒匂暢彦、下島健彦、志地志直
・原作／上月司(電撃文庫刊)
・キャラクター原案／むにゅう
・シリーズ構成／玉井☆豪
・キャラクターデザイン・総作画監督／高見明男
・美術監督／木下了香
・撮影監督／中田智之
・プロップデザイン／鶴窪久子
・美術デザイン／青木薫
・色彩設定／松岡珠江
・編集／坂本久美子
・音響監督／明田川仁
・音楽／羽岡佳
・音楽プロデューサー／小池克実
・音楽制作／ランティス
・録音／安斎歩
・音響効果／村上大輔(サウンドリング)
・録音助手／木澤秀昭
・録音スタジオ／STUDIO T&T
・音響制作／マジックカプセル、濱野高年
・編集助手／平井健一
・ビデオ編集／キュー・テック、白井基記
・宣伝／佐藤輝彦、北島幹雄
・ロゴデザイン／萩窪裕司
・アソシエイトプロデューサー／福田順、戸井田真実、山本智也
・協力／電撃文庫編集部、電撃文庫MAGAZINE編集部、電撃萌王編集部
・川本亜希(アスキー・メディアワークス)、渡辺隆(アスキー・メディアワークス)、飯田尚史(ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン)
・制作デスク／北原麻美
・文芸、設定／石田健幸
・システム管理／廣田剛
・アニメーション制作／XEBEC
・プロデューサー／中山信宏、三木一馬、藤田敏、伊藤善之、武智恒雄、杉浦淳
・ラインプロデューサー／草壁匠
・プロデュース／川瀬浩平、小山直子、千野孝敏
・監督／大槻敦史
・製作／「れでぃ×ばと!」製作委員会(ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン、アスキー・メディアワークス、AT-X、ランティス、クロックワークス、NECビッグローブ、XEBEC)

■メインキャラクタ

・日野秋晴
白麗陵学院高等部1-C従育科所属。見た目は完全にヤンキー。しかし中身は家庭的かつ若干ビビリで、女心にも疎い朴念仁。諸々の事故や誤解で女の敵扱いされているが、その人柄などから好意を寄せるものも多い。
・彩京朋美
白麗陵学院高等部1-C上育科所属。秋晴の幼なじみで、彼にトラウマを植え付けまくったトラウマメーカー。庶民から世界有数の大企業の令嬢になった。優等生なお嬢様を演じているが、内心では腹黒い本性を持つ。
・セルニア＝伊織＝フレイムハート
白麗陵学院高等郎1-C上育科所属。イギリスの「紅き羽根の水鳥」の紋章を持つ名門貴族の直系筋にあたる日英クォーター。容姿端麗な少女で、特徴的な縦ロールの金髪を秋晴にドリル呼ばわりされては激怒している。
・四季鏡早苗
白麗陵学院高等部1-A従育科所属。中等部までは上育科に通っていたが、実家が没落したために従育科へ編入した。ドジの天然であり巨乳。ドジを踏んでは周囲(大抵秋晴)に大なり小なりの被害をもたらしている。
・大地　薫
白麗陵学院高等部1-C従育科所属。秋晴のルームメイト。自分が女であることを隠し、男装して白麗陵学院の生徒になっている。最初は秋晴のことを退けていたが、次第に秋晴に興味を持つようになる。
・ピナ＝スフォルムクラン＝エストー
白麗陵学院中等部3-B所属。北欧の小さな島国スフォル王国の第一王女。日本のアニメなどをこよなく愛するオタクであり、そのために漫画チックな言葉遣いをしている。一人称は妾。語尾に「～じゃ」をつける。
・桜沢みみな
白麗陵学院高等部2-A上育科所属。かつて心臓の病気で進学が遅れていたため、現在は19歳。ただし外見はどう見ても小学生。絵画の才能は天才的で、雑誌の特集を組まれるほど(人間国宝級であるとの話もある)。
・天壌慈　楓
理事長(兼任で用務員)。一番暇そうだったという理由で前理事長から指名され、事務員兼理事長をしている「駄目な大人代表」な人。BL系の小説やゲームを好み、仕事中であってもインターネットで遊んでいる。
・深閑
従育科教師長(兼任で理事長補佐)。極めて有能である故に、毎回楓のフォローをさせられている苦労系のメイド。クールビューティー。幼稚舎のころから白麗陵学院に通っていた。万年筆投げが得意。

