新・ゲッターロボの魅力と評価:現代の視点から見るクラシックロボットアニメの再評価

新・ゲッターロボの魅力と評価:現代の視点から見るクラシックロボットアニメの再評価

新・ゲッターロボ - シン・ゲッターロボ - の全方位的評測と推薦

■公開メディア

OVA

■原作メディア

アニメオリジナル

■発売日

2004年07月23日

■発売・販売

バンダイビジュアル

■分数

24分

■話数

13話

■原作

・原作/永井豪、石川賢

■監督

・監督/川越淳

■制作

・制作/ブレインズ・ベース
・制作協力/ダイナミック企画、ビーメディア、アニマックスブロードキャスト・ジャパン

■著作

©2004永井豪・石川賢/ダイナミック企画・新早乙女研究所

■ストーリー

ゲッター線の研究拠点“早乙女研究所”が謎の怪物に襲われる。その怪物は伝説の化け物「鬼」を巨大化したような姿をしていた。開発中のプロトゲッターで対抗するが、ゲッターロボのパイロットには想像を絶する負荷がかかり、並みの人間では耐えられないという大きな欠点が判明する。予想される鬼の再襲来に備え、ゲッターロボのパイロット候補を見つけ出さねばならないが……。

■解説

累計70万枚本を越える大人気ダイナミックスーパーロボットシリーズ最新作!
「真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日」(1998)
「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」(2000)に続くシリーズ3回目

■キャスト

・流 竜馬/石川英郎
・神 隼人/内田直哉
・武蔵坊弁慶/梁田清之
・早乙女博士/有本欽隆
・早乙女達人/山野井 仁
・早乙女ミチル/本田貴子

■メインスタッフ

・企画/ダイナミック企画
・原作/永井豪、石川賢
・監督/川越淳
・シリーズ構成/大西信介
・キャラクターデザイン/鈴木藤雄
・メカデザイン/田中良
・美術/宮野隆
・色彩設計/原田幸子
・撮影/月岡敦夫
・編集/田熊純
・音楽/信田かずお
・音楽プロデューサー/井上俊次
・音響監督/岩浪美和
・音響効果/神保大介
・音響プロデューサー/中野徹
・プロデューサー/徳原八州、水野さつき、永井一巨、森本浩二
・制作協力/ダイナミック企画、ビーメディア、アニマックスブロードキャスト・ジャパン
・アニメーション制作/ブレインズ・ベース
・制作/新早乙女研究所

■メインキャラクタ

・流竜馬(ながれりょうま)
新宿歌舞伎町のど真ん中の空手道場を引き継いでいたが、借金がもとでヤクザから執拗な取立てを受けている。根っからの熱血漢で、トラブル・喧嘩に自ら飛び込んでは腕っ節だけで乗り切ろうとするタイプ。早乙女博士に見込まれ強引にゲッターロボに搭乗することに…
・神隼人(じんはやと)
冷静沈着、頭脳明晰、だがひとたびキレると常軌を逸する革命組織のリーダー。武器・弾薬等を奪うため秘密の武器庫を襲った際、ゲッター線の存在を知り、これを利用しようとして早乙女研究所を襲う。だが、既にその存在に目を付けていた早乙女博士により、ゲッターロボ二人目のパイロットとなることに…。
・武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)
大食漢で女好きで難しい話は大の苦手で、乱暴者、と周囲にその名をとどろかす暴れ者だったが、住職に導かれ帰依。寺を鬼に襲われたため逃げこんだ山中で、イーグル号で不時着した竜馬と出会ったことから、敵討ちのつもりでゲッターに乗ることに…?

■メインロボ・アイテム

・イーグル号
赤のゲットマシン。ゲッター1の頭部になるパイロットは「流 竜馬」
・ジャガー号
白 のゲットマシン。ゲッター2の頭部になるパイロットは「神 隼人」
・ベアー号
黄色のゲットマシン。ゲッター3の頭部になるパイロットは「武蔵坊 弁慶」
・ゲッター1
イーグル号・ジャガー号・ベアー号という順番で合体変形した空戦用の形態。
・ゲッター2
ジャガー号・ベアー号・イーグル号という順番で合体変形した形態。音速戦、地中戦が得意。
・ゲッター3
ベアー号・イーグル号・ジャガー号という順番で合体変形。水中戦が得意。

■サブタイトル

・第1話/竜馬が行く(2004/07/23)
・第2話/隼人が来る(2004/07/23)
・第3話/武蔵坊弁慶(2004/08/27)
・第4話/三匹が行く(2004/08/27)
・第5話/鬼火(2004/09/24)
・第6話/鬼の棲む館(2004/09/24)
・第7話/陰陽師(2004/10/22)
・第8話/激突(2004/10/22)
・第9話/地獄変(2004/11/26)
・第10話/ひとり狼(2004/11/26)
・第11話/かくて神風は吹く(2004/12/23)
・第12話/天と地と(2004/12/23)
・第13話/竜馬がいく(2004/12/23)

■主題歌・楽曲

・OP1
・DRAGON
・作詞/影山ヒロノブ
・作曲/須藤賢一
・編曲/須藤賢一
・歌/JAM Project

・ED1
・No Serenity
・作詞/影山ヒロノブ
・作曲/河野陽吾
・編曲/河野陽吾
・歌/JAM Project featuring 影山ヒロノブ、遠藤正明、福山芳樹

新・ゲッターロボ - シン・ゲッターロボ - の全方位的評測

新・ゲッターロボ(以下、シン・ゲッターロボ)は、永井豪と石川賢による原作を基にしたOVAシリーズで、2004年にバンダイビジュアルから発売されました。全13話、各話24分というコンパクトな構成ながら、ダイナミックスーパーロボットシリーズの最新作として多くのファンを魅了しました。この作品は、「真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日」(1998年)と「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」(2000年)に続くシリーズ3作目であり、累計70万枚以上の売上を記録するなど、その人気は絶大です。