■サブタイトル

・#1／朋美・セルニア編(2010/03/26)
・#2／早苗・沙織編(2010/04/28)
・#3／みみな・ピナ編(2010/05/28)
・#4／アイシェ・ヘディエ編(2010/06/25)
・#5／大地・鳳編(2010/07/30)
・#6／オールキャスト編(2010/08/27)

■関連作品

・れでぃ×ばと!
・れでぃ×ばと!　みゅーじっくくりっぷ

■詳細な評測

『れでぃばとる! Ladis versus Butiers!』は、原作小説「れでぃ×ばと!」を基にしたOVA作品であり、その魅力は多岐にわたります。以下では、ストーリー、キャラクター、制作、音楽、視覚効果など、さまざまな観点から詳細に評測します。

ストーリー

本作のストーリーは、日野秋晴が白麗陵学院の従育科に編入し、執事としての道を歩み始めるところから始まります。OVAという短い時間の中で、原作のエッセンスを凝縮しつつ、各エピソードごとに異なるキャラクターの視点から物語を展開するという手法が採用されています。これにより、視聴者は秋晴だけでなく、朋美、セルニア、早苗、ピナなど、さまざまなキャラクターの内面や背景を深く理解することができます。

特に印象的なのは、秋晴の成長と彼を取り巻く人間関係の変化です。最初はヤンキー風の外見から誤解され、トラブルに巻き込まれる秋晴ですが、徐々に周囲の人々と心を通わせ、信頼関係を築いていく姿が描かれています。この成長物語は、視聴者に感動を与えるだけでなく、人間関係の複雑さや深さを描き出すことに成功しています。

キャラクター

本作のキャラクターはそれぞれ個性的で、視聴者に強い印象を与えます。主人公の日野秋晴は、見た目と中身のギャップが魅力的なキャラクターです。ヤンキー風の外見とは裏腹に、家庭的でビビリな性格がコミカルなシーンを生み出し、視聴者を楽しませます。また、彼の朴念仁な一面は、周囲の女性キャラクターとの関係を複雑にし、物語に深みを与えています。

彩京朋美は、秋晴の幼なじみであり、トラウマメーカーとして彼を苦しめるキャラクターです。彼女の腹黒い本性と優等生のお嬢様としての表の顔とのギャップが、視聴者を引きつけます。セルニア＝伊織＝フレイムハートは、高飛車なお嬢様でありながら、秋晴とのやり取りを通じて成長していく姿が描かれています。彼女のドリルヘアに対するこだわりや、秋晴に対するツンデレな態度が視聴者に愛されるポイントです。

四季鏡早苗は、ドジっ娘メイドとして秋晴に大なり小なりの被害をもたらすキャラクターですが、その天然な性格と巨乳が視聴者に強い印象を与えます。大地薫は、男装して白麗陵学院に通うキャラクターであり、秋晴との関係を通じて自身の性別について悩む姿が描かれています。ピナ＝スフォルムクラン＝エストーは、オタクな王女として日本のアニメ文化を愛するキャラクターであり、その独特な言葉遣いや行動が視聴者を楽しませます。

その他にも、桜沢みみなの天才的な絵画の才能や、天壌慈楓のダメな大人としてのユーモラスな一面、深閑のクールビューティーなメイドとしての有能さなど、各キャラクターがそれぞれの魅力を発揮しています。これらのキャラクターたちが織りなす人間関係や成長物語が、本作の大きな魅力となっています。