ストーリーとキャラクター

シン・ゲッターロボのストーリーは、ゲッター線の研究拠点である早乙女研究所が謎の怪物「鬼」に襲われるところから始まります。この鬼は伝説の化け物を巨大化したような姿をしており、開発中のプロトゲッターで対抗するものの、ゲッターロボのパイロットには想像を絶する負荷がかかることが判明します。この負荷は並みの人間では耐えられないため、鬼の再襲来に備えて新たなパイロット候補を見つけ出すことが物語の大きなテーマとなります。

主人公の流竜馬は、新宿歌舞伎町の空手道場を引き継いでいた熱血漢で、借金の取立てに悩まされながらも腕っ節でトラブルを乗り切るタイプです。彼は早乙女博士に見込まれ、強引にゲッターロボのパイロットに選ばれます。神隼人は冷静沈着で頭脳明晰な革命組織のリーダーで、ゲッター線の存在を知り早乙女研究所を襲いますが、早乙女博士の策略によりゲッターロボのパイロットに任命されます。武蔵坊弁慶は大食漢で女好きの乱暴者でしたが、寺を鬼に襲われた後、竜馬と出会いゲッターロボに乗ることを決意します。これらのキャラクターはそれぞれ異なる背景を持ちながらも、共通の目的のために力を合わせる姿が描かれています。

メカニックとバトルシーン

シン・ゲッターロボのメカニックデザインは、田中良によるもので、ゲッター1、ゲッター2、ゲッター3の3つの形態が登場します。イーグル号、ジャガー号、ベアー号という3つのゲットマシンが合体変形し、それぞれの形態で異なる戦闘スタイルを披露します。ゲッター1は空戦用、ゲッター2は音速戦と地中戦、ゲッター3は水中戦を得意とし、各話ごとに状況に応じた戦術が展開されます。

バトルシーンはダイナミックで迫力満点であり、特にゲッターロボと鬼との戦闘は見応えがあります。監督の川越淳は、メカニックの動きや戦闘シーンの演出にこだわりを持ち、視覚的なインパクトを最大限に引き出しています。また、シリーズ構成の大西信介は、各話ごとのストーリー展開を巧みに組み立て、視聴者を飽きさせない工夫を施しています。

音楽と主題歌

シン・ゲッターロボの音楽は信田かずおが担当し、主題歌はJAM Projectが歌う「DRAGON」と「No Serenity」が使用されています。特にオープニングテーマの「DRAGON」は、影山ヒロノブの力強い歌声と須藤賢一の壮大なメロディーが印象的で、作品の熱い雰囲気を盛り上げています。エンディングテーマの「No Serenity」も、JAM Projectのメンバーが歌うことで一層の迫力を感じさせます。これらの楽曲は、作品の世界観を深化させる重要な要素となっています。

制作スタッフと制作背景

シン・ゲッターロボの制作はブレインズ・ベースが担当し、ダイナミック企画、ビーメディア、アニマックスブロードキャスト・ジャパンが制作協力として参加しています。キャラクターデザインは鈴木藤雄、美術は宮野隆、色彩設計は原田幸子、撮影は月岡敦夫、編集は田熊純、音響監督は岩浪美和、音響効果は神保大介、音響プロデューサーは中野徹が務めています。また、プロデューサーとして徳原八州、水野さつき、永井一巨、森本浩二が名を連ねています。

この作品は、永井豪と石川賢の原作を基にしながらも、アニメオリジナルのストーリーとして展開されています。そのため、原作ファンだけでなく、新たな視聴者層にも広く受け入れられる内容となっています。制作スタッフのこだわりと情熱が詰まった作品であり、そのクオリティの高さは多くのファンから高評価を得ています。

推薦と評価

シン・ゲッターロボは、ダイナミックスーパーロボットシリーズのファンにとっては必見の作品であり、特にメカニックデザインやバトルシーンのクオリティは他の追随を許しません。また、キャラクターの個性やストーリーの展開も魅力的で、視聴者を引き込む力があります。音楽や主題歌も作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素であり、全体を通して高い完成度を誇っています。

この作品を推薦する理由は以下の通りです。

  • メカニックデザインとバトルシーンのクオリティ:田中良によるメカニックデザインと川越淳の演出は、視覚的なインパクトを最大限に引き出しています。特にゲッターロボと鬼との戦闘シーンは見応えがあり、視聴者を飽きさせません。
  • キャラクターの魅力:流竜馬、神隼人、武蔵坊弁慶の3人のキャラクターはそれぞれ異なる背景を持ちながらも、共通の目的のために力を合わせる姿が描かれています。彼らの成長や友情の物語は視聴者に感動を与えます。
  • 音楽と主題歌:信田かずおの音楽とJAM Projectの主題歌は、作品の世界観を深化させる重要な要素です。特にオープニングテーマの「DRAGON」は、作品の熱い雰囲気を盛り上げる一助となっています。
  • 制作スタッフのこだわり:ブレインズ・ベースをはじめとする制作スタッフのこだわりと情熱が詰まった作品であり、そのクオリティの高さは多くのファンから高評価を得ています。

シン・ゲッターロボは、ダイナミックスーパーロボットシリーズの最新作として、多くのファンを魅了する作品です。メカニックデザインやバトルシーンのクオリティ、キャラクターの魅力、音楽と主題歌の素晴らしさ、制作スタッフのこだわりなど、全方位的に高い評価を受けるに値する作品です。ぜひ一度視聴して、その魅力を体感してみてください。

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