制作

本作のアニメーション制作はXEBECが行っており、そのクオリティは非常に高いです。キャラクターデザインは高見明男が担当し、原作のイラストを忠実に再現しつつ、アニメーションならではの動きや表情を加えることで、キャラクターたちの魅力を最大限に引き出しています。美術監督の木下了香や撮影監督の中田智之の技術も光り、白麗陵学院の美しい校舎や、各キャラクターの個性的な部屋など、視覚的な魅力が満載です。

シリーズ構成の玉井☆豪は、原作のエッセンスを凝縮しつつ、各エピソードごとに異なるキャラクターの視点から物語を展開するという手法を採用しました。これにより、視聴者は各キャラクターの内面や背景を深く理解することができ、物語に深みを持たせることに成功しています。また、監督の大槻敦史は、OVAという短い時間の中で物語を展開するという挑戦的な試みを成功させ、視聴者を飽きさせない工夫を随所に見せています。

音楽

本作の音楽は羽岡佳が担当し、ランティスが制作しています。オープニングテーマやエンディングテーマはもちろん、各エピソードのBGMも物語の雰囲気を盛り上げる重要な役割を果たしています。特に、オープニングテーマの「れでぃ×ばと!」は、キャッチーなメロディと歌詞が視聴者の心を捉え、物語の世界観を引き立てています。また、エンディングテーマの「Venus Line」は、キャラクターたちの心情を反映した美しいメロディが印象的です。

BGMも各シーンに合わせて丁寧に選ばれており、秋晴の成長やキャラクターたちの人間関係の変化を効果的に表現しています。特に、秋晴と朋美の再会シーンや、セルニアとの出会いシーン、早苗のドジっ娘メイドとしての活躍シーンなど、各キャラクターの個性や心情を反映したBGMが物語を盛り上げています。

視覚効果

本作の視覚効果は、色彩設定の松岡珠江や編集の坂本久美子の技術により、非常に高いクオリティが実現されています。特に、各キャラクターの個性的な衣装や、白麗陵学院の美しい校舎など、視覚的な魅力が満載です。また、各エピソードごとに異なるキャラクターの視点から物語を展開するという手法により、視覚的な表現も多様化し、視聴者を飽きさせません。

特に印象的なのは、秋晴のヤンキー風の外見や、朋美の腹黒い本性を反映した色彩設定、セルニアのドリルヘアや早苗の巨乳を強調したキャラクターデザイン、ピナのオタクな王女としての個性的な衣装など、各キャラクターの魅力を最大限に引き出す視覚効果です。また、白麗陵学院の美しい校舎や、各キャラクターの個性的な部屋など、背景の描写も丁寧で、視覚的な魅力が満載です。

■推薦

『れでぃばとる! Ladis versus Butiers!』は、原作小説のファンだけでなく、アニメファンにも強く推薦できる作品です。特に、キャラクターの個性や成長物語、人間関係の変化などに興味がある方には必見です。また、OVAという短い時間の中で物語を展開するという挑戦的な試みや、高い制作クオリティ、美しい音楽や視覚効果なども魅力的なポイントです。

本作は、秋晴の成長や彼を取り巻く人間関係の変化を描いた感動的な物語であり、視聴者に強い印象を与えます。また、各キャラクターの個性や背景を深く理解することができ、物語に深みを持たせることに成功しています。さらに、OVAという短い時間の中で物語を展開するという挑戦的な試みや、高い制作クオリティ、美しい音楽や視覚効果なども魅力的なポイントです。

ぜひ、『れでぃばとる! Ladis versus Butiers!』を視聴し、秋晴や朋美、セルニア、早苗、ピナなどのキャラクターたちの魅力や成長物語を楽しんでください。また、原作小説「れでぃ×ばと!」や関連作品「れでぃ×ばと!　みゅーじっくくりっぷ」も合わせて楽しむことで、さらに深い理解が得られることでしょう。